10年後の彼らを読むことができて、とてもよかった。この作品がでたときに、1巻から再読しました。キヅナツキ先生の、言葉選びというか、表現の仕方が独特で凄く心に残りました。音楽の才能に纏わる若者たちの葛藤が、軽く時には重く描かれていてこれは名作だわと改めて納得。
この10th mixは、その後の彼らの音楽はずっと続いていってるんだよねと改めて感じることができて、幸せな気分になりました。真冬と立夏はあんな感じでケンカもしつつ仲良く暮らしていってるんだろうし、秋彦と春樹の通い婚のようなあの関係も切ないけれど幸せなんだよね。
作者様には継続的にみんなの日常を描かいていってほしいなと思いました。同人誌、良かった!!
タイトルからして、礼→司への独占欲かなと思っていたら、二人それぞれの独占欲が描かれていました。とても良き。短いページで溢れんばかりの感情が感じられて、とても引き込まれた作品でした。内容はと言うと、呪物が礼の部屋から発見されてモヤる司。そりゃあ特級αは引く手あまたの入れ食い状態ですよね。さらっとスマートに大人な関係を適度にしてきたんだろうな、特級α。そして想像できる女同士の闘い。声高に礼を追求しない司はなんと大人な男なんだ。そしてラストのガッツポーズ。この一コマが秀逸!
時間軸にちょっと疑問を感じながらも(本編では高橋さんが赤ちゃん産む前に初夜は迎えてると思っていましたが)、本作はちょいパラレルだと思うことにしました(笑)同人誌ですもの。
愛しさと切なさと心強さ(古)が全部入ってる神作品でした。特級αが特級過ぎてイケメてるのはもちろん、受けがしっかり自分の足で立ってる自立系Ωなのがとても良い。そして特級を特級扱いしないところが好感度大です。確かにオメガバースなのに、近未来の日常にもしかしたらあり得そうな世界観で、新しいオメガバースの描き方だと感じました。Ωへの執着や庇護欲が分かりやすく描かれる事はなく、あくまでさり気ない。でも、あ、これ執着してる描写!って読み手に分からせる手腕にうならされました。これはどうやっても読み返すよ…。そして序盤のとある事件についても、これまた断片的に明かされてて、こちらの想像力や妄想力が鍛えられました。謎は謎のまま…。
これは続編来るでしょ!と思ったら続編決定で嬉しい限りです。
待ちに待った2巻でした!雀ちゃん可愛すぎやしないか?こんな40歳、サイコーじゃないですか。恋人の前の無防備な姿と、シゴデキ上司の二面性。とても魅力的な人物像。恋人に甘やかされて、本来備わっていた可愛い姿をこれでもかと見せつけてきます。スイーツも甘いけど、二人の関係性も激甘ですね。間に入るような当て馬も皆無。1巻にあった、もう一人の田中くんのいざこざもきちんと回収されてて、いやあもう脱帽です。そして今回、慶司の繊細な部分が見れてとてもよかった。…実は1巻ではそこまで攻めとしてはハマれなかったんですよね。カッコいいけどさあ、あの言葉は無いでしょう!って思いまして。でもそれも若さゆえ、何でしょうね。今回は年下の、少し自信の無さが出てて、キュンとしてしまいました。
そして、私はデパ地下の店員になりたい。