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好きになれない受け

久しぶりにレビューします。
神評価が多かったので、期待しましたが私にはダメでした。
とにかく受けと義兄が気持ち悪い。


以下ネタバレ



受けはゲイであることで親に抑圧されて育ったので、自己評価が低く「ふつう」であることにこだわります。

ここは分かるのですが、自分の浮気を機にヤケクソで憧れの義兄を誘うのが気持ち悪いです。 

また、ゲイで淫乱で、こんな自分と結婚してくれた妻に申し訳ないと思いながらも妻と向き合わない。
義兄におしおきをされて興奮して、部下に優しく抱いてもらって、それを繰り返して1年間。
受けが本当に妻に申し訳ないと思うなら、宙ぶらりんの状態で放置せずに離婚なり、話し合いなりすればいいのに、すべてが受け身です。
卑屈で自分勝手。
妻は美人で気が強いそうですが、受けのことを心配する描写、強がって受けの反応を試す描写があり、とてもいい女性なのがわかります。
それだけにこんな境遇におかれて気の毒でした。


こんな受けなのに義兄も部下の志賀も受けのことが好きです。浮気された妻でさえも、まだ受けに好意がある様子。
受けのどこに3人もの人間を惹きつける魅力があるのか疑問です。

義兄もヘンです。
浮気を持ちかけられて承諾するのもおかしいし、中盤では妹(受けの妻)にも関係がバレてます。スマートで憧れの先輩とのことですが、とてもそんな人物には思えません。

部下の志賀くんは包容力のある理想的な年下攻めでした。
志賀くんに癒されながら頑張って読みましたが、受けと義兄が気持ち悪くて好きになれず、それなのに濡れ場ばかりあって胸ヤケしました。
流されて攻め2人に溺愛されて幸せになりました、というエンディングはモヤモヤしました。

せめて、最後に元奥さんも幸せになった様子や、受けが心の底から謝るシーンがあれば良かったと思います。

好きな世界観……続編希望します!

先のレビュアーの方々が辛口だったのですが、私はかなり好きなお話でした。
文体も描写もサラッとしていて、苦もなくするすると読めます。

カップリングは竜と美形の少年というゴールデンペア。もちろん竜も美形です。
初体験は無理矢理ですが、まったく痛くないという優しい設定!
受けの子が痛がる作品は読むのがつらいので、これはありがたいです。

受けが知らぬ間に不老不死にされている、竜は貞操観念がゆるい、など重たい内容もありますが、サラッと書かれているからキツくなかったです。
まるでおとぎ話を読んでる感覚ですかね。

ファンタジー=設定の説明が長くてイヤ!
という方にもオススメしたいライトなファンタジーでした。
もう少しこのカップルと世界観を読みたいので、ぜひ続編を出してください(*^^*)

これはツボでした!

宮緒作品は好きだけど苦手な私。
「渇仰」は読んだとき衝撃を受けるほど大好きだったのに、「PH3」を読んでワンコとエロのやり過ぎに一気に気持ちが減退。
前後して読んだ『鬼哭繚乱』『墜つればもろとも』『愛犬志願』は攻めの執着具合にひいてしまい、『地獄の果てまで〜』『華は褥に〜』で女装攻めに全く萌えツボを見つけられず読了。
もう宮緒先生を読むのはやめようかと思ったのですが、諦めきれず、あらすじに惹かれたこのお話にトライ、結果このお話が大ヒットです。
やっと萌えポイントがおなじお話を見つけられました!

(話の中身)
トリップした異世界で初っ端から意味不明に命を狙われ、頼りになるのは攻めの龍生だけ。
でも見返りに廉の体を要求され、命を落とすよりはとしぶしぶ龍生の条件を受け入れます。
龍生は粗暴な印象の高校生ですが、実は一途で健気なんですよね。
廉を命がけで守り、何があっても手放したくない、いつまでも側にいたいと願ってる。
受けの廉も頼りない美人ではなく現状を打開しようとする気骨がある。
攻め、受け、シチュエーションと三拍子揃って萌えられる神作品でした。

