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受の笑顔にすごい引力があって、やられます…

購入したBL本の8割は一度読んだら二度とページを開かない私が、もう何度も読み返しています。個人的には、ここ30冊くらい読んだ中では一番の当たりです。

エロ度「エロエロ」で、受が水商売系ビッチのセフレもの。正直、なかなか手が出ない、という方もいると思います。でも、とりあえず公式サイトで1話目の最後まで試し読みしてみてほしい。あ、好きかも、という手応えを感じられる方もいると思うのです。

「深い」とか「泣ける」とかそういう類の話ではないし、軽く読めると言えば軽く読める内容ではあるのですが、純粋に、「上手い」し「面白い」漫画だと思います。これがデビューコミックスとは、末恐ろしい新人さんです。

まず、絵がいいです。冒頭のカラー口絵で、人体のデッサンがしっかりしてて絵の上手い人だなあ、と思いました。キャラの顔立ちにも、ぱっと見ただけでアマミヤさんの絵だなと分かる個性があって、私は特に、厚ぼったい瞼の描き方が好きです。

あと、ネームのセンスも洗練されています。モノローグ少なめ、ときに、場面転換で間にあったことがかなり大胆に端折られてたりしてるんですが、あんまりきっちり説明されすぎても、くどくて退屈なので、私にはちょうどよく、心地よく感じられました。

でも、この漫画で一番印象に残るのは、たぶん誰にとっても、受の藤くんの笑顔だと思います。各話の要所要所で、すっと差し込まれる、藤くんの笑顔がすごく効いてるんです。見ると無条件に、あー、可愛いなあ、と思わされてしまう。攻の太一がこの笑顔を向けられると、つい押し黙ってしまう気持ちが、読み手も痛いほど実感できるのです。

ぜひご一読ください。そして、面白かったという方は、作者さんのTwitterにも関連イラスト投稿されてますので、そちらもぜひどうぞ。続き、出ないかな……。

神しかない~~!!

本当に久々に、キタ!!ってかんじです。読みながら、あーこれだ、これだよ……とか呟いてましたもん。BL大好きなのに、ストライクゾーンが狭くてなかなかこれという作品に出会えない私ですが、やっぱりあるところにはあった!これからも頑張って漁り続けようという勇気を得ました。

一穂ミチ先生のお薦め作品ということでとりあえず試し読みしてみようかと思ったんですが、先生の推薦がなくて表紙の印象だけだと手に取らなかったかも。表紙だと受の子がちょっとオジサンっぽい印象?中の漫画ではクール可愛くてもっとめっちゃいいかんじなんですが。

そして試し読みで、これはよさそうとかなり手ごたえ感じて即購入。

いいです……。読み進めるほど、いい……。

お互いなんで好きになったのか、どこがよくて付き合ってるのか、全然伝わってこないBL作品が多い中、この話のふたりは、読者以上に冷静に、自分の感情や相手との関係性について考察してて、ときに距離を置こうとしたりして、こっちはものすごくヤキモキさせられました。受が急に攻の家に行かなくなっちゃうところとか、会いに行けばいいじゃん!頭で考えすぎないで~~!って叫びたくなりましたよ。

あと、心理描写の上手い漫画って、エロい場面もすごいいいと思うんですよ。私は攻受の関係性があんまり好きになれないとエロいところは飛ばして読んでしまうことも結構多いんですが、このふたりのはすごいよかったからめっちゃ凝視してしまいました。ベッドの上での台詞のやりとりもいちいちこのふたりらしくてエロく感じる……こういうの待ってた!

京山先生初読みだったんですが、すっかりファンです。一穂先生、こんな良作を教えてくださってありがとうございました。

よすぎて、やばいくらい読み返しまくってる

BLは電子書籍派の私が、あまりの神評価の多さに電子化待ちきれなくなりついに紙書籍を購入。はあー、買ってよかった。個人的には、評価「神」でも足りないくらいよかったです。萌えた箇所挙げてるときりがない、本当に。

この漫画、「好き」とかそういう直接的な感情表現が、台詞はもちろんモノローグにもほぼ出てこないんですよ。でも、お互いすごい好きになってるのが伝わってくる。好きだから、夏休み中も毎日のように会ってる。ふたりの間にある空気感が前までと全然違いますよね。前巻で、入江と椿の関係を「友ダチみたいで恋人で理想的…」って源が考えてるところあったけど、今、あんたたちもそうなってるよ!となかなか「付き合って」と言い出せない源の背中を押してあげたい。

再告白するところの、あのなんか立ち去りがたいしっとりした雰囲気の中での「ちゃんと付き合いたい」って台詞がすごいよかった。今度は断れないよね。本命の女なんかできる余地ないもんね。受け入れたあと、吉宗が源のこと「あんなやさしいんだ」ってひとりで考えてるところ、吉宗みたいな人でも、そんなに大事にしなくていいのにってくらい大事にされるとやっぱり好きになっちゃうだなあって萌えた。

