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表題作ありふれた恋よりも

強い霊能力を持ちながらも“守り”の力が弱い高校生
“守り”の霊能力を強く持つ中学三年生

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  • あとがき

あらすじ

中学3年生の梓希は、自分では気づかなかったが、強い霊能力を持っていた。
偶然出会った高校1年生の弓弦は、梓希の力、それも“守り”の力が強いことに気づく。
陰陽師の家系に生まれ、強い霊能力を持ちながらも、“守り”の力が弱い弓弦は、梓希の力を必要とする。
遠縁であることが判明した梓希は、弓弦の家に引き取られることになる。
次第に梓希への気持ちをつのらせていく弓弦。
そこに霊体になった克彦が現れる。
克彦と梓希の関係とは。
そして、生き返った克彦にまとわりつく霊の正体は―。

作品情報

作品名
ありふれた恋よりも
著者
きたざわ尋子 
イラスト
金沢有倖 
媒体
小説
出版社
ソニー・マガジンズ
レーベル
ヴェルヴェット・ノベルズ
発売日
ISBN
9784789710558
1

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
0
評価数
1
平均
1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

必要とされたいに決まってる。

 中学三年生の梓希は、ある日、家の近くの公園のベンチで座り込んでいる弓弦の姿を見つける。母親が看護師なこともあり、放っておけなかった梓希は、弓弦を家に連れて行き、休ませる。おかげで、すっかり気分のよくなった弓弦は、翌日、梓希の家に、お礼を持って現れる。
 母親に弓弦のことを伝えてなかった梓希は、お礼を受けて取るわけにもいかず、困ってしまう。そこで、お礼の代わりに、弓弦が梓希に勉強を教えることとなるが、梓希にはどうやら自分では気づいていなかったが、強い霊能力――しかも“守り”の力が強いことに弓弦は気がつく。
 陰陽師の家系に生まれ、強い霊能力を持ちながらも、“守り”の力が弱い弓弦は、梓希の力を必要としていた。遠縁であることが判明した梓希は、弓弦の家に引き取られることになるが、次第に梓希への気持ちをつのらせていく弓弦。
 そこに霊体になった克彦が現れた。克彦と梓希の関係とは!? そして、自分の体に戻った克彦にまとわりつく霊の正体は――!?

 いくらなんでも、あっさりと梓希の母親は、梓希を捨てすぎだと思うんだ。いくら「女として生きたい」とは言っても、理由をはっきりと説明せずに放りだしすぎだよ……。あれじゃあ、梓希が落ち込んでもしょうがない。ひど過ぎる。
 子供がいたら、やりたいことができないわけじゃないと思うし……。
 もうちょっと、梓希の気づかない綺麗な理由の付け方があったと思うんだけど……あんなに酷い理由じゃなくても、置いて行かれた子供はちゃんとショックを受けると思うんだ。
 それから、克彦の存在理由も微妙だと思うし、克彦をちゃんと自分の体に戻してくれた舘川の立ち位置も微妙なんだよなー……。結構すごいことしてるのに、扱いがイマイチ小さくて、よくわからない脇役の人、みたいになってるし。
 これがもうちょっと舘川が二人の仲を引っかき回すとか、してくれた方がばーっと目立っていいと思うんだけど、今のまんまじゃただの便利な人……になってしまってる。

 何をどうして戻したのか、とかさ。説明するところはいっぱいあると思うんだけど、全部が中途半端な気がするんだよね……なんででしょう?
 もうちょっと丁寧に書き込んで欲しかった部分がいっぱいある気がします。

3

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