追いつめる愛から受け入れる愛へ

生徒×先生ものってさじ加減が難しいですよね〜。
受けが教師としてのモラルと威厳を早々に手放すようならNG!
教師としてのけじめをつけながらも、ワンコor猛獣系の攻めに押し切られるのが私の理想です。
その点、今作の珪は理想にピッタリなんです!
教育者の視点を常に持ちながらも攻めの情熱にほだされて受け入れてくれてる。
さらには流し目のきれいな女王さま。
本当に素敵なキャラです。

攻めの瀬名はガッつきワンコで可愛いんだけど、珪の言うことを全然聞かなくてイライラ。
自己中な愛を押し付けて、甘えて、拗ねて、噛み付いて珪を困らせます。
そうじゃないんだよ!と大人ならわかりますが、学校っていう狭い世界の中に住んでいる高校生にはまだ分からないよね……。

そんな瀬名が成長して、最後には珪を尊重して大切にしている!
自分の気持ちばかりを押し付けてない!
もうね!すごい成長です!
まるで親戚の高校生があっという間に心身ともに成長して感動するおばちゃんの心境です。
年下でイケメンで料理を作ってくれて、自分にベタ惚れ!
本当に理想的な彼氏になりましたね。
こんなに可愛い若いツバメがいて珪がうらやましい(о´∀`о)
2人とも末長くお幸せに♡

受けに共感できず……

評価に悩む作品ですが、ページ数の割に萌えも切なさも葛藤も無くて、うーん私にはイマイチでした。

攻めのキャラは子供らしい短慮さと狡猾さがあってブレてないので良かったのですが、受けがブレブレで駄目でした。。。
25歳のわりに大人らしい落ち着きや思慮深さが無いですよね。
自分に好意を示す困った子を自室に誘っちゃうし、なんだかんだ簡単に付き合い始めるし、何のキッカケがあったのかいつの間にやら恋の炎がメラメラしてて、終始こっちが置いてけぼりでした。
あと、受けの言葉遣いが少し子供っぽいところもだめでした。
挿絵も攻めはイメージ通りなんだけど、受けに中性的な美しさ華奢さがなくて違うな〜と。

キャラの設定的には好みだっただけに残念です。

愛人ご無体ものではなく読みやすい

帯のあおり文句「俺が脚を開けと言ったら開け。お前の都合は聞いていない」に慄きつつも評価が高かったので購入。

わたしは受けが精神的肉体的に虐げられるお話は嫌いなのですが、このお話は攻めの執着愛や受けの満更でもない様子が伝わってきて大丈夫でした。

肝心のストーリーもハラハラする展開です、、、が!
受けの里村がうかつなお馬鹿ちゃんすぎて若干イラっ。
普通強盗殺人犯に真偽を質しに単身ノコノコ行きますかね?
それに、最初のライターを警察に提出して指紋を取ってもらえば即解決したんじゃないかな〜、と思います。
キャラもスリルのある駆け引きもよかったのですが、里村にもう一段高いレベルの活躍をしてほしかったのでお話単体では萌評価です。

でも、笠井先生の美しすぎる表紙でさらに評価を一つ上げました。
はあー、眼福です╰(*´︶`*)╯♡
笠井先生の挿絵はたまに小説のキャラとイメージが合わないことがあるんですが、この表紙絵はイメージ通りです。
2人の間に漂う空気感までも作品通りで素敵です。

執着攻めというよりもはやストーカー攻め(笑)

他の方のレビューでもあるように、好き嫌いが分かれる作品ですね。
ちるちるの評価も綺麗に均一w
でもわたしにはクリティカルヒットだったのでレビュー入れます。


話は高校時代の前編と社会人の後編の2部仕立て。

女優の息子で問題児の恭(攻)に転校初日から付きまとわれる恵(受)
いくら冷たくあしらってもストーカーのように付きまとわれて、とうとうレイプされます。
ここでメソメソするか萎縮する受けが多い中、反撃して制裁を与える攻めに目からウロコでした。

やられたらやり返して、攻めをぞんざいに扱う受けがツボでした。
それに、受けが強いキャラだとレイプが重々しくなくて、読んでるこちらは助かります。

そして、受けの制裁で攻めが去って後半へ。
「○○したら付き合ってやる」って上から目線の受けとひたすらがんばって成就しようとする攻め。
こういうカップリングが好きな方には声を大にしてオススメしたいです。

