わんこ系SATとツンデレ外科医が子育て?

小説

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子連れSATは外科医を惑わす

kodure SAT wa gekai wo madowasu

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表題作子連れSATは外科医を惑わす

牟田旭輝,警察官
白鳥友規,警察病院外科医

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

警察病院に勤める外科医の白鳥は、高校時代の同級生・牟田への片想いをいまだに抱えたまま。テロと見られる爆破事件が起き、警察官となった牟田と再会した白鳥は、現場で保護された金髪の幼児を預かることに。外科医としては凄腕だが生活能力ゼロで育児に苦戦する白鳥をなにかと助けてくれる牟田。白鳥の中で諦めていた恋情が再燃する一方、牟田は白鳥には言えない職務上の秘密があって?

作品情報

作品名
子連れSATは外科医を惑わす
著者
四ノ宮慶 
イラスト
yoshi 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344841307
3.4

(21)

(6)

萌々

(4)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
67
評価数
21
平均
3.4 / 5
神率
28.6%

レビュー投稿数7

ドラマ化したらいいんじゃないかな?

個人的な感想として、
モデルとなった中野・高円寺付近のお話だったことが
杉並区民としてはツボで、あ~!あそこね!って想像しながら
読めるので、本当に頭の中で連ドラが放映されてる気分でした笑。

SATのお話を読んだことがなかったので、どきどきとわくわくで読み始めましたが
SATっぽいのは最後くらいで、あとは外科医側のお話と警察内部のクソな関係性の
お話と、ある小国の後継問題がそこに絡んでくる…という、
むしろそれが1番のメインじゃね?!と、読み終わりとしての感想はそれに尽きます。
お話の舞台となった場所を知っていれば倍は楽しめると思いますが。
あまりSAT感を期待して読むとガッカリされるかもです(><)

ですが、全体的にサスペンス展開のハラハラ感と、
これどうなるの!?と先を急ぎ気になる内容に、
充分満足できる1冊でした(*´ω`*)
なんなら、続編ではこれから甘々になるんだろう2人をもっと見たいです。

7

ラブというより、ほのぼの。で、後半ちょいアクション!

四ノ宮さんまとめ買いの三作目だったのですが、
まとめて三作買っておいてよかったなと!
最初に読んだのだけだと、もしかしたら次はなかったかも?!

私的には、お子様ものはいまいち苦手なのですが、
この子はあまり喋らないのが良かったのかな。
それと、子供らしくないところ。
子供らしくないのは、
物語の核心に触れる秘密があるのですが、
その辺に早くから気づくと更にちょっと萌かもv

肝心のBL的展開ですが、
イマイチラブラブさに欠けると言いますか、
これは四ノ宮さん的展開なのか、
大体受け様が片想いで、諦めなきゃ!と
気持ちを押し殺して悶々とする感じ。
この切なさが楽しめる人はお薦め。

受けの白鳥先生がデレない分、
攻めの牟田君に
もうちょっと早い段階でデレて欲しかったかな。

でも、お話的には面白かったので、
評価は「萌×2」で!


こちらも電子には挿絵なしでしたが、
特典のSSが入っていました。

3

そこはドーンと飛び込んどけよ‼

評価を『萌』にするか『中立』にするか散々迷いましたが、ストーリー自体は好みで面白いしなぁという事で、『萌』です。
受けの外科医・白鳥が相当面倒くさい男なんですね~。拗らせ系の面倒くさい受けが好みの方は萌える作品だと思います。


内容です。
警察病院勤務の外科医・白鳥は、高校時代の初恋をいまだ抱えたまま。
自分の兄・瑛一朗がテロの容疑者として勤務先の病院に搬送されて来た事から、初恋相手で警察官である牟田と再会します。混乱のさなか、瑛一朗の子供と見られる金髪碧眼の幼児を保護するように警察から要請され、慣れない子育てに苦戦する羽目に。
そんな白鳥を、任務として護衛しながらあたたかく手助けする牟田。しかし牟田には、白鳥には秘密のある「任務」を抱えていて-・・・。


