フカフカさんのマイページ

レビューした作品

女性フカフカさん

レビュー数6

ポイント数42

今年度216位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • 映像
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

平成を感じるシリアスアホエロ

キャスト買い、原作未読での視聴です。

人口減少解決のため「男体妊娠」を目指す隔離施設でのディストピア的ストーリー。主人公はなかなか「妊娠」できずにいたが、幼馴染との再会をきっかけとしてついに発情してしまう…というお話です。
腐女子による腐女子のための、「細けえことはいいんだよ!」という世界観に懐かしさを感じました。昨今、文学作品のように難しいテーマや現実のできごとに即した繊細なBLが多くなりましたが、久しぶりにある種「乱暴」な作品に出会ったなという感じです。全くギャグシーンは無いのですが、この些かな乱暴さは最早アホエロと言っても良いと思えました。

ただせっかくの超BL特化ディストピア世界線にもかかわらず、主人公のデレが早かったのは少し物足りなさを感じました。当て馬の介入も少なかったので思ったよりは穏やかなお話でした。

原作未読な人類には早すぎる作品

キャスト買い、原作未読での視聴です。

原作未読としてはなかなかに受け取りの難しい音源でした。そのため、以降のレビューですが原作のファンの方へはあまり気持ちのいいものではないことを先にお詫びします。
あらすじを簡単に拝見し「ぶっ飛び系のラブコメなのかな?」と期待したのですが、音源として楽しむにはちょっとぶっ飛び過ぎだったかもしれません。

動物園のペンギン(主人公の受け・スバルくん)とシロクマ(攻め・カイくん)が謎の隕石?に当たって人間になっちゃった、というお話。…なのですが序盤たった2〜3分、音だけでこの超展開を描くため、聞いているだけではそもそもこの人たちが元動物であることをイマイチ咀嚼できないまま話が進んでいきます。そして元動物にも関わらず、とにかく語り手の主人公・スバルくんが人間的な価値観を速攻で飲み込んでいってしまう。そのため、正直「信頼できない語り手」に思えてしまい、感情移入がとても難しかったです。

加えて困ったのが、聞き手として完全に置いてけぼりのまま、まさかの開始10分程度で攻めのカイくんが主人公に好意を寄せてきたことです。攻めどころか主人公のキャラもイマイチ咀嚼できないままBL展開が始まるため、もはや強制給餌をされているような苦しさがありました。

そしてこの超展開にもかかわらず、序盤BGMがかなり少ないんですよね。故に「これはこういうもの」というふうな、ゴリ押しで乗り切ることもできなかったのが更なる難点でした。サポートとしてもっとゴテゴテに流してくれた方が良かったかもしれません。

主人公がホストとして働き、攻めは大学生として生活を始め、それぞれ関係性を進めていくのですが、最初の飲み込みで完全に躓いてしまったぶん、すでにtrack3あたりで「これ元動物要素いるか…?」と思ってしまいました。そして(番外編除いた)残りがtrack9まであることを確認し、正直長すぎるなと感じました。

同原作者さまの別音源が非常によく、キャストさんはお二人とも個人的に贔屓の方々でしたし、また受け・攻めのキャラバランス自体はは良さそうだったのですが、漫画と違って受け取るペースを選べないぶん終始置いてけぼりの音源という感想になってしまいました。頑張って最後まで拝聴しましたが、終盤のちょっとシリアスな展開から察するに、音源とするならやはり物語の始まりの部分を丁寧にして欲しかったなと思います。

覚悟のお値段に見合う長編

キャスト買い、原作未読での視聴です。

特装版8,580円、購入時正直かなりドキドキはしましたが、それだけの価格があるよき長編作品でした。こういう音源がちゃんと評価されて売れてほしいな〜となりました。

まず全体についての感想、小説原作の音源はやはりモノローグの一言一言にこだわりを感じて耳に心地よかったです。画家と画商の物語ということで、実在するさまざまな名画や、その他ビジュアルに関する描写が出てきますが、どれもとても美しく、想像を膨らませながら聴くことができました。

