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小説
初読み・丸木文華さん。
以前より、このタイトルと表紙に惹かれていて、けど自分の中で小説って勢いづけないと読めないことが多くて、気になるけど購入せず。
でも自分の好きな『女装』『メイド服』『お尻から太ももむっちり』という三拍子揃った男の子が私を見ているのです(勘違い)
「きっとメイド服着させられた男の子が開発されちゃうお話なんだろう」
くらいで手に取り、表紙を捲ったらば。
……結構衝撃なカラー画が待ち構えておりました!!
この挿絵担当の村崎ハネルさん。
こちらの方の画も初めて拝見しましたが、かんなり私好みの描き方をして下さってる。
キャー!アナルパール!初っ端から私、アナルパール拝んじゃってる!
と、期待感がより一層膨らみ、いざ本文へ。
いやぁー…私の想像がドレほど貧困だったのか、というのを思い知らされました。
正直、章が移る時の、字体が違うタイトル。アレの必要性があまり感じられなかったりもしたんだけれど、こう、丸木さんの、
「とにかく書きたいことを書き連ねたらこうなったんだ!」
という雰囲気がバンバン感じられて、読んでいる私は本当に楽しかった。
コレ書きたいアレ書きたいが詰まっていて、とにかく笑える。
『オタクな俺』こと、シナリオライター・秋吉倖太郎。通称こーたろ。
『リア充社長』こと、青年実業家・泉田直己。
倖太郎が20歳であれば、社長である泉田はそれこそ40超えでも良かったかなーと思ったりもしたのだけれど、お互いがお互いに染められていく関係性が楽しかった。
そして、オタクでありつつ、出て来た登場人物の中で倖太郎は割とまともなのかも…と思わせてくれる、同僚で同じオタクの村山が、まーまーキモイ(笑)
「デュフフフ」って笑い、よく編集さんが許してくれたなぁ、と(笑)
童貞だった倖太郎は、エロゲーのシナリオを書くために泉田と関係を持つ。
一方、泉田は…と、読み進めていくと甘い二人になる?という空気感があったのですが、この泉田、結構最低だったりしますよね。
というか、こと倖太郎のこととなると、周りが見えなくなってアブナイ奴になる。
「きっと今の泉田、目がイッちゃってるんだろうな」
というのが、文章から物凄く想像出来て、尚更怖かった……
初めはSMクラブにて致してしまう。
それを皮切りに、メイド服を着用して、主従関係に。
縄で縛って無理矢理に。
最後のおまけでは、女性用水着でのコスプレでコーチと部長の関係に。
元々、倖太郎がMだというのもありますが、
【自分が好むエロゲーの女の子に、自分を投影する】
という感覚が、とても面白かった!
要は自分好みの女の子というか、可愛くて胸が大きくて、なのに淫乱…という理想像が自分にスライドし、それがどんどん汚されていく。
汚されつつも、本人はソレが欲しくて堪らなくて、はしたなくオネダリする。
そんなエロへの無限ループが倖太郎は快感になっていくのです。
本当に自分が思っていた以上の事が起きて行って、いい意味で裏切られた感じがして良かったです!
もっとひどい事をしてもきっと、倖太郎なら喜ぶのでしょうね(笑)
エロエロでタマラナイのを読みたかったので、迷わず神で!
((注意))
女装・SM・黄金水表記・玩具が嫌いな方、ご注意下さいね。
女性との絡み・女性器の表記・女性の体の部位表記に嫌悪感がある方、十二分にご注意下さい!
【兄弟】の超エロさに惹かれ、しばらく作者買いしてたのですが、アクと言うか毒と言うか、ちょっとついて行けないな~と、しばらく閑。【鬼子の夢】…あれ?伝記時代物イケてますよ~!(レビューしてませんけど)
そして今作は、毒もまったりとしていて、熟れさ加減がいい感じです♪とても美味しゅうございました!もちろんエロも濃いですわ~♡倖太郎と泉田割れ鍋に綴じ蓋的なベストカップルかも…!!仕事×趣味×生きがい、2人いるんで二乗でしょう!どっぷりと幸せに暮らして下さいませ(@^▽^@)/
受けの一人称スタイルで軽快に話が進んでいきます。
オタクで童貞なシナリオライターの受けが、メイドカフェで居合わせたとある社長に気に入られ……仕事の役に立つと言いくるめられ、あれやこれやと風俗に連れ回されます。
女性との絡みもありますが、短くてあっさりしているので、よほど苦手な方でなければ大丈夫だと思います。というより、攻めである社長とのプレイが濃厚すぎて、記憶のはるかかなたに追いやられていくと思います(笑)オタクらしいコスプレエッチに、縛られちゃったり尿道責めされちゃったりと、盛りだくさんでした!
