ジュダとウィルが追っていた獣人の売買・監禁犯罪の行方は。。
というサスペンスなストーリーの続編。
強力してくれた容疑者の下僕が土壇場で裏切り、ウィルはとらわれの身に。
ダートをめぐってやや疎遠になっていたウィルとジュダ。ジュダが助けるチャンスはあるのか?
というハラハラのストーリーが面白かったです。
4巻までは、アルファとオメガの苦悩が描かれていましたが、βであるウィルのお話になったことで、社会の中での立場や、アルファやオメガのパートナーが出来ても他の誰かの番として失ってしまうのではというβならではの悩みが描かれます。
この巻で事件は完結せず、続く。
7巻で完結とのことなので、いよいよ時間でどんなラストになるのか楽しみです。
さて、4巻でメインカプは一応のハッピーエンドを迎えましたが、5巻からはウィルのお話(といっても恋愛中心じゃないストーリー)が始まります。
甘々になった2人、特にジュダが独占欲丸出しになるのが可笑しいです。
そんなバックグラウンドを楽しみながら、ウィルの何やらいわくのありそうな動き、気になります。
獣人ものならではというところですが、毛皮の展示ショーのモデルをすることになったダートとウィル。
慣れないダートはくたくたですが、王子コスが見られて眼福~
元々悪い人ではないけど狡っぽい感じのあったウィルですが、元下僕という出自と、雇っている純情なフリオとの(あるかもしれない)恋愛の下地が整った5巻でした。
お話が展開し始める巻なので、できれば続巻を買ってから読み始めた方がよいかも?
続きが気になります。
メインカップルのジュダとダート。ジュダの兄弟であるルアード(当主)とカイの物語も動き出しそうです。
すれ違いばかりだったメインカップルですが、ジュダが初めてダートを伴って参加したパーティーで事件が起こります。
ダートの幼なじみが、人身売買の被害者になっていた。。
彼を助けようとするダートですが、そのためにジュダに誤解を与えてしまう。
思うにこのカップルもっと会話しようよという。。
しかし、紆余曲折あって腹をくくったジュダ。ようやく2人に幸せが。
といっても、当主であるルアードが、かねてより両片思いであったカイと結ばれると、家の存続をめぐる争いの火の粉がジュダとダートにも襲いかかってくる。
そんな波乱の展開の3巻でした。
やはり、環境やしがらみに負けない強いヒロイン(ヒーロー?)の魅力が際立ちます。
この短髪のダート、かっこよくかわいくとてもGoodです。
1巻の終わりに登場したウィル。イケメンで軽いが実に狡猾でやり手そうな彼は、しかしβでした。
ジュダとパートナーだと言う彼にやきもちを焼くダートですが、そこは純粋に仕事のパートナーのよう。
しかし、ジュダには以前番になりたいと願ったオメガがただ1人だけいた。。
オメガである母親との関係を含めジュダの過去が明かされ、第二の性と家に抱く感情が明らかになる。
それを知ったダートは複雑な想いに駆られ、抗い難い体の関係から番となった2人の間はこじれてしまう。
というつらい2巻でした。
途中からダートの髪型が短くなり、同じ屋敷に住むオメガのカイも成長しているので、お話の中で時間が少し空くようです。
1巻から引き続き、オメガだから、身分が低いからとさげすまれてきたダートが、それにも負けず自分の生き方を模索するところが読み応えあります。
1巻で、βに対して貧乏人のくせに、と発言していたのにはちょっと引きましたが。。
3巻へGO!
ペンデュラムからのスピンオフシリーズ。
先の作品がとてもよかったのでシリーズ買いしたものの、長らく積ん読してました。。
オメガバースと獣人の両設定。
さて、読み始めると止まらない面白さでした。
1作目は出会い編。
身寄りなく教会で暮らすダートと妹のベル。神父は優れた神格者と思えたが、実は。。
一言で言ってしまうと、不遇なオメガのダートが貴族の王子様とカップルになる話ですが、出会いは最悪で今後どうなるか、という1巻でした。
高貴なアルファと番になったことに甘んじず、自分を立てようとするダートがとても良い。
一方、魂の番に出会うも甘さはなく、ぶっきらぼうなジュダには何やらトラウマがありそうで。。
2巻が楽しみです。
隕石が落ちて数日後に世界が終わる、という設定。
もしそうなったら自分は何をする?と考えさせられます。
恋人がいないリーマンの真澄。仕事でもさえずボロボロ。
世界が終わると知って赴いた図書館で、大学のサークルで出会った律に再会する。。
律は誰とでもHする貞操観念ゼロのクズ。でもイケメンで起業家で大金持ち。明るくて誰とでも打ち解けられる。
そんな律にマジボレして痛い思いをした真澄。もう二度と会いたくないと思っていたのに。。
上巻は、そんな2人がこの世の終わりに際して、高校生を助けて遠くまで自転車旅行をするというストーリーで、ラブはありません。
でも、面白い設定で、以外にBLでは見たことがなかったなあとしみじみ思いました。
下巻がとても楽しみ。
ヤ○ザの妾腹として豪華で広いマンションに1人住む若。
失業してお金に困った越智はよい仕事があったと、やばいとは知らずに世話係になる。。
人とあまり関わらず、家族の優しさを知らないまま育った若。
女の子と節操なく関係を持っているが、いつも無表情で心を動かす様子がない。
越智が、ごはんを作ったりと世話を焼くと、その普通の優しさにかわいく恥じらう若なのでした。
子供が初めて笑ったときのような、家族としてのような心の通わせ方ですが、若が体の関係に頓着がないせい、かつ、越智が流されやすいせいでHの方も。。
コミカルテイストであっという間に1冊読み終わってしまいました。
この作者さんがとても気になり、他の作品も読んでみようと思っています。
「朝と昼と夜とそれから」が、不思議な雰囲気を醸し出していて好きだった作家さん。
こちらの作品はオメガバースです。レーベル的にアンソロ企画ものでしょうか?
あかるく何でもできる、でも飾らない人柄のアルファ。
親同士の再婚で兄弟になった2人ですが、惹かれ合っているにも関わらず、アルファ同士、兄弟という関係性の中で、恋心を認められず苦しむ、という設定です。
その強いしがらみを打ち破るため、一計を案じるツトムと、何不自由ない「普通」を生きながら、そのツトムの人生を懸けた呼びかけに答える孝のせつなくも熱い物語でした。
ちょっとお話がわかりにくく、行間を読みながら理解していく感じでした