展開としては大人の「逆・源氏物語」という感じで、主人公で画商の受け・ワラクが、攻め・グンを見出していくお話です。とにかく野島さん演じるワラクの語りが終始切なく・色っぽく・かっこよく・丁寧で本当に良かったです。本作の1番の売りはこのワラクの語りにあるなと感じました。上質な歳上受けをお求めの方に強くおすすめしたいです。
熊谷さん×野島さんコンビは恐らく2作目かと思いますが、本作もたいへん小気味良い掛け合いを楽しめました。このカプは二人とも専門職なので会話が結構高度なのですが、芝居に説得力があって雰囲気がありました。
攻め・グンは歳下攻めですが、大人っぽくもあり、子どもっぽくもあり、これもまた刺さる方には刺さるなと思います。熊谷さんの歳下攻め、とても愛らしいのでもっと増えて欲しいです…!

絡みのシーンは標準〜ややアッサリめです。ご褒美的なイチャラブというよりは、物語の雰囲気に則った展開という感じ。ただ物語的な決着はしっかりつきますし、特典ドラマ類も甘さがあって満足できました。


個人的な趣向としてはこの長さならもうちょいドラマチックさが欲しかったな〜と期待したので4/5点としました。ですがこの作品はこの展開・雰囲気が一番適切だとも思うので、この-1点をどうか低評価とは取らないで欲しいなと思います。

覚悟の長編音源

キャスト買い、原作未読での視聴です。


上巻も合わせるとなかなかの長さでした。ただその長さが決して冗長ではなく、寧ろ制作側の誠実さとも思えるような、とても丁寧な音源でした。

ストーリーについて、芸能界ものは個人的に結構ハードルが高く感じられるのですが、世間のリアクションがしっかり厳しかったり、タレント仲間の良い人・嫌な人の分量もちょうどよかったり、マネージャーさんキャラのリアクションも甘すぎず厳しすぎずで、違和感なく物語に入れたなと思います。

受け・レンジさんについて、一方的な小悪魔系かと思えば、自分を省みる場面もあるという繊細なキャラを、土岐さんの可愛らしいお芝居で上手にまとめられていたなと感じました。

攻め・シシドさんについて、本作はレンジさんが心を開かれていくお話ではあるんですがシシドさん側もレンジに影響を与えており、モノローグその過程をほんとうにじわじわ表現されていた印象です。シシドさんのかっこいい所と女々しいところの配分が絶妙でした。とくに終盤の「俺以外にいてたまるか」の独白シーンは本当に見事です。決して独りよがりではないけどどこか自分を鼓舞するためにも言っているような、良いシーンでした。古川さんの掛け合いのテンポ感はいつも心地いいです。

絡みのシーンですが、大人な二人の恋愛ではあるものの、しているプレイの割にはコッテリ感がなく思ったよりさっぱりと聞けます。絡みシーン目当てで聞くなら物足りないかもしれませんが、とは言えやることはやっていますし、キャストさんも百戦錬磨のお二人なので満足度は保障できるかと思います。

また、脇キャラの元彼・レンくんが個人的によかったのです。年下のキャラだけどシシドとの会話シーンでは、ああこの人も一人の大人なんだなというような複雑な心境がよく分かる度合いだったと思います。


超絶余談ですが、タイトル「フロウフルレメディ」の意味の回収はされないんだな〜とは思いました。ググっても不勉強なのでよく分からず……。

ここに来て阿座”神”リストに新規参入作品が

キャスト買い、原作未読での拝聴です。

一曲のバラードを聴いてるようなお話でした。良い意味で寝落ち向きです。

全体の感想より先に、攻め・ナナセへの感想を述べます。

本作は攻め視点ということでナナセの語りで物語が進みます。今回阿座上さん目当てで購入しましたが、いや〜〜……入ってしまいました。レビュータイトルの通り、ここに来て個人的な阿座”神”様リストに新規参入作品が来てしまいました。
転生ものではありますが、語り手のナナセは前世(受けより歳上の騎士)と現世(同級生の現代っ子)で、同じ人だけど微妙に性格が違います。語りの中でその区別がカチッと変わるときもあれば、フワッと変わるときもあるという、超繊細なお芝居をしてくださっています。フリトでご本人もその辺りの演じ分けについて言及されていましたが、原作未読でも音声だけでその変化がしっかり伝わってきて、これはちょっと名作だぞ……となった次第です。
そして、前世・現世のそれぞれの人格で受けのレオくん(レオポルト)への思いをモノローグするのが、なんかもはや歌を歌っているようで本当に素晴らしかったです。阿座上さん贔屓の皆さま、これは買って損なしです。

