「喜べ、ペットから愛人に昇格だ」

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表題作愛人恋鎖

鬼柳恭一,裏社会の実力者で実業家,30歳
宇佐珠貴,鬼柳の会員制バーに就職,23歳

あらすじ

親友の想い人・鬼柳の素性を知るために尾行していた珠貴は、追いかけた先で、裏取引の現場を目撃してしまう。見つかった珠貴は拉致され、裏社会の実力者だった鬼柳の監視下で半ば強制的にある会員制バーで働くことに。鬼柳は珠貴を気に入り、ことあるごとに淫らな悪戯を仕掛けてきて…。次第に鬼柳に惹かれ、親友との友情と自分の恋心の間で苦しむ珠貴。しかしその矢先、ある事件が起こって…? 愛欲と陰謀のハードラブ。

作品情報

作品名
愛人恋鎖
著者
本庄咲貴 
イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048666633
3

(11)

(0)

萌々

(4)

(4)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
31
評価数
11
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

キャラクターの魅力が分からない

何もかもがハッキリしない、キャラクターの魅力が分からないお話でした…。小路龍流さんのイラストが素敵だったので★1プラスです。

あらすじに「親友の想い人・鬼柳」とありますが、親友にとって鬼柳は一方的に知ってちょっと憧れている人という程度。珠貴が「親友を裏切っている、どうしよう」と悩む必要はないように思いました。そして、このキーパーソンであるはずの親友のイラストが後半の後半にならないと登場しないというのも如何なものだろう。

珠貴はどうやら、背も高くて武道も嗜んでいる男らしいキャラクターで向こう見ずなところも随所に見られるのですが、だったら鬼柳の元から逃げ出すこともできるはずなのに何故しない!?鬼柳にビビリながらも反抗してみたり、とことん間が悪かったり、鬼柳とやることやってから親友のことで悩んだりと、23歳とは思えない子供っぽい性格で読んでいて疲れました。彼の特殊な生い立ちの設定もあまり活かされていなかったような…。

鬼柳もなぁ…珠貴のどこがそんなに気に入って愛人にしようと思ったんだか。唐突すぎるしそこまでの強い理由もない。こういう、仕事も遊びも一流という設定の男性が一見釣り合わない相手に惚れ込むには余程の理由付けがないとダメだろうと常々思っているので、「(最終的に)両想いだから」「運命の相手だから」だけで片付けている小説を読むと残念な気持ちになります。

キャラクターのダメ出しばかりになり申し訳ありません。お話にのめり込むには、まずキャラクターを好きになれなきゃダメなんだなと再認識しました。

6

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