鬼子の夢

onigo no yume

鬼子の夢
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神83
  • 萌×249
  • 萌10
  • 中立4
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
20
得点
645
評価数
150
平均
4.4 / 5
神率
55.3%
著者
丸木文華 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫black
発売日
価格
¥676(税抜)  
ISBN
9784592851165

あらすじ

鬼子と呼ばれ蔑まれ玩弄されてきた与六は、絶望し村を逃げ出す途中崖から転落してしまう。目覚めると見知らぬ場所で看病を受けていた。助けてくれたのは獣のような男で、与六はその姿におびえるが…。

与六はその晩、村から逃げ出した----明日には領主の「もの」にされてしまうというそんな夜だった。与六は不吉な出生から「鬼子」と村中から虐げられていたが、貧しい村の生まれとは思えないほど美しい子供だった。十五になる頃には村中の男ばかりか、実父にまで体を弄ばれ----そしてある日、悪名高い領主の目にとまり差し出されることになってしまう。絶望し村を飛び出した与六は、谷に転落し死を覚悟したが、山に暮らす佐助という男に助けられる。その後も生活を共にするうち、与六は佐助の優しい心と熱い肌に酔い、初めて心が満たされることを知った。しかし、与六と佐助のささやかで幸せな日々、蜜月は長くは続かなかった……。

表題作鬼子の夢

佐助・山に暮らす大男
与六・百姓家の息子で「鬼子」と虐げられる・16歳

その他の収録作品

  • 流るる雲

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レビュー投稿数20

人の心が鬼を生む

笠井あゆみさんの美しいイラストと、濃厚エロを期待して購入した1冊でしたが、余りにも美しい純愛物語に思いっきり心を撃ち抜かれました。
与六と佐助が愛おし過ぎる><

不吉な出生から「鬼子」と虐げられ、美しい容姿のせいで村中の男達の慰み者にされてきた与六。
鬼として生まれ、人との関わりを避けて生きてきた佐助。
そんな底知れぬ孤独は読んでいても辛くなるほど。
どれだけ辛く淋しい人生を歩んできたのかと考えるだけで涙が出そうになりました。

そんな中出会った2人。
お互いの中に安らぎを覚え、愛情を知り、何よりも掛け替えのない存在へと昇華していく。
その様子が余りにも自然で必然のように思えました。

でも、やはりどうしても上げておかなければいけない点は余りにも濃厚なエロですよね!!
最初は、佐助の人知を超えたイチモツの大きさ以外は普通の濃厚エロなんです。
でも、ある日村人が与六を襲っている場に佐助が遭遇して以来、佐助の嫉妬心と与六への執着心が暴走してしまいます。
今までの男の気配の消すかのように与六を縛り、拘束し、自分の欲望をひたすら与六に打ち付け注ぎ込む。
与六にとってはかなり無理を強いられる行為ではあるけど、佐助の気持ちを察し、健気に受け入れる与六の様子には本当に心を打たれました。

余りにも純粋で美しい心を持つ2人。
そして余りにも強く一途な絆で結ばれた2人。
与六は佐助を守るために鬼になろうとし、佐助は与六を守るために暴走する鬼の力を憂う。
こんな2人を引き離すような運命はあってはならないと思うのです。

人の心は恐ろしい。
鬼にでも何にでもなりうる可能性を持っている。
与六のことを鬼子と忌み嫌う村人が、与六にとっては鬼そのものであった。
とても美しいお話ですが、とても考えさせられるお話でもありました。
エンディングの物見遊山編はラブラブな2人を堪能できてとっても良かったです☆

最後に、ちょっと話はずれるんですけど、時代物のエロって『口吸い』とか『魔羅』とかっていう独特の表現がよりエロさを感じさせて滾ります(笑)

11

大人昔話BL

読み終わった直の感想は「続きが読みたい!」です。この二人をもっともっと追いかけて欲しいです。鬼ワールド作品はたくさんありますが私としては№1に確定です。鬼として一人淋しく暮らしていた佐助とたくさんの人の中にいながら一人淋しく暮らしていた与六が出会い初めて誰かといる喜びを感じ、生きていく楽しさを知っていく、ちょっと悲しい場面や恐ろしい場面も登場しますが、それ以上に二人が幸せに向かって頑張る姿を応援せずにはいられない作品です。本当に続巻を希望します。めっちゃいい話!

