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妖精王と溺愛花嫁の聖なる子育て

youseiou to dekiaihanaome no seinaru kosodate

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表題作妖精王と溺愛花嫁の聖なる子育て

ナイオル エルフの青年王
ルアン ハーフエルフでナイオルの妻

あらすじ

恋に疎いごく普通の青年ルアンは、運命の伴侶を探していたエルフの王、ナイオルに見初められ求婚された。
そうして二年。これまでにないほどの快楽に満ちた一夜が明け、ふたりは待望の赤ん坊を授かった。
火の精霊の加護のもとに生まれた子、エイダン。だが夜泣きが酷く成長もおもわしくない。
自分がエルフではないから…と思い悩むルアン。ある晩、ナイオルの留守に現れたゴブリンに、エイダンは獲物の印をつけられてしまい…。

作品情報

作品名
妖精王と溺愛花嫁の聖なる子育て
著者
相内八重 
イラスト
白崎小夜 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
ISBN
9784879190109
2

(5)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
6
評価数
5
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

違う視点で読むと、神評価かもしれない

私に育児経験が無いので、ピンと来なかったけれど、
育児経験がある読者の読後評価がとても高かったので、
着眼を変えたら面白味が上がるのか、と思いついて、読み直しました。

夜泣きに苦しむのは、泣いている子供だけじゃなく、親も辛い。
母親の不安が子に伝わる。
母親の不安を父親が愛で覆うと、段々と変わっていく子供の夜泣き。
育児の辛さやストレス等々、育児は夫婦や廻りの協力があるとずっと楽になるという経験がある人にとっては、救いの一冊になるみたい。

萌評価にしたけれど、着眼を変えて読み直してみたら、
なるほどな~・・・と、評価が変りました。

異世界の育児に悩む妖精王の嫁の話です。

1

夜泣きに苦しめられて子育てノイローゼ気味になってる描写が延々……

この本の評価ってどうなんだろう?とちるちるを調べた時点では、レビュー数ゼロ、しゅみじゃない「1」中立「2」でした。
「萌」以上の評価がないという点がかえって興味をそそられてしまい、私の好きな「溺愛」要素もあるみたいなので読んでみたのだけど、先に読まれて評価された方々の気持ちがわかった。

確かにタイトルに「聖なる子育て」と入ってるし、しっかりと子供も表紙に描かれているので子育てものだっていうのは理解したうえで読んだのだけど、楽しい子育てものではなく、夜泣きで追い詰められて受けが育児ノイローゼ気味になってしまうお話なので読んでて気が滅入りました。
妖精王(王様というより村長さんレベルの小さい領地)の包み込むような優しさは良かったけど、心が追い詰められたルアンはそんな夫に対してもキーッとヒステリックになってる描写があって、思わず「産後クライシス」という言葉が脳裏に思い浮かんだほど…。

こういう子育てあるある!をBLで描くって誰得なんだろうって思いました。
子育てブログなら、辛いの私だけじゃないんだ!と救われる気分になるんだけど、BLにはそういうのは求めていないので……。

お話は妖精王ナイオルに見初められたハーフエルフ(元人間)・ルアン夫夫(夫婦)に子供が授かって…というやつ。

なんでもナイオルは10年以上も人間であるルアンに片思いし続け、ようやく夫婦になれたので、ルアンを超溺愛しています。
この二人の馴れ初め・攻めの10年もの片思いについてはさらっと片付けられているので、思わずこれって続編なのかなぁ??とあれこれ調べてしまったほどですがこれが1巻。

で、夫婦になって2年経つのにまだ子が授からず、口さがないピクシーたちから「子はまだか?」「子はできないの?」と責められる描写に思わず閉口。
このピクシーたちの小姑っぷりがすごいというか、全編とおしてうざいです。

妊娠出産に関しては、心の底から思い通じた二人が体を重ねあうと、木の股からその晩、いきなり赤子がぽこっと出現する仕様という超特殊設定。

そして夜泣きでルアンが睡眠不足に陥り、抱いても何しても泣き止まず、途方に暮れてこっちが泣きたくなる……という描写がかなりリアルで、それが延々続く……。
おまけに脳みそ小さいピクシーたちが、何しても泣き止まない赤子を見て「あやすのが下手だ」だの「また泣かしてる」だの「赤ちゃんがかわいそう」だの無邪気に無責任にルアンに言い放つ。

で、そんなに泣く&次第に衰弱していくのは精霊の加護がないからだということが判明し、星の加護を求めて旅に出るといった話なんだけど、読み終わって何が記憶に残っているかというと、やっぱり受け・ルアンの子育てノイローゼ気味な様子です。

正直言うと、夜泣き子育てよりも攻めの10年間に渡る片思い&妖精と人間という立場を超えての恋の成就という二人の馴れ初めを描いたほうが面白かったのでは?と思ってしまいました。


2

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