受けのレオくんについて、cv河西さんのBL作品は個人的に聞くのが3作品めで、「今までで一番ちゃんとしてるキャラだ!」となってしまいました(笑)。かなりヘタレキャラでお見かけしていたので…
今までのご出演作品でもそうでしたが、感情が揺らぐシーンで言葉を「へにゃっ」とさせるのが凄く良いです。リアル感があるというか、聴いていて飽きの来ないキャラに仕上げて下さってました。
また「受けが攻めより精神的に優位になる」というシチュが個人的に大好きなので、レオポルトの剣のシーンはとくに、身分差と恋愛感情が混在した素晴らしいお芝居でめちゃくちゃ良かったです。

作品全体について、転生ものの商業BLを聞いたのは初めてだったのですが、ファンタジー展開でも置いてけぼりにならず、しっかり没入できて本当に良かったです。BGMも雰囲気を繋げて欲しいところにはしっかり入りつつ、聞かせるところはお声だけ流すなど、1作品としてすごく綺麗にまとめられていたと思いました。良い意味で聞きやすくて寝落ちBGM向きです。

また、そこまで絡みのシーンが多いわけではありませんが、事あるごとにめっちゃキスしまくるので甘さ具合も十分確保されているかと思います。かなりチュッチュしてます。

以下、若干の難癖です。
評価というより好みの域ではありますが、転生ものということもあり、ヨハネス・レオポルト時代の結末をもっと壮絶な最後だと想像しながら聴いていたため、オチが明かされたときは思ったよりは軽めの悲劇で少し想定外でした。
そのため良くも悪くも、ドラマチックで号泣必至というよりは、上でも述べたようにバラードとか詩っぽい雰囲気です。
ただ、全体の雰囲気としては本当に丁寧にまとめられておりご都合感もないため、決して購入を控える理由にはならないと思います。

リピート入り・丁寧な作劇

キャスト買い、原作未読です。

物理学生で研究者気質の攻め・オオマエくんと売れない俳優で生意気の受け・キリュウさんのめっちゃ爽やかなお話でした。
他レビューの皆さんも仰る通り、甘々なオマケの部分は増量版特典部分にあるため、絶対にそちらを購入することをお勧めします。

作品のレビューとして、BGMの使い方が丁寧で聞きやすかったです。個人的に芸能界ものって浮世離れな所や生々しいところもあって、没入しづらい場合があるのですが、軽やかなBGMでしっかりそれを補ってくれたため一つのラブコメ作品としてしっかり楽しめました。

ストーリーについても、2人の過去の関係性や童話「人魚姫」との絡ませ方がとても丁寧で良かったです。オーソドックスな「実は昔からの知り合いでした」系オチを、情報の出し方の工夫でワクワクする展開にされていた印象です。ラブコメと言いましたがグッとさせる箇所もきちんとつくられていて、原作の作劇がお上手なんだなと思いました。

次に各キャラについて、キリュウ役の千葉さんですが今回初めてお芝居を拝聴しました。キリュウの大人ぶっているようで子供っぽい結構矛盾したキャラ感を絶妙に演じられていて良かったです。決して滑舌が悪いと言う訳ではないのですが、端端でお芝居がいい感じに「モチャッ」とするのが、キャラに可愛げを生んでいて好感が持てました。
個人的に高い声の少年〜青年受けがあまり得意ではないのですが、高いとも低いとも言えない結構特徴的なお声をされてて、また機会があれば別作品でも拝聴してみたいです。

攻め・オオマエ役の阿座上さんは評価不要・安定の攻めっぷりでした。本当に何やらせても「味がする」攻め役を毎度ありがとうございます。理屈っぽく喋っているシーンでもオオマエは今こんな事をかんがえてると察せるような、繊細なお芝居でした。絡みのシーンは言わずもがなえっちでした。

作品評価で「エロ度・少なめ」にカテゴライズされていますが、増量版の絡みシーンはかなりぐっちゃぐっちゃ音が鳴ってます。回数的には確かに少ないですが、迂闊に人に貸し出したりとかできない程度には(?)えっちだと思います。


あと本筋とは逸れますが、番外編の「コンビニ店員・ゆかり」のキャラが良い芝居していて面白かったです。

以下、若干の難癖をつけると、バー?のようなところでオオマエがモブおじさんとキリュウを見つける佳境のシーン、音声だけだとモブおじさんがいつのまにかフェードアウトしていて、2人がチュッチュし始めるのがちょっと面白かったです。

「2作目」のような内容?

