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『行方不明。』

yukuefumei.

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表題作『行方不明。』

亮、(中学生→)ヒモ、22歳
山口楓、(中学生→)清掃員、22歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

「これでふたりとも殺人犯だね!」
清掃員として地味ながら堅実に働く楓、女性のヒモとして自堕落な生活を送る亮。かつて幼なじみだったふたりは、誰にも言えない秘密を共有していた。8年ぶりの再会、亮のために人を殺めた楓、激しく求め合いながらの逃避行、次第に明らかになる亮の過去の罪――互いを強く愛するが故にそれぞれが手を汚した、ふたりの殺人犯の行き着く先は救いか、それとも…。ストーリーテラー・kanipanが放つ、衝撃の問題作。

作品情報

作品名
『行方不明。』
著者
kanipan 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
arca comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784866696577

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18

4.5

(74)

(53)

萌々

(13)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
21
得点
336
評価数
74
平均
4.5 / 5
神率
71.6%

レビュー投稿数21

繰り返し読める

殺人云々のところで、おおーっとなってたんですけど確かに読み進めていたら、内容的に弁護士も挟むし出てくるのがめっちゃ先というわけでもなく出会いから数年にかけてようやっと平和に結ばれたことに最後は拍手喝采でした笑
受けが好みなうえに攻めも受けに執着しまくってて尚大好きすぎる設定も実に大好きで、お互いがお互いに救われたというところも大変良かったです☺️✨
この感じだと続編はなさそうですがこの先生の次回作がとても楽しみになりました♪

0

ただただ善良な子供2人

 題材、ストーリー展開はとても良かったです。誰かに理不尽に苦しめられた時、暴行や刃傷沙汰に遭った時、苦痛を受けている人を助けたい一心で犯す罪というのは、私はけっして軽くはないけれど、人間らしい感情を持つが故のごくごく誰にでも起こり得るものだと思っています。亮の行動も楓の行動も、十分に理解の余地があるものでした。

 一方で、2人の互いへの執着というか強い結び付きの基盤となる、事件が起こる前の関係性の描写は私には短く感じられ、相手のためにここまで行動できる理由にすんなり納得するには、もう少し時間をかけて辿ることが必要でした。また、濡れ場が多いのも刹那的な今を表現するには効果的でしたが、毎回とろとろにされる楓はエロ重視ではないこの作品の中では少し滑稽に見えたので、もう少し抑えめの方が良かったかなと。ただ、ちゃんと自首するのもそこに2人で向かうのも、この世界でこれからも長く相手と一緒にいるために下した決断であり、この若さでそれを選択できた2人に尊敬の念を抱きました。

0

すごく珍しい感じ

最初あらすじとか試し読みみた感じバッドエンドだと思ってのですごく不安な気持ちだったんですけど、最後2人が幸せな感じで終わってくれて良かったです。(最後どっちかが片方殺すか心しちゃうかと思ってた…)

0

想い合っているが末の犯した行い

kanipan先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
エロ 4
執着 3
サスペンス 2
ヤンデレ 2
な感じだと思います。

亮さん×楓さんのカプです。

中学生時代、ある秘密を抱えたまま8年ぶりに再会した、清掃員として働いていた楓さんと女性のヒモとして生活を送っていた亮さん。そして、2人はまた新たな秘密を抱えて逃避行を…。

あらすじや帯に書いてあるので、隠しようもないですが、亮さんも楓さんも殺人犯です。
他の作品で、誰かを殺したメインキャラだが、結局その誰かは死んでなかったパターンを何度か読んだことがあるのですが、今作はちゃんとお亡くなりになっております。因みに、殺人犯の2人ですが、一応相手の為の末の殺人なので、殺し屋や殺人鬼のような積極的に人を殺めようとしている人達ではありません。

人を殺め、逃避行をした亮さんと楓さん。逃避行をしてはいますが、警察の捜査から身を隠すとか正体がバレそうになる様な描写はほとんど無いで、サスペンス要素は少なめかなと思いました。

中学生の時から8年ぶりの再会。何故そうなってしまったのか、そのことも描かれていますが、亮さんのほんのりヤンデレ具合とかなりの執着心が良くてゾクゾクしますね。

お互い想い合っているからこその言動にしんみりはしますが、悲愴感や重くシリアスになり過ぎてはいないので、読み易いと思います。そしてハッピーエンドにはなっているので、是非とも読んでほしいです。

0

何度も読みたい、何度でも読める、逃避行BL!!

逃避行BL
過去に数冊拝読した事のある設定です
そんなに多くはないですがやはりセンセーショナルなのでどの作品も印象深く残っています
そして、また新たに忘れられない「逃避行BL」がココに生まれましたね
(ちるちるさんで「逃避行BL特集」とかやりそう?…やって欲しい…!)

既読の作品の感覚で言うと「ダブルミンツ」程退廃的過ぎず「真夜中ドライバーズハイ」程フィクションのカッコ良さが前面ではない
(尚、「ダブルミンツ」はその退廃的な刺さるヒリヒリ感がカッコ良いですし、「真夜中ドライバーズハイ」はフィクションのカッコ良さがロードムービーのようなエンタメ性を魅せ付けてくれる秀作だと思います)
他作引用はあんまりレビューでしないのですが題材が題材なだけに極力ネタバレしないで読んだ方が楽しめると思っているので今回は他作の力をお借りしました

「行方不明。」はこのドロヒリ感とドキドキ疾走感の間に位置する作品かな?と思います
逃避行となってしまった経緯は重い、でもそこに凄く比重がある訳ではなくその事実よりもそこに至る迄の2人の「想い」自体が激烈に重い

その重い想いを描きながらも熱量と深い愛を感じる絆も十分示されるので激重感情に支配され過ぎるような読みながら苦しくなるような読み心地ではない
疾走感がカッコイイというよりしっかり2人を見守りたくなるようなラブストーリーなのです

何度も何度も読み返したくなるお話しでしたし、何度でも読める面白さを感じられるお話しでした!!

コミックスの表紙、めちゃくちゃカッコいいですね!!
単話の表紙だったらきっとビビッて購入をためらったかも知れないのでこの素敵な表紙にも☆評価をしたいです(*'▽')~☆

3

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