ニアリーイコール

nearly equal

ニアリーイコール
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神131
  • 萌×261
  • 萌17
  • 中立7
  • しゅみじゃない9

109

レビュー数
40
得点
957
評価数
225
平均
4.3 / 5
神率
58.2%
著者
凪良ゆう 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
二宮悦巳 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784403523854

あらすじ

幼い頃に両親を亡くし孤独の中で生きてきた仁居は、高校時代はじめての恋に溺れ、その一途さゆえに相手を追いつめ捨てられてしまう。以来十年、人を愛することに臆病になっていた仁居は、ある日、元同僚の国立と出会う。人懐っこく優しい国立は独りきりの仁居の生活にするりと入り込み、心をひどく波立たせた。自分の重すぎる愛情で大切な人を失う恐怖に、国立から距離を置こうとする仁居だが……。

表題作ニアリーイコール

国立遥,仁居が以前勤めていた高校の数学教師,26歳
仁居恭明,塾バイト掛け持つ英語非常勤講師,27歳

その他の収録作品

  • プロローグ 2005
  • 川べり暮らし
  • ノットイコール
  • エピローグ 2015
  • あとがき

レビュー投稿数40

最後まで面倒を見る

立て続けに凪良先生の作品を読みました。先生の作品て雰囲気がどれも違いますね。文体みたいなものも今のところあまり感じず、もっと読んでみたら気づくかな?

◾︎国立(高校教師)×仁居(非常勤講師→塾講師)
不幸を煮詰めたみたいな出自&内にこもってる受け…という苦手な設定に序盤は読み進められるか不安になりましたが、そこは凪良先生の力、最後まできっちり楽しめました。

佐田さんも4歳しか違わない若者だったのにと後々仁居が回想しますが、それでもやっぱり佐田はひどいと思う。国立と仁居は拾った猫を放棄しないできちんと2人で育てて飼って、可愛い飼い猫ニーニにしました。佐田は仁居に一度優しくしてしまったなら、野良猫とはまた違うので死ぬまで優しくしろとは言わないまでも、きちんと面倒みないといけなかったと思うわけで。
それより酷いのは両親なんだけどさ…一人残して逝くことは愛でもなんでもない。仁居を愛していたなら一緒に生きること以外の選択肢はないはずだ。とここで憤っても仕方ないのですが。

風邪の仁居が尻で圧迫されるところが好きでした。尻て。

0

静かに熱いなあ。

 なんていうか、とてもとても大好きで、読んでいると胸中にいろんな切なくて熱い気持ちがあふれちゃいます。



 受け様は、寂しさを抱えていた高校生時代に、恋人だった彼から「お前の愛情は重い」と放り捨てられた心の痛みを抱えている仁居。

 攻め様は、過去に妹が受けた性的暴力を忘れられす、性的な事にナーバスな国立。

 高校教師の同僚として面識のあった2人が再開して、子猫を拾って一緒に面倒をみる内に距離を縮めいてく。

『お前の愛情は重い』
この言葉が呪縛のように仁居を縛り、自分の気持ちを差し出す事に臆病になっていて、今いる場所から一歩を踏み出せない。

さびしさを足元にうずくまる老犬のよう、と思う仁居の今までが切なかった。

 国立視点では、控えめすぎる仁居へもどかしさを感じる国立に、私も一緒になって必死な気持ちになりながら読み進めました。


 大きな事件もないけど、静かに少しずつ確実に浸透していく想い。恋愛ってこんなに苦しくて切ないものなんだっけ。

 2人が、穏やかに笑いあっている姿を見られて、私までとっても幸せな気持ちになったのでした。

2人が飼っている子猫のニーニがまたとてもかわいくて癒されました

 題名もなるほどなぁ、とうなるしかなかったです。
導き出したイコールにならない答えをイコールにしたくてしたくての熱い気持ち。
似て異なる気持ちを納得させてもらった繊細な感情の機微。


 一度読み返そうと手に取ったら、何度も何度も読み返してしまう、とてもとても好きなお話です。

2

急展開よりもじっくり読みたい方向け

心につっかかりのある2人が、中々踏み出せずに衝突したり理解しながら、ゆっくりと心を開いていくお話。

最初、佐田と仁居の出会いはドキドキキュンキュンするBLらしい展開。夢みたいでつま先で歩く感じの恋が綴られているのに、途中から雰囲気が変わります。ここらから、仁居の暗い感情が入り出し、国立と出会っても飛びつくわけもなく、客観視しながら徐々に近づく距離なんです。
高校生で受けた傷は長年仁居に侵食し、そんな簡単には吐き出せないものになっていたのでしょうね。ここで全てを言えたら上手くいくのにという場面が多く、もどかしさとせつなさが入り混じった感情に襲われます。
国立も妹を守れなかったという負い目やその現場が脳裏から離れず、恋人との付き合いに障害となり今まで長く付き合うことができなかった人。
でも、そんな人だからこそ仁居を焦らすことなく、少し時間をかけて近づいてくれたのかなぁ。その距離感がすごく良かったです。
妹も、仁居と波長が合うのか、仁居がゲイという事もあるのか、一緒にいる時の会話が自然でいいなぁと思いました。

