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悪意、殺意の鬱展開

「衝撃のデビュー作」に期待して購入。
読んでみて、やっぱりこれ系か…とちょっと残念な気持ち。
というのは、とにかく鬱い。
題材は、いじめ。
とにかく陰湿で、悲惨で、救いようが無く、ドス黒い。
そんな地獄のような目に遭っている主人公・緒方。
緒方の唯一の救いである年上の同級生・松永。
しかし、松永の過去も胸糞な悲惨に塗りつぶされていて、松永の心はすでに壊れている。
その壊れた心で松永が起こす行動。
それが緒方を救うと同時に縛り付けていく…

…みたいなお話。
衝撃イコール……って思いつくモノから外れない。要するに「衝撃」じゃないんです。
もちろん、これでもか!っていう暴力描写や性的描写はある。
私も以前はこのテのものを好んでいました。でも今はもう「しゅみじゃない」。
悪意とか殺意、怨恨、報復、虐待、ドス黒いドロドロ…世界にすでに溢れてるよ。
これじゃない衝撃ってなんだろう。
全く新しい衝撃を体験したい。
本作は「萌」で。

妄想デコレーション

「既婚者ですけど、何か?」購入者特典描き下ろし漫画ペーパーとなります。
電子1p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓



残業で居残っている御門と芹沢。
「なんか夜食買ってきますね」部長は何がいいですか、と問われ…

そりゃもちろんお前。

…と素っ裸の芹沢の全身に生クリームを絞り出す…

…と脳内妄想に耽る御門だが、現実は。
処理が終わらない書類の山が足元に散らばって、心折れつつ細々と呟く「フランクフルト」。
デスクで憎し!とかぶりつく御門なのでした。

剛しいら節。緩急の女王だと思う

「フェイク」の続編。
恋人同士になった映画会社社長の高島と駆け出し俳優の陽平。
本作「リメイク」では殺陣の鍛錬を積むことで時代劇の端役でも光り始めている陽平…から始まります。

「フェイク」では仕事をすっぽかした韓流スターの替え玉だった陽平。
本作「リメイク」もまた。
…という感じなのですが、今回は撮影所で往年の時代劇スター・花田啓二本人に見そめられて自身の代表作のリメイクを提案される…という展開。
BL的には、陽平に良い俳優になってほしい、でも売れると一緒にいられない、という高島の独占欲と葛藤が主。
しかしそれ以上に、死を前にして自分の「華」を若い陽平に託して蘇らせようとする老いたスターの姿、そのひとの今も息付く亡き人への愛と思い出。
花田の執念を通して細ってしまった時代劇文化が再び立ち昇るような情念。
陽平本人の素直さが花田のオーラを取り込んで自身のものにしていく様子。
私にとってはそれらの方が響きました。
が、決して書きすぎないのも剛しいら先生節というか…緩急がさすがなのです。
陽平が花田とどう過ごしたのか、どんな訓練をしたのか、撮影はどう進んだのか、どんな映画が仕上がったのか、映画は成功したのか。
それらはほぼスルーされてます。それでもおそらく映画の中で陽平は光り輝いたであろうし、映画は成功しただろうし、新たな時代劇の時代が生まれるきっかけになったであろうし、という事がすんなり納得できる。
これで陽平がライジングスターになって、高島は内心キリキリとホクホクを行ったり来たりしてるんでしょうね。
前作「フェイク」よりも好きです。神寄りの「萌x2」。

替え玉を探せ!

映画業界を題材にした2007年発表作品。

繁国(韓国と思われ)のスター・ハンイムソルがイベントで来日するはずがすっぽかしで連絡が取れなくなり、売れない役者の陽平が替え玉として行動することになるが…というお話。

