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表題作朝を待つあいだに

桐沢,30代,防犯会社副社長
河合実友,17歳,高校生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

高2の河合実友は、父親が単身赴任でいないため、一人暮らしだ。
ある日、家の鍵を落とした実友は、隣人・桐沢の帰りを待っていた。
防犯会社の副社長だという桐沢は、実友を自宅に招きいれ、同僚の天城を呼び出し鍵を交換してくれる。
以来、実友を心配し気にかけてくれる桐沢に惹かれていく実友。
一回り以上も年上の桐沢へのこの気持ちは…。

作品情報

作品名
朝を待つあいだに
著者
坂井朱生 
イラスト
赤坂RAM 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
朝を待つあいだに
発売日
ISBN
9784344805699
3.2

(10)

(1)

萌々

(3)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
30
評価数
10
平均
3.2 / 5
神率
10%

レビュー投稿数4

年の差。

坂井さんでは数少ない(というより唯一かも)好きな作品・シリーズです。『萌』と『萌×2』で迷ったので、とりあえず(自分基準に沿って)ワンランクアップしました。

メインの2人はよかったです。桐沢(攻)は、年齢だけでなく、ちゃんと『大人』なんですね。坂井さんの年の差・年上攻は、そのあたりがどうも・・・ということが多いので、その点桐沢はOKです。大人だけど、実は結構余裕がないところもよかったですよ。余裕のなさが『可愛い』と思える程度に収まってたので。『悪い男』とまでは思いませんでしたね。まあ、30過ぎて高校生に手を出したという意味では否定できないんですが。

実友(受)も過去のせいかちょっといろいろ思考回路がうっとうしいけど、もともと『不遇な健気受』が大好きなので、これぐらいは十分許容範囲でした。このシリーズはメインキャラクターが好きなんですよ。

メイン以外では、天城の口調がすごく気になりました。キャラクターとしては別にキライじゃない(だからと言って好きでもない)んですが。同じ脇で、桐沢の会社関係なら、支倉の方が私は好きでしたね。

2

健気は切ない

読んだことのない作家さんを
読んでみようと思い購入しました

書店の品揃えもあったと思いますが
坂井さん作品の中で
自分好みの設定がみつからずその中でも
読めそうかなと思ったギリギリがこちらでした

年の差、しかも受けが童顔であることは
かなり私的には苦手ななジャンルです

粗筋に高校二年で一人暮らしと記載があったため
ただの幼いだけじゃないのかなと
単身赴任ということは、片親の設定だろうし
家族の愛が薄いためお父さんのような年上の男性に
惹かれてしまうのなら嫌だなと
思ったものの
その嫌悪感を感じることなく
読めました

一人暮らしをしている実友が
我慢していることが当たり前だったり
周りに敏感だったりということが
桐沢視点から暖かくこちらにわかりやすく
描かれており

実年齢じゃなく桐沢の精神年齢が
しっかりしているのだと思いました

ただの甘えたがりは嫌ですが
我慢の末の甘えは愛おしく切なかったです

1

大人×子供

単身赴任の父親を持つ高校生の実友はマンションで一人暮らしをしている。
ある日、家の鍵を落としてしまった実友は、ベランダ越しに自宅に入らせてもらうため、見ず知らずの隣人の帰りを待っていた。
現われたのはビシッとスーツを着こなした大人の男、桐沢。
事情を聞いた桐沢は実友を自宅に招き入れ、さらには家の鍵の交換まで手配してくれた。
以来何かと自分のことを気にかけてくれる年上の男に少しずつ惹かれていく実友だったが……

悪い大人×純情な子供。
と言い切ってしまうには桐沢さんは意外と余裕がないので、結果としてとてもかわいらしい話になっていました。
実の父親とも上手くコミュニケーションが取れなくてさみしい高校生が、お隣の包容力のある防犯会社の副社長に惹かれていくというお話。
かわいらしいメイン二人もとてもよいですが、周りの脇役も割といい味を出していました。
桐沢の同僚で警備部門の支倉と開発部門天城のコンビが好きでした。
仲が悪そうでいていざという時はちゃんと協力するとか。
こういう微妙な(笑)距離感に弱いんです。
この二人のスピンアウトが読みたいなあ。
なんて、別にカップルとしてくっつかなくてもそれはそれで全然かまわないのですけど。
ののしりあってるけどいいコンビっていうのがなんともツボを刺激してくれるんだよなあ。

4

シリーズですが1冊で満足

攻めへのときめきがいまひとつだったので★3つ

読了後にシリーズものだと知りました。私はこの作品で満足してしまったので続きはいいかな~という気持ちです。

年の差で隣の人という設定だったので、ゆっくりじわじわと話が進んでいくのかなと思いきや、攻めの桐沢さん我慢ならず(笑)
それはそれで面白いと思うのですが、社会的立場にある人が10代に策略で手を出してしまうのはいかがなものかと少し思わないでもなく…書かれた時代によって受け取り方が違うのでしょうね。

攻めの桐沢さんは「悪い大人」と形容されていましたが、悪い大人になり切れてなかったような?いっぱいいっぱいでイイ大人が可愛いなぁという受け取り方の方がしっくりくるかも。

脇役がいい味出してたのに、やや情報不足で「?」と思う個所もあり、もったいないなーと思いました。

1

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