キャスト買い、原作未読での拝聴です。

俳優さん×美容師の芸能界もの、2人は冒頭から既にカップル成立した状態で始まります。

これが個人的にはネックでした。原作未読のためどの程度カットされているのか分かりませんが、2人の馴れ初めに関して確かに言及があるものの余り時間が割かれていないです。そのため、誰だかよく分からない2人の恋愛模様を見せられている感じに聞こえてしまいました。
間違えて音源2作目だけを買ってしまったのかと思い調べても、前作音源のようなものが見当たらず、こちらが音源1作目のようで少し驚きました。
カップルの日常ものという風にも捉えたかったのですが、微妙にドラマ性があり、当て馬キャラも登場し、芸能界ものという浮世離れ感もあって、どこに感情移入したらよいのか最後まで分からずに聞き終わってしまったと言うのが正直な印象です。

ただ、CDとしてのつくりはキャストさんのお芝居、効果音やBGM含めとても丁寧です。原作既読のファンの方には音声化と言う点で十分に評価できる内容なのではないかと思います。

個人的には主要キャストさんがどなたも好きな方々ばかりで、かなり楽しみにしていたのですが…。一つの音声作品としては起承転結でいう「起」の部分がもう少し欲しかったというのが本音です。

続編ありますよね…?

原作既読での拝聴です。

前作音源の1が非常に刺さり、先行して原作漫画を読了のうえ楽しみにお待ちしておりました。

まず先に非常に細かい点ですが、前作音源ですこし気になった射精の効果音が改善されてて良かったです。製作陣の皆様ありがとうございます!

さてストーリーについて、まず前作から原作漫画を拝読した身としてお伝えしたいのが『今作は原作漫画の2巻の内容』ということです。もしどこかで既に次回作の予定が公開されていたらすみません、要するに明らかに次回作を想定した終わり方になっています。そして、今作2の終わり方はちょっとクリフハンガー気味です。2単体での視聴もちょっと難しいので、必ず1→2の順をお勧めします。そしてこれで3が無いのはナマゴロシすぎるので、どうか絶対に音源化をよろしくお願いいたします。

キャラクターについて、前作1でレビューさせていただいた点と大幅に被りますが、やはり今回も執事・セノを演じられる高梨さんのお芝居が素晴らしかったです。言ってしまえば超オーソドックスな綺麗受けのセノくんですが、高梨さんの語り・お芝居が本当に退屈せずに聴けました。決して感情の起伏が激しいキャラでは無いのに、彼が何を考えているのかすごく繊細に伝わるお芝居でした。
だからこそ、3の序盤のセノくんを是非高梨さんのお芝居で聞きたいなと強く思いました。

そして今作はやはり、ストーリーの関係上攻めのリョウスケの独壇場であったと思います。序盤の監禁から中盤の「恋人ごっこ」と、終始にわたって体と心の両方からセノをめちゃくちゃにする様子がこれでもかと聴けます。これぞ「攻め」という攻めっぷりで、本当にいい仕事をしてくださってます。阿座上様「様々」です。本当にありがとうございました。
「翻弄する側だった攻めが実の所はされる側」という最高に味がする(?)展開もありますので、ナンバリング作品の真ん中としてどうか敬遠せず、1→2の順でおすすめしたいです。

情弱ゆえ後になってから法人別で特典CDがあったことを知ったので、そちらについてはレビューできずすみません。

以下、若干の難点です。
基本的にほぼ文句はないのですが、一箇所だけBGMでシリアスシーンでピアノが「ガーン!」と鳴るところがギャグシーンみたいに聞こえてしまって少し笑ってしまいました。