このお話がヒットだった方は夜光花先生の『君を殺した夜』も読んでみてください。受けと攻めのパワーバランスが似た感じで、きっとツボだと思います。

ラスト数ページにやられたー(号泣)

鬼の王シリーズ、表紙のインパクトが強すぎて避けてましたが、ちるちるの評価が高いので読んでみました。

正直、1巻も2巻も面白いのですが、いまいちノれず。
たぶん裸に腰巻、地黒という夜刀のルックスが好みじゃないからです。
それでも3巻だけはレビューしたくなったのは、右恭さんが好きだからです。

(以下ネタバレ)
(本文を読んでからの方がいいです)
エピローグが右恭さん視点なのですが、何これ、切なすぎるーーーT^T
鴇守と離れたあとの右恭さんのことがサラッと書いてあるのですが、たった数ページなのに泣いてしまいました。。。
正直このシリーズで泣くとは思わなかったのですが、このエピローグが話にかなりの奥行きを出してくれました。
鴇守が人間の理から外れたのって、本人が本心から希望したことじゃないし、周りも(夜刀以外)知ってたら反対しただろうし、一人で全部背おい込んでしまって、読んでるこっちも切なかったです。
でも何より右恭さんが一番悔しくて、ツラかっただろうなぁ。
一人で残されて、六道の辻の綻びをひたすら修復して、天寿を全うする。
その最後に2人が会いに来てくれて本当に救われました。
鴇守と夜刀がずっと幸せで楽しく過ごせたらいいなーと願っています。

10DANCE 1 コミック

井上佐藤 

惚れ惚れするカラダ♪

初・井上佐藤先生!
いやー、ハマりました!!
発売日から繰り返し10回以上読んでるぐらい好き!!!

スタンダードダンスの杉木もラテンダンスの鈴木も、いいカラダしてるんですよね。
エロシーン無しなのに、踊っているシーンを見るだけでこっちの女性ホルモンも大量分泌!鼻血が出そうなほど艶っぽいです(^^)

キャラクター正反対だし、最初は反発しあっている二人ですが、それでも社会人ですからお互いを「鈴木先生」「杉木先生」と呼んでます。
男の意地をみせながら、対抗心を燃やしながらの「先生」呼びに密かに萌えました。
ダンスを通じて二人がこれからどう距離を縮めてラブになっていくのか非常に気になります♪続編が待ちきれません!

二人の攻守が気になりますが、個人的には鈴木先生が悶えて赤面するところが見たいので、杉木×鈴木かな?
あ、いや、でも、鈴木攻めも捨てがたい・・・。

結論:できればリバでお願いします♪♪

僕のお腹の中に仔虎ができている・・・!?

モフモフに惹かれ、手に取りました♪
シリーズものですが、この1冊だけ読んでます。

攻めの皇帝・晃(こう)と見初められた薬屋の息子・夏井(かい)のラブストーリー。
話はあらすじに書いてある事+宮廷モノの定番の策略陰謀で、王道路線まっしぐらです。

皇帝の血筋には虎になれる者が時々産まれるが、この晃もその一人。
虎になれる能力がある者は同性同士でも仔を成すことができる、なんて、なんてBLファンタジー!!
初対面のときに部屋に焚いていた薬草のせいで意識がふわふわして、無自覚のうちに抱かれてしまった夏井。
皇帝の求愛を男同士だからと断りますが、あのときに仔虎ができたかもしれないから結果が分かるまで2週間だけ後宮で過ごし欲しいと引き留められます。

この作品の一番の魅力は皇帝の妹・燐花(りんか)のもふもふです!
燐花は人型になれない仔虎なんですが、その仕草と「きゅ・・・?」という鳴き声にノックアウト。可愛すぎます!!!

主役カプの恋愛は王道すぎて、攻めの晃が理想的な攻めすぎて、私は正直あんまり萌えなかったですが、そのぶん燐花の存在に癒されました。

心配もハラハラもなくすらすらと読めますので、ライトな作品を求めている方におススメします。