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表題作兄の友人

景 大学生→イラストデザイナー
秋成 作家、景の亡くなった兄の恋人、27歳→数年後

あらすじ

景の亡くなった兄・修と、その親友・秋成が恋人だったことを示す写真は、
景自身が気づいていなかった秋成への恋を自覚させた。

しかし思いを伝えても、子ども扱いでかわされるばかり。
そのくせ、ふいに期待してしまうような隙を見せる秋成に、
文句の一つも言ってやりたくなることさえあった。

それでも嫌いになるどころか、景の思いは強まっていく。
そのひたむきさに、少しずつ秋成の心も動かされていき……?

人気イラストレーター・ざいんがBL初挑戦で贈る、珠玉の片想いラブ。

作品情報

作品名
兄の友人
著者
ざいん 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
発売日
ISBN
9784396784591
2.8

(45)

(6)

萌々

(9)

(12)

中立

(7)

趣味じゃない

(11)

レビュー数
8
得点
109
評価数
45
平均
2.8 / 5
神率
13.3%

レビュー投稿数8

良かったのは絵だけじゃないよ。

これって、絵と装丁だけで私が神評価しちゃうタイプの本だ。
まず、カバーイラストとカバーデザインが凄くいい。
絵そのものが上手いのは当然として、彩色してある所と線画のところ、そしてその線画がシルバーな所。
このデザインにまず萌一つプラスしちゃうでしょ。
で、中の紙!
オンブルーって他の本もこの紙つかってたかな?
実際の作画環境がデジタルなのかアナログなのかは知らないけれど、このちょっとかすれた感じのペンの線、それを強調するような荒い質感の紙!
確かにこの、面を強調した絵は商業コミック向けの絵じゃないし、このまま商業コミックを続けていくともっと見やすく洗練された絵になっていくのだろうけど、私の評価は神で。

2

雀影

ネタバレというか、勝手な妄想感想
これって兄が、最初から思い合っていた弟と友人の間に、二人がお互いの気持ちにはっきり気付いていないところに付け込んで、兄が無理やり割り込んだ挙句に、一人でさっさと舞台を去っていった話っていう認識でいいのかな?
これ、兄目線でもよんでみたいな。

大人と子供の微妙な境目をパラレルワールドのように表現した独特な絵。

作者さんの ”人気イラストレーター” のキャリアはよくわかりませんが、目を引く表紙から内容が気になって読んでみました。

マンガのページは、エッジが尖り、輪郭二重やトーンが多用されていて、迷い込んだパラレルワールドのような印象を受けます。
この独特な作風が好きかどうかは作品を読む上でのキーポイントになるので、まずは試読みをされることをオススメします。


景は、親から死んだ兄のタブレットを渡され、パスワードを試すと、それは兄の友人・秋成の誕生日だった。
兄は冷たかったけれど、友人の秋成は優しくて、景は秋成に近づきたかったのに、兄に嫌がられ、そのまま兄弟はわかり合うことはなくなった。
その兄のタブレットの中には、兄と秋成が恋人としてすごす写真が入っていて…

そして景はタブレットを秋成に届け、遺品持ってっていーよという秋成に景はキスをする。
これは兄の遺品=秋成ってことなのかな?

それから景と秋成は、なにかが始まりそうな微妙な雰囲気になる。
景は子供の頃から憧れていたからわかるけど、秋成は一度キスしただけで、死んだ恋人の墓に、その弟を連れて行って「マズイことになりそう」と宣言するのは揺らぐの早すぎるだろと、拍子抜けしてしまう。

秋成は、最期が近づく恋人の反応が薄くなった時、ガッカリして諦めたと語る。
何も言わなくてもわかりあえる老夫婦や、ただ悲しめる若さがあったらと語る秋成からは自分の冷たさを自覚してる悲しみみたいなものが伝わってくるし、そのシニカルさを隠さないのも秋成の魅力なのかもしれない。

私がモラリストなのかもしれません。
でも最期がどうであれ、大切な人が亡くなったなら、悼んでいたいと思う。

あと物語的にも、秋成が死んだ恋人に囚われながら、一方でその弟に惹かれていく葛藤があったほうが盛り上がる気がするんだけどなぁ…

タイトルにもなっている ”兄” の存在は、うっすら暗い影ではあるものの、あまり意味がないもののように思えます。

景には大人に見えた兄と秋成も思ったほどは大人ではなかった。
大人と子供の境目、ざいん先生のパラレルワールドのような絵柄がその微妙な心情を表していて、そこに迷い込んでしまったような不思議さを感じさせる作品です。
兄の死うんぬんは取っ払って、そっちに焦点を当てたほうが良かったんじゃないかなって思います。


あと、作家ファーストではない、売上げファーストのonBLUEにも一言。
帯は販促だから、目を引くように、手に取ってもらえるように、煽りたくなるのはわかります。
今回も ”神絵師” としたことで、私のように興味を引かれた人も多いと思います。
でも実際はかなり独特な絵柄で、ハマる人にはハマるだろうけど、けっして万人受けする絵柄ではありません。
期待外れは悪評価につながりやすい、煽りの反動は全て作家さんに還るものだとonBLUE編集部は理解していますか?

作家さんにはこれからも作品を描き続けて欲しいから、「この一冊が売れればこっちのもの」って姑息な売り方をせずに、もっと作家さんのこれからのことも考えて、作品本来の良さを伝えて販売して欲しいです。

15

スタイリッシュ

個性的な絵柄と独特な世界観の作品でした。
兄が亡くなった後、兄の友人で恋人だった秋成と再会して口説くという展開は
さぞ切なかろうと思ったのですが意外に引きずってないような…??
秋成が修の最期の頃を“諦め”って言ってしまうのは
私にはちょっと薄情に思えてしまいました。
突然亡くなったのとは違うにしても
なんていうか…もっと喪失感があってもいいような…。
そしてどろどろしたところが無いんですね、なんだか全体的にシャレオツ。
サラーって読めてしまってちょっと勿体なかったです。

弟の景が実は秋成にずっと片想いしていたというのは
幼い頃の無自覚が愛おしいですし
大人(実はそうでもない)な秋成に追いつきたくて
早く隣に並びたいと思う若さは青春だなぁと思いました。
年下攻めってやっぱり素敵ですね。

1

No Title

独特の背景から浮いたような、切り絵に見える絵柄は結構好きです。

『つめたい石に反射したことばが 不謹慎なほどにあたたかい』ちなみにつめたい石というのは墓石の事ですが、そこ格好良く言う必要ある?と思いました。

ただメインの二人がどこまでもあっけらけんとしてるのでそこまで悪い感情は持てません、こういう人たちもいるのかなというくらい。
でも純愛がメインのBLという市場でこういうカップルが毛嫌いされるのもわかります、はたから見ればやっぱり家族の死をネタにして盛り上がってる薄情な人たちなので。

0

ミュージッククリップのよう

テレビアニメ「バビロン」のキャラクターデザイン(原案)のイラストレーターとのことで読みました。

まず絵が素敵です!キャラクターも魅力的です!
そして美しく均整のとれた背景やアングルでとてもスタイリッシュです。
エッチシーンもとても綺麗です。

でも、ミュージッククリップのようにアッサリし過ぎていたように思います。
兄の死をきっかけに兄の恋人と関係を持つ・・・という魅力的な設定ながら盛り上がりに欠けるような感じがしました。

とは言うものの絵を堪能するには秀逸な作品で、やっぱり時々開いてその美しさを眺めたくなります。

0

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