主人公は陽平。
元々ハン・イムソルのそっくりさんとしてTVに出たりしていたので白羽の矢が立った。
招聘元の日本の映画会社の若き社長・高島が陽平につきっきりで繁語やハン・イムソルの特徴や出演作を見せたり…としている間に、なぜか陽平を口説いていく、というのがBL的な流れ。
陽平はノンケだけど、色気のある大人の男・高島にクラリと。
とはいえ、メインはあくまでもすっぽかしたハン・イムソルが今どこにいるのか、イベントには間に合うのか、のハラハラ。
また、陽平のプロ根性と替え玉として過ごす事で目覚める感情移入の大切さ、演技の極意のようなもの。
その辺の変則お仕事BL的な面白さがあります。
また、いわゆる韓流ブームの雰囲気も色濃い。きっと韓流スターの日本でのファンミとか、こんな風に裏ではトラブってたんだろうなぁ…と想像しました。
剛しいら先生の、どんな題材でも自分流のBLに仕立て上げる力量を感じました。

お世話したい溺愛Dom

Dom/Sub大好き〜ということで、こちら。

エロよりも「お世話」が好きなDomとぽやぽやなドジっ子Subのラブコメに期待して読みました。
というのも、私はDom/Subは大好きだけど、あまりにもプレイ即セックス!という展開に疑問があって、お世話中心の溺愛ものを読んでみたかったのです。
読んでみて…
うん、なかなか面白い。
期待通り、朝起こしたり、寝癖を直してあげたり、お弁当を作ってあげたり、に充足を感じるDomなので、ほんわか優しくて微笑ましいシーンが続きます。
純朴な受けが実は身体中傷だらけ…という不穏さがありつつも、攻めの優しさでお互いの気持ちが高まっていきます。
もちろんそれだけではなくて、攻めのあまりの優しさに受けが疑心暗鬼になっていく様子、初心でも欲しがりの気持ちが芽生える様子、受けの元彼の暴力のわけなども自然な展開で描かれています。
終盤はしっかりエロ絡みのコマンドからのHもあります。個人的にはひたすら「お世話」のDom/Subでも良かったけど。総合「萌」で。

伊織しか見えてない千尋。マネージャーは空気?下僕?

「アフターアクト」協力書店共通特典ペーパーとなります。
電子1p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓


千尋を迎えにいく途中のマネージャーに電話が入る。

「大変 地下に 地下に来て お願い‼︎」

行ってみると、地下の柱巻き広告に伊織のドアップが。

千尋「全身入るように撮ってほしいんです」

マネさんは次の仕事!って怒りながらも千尋と柱を入るように撮ってあげてます。
すると当然千尋の女性ファンも気づいて、ちひろくんですよね…とか言って寄ってくる。愛想のいい千尋。

遅刻すんぞ!
コラ!
ゴオオオ

そりゃ怒るよね

一石二鳥?

「筋肉BL」電子限定特典ペーパーとなります。
1p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓


鬼嶋兵伍先生の「リングの太陽」より。

①レスラー冬生は筋肉が大きすぎて一人で体を洗えない

②ボクサー大樹は体脂肪率が低すぎて寒さにめっぽう弱い

厚着でも震えてる大樹を追っかけて、冬生が走ってくる

「筋骨隆々屈強なふたりもやっぱり支え合いが大事なのである」とふたりで楽しそうに洗いっこしてるシーンです。


冬生は手が届かないとこを洗ってもらい、大樹はあったまる。
2人でお風呂に入れば一石二鳥!

筋肉BL コミック

筋肉が愛し、筋肉が愛される。ALL筋肉

9作品収録のアンソロジー。
以下、掲載順にざっと。(作者様敬称略)

「むっちりちゃんとルームシェア♡」斑まだ
初恋のひと・藤丸が部屋探しをしていたのでルームシェアを提案、実現した酒井。毎日藤丸のムチムチに萌えと勃起がおさまらぬ!
からの、辛抱たまらんでついに…
しかし藤丸の方も、という事でまるっとハッピー。

「森のくまさんのきんにくっきんぐ」茶古ねぢを
子供の頃の憧れの格闘技の選手が近所に住んでいた!仲良くなって辛抱たまらん、という同じ感じの展開。

「俺の好きな脇」金子アコ
痩せっぽちだが、ガッチリした佐久間主任に憧れて引っ越し屋さんでバイトしている如月。如月は脇の下/脇毛フェチで、事務所で寝ていた佐久間の脇を舐める!
衝撃なのは「脇フェラ」です。