付き合いだしてからの、ちょっと甘くなったイチャり方もよかったです。源が拗ねたところに、吉宗が耳もとで何か甘やかすようなこと言うんだけど、その台詞を書いてくれてないのが却っていろいろ想像の余地があっていい。そのあと、源を置いて先に行っちゃった吉宗が、ちょっと振り返って源のこと見るのも。やっぱりちゃんと付き合えてよかったね、源。

正直、あらすじ読んだときは戸田がもう少し早く出て来るのかと思っていたので、終盤近くでこんな大変なことが起こって戸田の件は解決するのと心配になったのですが、解決したりはしないんですね。こういうところがすごくリアル。
吉宗が生きてる限り、相手が戸田じゃなくても似たようなことやもっと悪いことはいつでも起こり得て、そのことで源を傷つけたくないからやっぱり付き合うのはやめたいっていう吉宗は理性的で大人だけど、本当はひとりでは向き合えないくらい怖いじゃないですか。だから、源みたいな人が吉宗の相手でよかった。受けの困っていることなんでもお金や権力で解決できるスパダリじゃないけど、素性の分からない相手のところに単身、素手でも迷わず助けに来てくれる方がかっこいいと思う。普通の高校生の男の子で、こういうことあったとき対処の仕方も分からないんだけど、経験積めば支えられるよって言ってくれて、泣いてたら一緒に泣いてくれる、本当に源は真面目でいい子。吉宗は幸せだわ。

ラストのラブラブなかんじも可愛かった。「寒ぅ」の口もととか萌え死ぬかと。続きが出たらもちろん嬉しいけど、この巻がすごく素敵だったのでここで終わりでも私は満足です。『パパ’s アサシン。』の続きも早く読みたいなあ。

【注意】のめり込みます!

『マッチ売り』の冒頭だけちょっと読み返したいな~と思ってページをめくり始めたのに、気づくと『やぎさん郵便』の3巻まで再読してしまっていました。
しかも読み返しつつ、「あれ、ここの伏線どこにあったっけ?」などと4冊の間で行きつ戻りつしてしまうので、読了まですごい時間かかるし。
恐ろしい漫画です。

好きな人は本当に好きな漫画だと思います。私は久しぶりに読み返していて、「そうそう、私が漫画に求めてるのはこれだったんだ!」と再確認しました。
メインの4人が4人とも、いいバランスでキャラが立っていて、各人の顔つきや身に纏った雰囲気の違いが絵だけでも十分に伝わってくるのが素晴らしいです。個人的には、廣瀬の育ちのよさそうな澄んだ瞳や、品のある表情の描き方がすごく好きです。
さらに、この4人、縦・横・ナナメのどの組み合わせでも、それぞれの関係性の描き分けが絶妙で、本当に読んでいて楽しいです。この巻を読んだ限りでは、どちらかというと、私は廣瀬×花城のカップルに惹かれました。年下ワンコ攻め、少し苦手と思っていたんですが、このふたりに出会って認識を改めました。すみません、めっちゃ好きでした。

『マッチ売り』が面白かった方は、『やぎさん郵便』は3冊まとめ買いで問題ないと思います。最後まで全然テンションが落ちないので。むしろ続きがすぐ読めないと悶えます。

しみじみと、いいお話でした。

凪良先生の小説は10冊以上読んでますが、今のところ、これがトップ3には入るくらい好きです。

最初、高校時代の初めての恋で心に傷を負った受けを抱擁系の優しい攻めがゆっくり癒していってくれる、みたいな話かなと思って読んでいたのですが、最初のお話「川べり暮らし」のラスト、豪雨の中、携帯電話で攻めの国立くんが受けの仁居さんに、これまでの恋人との関係がうまくいかなかった原因を告白するところで、ちょっと予想外の展開に。
それまで、こんなにいい雰囲気なんだから、攻めはもう少しはっきり付き合ってほしいって言えばいいじゃんと思っていたのですが、それができずに、好きになるほど二の足踏むのがすごく納得できました。国立くんもすごくセンシティブな心の問題を抱えていたのね。まさにニアリーイコールなふたり。

その後付き合いだしてからの、ゆっくり歩み寄って仲を深めていく様子もすごく素敵でした。エピローグの「俺の一番感じる場所は~~」のくだり、特によかったです。仁居さん、派手さはないけど、情が深くていい受け。国立くん、いい人と付き合えてよかったね。

二宮先生の繊細なイラストもよく合っていて素敵でした。優しく癒されたいときお勧めです。