願いの種子が芽吹く、からだのおくそこで――

雨月堂アンティーク

ugetsudou antique

雨月堂アンティーク
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×211
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

119

レビュー数
5
得点
130
評価数
33
平均
4 / 5
神率
36.4%
著者
露久ふみ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
ISBN
9784864423908

あらすじ

雨の日にだけ現れる不思議な骨董店で、遠い昔に失くしたはずの祖父の形見をみつけた颯(そう)。
異質な空気を纏う店主・月路(つきじ)に、ぜひ譲ってくれと頼むが、
この店で代金として貰うものはお金ではないという。

不敵な笑みを浮かべる月路が出した条件は
「僕の子供を産んでください」――?!

表題作雨月堂アンティーク

月路,骨董屋店主
速水颯,イベント会社社員

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数5

ネタバレありです!すごく素敵なお話★

裏表紙のあらすじを読んで、ファンタジーかな?っと軽く手にとり読んだのですが、まさかまさかの読み終わったあと、胸がじ~んとなりました!こんな形の裏切りは大歓迎です!そのくらいとっっても素敵なお話です。

不思議な世界と、現実の繋ぎも設定がロマンチックで素敵なため、どんどん世界に引き込まれていきました。映像化が叶うなら、ティムバートンの描くダークファンタジーな映像が合いそう~!

内容は、ま、種をお腹に仕込んだりするので可愛いだけなお話ではないのですが、セッもたっぷりあるし、なんといっても受け様がお美しい。
攻め様は、一見スパダリ様かな?って思ったのですが、一途で可愛いんです!
健気攻め×美人受けかな?
ちび絵になると、まりもっ◯りのキャラクターのような目になるのも怪しげで良かったです!一応目が死んでるかららしいのですが、だんだん可愛く見えてくる不思議です。

不思議な世界観にぐっと引き込まれ、2人の愛情に胸打たれ、読み終わったあとの気分の良さは最高です。
こんなお店があるのなら、雨も嫌いではなくなっちゃいます。


2

おすすめされて読みました

「えっちでハッピーなお話だよ」とおすすめされたので読みました。
雨の日にしか現れない骨董品店で亡き祖父の懐中時計をみつけてしまう。そのお店では、骨董品を手に入れるには一番大切な思い出と引き換えにしなければならないけど、思い出は失くしたくない颯は月路の子どもを産むことになってという感じのお話です。
子ども産める体にするために種を植えて仮腹を作るという設定がまずとても好きでした。月路はどうして子供が欲しいのかという理由を知ると、子ども産んであげてもいいという心境になる颯の気持ちもわかります。
この鳥クソ性格悪いな!!!と、憤ったりもしましたが、二人がお互いのことを愛しているのがとても伝わってきますし、せつなくて胸がきゅっとします。
欲を言えば、せっかくの設定なので二人の子が出来るところが見たいなと思いましたが、お話自体はとてもよかったです。

2

思った以上に可愛い話

表紙と特典に惹かれて購入したのですが当たりでした。
帯にも書かれていましたが、一言で言うならエモい。
他の方も書かれていますが、この攻めの月路という骨董店店主が
初登場した時は本当に得体が知れない雰囲気で不気味なんですが、
月路と颯の関係が進んでいくにつれ月路の表情が人間のようになっていくのが良い。
代償はあるものの、結末も二人の幸せな未来が見える気がして満足です。

カバー下の言うならエモい。
他の方も書かれていますが、この攻めの月路という骨董店店主が
初登場した時は本当に得体が知れない雰囲気で不気味なんですが、
月路と颯の関係が進んでいくにつれ月路の表情が人間のようになっていくのが良い。
代償はあるものの、結末も二人の幸せな未来が見える気がして満足です。

カバー下のドゥードには笑いました。可愛い。

3

雨の日も晴れの日も共にいたい

雨の日に体から「つゆだく」な出逢いをしたふたりが「晴れの日」を迎えるお話。
骨董店が異空間であるファンタジー設定で、体を重ねるまでは早いんですが「好き」という想いをゆっくり静かに重ね合わせていく過程が素敵です。
優しい雨がふたりの気持ちをパッケージした作品でした。

**********

颯の日常を変えたのは雨。
インテリア会社に勤める颯が偶然見つけた不思議な【雨月堂】というお店…そこは雨の日だけ営業しているという骨董店。
店番をしている鳥ドゥードはたたずまいからして怪しさが漂っています。

そして謎の店主:月路に店に展示されていた、大好きだった祖父の形見の懐中時計と引き換えに「子どもを産んで欲しい」と提案される颯。
全編を通じてややダークな雰囲気や湿度の高い表現、「子どもを産む」ための濡場もふんだんに盛り込まれています。
種を下から挿れて借腹を作るってすごい設定!

