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表題作甘く桜色のキス

男らしく変貌した全校生徒に憧れられる生徒会長
小柄で童顔な顔立ちと裏腹に短気な特別編入生

作品情報

作品名
甘く桜色のキス
著者
本庄咲貴 
イラスト
木村メタヲ2号 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
ラピス文庫
発売日
ISBN
9784829653593
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

再会した幼なじみは?

 桜園学園に編入してきた勇太は大のお金持ち嫌い。
 それなのに、何故お坊ちゃん学校に転校してきたのかというと、それはひとえに弱虫だった幼なじみの孝史に再会するため。
 ところが転校初日、勇太は再会の約束をした桜の木の下で黒髪に男らしいワイルドな顔立ちをした男にいきなりファーストキスを奪われる。
 あまりのことに怒りを覚える勇太だが、どうやらその勇太のファーストキスを奪った男が、あれほど再会を待ち望んだ“弱虫”の孝史だと知って呆然。おまけに、孝史は全校生徒に憧れられる生徒会長になっていて、おまけに隣には寄り添う望月の姿が……
 まるでいい仲のように見える孝史と望月の関係に、勇太は理由のわからないもやもやを感じる。
 それにも関らず、生徒会長という立場を利用して、勇太を独占しようとしてきた孝史の傲慢な態度に勇太は怒り心頭!

 途中、とんとん拍子で初体験を行った孝史と勇太で、「展開早いなー」と思ってたんですが、もちろん、そんな簡単に物語が終わるわけでなく、もう一段階、山場がありました。
 孝史が不用意に勇太を縛ろうとして、すれ違い。
 ちゃんと説明してあげたらよかったのに、それと、どんなに勇太の事が好きでも勇太みたいなタイプはあんまり特別扱いしないといいと思うんだ。
 あの性格はきっとそんなこと望まないのはわかりきってるのはわかってるはずなのに……人間、やっぱり自分のことになると冷静に見れないんだよね。

 勇太の誇りの高さは人間として当然だと思うけど、ちょっと意地っ張りは過ぎるような気はします。
 そして、孝史ももうちょっと謙虚になってうまいこと勇太の隙をついた方が、うまくいけたような気はしますが。
 そこまで、孝史も大人じゃなかったってことで。

 結局は、敵だと思ってた望月に背中を押された勇太が、少し歩み寄ってハッピーエンド!
 やっぱり苦労してる分だけ、勇太の方がちょっとだけ大人なのです。

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