ラストも良い終わり方で、この二人は一つひとつをゆっくり乗り越えて進めていく恋人なんだなぁと、ほっこりしました。

0

読みやすい。ただそれだけ。

そんな世間は狭くないんじゃないかなぁ?
過去関係があった人とその後一生会う事ないのが普通だと思うんだよ。
で、微妙な時期にそういう再会みたいなご都合主義なストーリー展開。くだらない展開だなあ。
過去は回収する必要ないんじゃない?

読みやすいとは思うんですけど、根底にある思想とか思惑みたいなものが透けて見える感じがする。
そこが合わないんだろうな。

いつもながら受けが不幸な過去設定ですが、進行する現在はそうでもないから読みやすい。私には何も残らなかっただけなのよね。



1

好きとしかいいようがない作品

「たくさん愛して、愛されて、幸せに生きてって」と言い遺して身を投げた母親。
「おまえの愛は重い」と言って去っていったかつての恋人。

多感な時期のそれらによって心に枷をはめられ「愛してほしいなら愛しすぎないように」と自制する仁居。

背景は重い。
重いけれど、感情に溺れることなく物語は淡々と、そして丁寧に紡がれていく。

ふつーだったら、こういう不憫受けには完璧なスパダリを当てがって、単なる不憫受けの救済ストーリーで終わらせてしまうところを、これまた心の傷を抱えている国立(でもその傷はパッと見わかりづらい)という攻めを用意したところがいい。

仁居も、国立も、国立の妹の千夏も他人からの暴力(精神的であったり肉体的であったり)によって傷つけられてしまった人たちだけど、一進一退しながらも少しずつ過去の闇から抜け出ていこうとする様子がとても良くて、人によって傷つけられてしまった傷を治せるのってやっぱり人の力なんだなぁって思います。

私は、仁居が国立の腕の中できちんと愛されていたかつての記憶を思い出していくところが何度読んでも泣いてしまう。
今回もやっぱり泣いた。

そして国立が仁居に言う「愛してるよ」
まさに「愛してる」という言葉以外見つからない、そういう気持ちが書かれているので読んでると心震えてくる。

久しぶりに読み返してみたけれど、やっぱり凪良先生の文章って好きだなぁとしか言えません。
自分じゃ思いつかないけれど、読んでみると、そう!こういう表現をしたかったの!!みたいな比喩表現があちこちにあって、好き。

3

グサグサ核心をついてくる

表紙の雰囲気が大好きなこの一冊。
章ごとに視点が変わり、国立も仁居もどちらの気持ちも違和感無くすんなり入ってくる感じでした。どちらか片方だけでなく、ふたりともが乗り越えたい何かを持っている組み合わせなのがすごく良かった。

仁居は過去の経験から一歩進んだと思えば半歩下がるような慎重さで、やっと少し心を開いたかと思えばすぐに自分を戒めています。当然国立との関係は深いところで全く前進しないのですが、そのじれじれ感というか、仁居の頑なさを物語終盤まできっちり書いてくれているところが好きでした。萌えとは違う納得があるというか。その臆病さがとてもリアル。
物語を暗くしすぎない国立の明るさは救われました。そして仁居との向き合い方がとてもちゃんとしている。細い糸の結び目をひとつひとつ解いていくような丁寧さ。お話は急展開だったりクライマックスに使えそうな展開がいくつもやってきて驚きますが、気持ちの動きはとてもゆっくり。全てが必然のような流れで、無駄なエピソードが一つもないように感じました。
ストーリーだけを追うと特筆すべきものはない一冊ですが、ふたりが心を通わせていく様子は神評価文句なしと納得させてくれます。
特にメインふたりや脇キャラのセリフ・モノローグで、さらっと人の心の核心をついてくるものが何箇所もあり、かなりグサグサ心にきました。引用するのはあれなので控えますが、本当に名言がたくさんあります。
他の作品も読んでみたいと思うタイプの作家さんでした。

3

愛の、才能、ないの。

抱えている気持ちは同じ、なのに出す答えがちがう。イコールにはならないものをイコールにしたくてたまらない、というお話…かなぁ。
「今日はここまで、続きはまた明日」と途中で本を閉じることが どうしても出来ず、最初から最後まで視界は ぼやけたままでした。