高梨さんの好演 飽きずに聞けます

キャスト買い、原作未読での視聴です。

オメガバースという点を除けば、ド攻め様な主人×翻弄される綺麗受け執事の古典的な作品。ですが、想像していた以上に聞き応えのあるよい作品でした。

本作は基本受け時点で語られますが、受けのセノを演じられている高梨さんが非常に良かったです。冷静で執事然としたキャラのため場合によっては単調になってしまうところを、キャラ性を守りながらもどこか人間味のあるキャラに仕上げて下さっており、モノローグをずっと聞いていても飽きがこなかったです。「the 執事受け」なはずなのですが、感情の機微が繊細に表現されていて、攻めに翻弄されていく過程がすごく感情移入できました。お声のトーンも、決して低くはないけど可愛くなりすぎない、このキャラにちょうど良い品のあるお声・高さだったと思います。
絡みのシーンは大変えっちでした。とくにトラック4の挿入シーン、ちょっと声が裏返るのがヤバかったです。
高梨さん、お名前は伺ったことがありましたがキチンとお芝居を聞いたのは今作が初めてだったのでビックリしました。是非別作品でも聞いてみたいです。

攻めのリョウスケですが、見事なド攻めです。もうさすが阿座上さんという感じです。
が、それに加えてお伝えしておきたいのがトラック4でようやく受けのセノに対する感情を暴露するシーンの絶妙さ。攻めによる受けへの一方的な愛って、ともすると気持ち悪いストーカーっぽくなってしまうところを、きちんと「セノが心を奪われているリョウスケ」のままに表現してくださっているのがすごく良かったです。このシーン、個人的には非常に好きでかなりリピートしています。
絡みのシーンは言うまでもありません。もう攻めに攻めまくっておられました。

全体通して丁寧なつくりで想像以上によく、リピートできる良作でした。思ったよりレビュー数が少なく個人的には意外です。

以下、若干の難癖です。
・続篇予定とのことで、本作の終わり方は明らかに続きがあるなという感じです。一応音源としてのオチはついているのでクリフハンガーというほど不快感はありません。が、続編を買わなければ完結とは言えない仕様ではあるため、その辺りは注意した方が良いかと思います。

・他のかたもおっしゃる通り、射精音は改善点かなという感じでした。常時潮吹いてるのか?というレベルで「ぷしゃーっ」となるので、せっかく良い雰囲気の絡みシーンなのに少しもったいなかったです。視聴を勧めない理由になるほどの違和感ではありませんが、続篇に期待です。


なんなんだコイツは(特大ブーメラン)

キャスト買い、原作未読です。

少し古いタイトルだったので不安でしたが、思わぬ当たり作でした。

とにかくこの作品は、語り手である攻めのナオタカさんを聞き手が受け入れられるか否かで評価が変わると思います。いわゆる「信頼できない語り手」で、武士のような実直な語り口の反面、多々常識はずれはムーブをします。受けのマサキに対して「なんなんだコイツは」と呟くシーンがあるのですが、思わず「お前がいうな!」と笑ってしまったほどです。

ただ、自分がこの作品を当たり作だと思ったのはナオタカさんを演じる杉田さんおよび、振り回される受け・マサキ役の立花さんの好演でした。

まず、攻めのナオタカさんですが、当初は受けのマサキに振り回されながら、いつのまにか逆転してマサキを振り回し始めます。しかも、語り手として無意識にナルシストをしていたり、ちょっと倫理的にどうなのということも多々やらかします。
しかしがながら、杉田さんの好演によりこの破綻ぷりがちょっと許せてしまうだけの「抜け感」とか「愛嬌」が生まれており、常識人の顔したダメ男という面白いキャラクターになっていました。
続いてマサキを演じる立花さんですが、とにかくこのキャラがしっかり聞き手の心情によりそってくれたのが良かったです。少しスレでいるけど色っぽいマサキが、常識はずれな攻めの行動に逐一常識どおりのリアクションを取ってくれたのが、この作品が物語としてまとまった理由だと思います。色々可哀想な目に遭いながらもどんどんナオタカさんにハマっていってしまう過程がとても愛らしく感じられて良かったです。

絡みのシーンは言わずもがな、かなり濃厚でした。ゲイ受けならではのコッテリした絡みと、打ち解けていく途中の甘酸っぱい感じの両方が楽しめ、非常に満足感がありました。

時代的なギャップで多少「?」となる描写やBGMの古風さは否めませんが、ドラマ性含め、リピートできる良作だとおもいます。