8

淫靡な純愛

丸木さんのお話しで、淫靡な作風の中でもボクトツとして一途な攻めが登場するものにハゲ萌えるので、この作品も個人的にツボでした。

薄幸の受け。しかし、健気というのとは少し違う。幼少から村人の慰みになってしまった不幸な運命ながら、そこから抜けだして自立しようという芯の強い少年。一方、まじめだけれども、鬼として、人間とは離れて一人暮らす攻め。
そんな二人が、人里離れた隠れ家で二人だけの蜜月を過ごす。これまで出会ったこともないような美しいものに憧れ、独り占めしたいと思う鬼。初めて自分を一人の人間として求めてくれた心優しい鬼を、むしろ包み込むような愛で慕う受け。年の差、身長差をひっくり返すような関係です。

特に縛り付けてのエロはすごかった。。ただ濃厚というよりは、お互いがなくてはならない存在の上での激しいHに萌えます。

ただの夢じゃなくてよかったな、と思いました。
笠井さんのイラストがお話しに非常にマッチしてました。






8

方言萌え!

レーベルは花丸blackなので、えっちは濃いです。


攻めの左助は朴訥な人柄で、うさぎは卯、与六のことは「与」と呼びます。
実はこの呼び方が本作を神評価にした理由です。
個人的な見解ですが、攻めが受けを「与六!」って呼んでいたらえっちシーンが盛り上がらなかった気がします。笑

時代物では名前が難しいなーと常々思っておりました。
戦国の農村に生まれた子供は、権七とか弥兵衛とかばっかりだったのでは?みたいな感覚があります。
たとえば聡や陽介といった名前はどうも現代の気がしていました。
そこに、この作品はひとつの素晴らしい解法を与えてくれました!
本名と、呼び方を少し変えるんです!!!
ありそうな、けど耳慣れなくて萌えには違和感のある「与六」という名を、攻めが呼ぶときだけ「与」にするのです!
あだ名のような、舌足らずのような感じが可愛い!!!
「よ」という響きが可愛い!!!
その時代の名前としてリアリティがありつつ、可愛い、萌えるものとして秀逸です。

笠井先生の美麗なイラストが物語に華を添えていて、こちら方面からもおすすめの一冊です。

6

上質な昔話BL

読みやすく雰囲気のある文章。過度ではないが時代考証もきちんとなされており、すんなりとこの世界に入れる。不憫な受けと攻めが出会い、お互いの傷を癒しながら愛を育んでいくお話。エロも濃厚で様々なプレイが楽しめる。(木に括りつけたのは多少、可哀相だったが)方言も楽しめ、ファンタジー要素もあり、最後まで飽きずに読むことができた。体格差萌え、方言萌え、時代物萌えと様々な萌えに溢れているので嵌る人も多いのではないかと思った。続きが読みたい。

6

不憫受けと不憫攻め

不憫な生い立ちをした受けが、生まれ育った村から逃げる最中に怪我をして、攻めに助けられる話。

攻めも不憫な人なのですが、実に朴訥としていて優しくて良い。
その攻めが、ある事件の後、受けを愛するあまりに小屋に閉じ込めるようになり、荒縄で柱に縛り付けていくようになるくだりは読んでいて興奮しました。
また受けの過去にも嫉妬するようになり、人間らしい感情を芽生えさせていくのですが、それが別の不幸も招き寄せることになる展開には胸を打たれた。
大変、おもしろかったです。

最初は、受けの名前が「与六」だし、一人称は「わし」で、語尾も「〜じゃ」(岡山弁?)だしで、萌えられるか不安だったのですが、あっという間に世界観に惹き込まれてしまいました。
実に見事としか言いようがない。
ラスト、そして番外編の最後の最後までおもしろくて、丸木先生マジ神だなと思いました。

5

昔話風

お話の雰囲気は、昔話的な感じです。
文華先生の作品の中でもかなり好みのお話でした。
笠井あゆみ先生のイラストもすごく世界観にマッチしていて、とても素敵でした♪

受の与六の可愛い方言にかなり萌えます。
その方言を話す与六ちゃんがとっても可愛くて、私的にはお話の世界観に引き込まれるひとつの要素になっていました。
そして与六ちゃんはとってもいじらしく、切なく不憫な身の上などもあり、涙腺かなりゆるいのもありますが、私には辛い場面もあり、かなり号泣ものでした。
佐助も不憫でしたがとても優しくて、素朴で、しかも童貞だなんてっ!!

エロもすごくエロかったです。
淫靡でした。
堪能。
でもエロだけでなく、心に届くお話ってのが最高でした。

佐助と与、大好きなカップルです。

5

神5くらい


早く続きを読みたいけれど
あぁ勿体ない!
この本なんでこんなに薄いの⁉︎

そんな気持ちにさせられたのは久しぶりでした…。

試し読みで時代ものでその上受けくんの訛りまであるのを知って、少し不安でしたが購入しました。

訛りについては他のレビュアーさん方も仰っていますが、全く気になりません。むしろもっと訛って話を聞かせて!と、読後すぐにこれを書いている私はまだ興奮が冷めやらない状態です。

年齢を重ねるにつれ、青春ものやキラキラきゅんきゅんするような物語より、ドロドロしてネバネバしたようなものが読みたくなるのは、私だけではないはずです。

前も後ろも苦しくて辛くて、とてもむごいのです。
でも最高に、泣きたくなるほど幸せで…。
感情が練り混ぜられる内容でした。

本が薄い、と前述しましたが、決して物足りないと感じたわけではなく、絶妙なボリュームとなっておりましたのでご安心下さい!
その上本編を読み終え疲れ切ったであろう精神と身体に、後日談で上質なアフターフォローが待ち受けています(笑)

身体も疲れきるの…?

