イラスト付
とりあえずエロかったです。というかほとんどエロでした(笑)
凌辱、首輪、縛り、近親相姦、3P、尿道責め、本当になんでもありでした!!
弟の白斗、兄の利一、そして玖珂の三角関係がどうなるかがみものだと思います。
弟の白斗は本当に良い子っていいのか分かりませんが、兄さん思いで普通あそこまでされたら憎みそうなのに最後は譲ろうとする!!健気ですね(泣)
玖珂は家庭環境のせいで歪んだ愛情しかしめせないってありましたが告白とか、最後はもう私には純愛にしか見えませんでした。警官での逮捕エピソードはカッコよかったです。
さて問題の兄。途中まで読んでも全然好きになれませんでした。何故だろう・・・。
でも最後の最後であー本当に好きだったんだなって表現もあったりでちょっとだけ見直したので萌え×2で(笑)
小山田さんのイラストも良かったです☆
あきらかに3P・複数好きを狙い撃ちした作品…(笑)
しかもガチ兄弟かYO!うおぉぉぉーーーー!期待しすぎてハゲ上がりそうだよ…
イラストレーションが小山田あみ先生ってのもポイント高い。
中身は予想を超える、ページをめくるとエロ!エロ!!エロエロッ!!!
兄弟で3連結、上から下から、ややSMに羞恥プレイと手数はものすごく多い。
しかし……なんだろうこの消化不良感というか、3P好きとして燃え切れないものは…
ただひたすら挿入挿入挿入で、「愛撫」の部分がうすいんだよなァ…
気品に欠けるというか。こういうモノこそ品やワビサビがないと薄っぺらくなる。
手数増やしゃーいいってもんじゃないんだが…あぁぁぁぁ orz
鬼畜攻めの玖珂と、受け・白斗の実兄がともに警察官なのはいいが、
玖珂の描写やキャラ設定はどう見てもセレブ系か極道のほうがしっくりくる。
セレブか極道がコスプレやってるような違和感。チグハグなんです。
ガチ兄弟というオイシイ設定もどうも使い切れてない印象。
設定そのものは複数P・3P好きの超ストライクゾーンいってるんだが
愛と嫉妬といった心の動きを落とし込む力に欠けている。
目のつけどころは大変いいだけに、とてもとてもとても惜しい!
メンタルな部分がしっかり追えていれば神つけてもいいような設定なんだよなぁ。
兄弟がいると、この作品ほどではないにしても、大なり小なり兄弟間での僻みや
コンプレックスなんてものが多少は存在するのではないかと思いますが、この作品の
お兄さんは、かなりダークな影が多い痛いお兄さんでしたね。
何をしてもやっても一心に兄と慕う弟が嫌いで目障りで仕方ない、そしてえげつない
弟への扱い、でもやっぱりどこかで肉親の情はあるけれど、それすら認めたくない。
弟は嫌われているのを知って、どんなに理不尽な目に遭わされても兄を憎み切れない。
そこに、兄の恋人である攻め様が兄の思惑で入って来て、3P突入、でもそれは弟の
存在をまるっきり無視したダッチワイフ的な存在としてなのですが、その後兄が考えても
いないような、弟と攻め様との本気の恋が始まってしまう。
自分から仕向けたのに、兄にとっては最悪の結果で、嫌いな弟に好きな相手を結果的に
とられちゃう展開になるのですが、兄にも幸せをとラストは願ってしまう内容です。
弟は純粋に兄に憧れ、過去のある出来事で兄へ対する思いが仄かな恋と禁忌的な
肉欲を伴う欲情を覚えた事で兄に対する負い目が受け様にはあるのです。
それを知りながら兄は自分の恋人に弟を遊び感覚で差し出して、自分も弟を凌辱。
禁忌と言うよりもエロな遊びの延長なのですが、意外に兄は攻め様に対しては本気。
だからその後に自分を差し置いて二人で逢っている事を知るとプライドを捨てる勢いで
弟に攻め様との関係を切るように命令しちゃう。
そして弟は兄思いで健気だから、兄の為に好きな攻め様を諦める。
