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女性ふばばさん

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迷彩色の男

非BLの一般文芸作品。
2025年、フランスの「国際ゲイ小説賞」の外国小説部門受賞。

主人公は「私」。リーマン。ゲイ。ミックスルーツ。
渋谷のクルージングスポット「ファイト・クラブ」の常連。
ある日、ファイトクラブで知り合いの「いぶき」が刺された…
…と始まります。
いぶきは自分の性的動画を配信している人物。「私」同様ブラックミックスで、その縁?で「私」とはファイトクラブを使って関係を持つ仲。
その日もファイトクラブにいた「私」は、見知らぬ男と個室に消えた後で血まみれになっていたいぶきを目撃し、自分としては犯人を探そうと店を出るが、それは関わらないように逃げ出す男たちと結果同じ行動となり。
中〜後半まで、普通の社会人生活を続けながらいつ警察から連絡が来るか怯え、そしてまたファイトクラブに通うようになる私の行動が描かれます。
ファイトクラブの出口で事件の職質を受けて警察官に怒りの感情を向けていた男と店の外でも会うようになった私。
だがその「彼」に不意に違和感を持ち…

この辺りから急激に物語が動き、衝撃のラストにつながるんだけど。
ラストはほんと、衝撃的なんです。びっくりだし急だし、正直意味がわからない。
なんで?と宙に放り出される感じ。
「彼」がいぶき事件の犯人?そうかもしれないし的外れなのかも。それでも「彼」が奇妙で暴力的な扇動性を持っているのは確か。
彼の暴力性に反応した私の暴力性なのか、進展しないいぶき事件を血で解決しようとしたのか。
「私」が見た迷彩色の男、それは全ての男が影の中でなり得る存在。
血生臭いラストの後味の悪さ。純文学だね〜!って感じです。

コミックス未収録短編集

本作は、さがの先生のコミックス未収録の短編3作品の作品集です。

「ゴールデンマンネリズム」
自分が好かれてることにアグラをかいて純朴な友人を傷つけた男が、攻めザマアされるお話。
友人の多い杜郎が誘いを蹴って自分といてくれることに喜びを感じていた律。
だが、杜郎が自分の秘めた想いを知りながら、律は一喜一憂する姿を喜んでいた事を知り本気で怒る。
律と連絡が取れなくなり憔悴する杜郎。覚悟を決めて、律の部屋の前でバリカンで髪を刈り始める!
やっぱり律は杜郎に恋してるから許しちゃうんですけどね。
坊主の杜郎が意外とカッコいい。

「as you like」
体格差BL。
同棲中の恋人・仁平に独占欲がすごい修。自分があげた服を着ろとか。
今回通販したタンクトップのサイズが間違って届いたけど、そのブカブカを無理矢理ミニワンピ風に着せてお触りしたり潜り込んだりのやりたい放題。
やられっぱなしだけど心優しい仁平です。

「先輩のせい。」
図々しい後輩に、図々しく風呂に入られ、アナニー用ディルドを見つけられ、あれこれ質問され、最後に結局はヤらせろと。
ヤってみたら早漏で、先輩がエロいせいだ〜と騒ぐ。
意外と可愛いから絆される…かもね?


短編でも短さを感じさせない構成の良さ。面白かったです。

正面からの夏目の夏目が…!

「番未満の僕らはきっと」Renta!限定購入特典漫画となります。
1p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓



体裁は3コマ漫画。
1コマ目は、煌めく光が縁取るクールな夏目のショット。添えられた言葉は「夏目は完璧だ 俳優としても人間としても」。
2、3コマと2人のベッドの様子となり、文言は「ベッドの中を除いては」。
つまり…

ベッドではぐずぐずで思うように動けない、なんだけど負けず嫌いな部分があって、コタが「いいよ無理しないで」と言っても「だめ…」と言い張ったりするよ?
…みたいな。

ところで、特筆すべきは2コマ目のアングルです。
完全無修正で正面からの夏目の夏目が…!

君の残痕 電子 コミック

伊藤モネ 

秘密を作ろう

絵柄が好みの作者様の単話を見つけたので購入。
薄暗めなサスペンス調でゾクっとくる作品。面白い。

ある日、「君の腹違いの兄なんだ」と言って現れたカナト。
母親が亡くなり、亡くなる直前に教えてくれた住所を頼りにアキヒトの家を訪れたのだ。
アキヒトの母は話を聞いた上で同居を提案。
アキヒトははじめ戸惑ったが、カナトは物静かで共同生活はスムーズに進む。

ある日、偶然風呂上がりのカナトの身体中に縛られた縄の痕があるのを見た…

…という展開で、謎めいたカナトの存在と翻弄されるアキヒトの揺れが描かれるわけですが、ラストでカナトの内面、というか意図?が一瞬表れて消える。
短編なのでブツっと終わるけど、こういう余韻は好みです。
この後2人はどんな関係性に?
アキヒトはカナトの意図を知るのか?
色んな「この先」を妄想する。