そうなんです、エロスがエロすぎてやばばばでした、私は息を乱さずに読む事が出来ませんでした。二人の境遇、置かれた環境、深まり過ぎて縺れ合う愛情…それに加え眼に浮かぶような巧みな描写、訛りも本当に良いお味を出すんですよ!!

試し読みしてみて、ちょっとでもいけそうな気がしたら読んでみてはいかがでしょうか?

私には大切な一冊になりました。

5

純愛を貫いたからこそ

なんとか読み終えました。
与が可哀想で辛くて佐助に救われて蜜月を過ごし、すっかり山に慣れてしまった与が自分の落ちた谷底を見に行こうとしたところで、行くな!嫌な予感しかしない。やっと幸せになれたからここで読むのをやめてしまおうかと悩み、しばらく置いておきました。

与の怪我の治りなど不思議な気がしていましたが、佐助は鬼だったのですね。
最後まで与の村を殲滅したのが佐助なのかは謎でした。

色々ありましたが二人で生きていける道が選べて本当に良かった!純愛と二人の絆があったこそですね。

与を取られないように段々佐助がおかしくなって行く様子や、それに寄り添って何をされても受け入れる与が切なかったです。

人とは、特に村ではちょっと自分たちと違う存在を恐れ排除しようとする気持ちは当然かもしれませんがムゴイですね。

流るる雲は数年後のお話のよう。容姿は変わらない様子なのはやはり鬼の力ゆえなのか。
あんなに人と交わらず二人きりで暮らそうとしていたのが、すっかり人に慣れ大阪見物までしちゃってます。海にも行ったりあちこちどこでも行こう!って自由でそれもいいかなと。

佐助の出自も語られます。やはり鬼は産まれるべくして生まれ存在するものなんだな。だけど生まれた鬼は幸せになってもいいよね。無敵だしある意味最強ですね。

それにしても佐助が与の美しさを見せびらかしたいとは。変わったなあ。あんなに閉じ込めておきたがってたのに。
与も女たちが佐助を見るのが嫌でたまりません。もっと醜ければよかったなんて、可愛いですね。

それにしても佐助が二人の秘め事を若旦那に覗かれて平気とは。最初からわかって始めちゃうとか。ひえー。
あとがきに先の時代でもって書いてあったので長生きするのかな。
いつまでもお幸せに。

3

鬼とは何か

苦しいほどに求め合う愛に、胸が張り裂けそうでした。

鬼子と呼ばれ虐げられ、弄ばれ、村から逃げ出した美しい与六と、人を殺めてしまったことから、人目を忍んで山でひっそりと暮らす鬼の佐助。
悲しい過去を背負った2人が、互いの優しさに触れ、愛情を感じ、貪るように求め合う姿に熱いものがこみ上げてきました。

鬼とは何なのか。人とは何なのか。

深く考えさせられました。
与六はこれまで人の優しさに触れたことなど一度もありませんでした。
佐助によって、初めて優しさというものを知り、笑うことの楽しさを知ったのです。
その優しく大切な佐助が、人からは「鬼」として忌み嫌われる不条理。
中盤歯車が噛み合わなくなったりと、苦しい展開もありましたが、2人が幸せに辿り着けて本当によかったです。

アンソロジー「メス堕ちBL」にて丸木文華先生を知り、当時はあまりのエロ描写に度肝を抜かれたものですが、こちらの作品もとてもエロかったですねー。
時代背景もあり、使われる言葉も古めかしいため、官能的と言ったほうがしっくりくるでしょうか。
めくるめく官能の渦に飲み込まれそうでした。
描写の数もさることながら、エロシーンの描写の長さったら!
これが素晴らしい!
イメージにぴったりな笠井あゆみ先生の素晴らしい挿絵が、それをさらに盛り立ててくれます。

「流るる雲」はその後の2人について語られています。
全国各地旅をして廻っている様子の2人。
美しい与六を見せびらかしたい佐助と、逞しく男らしい佐助が女性の注目を浴びるのが嫌な与六。
嫉妬や独占欲に満ちた会話のなんて甘いこと♡
このエピソードに救われ、心地よい読後となりました。
それにしても与六の話し方は本当に可愛かった…
心洗われました。

2

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