「かぜ♡おじ」きよずみ々
妹の息子・士狼とデキてる医師の静馬。風邪で高熱を出し坐薬を処方されて…
士狼が入れてくれてそのままHに突入。ショタ攻め筋肉受けの絵面は強烈。

「あこがれのひと」わかちこ
憧れのラグビー部コーチは、部員の肉便器だった…!
ショック過ぎたけど気持ちを伝えて自分だけの恋人になってもらう。

「ぼくのヘヴィプリンセス」松基羊
ニッチなアニメオタクのコウはコスプレイヤーのヌーさんと仲良くなったが、他の人とも交流するヌーさんにモヤって…
ゴツいヌーさんが魔法少女のコスをしてるのが肝。

「これもなにかの縁」マユキ
ボクシング選手の旭(細マッチョ)がランニング中にヒョロ男の成記を拾って、一緒にトレーニングをする事に。ある日不良にカツアゲされている成記を助けようとするが…
成記攻め旭受け。

「指導4回合わせて一本」平未夜
元柔道選手の角松が急に外部コーチと共に部の顧問に決まるが、その外部コーチは学生時代の片想い相手で…
順当な両片想いもの。絵柄はスッキリと読みやすい。

「リングの太陽」鬼嶋兵伍
高校時代の友人で、ボクシングとプロレスに進路が分かれた大樹と冬生。銅メダルを獲った大樹が突然冬生に宣戦布告し…
正に拳でこれまでの不満をぶちまけ、筋肉がそれを受け…全て愛へ!


いきなりHになるという短編の悪い所が出ている作品もありますが、全体に筋肉描写は水準以上。
やはり鬼嶋先生が抜きん出て最高だと思います。
全体では「萌」で。

誤解から〜の強気年下x流され年上

2021年の「僕の秘密と君の嘘」の舞台にもなった「メンズレンタル」が本作でも舞台になっています。
キャストで大学生の灯助が主人公。
灯助はちょっと金の亡者的で、「オプション」(セックスあり)も積極的に引き受けている。
今回オプション付き家事代行の依頼が入ったが、それが通っている大学の准教授・夏川で。
あの夏川が⁉︎…
ところがここに誤解があって、夏川は本当は添い寝だけ希望だったのに、灯助は確認もせずにHに持ち込んでしまい!
…という事故的な始まり。
…は良いんだけど、この後もなんだかんだ同じような事を繰り返すのですよ。
頼まれてないのに行為に持ち込もうとする灯助に、結局は拒み切らずの夏川、という構図。
夏川の元彼も登場するけどあまり意味も無く。
印象として、大人の方の夏川の態度がどうも煮え切らず流されてる…
縁々先生の絵柄は好みです。「萌」で。

昼はリーマン、夜は…

2作品収録。

「僕の秘密と君の嘘」
昼はリーマン、夜は出張ホストの二重生活を送る結城。
ある日、夜の仕事の待ち合わせに片想い相手の伊丹が!
実は結城はある種のセックス依存症で毎晩男とヤらないと眠れないが、好きな相手とは寝ない、と決めていた。
それなのに…
…という感じで、BLではままある「デリヘル呼んだら同僚!」パターンではあるけれど、本作はかなり切ない背景があります。
結城は子供の頃に義父から性的虐待を受けていたのです…
これがかなり胸糞で。
伊丹の「好きな人」は結城だったし、無事両想いになって結城は幸せになるので良かったですけど。

「鬼の手ほどき」
鬼の長の息子・琵琶は人間界に行って女をさらって嫁にしろと急かされてうんざり。
というのも、琵琶は本当は年上の鬼・石榴が気になっている。
しかし、18才の筆おろしの儀式に閨にやってきたのは石榴で…!
後半は、2人で人間界に駆け落ちするも、実は鬼はお山でなければ生きていけない事を知り…
とか。
男も孕むことができる禁忌の薬を知って石榴が使ったり…
…という一見「波乱」が2人を襲います。が、結局は鬼界の皆が琵琶と石榴を応援してくれたんだなぁ、という展開。

鬼のお話は読後感は良い。
結城は義父のトラウマが酷すぎて…全体で「萌」で。