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表題作いとしさで包まれたなら

桐沢旭,36歳,防犯会社副社長
河合実友,19歳,大学生

同時収録作品おまけ(あとがき内)

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

大学生になった河合実友の恋人は、一回り以上年上の桐沢旭。
マンションの隣人という関係から家も少し離れ、実友は桐沢に会いたくてもつい遠慮がちに。
花屋でバイトを始めた実友はバイト仲間・仁室から告白され断ったが、恋人はいないと答えてしまい落ち込む。
それ以来、実友の様子がおかしいことに桐沢は気づいてはいるのだが…。

作品情報

作品名
いとしさで包まれたなら
著者
坂井朱生 
イラスト
紅月羊仔 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
朝を待つあいだに
発売日
ISBN
9784344809147
2.6

(5)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
1
得点
11
評価数
5
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

シリーズ(本編)完結。

『朝を待つ間に』『たとえばこんな言葉でも』の続編です。本編の完結編ですね。

相変わらず実友(受)が、ぐるぐるぐるぐる・・・ネガティブ・自虐ループに嵌り込んでます。今まで、マンションの隣室に暮らしていた桐沢(攻)と実友ですが、実友が事情で徒歩10分のワンルームに越して、『遠距離(・・・)恋愛』になったんですね。で、『いつでも会える・壁一枚隔てていつもそばにいる』状態から、10分の距離ができたことで、またまた気持ちが引き気味になってしまったんですよ。

でも、実友の場合は背景(なぜそういう思考・行動になるのかの原因)がハッキリしてるので、ぐるぐる振りにわけもなく苛立つということはありません。まったくないわけではないですが。

まあなんだかんだ言っても、桐沢がちゃんと目配り・心配りできるタイプだから、実友も甘えることに少しずつ慣れて行くといいなあ、という感じでした。

ただ、仁室(実友のバイトの同僚)はもうわけがわかりませんでした。いや、キャラクターそのものではなく、なぜいきなりコイツを出して、しかもこういう絡め方をするのかが。

BLでは、受が男に横恋慕された揚句に襲われる、といのは黄金パターンのひとつですが、そういう意味では確かに今作は斬新でした。ただ、『意外性を狙った』だけなら、捻り過ぎだと思いましたね。

白石(実友にバイトを紹介した、仁室の友人)と仁室の関係をこれ以上掘り下げず(メインじゃないんですから、無理なのはわかっていますし)、謎のまま放置するくらいなら、思わせぶりに出してくる必要があったのか自体が疑問です。

おまけは、スピンオフ・支倉編の『愛だけは待てない』に出てきた、支倉のハニー・秋と実友のお料理教室(別名・若奥様の午後)の様子でした。あまあまで面白かったです。

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