この攻め様もかなり鬼畜で傲慢で、警官なんて事が信じられないようなロクデナシ。
でもそこに至るまでは育った生い立ちが色濃く影響しているのですが、誰にも執着を
見せなかった攻め様が、どんなに凌辱し貶ても黒く染まらない受け様に無くしたと
思っていた人間らしい感情を芽生え始める。
そして受け様も、初めは酷い男だと思うだけだった攻め様の過去や、警官としての
一面を垣間見るようになると、見直す思いともっと攻め様を知りたいと思うようになり、
やはり、気持ちを持っていかれるようになる。
三角関係の結末がどのような形になるのか、結果としては兄が当て馬さんですね。
設定はガチ兄弟・3P・警察・陵辱・調教と読者ターゲットを絞った内容でした。
兄は弟を犯し、更に兄は自分の同僚に弟を襲わせ3Pするといった感じでした。ひたすらヤリヤリ内容でした。
兄とその同僚が「警察官」という役職のリアリティが全く感じられませんでした。
AVのコスプレものみたいな雰囲気の内容でした。
設定ありきで読ませるタイプの作品だと思うのでリアリティ云々はそこまで求めるほうがアレかもしれませんが…。
これだけ濃厚な設定のはずなのにこのさっくり感。
精神的な面を掘り下げてないから、こんな印象になるのかなと思いました。
設定といい、小山田先生のイラストといい、揃うものは揃えてあるのに色々惜しいなと思いました。
私はこういう系統の作品は地雷ではないので、内容によっては好きになる可能性もあるんですけどね。
「あとがき」が良かったです。
本庄先生、良いこと書いてらっしゃいました。
先生自身が感じた「縁」について、ぜひとも丁寧な描写を入れて書いて欲しかったです。
もったいないな~という気持ちと頑張って下さい~という暖かい眼差しを贈って結びにかえさせていただきます。
篠田白斗は、警察官である兄の利一に急に呼び出され、意気揚々と指定された住所に向かっていた。
実は白斗は、兄の利一に恋心を持っていて、そんな利一に久々に「会おう」と言ってもらえたことが嬉しくてたまらないのだった。
ところが、出向いた先で待っていたのは残酷な現実で。
いきなり利一に押し倒され、白斗が自分の想いが成就したのだと思ったのも束の間、そこにはもう一人の男がいて、利一に押さえつけられたままもう一人の男・玖珂に犯されてしまう。
あまりの事態にショックを受ける白斗であったが、白斗と利一の間に、ある確執があり、白斗は二人がかりで犯された現実さえも、「仕方のないこと」受け入れてしまう。
そんな白斗に対して、玖珂は「堕としてやる」と言うと、わざわざ白斗の職場まで訪れ、白斗にいたずらしていった。
それ以来、白斗は玖珂の言うことを聞かざるをえなくなり……
という話でした。
最初、私の苦手な「3Pものだ!?」ってなったんですが、最初の一回以外、利一はほぼ出てこず。
もちろん、白斗の心理面としては利一の存在は大きいんですが、3Pものだ、と期待して読むと残念な思いをすることになると思います。
ただ、メンタル的な話か……と思えばそういうわけでもなく。
利一も白斗も、「こういう人間だ」という設定が先走っている感じがして、それに伴った行動をしているので、「いやいや、普通こんなことしなくね?」という行動を取っている点もままあって、イマイチ納得できなかったり。
全体的にちょっと言葉足らずな印象かなあ……と思いながら、読んでました。
確かに、オモチャ使ってたりとか、エロいはエロいんですが、根底にあるのはもうちょっとセンチメンタルなもので、それをうまく生かしきれてない感じがして、もったいない小説だなあ……と思います。
ハードなものをお好みの方にはいいかもしれませんが、それにしてもちょっと中途半端、かな。