骨董の話で意気投合する月路と体を重ねるうちに、少しずつ月路への興味に目覚め共に過ごす楽しさを知り始める颯。
この颯さん、非現実と現実を混ぜたような人で面白かった!
いきなり子ども産む選択するは、子どもの将来には口を出す宣言とか産休とれるか心配したり(笑)
端正な顔の下の理性と情緒がチグハグな感じに月路も惹かれたのかも知れません。

颯が何度も訪れるうちに無表情だった月路に表情が宿るようになる過程がすごく好きです。
颯も言っていますが、月路は素直で子どもっぽいところがあります。
得体の知れなさと無邪気な様子のギャップがとても可愛い。
ずっと独りの一日を繰り返しながら生き続けていたであろう彼が颯と出逢いで人間っぽくなります。

月路が仕事中の颯を待つエピソードがあるんですが、すごく好き。
静かに降る雨が颯への気持ちを表現するかのようで、月路本人も嬉しくて幸せだったと語っていますが、読んでるこちらも幸せになるような笑顔で胸がつまりそうになりました。

ある日、種を体内に挿れたことで体調を崩し気味の颯が「死ぬかも?」とドゥードに忠告された月路は颯を想う一途さから別れを選びます。
颯の記憶を消した後に残るのは、思い出と記憶だけ、それでも颯が生きていてほしい。
それが同時に月路が店の外に出られなくことを意味しても。
自由に焦がれていた月路の「颯のための」選択と柔らかい表情に涙がでます。

でも、颯は自分の消された記憶からも無意識に月路の断片を探します。
店のあった場所で懐かしい胸の痛みから、ついに再会へ(爆泣)
颯のプロポーズも、ふたりが揃って店から外へ出ようとする場面もかっこよかった! 好き!!
雨上がりが訪れた、ふたりの恋に心から安心しました。
颯こそ、月路にとっての「月」だったのではないでしょうか。

月をモチーフにしたお菓子、カラーで見てみたいなぁ。見つめる月路の胸もいっぱいだったんじゃないかなぁ…
あ、月路の作ったカレーも美味しそうだった!

後日譚は颯の同僚たちとの様子にヤキモチを妬く月路。コミカルで楽しい!
カバー下のドゥードの衝撃のネタばらしに笑いました。ふたりの娘ちゃん(想像図)の目元にも(笑)

2

不思議なミステリアスファンタジー

とっても不思議なストーリーですが、好きでした。
露久先生の絵が作品の雰囲気にとても合っていて、一冊の物語を読んだ気持ちになります。


雨の日だけ現れる不思議な骨董店に紛れ込んだ颯。
そこで祖父の形見を見つけた颯は、店主の月路に譲って欲しいと頼むも、商品と引き換えに要求されたのは意外なものでーー…!?

これだけでも不思議なのに、商品の代わりに要求されたのは〝大切な思い出〟
大好きだった祖父との思い出を失いたくない颯は、それ以外の方法を要求します。
すると、今度は月路の子どもを産むことを求められるーーという、本当に不思議な謎だらけの展開。

仮腹を作る「種」を下から挿入され、会うたび月路に種付けされる颯。
月路と時間を共有するうち、いつしか雨の日が楽しみになっていきます。

しかし、種が体に合わず、颯が命の危機と聞かされた月路は颯の命を最優先します。
全てを諦め、颯の記憶を消して解放しようとする月路は、このままでは一生店から出られなくなってしまうのです。
颯がいない世界なら死んでいるのと同じーーそう言って、なんの躊躇いもなく行動できる月路はとても健気な男だと思いました。

記憶を消された颯もまた月路を大切に思っており、自力で記憶を取り戻していきます。
そして、店に閉じ込められた二人が取った行動は……?

思い出はなくならず、巡り巡るもの。
代償を伴いながらも手にした二人の幸せなラストには、ホッと胸を撫で下ろしました。

最初から最後までファンタジー要素満載です!
無表情の月路が嫉妬する後日譚も萌えたし、ずいぶん人間らしくなったなと感じました^^
カバー下をみると、二人の子ども予想がみられます。
目が完全に月路で吹き出してしまいました(^^;;

月路が雨の日しか外に出られなかったり、喋る鳥がいたり、手紙化された人々の思い出があったり……と、謎がたくさんあります。
全てが明らかにされるわけではないのですが、健気な二人のお互いを思う気持ちに胸打たれ、感動できる作品だったと思います。

一番好きなエピソードは、月を見たことがない月路に颯が月を模した和菓子を買ってくるところ。
颯の優しさに胸が熱くなった、とても素敵なシーンでした。

10

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