クールな美人のもう一つの貌

レビューでは評価低めなのですね。私はかな〜り好みでした。
何より絵柄が綺麗系。こういうの好きです。
内容は正直BLあるある。
クールで美人のシゴデキ秘書室長の隠されたカオは…!
社内の年下ワンコが偶然マチアプでバッタリ!
みたいな。
高嶺の花と崇められる高宮さん。みんなの憧れの高宮さん。
そんな高宮さんのもう一つの貌はエロくて可愛い!平田はそんなギャップに叶うわけない!
平田はすぐに高宮さんに恋するけど、高宮さんからのキスやデートは口止め料だったりご褒美だったり。
でも仕事も真面目で口も堅くてワンコな平田に高宮さんだって…
…という感じで、そりゃ勿論結局は両想いです。
多分ノンケで男は初めてのはずなのに、高宮への恋心/欲望でツボを押さえた責め具合。エロいけれど忙しすぎて実体験は実は乏しそうな高宮はメロメロ〜。
LOVEとエロに溢れた2人のハッピーエンドは読後感も良し。
ストーリーは定型的だけど読みやすくて良かった。「萌x2」で。

帰国の日

「出世の花道」電子単行本限定ANOTHER STORYとなります。
17ページ。

以下、内容となります。
↓↓↓↓


本編後、海外勤務になっていた朝比奈が帰ってきた!
「おかえり」の挨拶も気恥ずかしい蘇芳だけど、朝比奈はグイグイ。
速攻キス!速攻挿入!
キッツキツの蘇芳に「浮気せず待っててくれたんですね」とか。
とにかく実際は生真面目な蘇芳を攻めに攻めまくる朝比奈。なんだけど、実は離れていたのは1ヶ月だけ。
朝比奈の赴任先は4週間現地の2週間東京の勤務体制。ならこれから2週間ベッタリじゃないの!
うれし恥ずかし、朝比奈とは法律が変わるその日まで事実婚ですね。

君が嘘をつく 電子 コミック

猫又しょう 

最初の嘘は誰?

電子単話めぐりで見つけた作者様の作品。
絵柄がとても好みです。正統派というか伝統的な美麗絵という感じ。
登録を見ると、作品は6点のみで全て単話。そして全て2016年発表でそれ以降はBLを描かれていないよう。Xを見ると現在はTL中心で活動されているようです。
攻めの造形が良いので、またBL描いてほしいなぁ。

さて、本作は「三角関係」。
親友の3人組のうち、2人が付き合うことになる。
はじかれた桜田は、実は受けの船登にずっと片想いしている。だから攻めの厚村に激しく嫉妬を感じる。
そして、二人の仲を裂こうとする。

ここからちょっと複雑な構成で。
桜田は厚村を誘惑するんだけど、この辺本当に厚村を好き?と読者にも思わせるような感じで、桜田の本心はどっちだ⁉︎的なちょっとしたサスペンスみもあり。
自分が受けになってまで…という激情。
だけど、桜田をここまでさせるように「仕向けた」のは実は船登、だったのかも。
厚村だけがひとりかわいそうです…

ドラマチックがお好みの韓流イケメン

電子単話で見つけた作者様。絵柄が良い!

主人公はリーマンの山岡。
韓国に半年間赴任することになり、会社命令で韓国語の講座を取ることに。
嫌々参加するが、講師のリュが大変な美形で心奪われる。
韓国赴任を知ったリュが、講義の後個人的に教えてくれることになり…

生徒とは食事などできないと言うリュ。
講座以外では友人にすらなれないのは嫌です、と告白する山岡。
そのまま一夜を過ごす2人…

…すぐ恋人になるところは良くも悪くも短編的ですね。
出会ってすぐに遠距離決定だけど、半年だけだから。逆にロマンチックに盛り上がることでしょう。

限定恋愛 電子 コミック

猫又しょう 

ゲームの続きは…

電子単話を色々見ていて見つけた作者様。絵柄が大変好みです。

本作は学生もの。
同じサークルの寺脇と飲んだ後の軽口で、ゲームセンターで負けたら一週間何でも言うことを聞く、という軽い気持ちのゲームで負けてしまった三宅。
だが、寺脇が要求してきたのは…

学校でアナルプラグ。トイレでフェラ。家に連れて行ってセックス。
なんでこんなこと…と思いながら拒絶できない三宅。
一方、寺脇は女性にモテて。
苦しくなった三宅は告白し、実は寺脇も…

…というド定番の展開と言ってしまえば確かにそうなんだけど、短い中できちんと納得感は得られる。ラスト、指を触れ合わせる合図なんてなかなかイイ感じ。「萌」で。

意地悪な俺の想い人

電子単話を漁ってて見つけた作者様。絵柄が大変好みで、あるもの全部買いました。
3作目のこちらはリーマンもの。

酒の席でつい口にしてしまった本音を冗談に隠しつつ、「冗談」に乗ってきた長谷川の「お試しで抱いてやる」を受け入れた清次。
週末だけやってきて、甘い言葉も何もなく、ただ突っ込み、すぐに帰る。
本当は想ってるけど何も言えない/言わない清次だけど。
ある日姉が夫婦喧嘩をして清次の部屋に来ていた時に長谷川とすれ違い…

長谷川はお姉さんを清次の彼女と勘違い。
そこから長谷川の隠していた本心がどんどん出る出る。
な〜んだ、長谷川も清次が好きなんじゃん!…って読者には最初っからわかりきってんの!
展開に目新しさは特に無いんだけど、でもまとめようと思っても結構難しいもんだと思うんです。その辺はキッチリまとまってる。「萌」で。