こちら、初恋再会ものでもあります。概ね白鳥の視点で進みますが、若干牟田の視点も入ります。その為、牟田の秘密にしてる「任務」は早々に分かります。

まず、子育てものでありがちな、すごく聞き分けのよい愛らしいちびっ子では無いのです。牟田には懐いているのですが、白鳥に対してはいつまでも警戒心と反抗心を持ったまま。何故か口がきけず、日本語も理解してるか怪しい。でも育ちはすごく良さそう。と、いかにもバックボーンが複雑そうなちびっ子です。
個人的には、よく登場するお利口さんすぎる愛らしいちびっ子は「リアリティーが無いな~。」と感じる事が多いので、こうゆうちびっ子も全然ありでした。かなりの時間がかかったものの、白鳥と心を通わせて行くのにはホンワカしましたし。

そして牟田ですが、彼はまぁ鈍いながらも、面倒見が良く包容力がある好感の持てるタイプ。オカンよろしく、白鳥とちびっ子の面倒を細々見てるのがほのぼのさせてくれます。SATで包容力があり、料理も掃除も出来るて、どんだけハイスペックだ!!

ただ、白鳥がですね~。初恋を拗らせまくっている面倒くさいタイプ。やたらと悲観的でウジウジやってんですね。そしてツンデレを標準装備。このツンデレ部分には萌えるのですが、牟田から告白された後でさえ、グダグダ考えて身を引こうとするのには閉口しました。そこはドーンと飛び込んどけよ!!
あと、感情の起伏が若干激しいと言うか、カッとなった時にイオ(ちびっ子)にまで感情をぶつけたりするのに引きました。まぁ、相手が4才でも八つ当たりしちゃう事があるのは分かりますが、30過ぎてんだから、ここは大人として踏ん張って!みたいな。

謎になってるイオの正体だったり、テロの容疑者である兄の瑛一朗。そしてイオを狙う謎の外国人。更に、病院で立てこもり事件が起こり、イオと白鳥が人質に-。と、推理サスペンス要素や、派手な展開でなかなか読ませてくれます。
そして、鈍感な牟田が自分の気持ちを理解したあとには、ストレートにグイグイくるのにも萌えました。牟田がエッチの時に、白鳥の天然な発言によって煽られ、余裕を無くして暴走してるのにもこれまた萌えます。

しかし、白鳥が面倒くさいんだな・・・。

あと、テロ容疑者の弟である白鳥に、かなり重要な参考人であるはずのイオの保護を頼むもんでしょうか。別の「目的」というのも踏まえても疑問に感じる(´・ω・`)

4

お子ちゃんが可愛かった

泣いた。
お子ちゃんがあまりに健気だったので…。

子供が泣くのを我慢してたり
グーッと堪えてるけど涙がこみ上げちゃのとか
弱いんですよー(´•̥ ω •̥` )ううう

謎の子供と全容が見えない爆破事件。
シリアスな背景の中で初恋相手と再会し、
再燃していく恋はどことなくコミカルな印象がありました。
個人的には読みやすくて良かったです。

評価が難しいんですよね。
攻め&お子ちゃんを重視すると萌え×2
受けに対する感情は…中立かなぁ…(´∀`; )
総評価はど真ん中の萌えで上げます。


爆破事件をキッカケに再会した牟田(攻)と白鳥(受)。
そして事件の鍵を握る出自不明の子供・イオ。
イオを保護するの名の下、3人で過ごす時間を軸に、
事件解明へと展開していきます。

受け:白鳥視点で展開し、
高校時代に片思いしていた回想は甘酸っぱい!
白鳥が若干恋する乙女チック化しているところも含め、
片思いのまま終わってしまった恋の切なさが良きです♪
憧れと恋心が混ざってるところが可愛いのですよ。