攻めの執着はもちろんあるわけですが、丸木先生らしいじっとりとした世界観というよりかは、受けのお尻はよほどしっとりして女っぽいんだろうなぁ、という感じです。ちょっと何言ってるかわかんなくなっちゃいました、すみません……。とにかく気楽に楽しめます。章タイトルもオタク全開で面白いです。
眼鏡でオタクな受けですが、涙ボクロが萌えポイントでした。最後には攻め視点ありで、そちらもよかったです!
いつものドロドロっとしたねっとりエロスもよいけれど、今回のこのエロスも良い!
何だか最近EDだったのよね、心のチ○コ。
久々にマムシとスッポンとマカを食らったような(!?)たぎりを感じたのデス☆
作者さんがゲームのシナリオなどを描かれているとか、作者さんの現実と多分かぶる世界だからでしょうか?
オタクの世界をうまぁくピックアップして代表的なデフォルメしたキャラを登場させ、主人公もまたそうであり、ラノベ風の題名に内容もまたラノベ風の展開により、疑似エロゲ体験をしているような♪
出会いがあってきちんと恋愛の過程があって、を希望する方にはノリが軽く不埒な展開かもしれないですが(最初は女性が絡みますし)存外にこうした始まりと展開の関係の成り立ちはまさに「相手にハマる」ものであり、自分には充分に肯定しうるものでもあるのです。
ブラック企業でエロゲのシナリオライターをしている、メイドカフェのゆうなたんと2次元にしか興味のない倖太郎が、そのカフェで会社社長であり、見た目もイケてる泉田と出会ったことから彼に興味をもたれ、女性経験がないことから、エロゲシナリオの参考になればと、彼に色々な場所に連れて行ってもらううちに・・・というもの。
倖太郎と泉田が関係するのはSMクラブへ連れていかれた事がきっかけ。
倖太郎ってMで女王にいたぶられるうちに興奮してきちゃって、
受け体質っていうのか、彼って嗜虐嗜好があって実に向いてるのです。
興奮してノリノリで、作中でもアヘ顔と表現されていましたが、まさにそうかも!
しかし終わった後はシレっとしてるのです。
それがシナリオを描くエネルギーと創作意欲になる。
だからその為に泉田とのプレイ(まさに!)はエスカレートしていくわけです。
メイドコスとかね♪
偶然、レストランで泉田の兄と出会い婚約者の話を聞かされショックを受ける倖太郎は泉田を避けるようになるのですが、もうすでにカラダも性的にも泉田仕様に作り替えられた後で。
それは泉田も同じ。
二人共、双方にハマってしまっているんです。
そこで「好き」とか「愛してる」とかへ簡単に結びつかず互いへの相互需要と供給の関係というとどめにしているところが、それって好きってことじゃん?って簡単に枠にはめないところ、実はいいのです!
会社に使い捨てにされる才能やら、業界の実情やら、倖太郎の仕事的・人間的成長も勿論バックボーンにあり、それが影響しながら話が展開しますが、
何よりも、主人公たちのエッチが、エロシーンが一番の見せ場でありこの作品の醍醐味☆
それを存分に楽しめる作品なのです♪
エロエロのH描写とちょっと倒錯的な感じで、自分的には期待した通りの丸木先生の作品でした☆
エロゲーの会社やメイドカフェが舞台なので、オタク用語が多用されていたりして、作風が今までとはちょっと違った感じではあったと思います。
めずらしくコメディ調で今までで一番ライトな作品だと、ご本人もあとがきに書かれていました。
ただ、攻め様の受け様への執着はかなりなものですし、受け様は染色体レベルで男の娘疑惑がありますし、丸木作品のしっとりとほの暗い感じはコメディ調の中にもにじみ出していたと思います。
プレイも、おもちゃ、コスプレ、緊縛、尿道責め、等々盛りだくさん。
H描写も相変わらずのエロエロでした。
女の子とのHシーンもあるのですが、そこはさらーっと書かれていたのであまり気になりませんでした。
自分は、一番好きな丸木作品は花丸ブラックの「あんたとお前と俺。」なのですが、それに次ぐか並ぶくらいお気に入りになりそうです。