恋愛は二人で一緒に始めるのに、恋の終わりはどちらか片方が望むだけで訪れるんだな…と痛いくらい突きつけられる作品です。
誰かを好きになっても、その人と長くおだやかに過ごしている自分を想像できない。一方で、失ってしまう場面の方はリアルに思い描ける。そして そんな過去の恋愛のセンチメンタリズムに浸れるほどの強さは持ち合わせていない仁居。
彼が、前の職場の同僚・国立と再会し ゆっくり動きはじめるストーリー。

仁居の中で国立が、それほど親しくない人→頻繁に会う人→そばにいてもいなくても彼の気配はいつも自分の中にある…と特別な感情を抱く相手になるまで、そんなに時間はかかりません。
【自分は、国立を、好きになってしまっている】 この読点の位置を見た時、仁居の感情の揺らぎ 抑えきれず止められない気持ちが 私の中に雪崩れこんできました。

国立が本当に魅力的な人物でした。
でも彼もある事情から、恋をするときに生まれる高揚と怯えを人一倍感じ、
ーー今度こそ、どうか失敗しませんようにーー
と、祈りながら仁居との距離を はかりあぐねているのです。
今だ癒えず、越えることもできない自分を形作るさまざまなものに 絡めとられ足踏みをしている二人。

ひどく傷つけてしまうのも人だけど、怪我をした動物みたいになった時 優しく救いだしてくれるのも、また人。
複雑そうに見えて、実は自分は単純に作られている…それを思い出せる恋ができて本当によかった。
仁居と国立が共に歩んでいく この先のささやかな日常が、冒頭に出てくる川の名前のような日々でありますように…と願ったのは言うまでもないです。

3

とても好きです

凪良先生の作品の中で大好きトップ5に入ります。私はあんまり泣かずに済むので、読み返しができる!そして、すごく穏やかな幸せな気分で終われる、嬉しい本でした。
プロローグ2005、川べり暮らし、ノットイコール、ニアリーイコール、エビローグ2015と5編に別れていて、仁居さんと国立さんとニーニのお話です。

多幸川という川に両親は飛び込んでしまい、幼い仁居さんは叔父伯母に引き取られます。高校時代からは川べりのアパートで独り暮らしをすることになりますが、寂しさを感じ取ってくれた優しい人も離れていったため、次第に何かを持つこと、誰かと絆を持つことが出来なくなります。そんな仁居さんが国立さんに出会い、一緒に白い子猫を拾って・・・とお話は進みます。

好きな言葉、文章があちこちに散りばめられていて、じわーっと心に染み入ります。川がキーアイテムみたいになってるからかな。思いを水に関係ある言葉で表現している箇所が印象的でした。いつまでもひとところに留まっていられないのだから、変化を恐れず、川のように流れていっても大丈夫なんだよと励ましてもらっている気がします。現実にやり直しはなかなか難しいですが、この二人のお話を読むと救われる気持ちになる、そんなお話でした。

3

つい感情移入してしまう丁寧な人物描写でした

ちるちるでの高評価が気になって購入しました。凪良ゆう先生の作品は初めてでしたが、正直言って大当たりでした。

自分も過去に似たような経験をしたことがあったため、仁居にかなり感情移入してしまい、前半はほとんど泣きそうになりながら、あるいはしばしは泣きながら読んでいました。重いって言われるのはホントに堪えますもんね。読み終わったあとは仁居の真似をして窓辺で冷凍庫に入れておいたお酒を飲んだりしてました(笑)

あとがきにもあるように、物語の中では大きな事件が起こるわけでもなく、その代わりに視点転換などをしながら丁寧に二人の気持ちが描写されています。仁居から国立に視点が変わったときに名作を確信しました(笑)

登場人物たちのなかには一部を除いて悪い人はおらず、仁居のトラウマの原因である佐竹も悪人ではなかったことは、物語の世界やさしいものにしていると思います。ほっこりとする一方で少し物足りない気もしましたが(笑)

凪良ゆう先生の作品としては中間的なところに位置しているらしく、もっとダークな作品も読んでみたいと思わされました。とはいいつつもしばらくはこの作品を何度も繰り返し読むことは確実になりそうです。

6

キレイな心に触れられる

凪良ゆう先生の小説をひたすら読んでます。先生の描く心理描写がこちらの作品も素晴らしく、どんどん引き込まれました。

感情移入して、国立さんなら大丈夫、受け止めてくれるから!とか、2人なら同じ想いで乗り越えれるよ!とかどちらも応援したくなるベストカップル!!
2人の気持ちを、まどろっこしく思いつつ、そこに萌えます!

捨て猫を拾い大切に育てる2人、ホントに健気で愛情深くて心が綺麗です。そんな2人の心に触れて読み終わりも心地良いです。

3

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う