再会後も内心パニックになりながら
牟田への恋心を拗らせているところも可愛いです。
が。
個人的にちょっと恋愛脳が強くて萎えたかな…。
(仕事と慣れない家事子育てで参っていたとはいえ)
牟田とのことで情緒不安定になってイオに八つ当たりするのはモヤッと。

1度だけじゃないですからね。
2度目は自分の感情ばかり優先させてイオだけじゃなく周囲にまで迷惑かけてて
この人自分のことばかりだな…と妙にシラけた気持ちが湧いてきちゃいました;

攻め:牟田はいわゆるスパダリ枠なのでは…?と思うほど完璧。
家事をそつなくこなし、イオの扱いもうまい!!
イオが白鳥に懐かず牟田にべったりな気持ちわかるわぁ…。
なんか安心感を与えてくれる人なんですよね。

牟田が白鳥の下の名前を覚えていないエピが好きです。
(白鳥は牟田のことを一切忘れてないのにねw)
この温度差が片思いをより強調していてキュンとしました♪

イオのいじらしさは堪らなかったです。
上にも書いたけれど我慢している子供に弱いので、
イオが泣くたびに私はもらい泣きしてた…。
そんなイオを牟田がギュってしてあげるとホッとするの。

創作の世界だと聞き分けが良すぎる子供って見かけるんですが
イオに関して言えば“聞き分けの良さ”もキーになってて。
(事件そのものは横に置いといて)
バックボーンでキャラの説得力があったのが良かったです。

BL部分は…うーーーん。難しいな。
高校時代の片思い描写は個人的にツボ(高校生BL好きなので)でした。
再会後のてんやわんやも可愛い。

けれどそれが延々と続くからダレるというか。
恋愛のことでイオへ八つ当たりしたのに嫌気がさしたのも大きいかな…。
あと牟田が自覚しても否定しまくるのとか。
拗らせすぎて白鳥めんどくさいな〜となりました;

全体的には楽しめたし読みやすかったのは良かったです。

1

攻め側の描写がもっとほしい

テロ事件・SAT・警察病院に勤務する外科医と、一風変わった設定と展開が魅力的な再会もののお話でした。
子連れSATとありますが、攻めの子でも受けの子でもないので…タイトル通りのものを期待すると違うなと感じるかも。
すべてのきっかけとなる爆破事件から始まり、高校時代の初恋の人との再会、保護された謎めいた子供との生活など、これは面白そう!と引き込まれる導入部分はとっても良かったのです。
序盤での謎の散りばめ方が上手く、ページをめくって早く続きを追いたくなります。
子育て成分もちょうど良い感じ。保護することになった子というのが本当に良い子なのですが、良い子すぎない良い子だったのが良かったな。
いじらしくて非常にかわいらしかったです。

ただ、BLのLの部分を含めてだとどうでしょう。
受けは高校生時代から片思いをしていた忘れられない初恋の人と再会しているわけですから、そんな相手と謎だらけの幼い子供と一緒に擬似家族的な生活を送ることになれば、やはり悶々としたり切ない気持ちを抱えたりするもの。
でもなんだか、今作はその恋愛面の描写が話の勢いを落としてしまっていたような気もするんですよね。
事件の導入部分とキャラクター設定が良かっただけに、攻めのSAT成分はもう少しほしかったですし、盛り上がりが途中でやや失速してしまったのが残念。
後半で一気に盛り返すものの、そのきっかけも唐突でちょっと苦しくて惜しい…!

両視点ではありますが、ほぼ受け視点で攻め視点はほんの少しなので…攻め側のバックボーンやSATとしての活動も詳しく描かれていたのならきっともっと面白かったのではないかなと思います。
腕の良い外科医なのに生活能力がない受けのギャップは良かったのですが、読中に彼の言動をどう思うかで評価が分かれそう。
恋愛面の描写は中立寄り。事件面が面白かったのでこちらの評価で。

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