トンヌラさんのマイページ

レビューした作品

男性トンヌラさん

レビュー数0

ポイント数0

今年度--位

通算--位

  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

BLはここから始まった!

最初に収録されている作品は違うようですが、他の三作は男性の同性愛を題材にしています。
攻めのギラン、ギドウは名前も似ていますがどちらもフランス人ハーフで、フランスに詳しい作者の特徴が出ています。
年上の紳士が少年を愛する耽美的な物語で、
これが60年代(雑誌発表時)に書かれた作品かと驚かされました。
作者は明治生まれで、文体も昔の言葉遣いで重厚な雰囲気があります。
風と木の詩よりも前に書かれた小説で、日本の女性の作家が書いた最初の男性同性愛作品ではないでしょうか。
作者の父親が文豪なせいで影の薄い扱いをされていますが、文学的価値も非常に高いと思います。

空前絶後の神JUNEアニメ

この作品はJUNEやBLとして神作品ですが、
アニメ史の中でも屈指の名作です。
CGアニメにも負けない超美麗作画はセルアニメの芸術。
一般アニメ的なややリアルな顔立ちの美形キャラで
金髪プライド高い攻め×黒髪強気受けの王道属性は親しみやすい。
私はSFが好きなのでブレードランナーっぽい退廃的な未来風の世界観や設定も萌えました。
バッドエンドは悲しいですが感動的なストーリー展開でした。
昔こういうアニメ作れたのに、技術が進歩したはずの今でもこのクオリティのBLアニメは作れないのでしょうか…?まさに空前絶後!

名作だけど鬱展開

名作、歴史大作。だとは思うんですが…
絵も日本画のようで綺麗だし
(厩戸王子以外は作画がテキトーな時がありますが)
オリジナルな部分もあるけど歴史の勉強にもなるし、
厩戸王子は美少年で、王子というより女王様みたいな性格もいいし
あの髪型は今見てもいいデザインです。
あくまで同性愛要素のある歴史漫画なのでBL萌えがあるかというと…
すごく繊細な心理描写で素晴らしいのですが、
毛人はノンケの上に優柔不断な性格でみんなを振り回すし
結局は厩戸の失恋で終わるという残念な結末です。

厩戸も可哀想だし刀自古も可哀想です。
厩戸の新しい夫人の膳美郎女はあの状態で、読んでいて辛いです。
スッキリした絵だから読めますが生々しく重苦しい展開が多いです。
終わり方が不評だったということですが、
この終わり方ではそれも仕方がない事に思えます。
人間の苦しみや悩みを表現したかったのだろうなとは思うんですが。
毛人の息子と厩戸そっくりな厩戸の娘が結ばれてはいるんですが
これも不幸に終わります。
あまりにも娘が厩戸にそっくりすぎて
女体化で毛人×厩戸に再チャレンジしたような感じがなんとも言えず。

この漫画は考えさせられる話です。
疲れている時や鬱展開がどうしても苦手な方にはおすすめ出来ませんが、
体力のある時にチャレンジするといいかもしれません。

正直な漫画の話

この本は、とても正直に書かれています。
今も昔も変わらない漫画編集者の頭の固さ
(協力的な場合もありますが)
萩尾先生への嫉妬でおかしくなって幻覚が見える話
風と木の詩やファラオの墓を増山さんが手伝っていた話
山岸先生による同性愛漫画ライバル宣言(?)など、
衝撃を受けるところがたくさんありました。
増山さんの発言が毒舌で面白いです。

竹宮先生、萩尾先生のファンはもちろん
漫画家志望にもおすすめ出来る本です。

昭和レトロなアングラ美少年世界

BLではなく一般向けなのですが、少年同士の同性愛描写が出て来ます。
光クラブの帝王ゼラ×美少年ジャイボには性行為の場面があります。恋愛ではなく忠誠のようなのですがニコ→ゼラもBL的に見えるかもしれません。
女の子キャラがロボットのライチとカップルなので
女性の存在が邪魔してこないのも良い所。

お話が暗く結末も悲劇的で、単純な両思いの同性愛は出てこないし、残酷な場面が登場しますが、
独特な昭和レトロの雰囲気で描かれた美少年の世界は一見の価値があると思います。
こういう濃い漫画はたまにしか世に出ないのです!
個人的にはもっと出て来てほしいノリなのですが。

サラッと読むとすぐ終わってしまうし皆死んでしまい何がなんだかわからないかもしれませんが、
「ぼくらの光クラブ」も一緒に読むとキャラが把握出来ます。
作者インタビューによると、悪いことをしたから少年達は全滅したらしいのですが、ただ悪いだけではなく大人の汚さに反発する若く純粋な心ゆえの暴走だったので、読んだ直後は、何も光クラブ皆死ななくても…と少し寂しく思いましたが、キャラ皆好きになりました。おすすめです。