ニアリーイコール

nearly equal

ニアリーイコール
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神119
  • 萌×255
  • 萌17
  • 中立7
  • しゅみじゃない8

259

レビュー数
37
得点
873
評価数
206
平均
4.3 / 5
神率
57.8%
著者
凪良ゆう 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
二宮悦巳 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784403523854

あらすじ

幼い頃に両親を亡くし孤独の中で生きてきた仁居は、高校時代はじめての恋に溺れ、その一途さゆえに相手を追いつめ捨てられてしまう。以来十年、人を愛することに臆病になっていた仁居は、ある日、元同僚の国立と出会う。人懐っこく優しい国立は独りきりの仁居の生活にするりと入り込み、心をひどく波立たせた。自分の重すぎる愛情で大切な人を失う恐怖に、国立から距離を置こうとする仁居だが……。

表題作ニアリーイコール

国立遥,仁居が以前勤めていた高校の数学教師,26歳
仁居恭明,塾バイト掛け持つ英語非常勤講師,27歳

その他の収録作品

  • プロローグ 2005
  • 川べり暮らし
  • ノットイコール
  • エピローグ 2015
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数37

読みやすい。ただそれだけ。

そんな世間は狭くないんじゃないかなぁ?
過去関係があった人とその後一生会う事ないのが普通だと思うんだよ。
で、微妙な時期にそういう再会みたいなご都合主義なストーリー展開。くだらない展開だなあ。
過去は回収する必要ないんじゃない?

読みやすいとは思うんですけど、根底にある思想とか思惑みたいなものが透けて見える感じがする。
そこが合わないんだろうな。

いつもながら受けが不幸な過去設定ですが、進行する現在はそうでもないから読みやすい。私には何も残らなかっただけなのよね。



1

好きとしかいいようがない作品

「たくさん愛して、愛されて、幸せに生きてって」と言い遺して身を投げた母親。
「おまえの愛は重い」と言って去っていったかつての恋人。

多感な時期のそれらによって心に枷をはめられ「愛してほしいなら愛しすぎないように」と自制する仁居。

背景は重い。
重いけれど、感情に溺れることなく物語は淡々と、そして丁寧に紡がれていく。

ふつーだったら、こういう不憫受けには完璧なスパダリを当てがって、単なる不憫受けの救済ストーリーで終わらせてしまうところを、これまた心の傷を抱えている国立(でもその傷はパッと見わかりづらい)という攻めを用意したところがいい。

仁居も、国立も、国立の妹の千夏も他人からの暴力(精神的であったり肉体的であったり)によって傷つけられてしまった人たちだけど、一進一退しながらも少しずつ過去の闇から抜け出ていこうとする様子がとても良くて、人によって傷つけられてしまった傷を治せるのってやっぱり人の力なんだなぁって思います。

私は、仁居が国立の腕の中できちんと愛されていたかつての記憶を思い出していくところが何度読んでも泣いてしまう。
今回もやっぱり泣いた。

そして国立が仁居に言う「愛してるよ」
まさに「愛してる」という言葉以外見つからない、そういう気持ちが書かれているので読んでると心震えてくる。

久しぶりに読み返してみたけれど、やっぱり凪良先生の文章って好きだなぁとしか言えません。
自分じゃ思いつかないけれど、読んでみると、そう!こういう表現をしたかったの!!みたいな比喩表現があちこちにあって、好き。

2

グサグサ核心をついてくる

表紙の雰囲気が大好きなこの一冊。
章ごとに視点が変わり、国立も仁居もどちらの気持ちも違和感無くすんなり入ってくる感じでした。どちらか片方だけでなく、ふたりともが乗り越えたい何かを持っている組み合わせなのがすごく良かった。

仁居は過去の経験から一歩進んだと思えば半歩下がるような慎重さで、やっと少し心を開いたかと思えばすぐに自分を戒めています。当然国立との関係は深いところで全く前進しないのですが、そのじれじれ感というか、仁居の頑なさを物語終盤まできっちり書いてくれているところが好きでした。萌えとは違う納得があるというか。その臆病さがとてもリアル。
物語を暗くしすぎない国立の明るさは救われました。そして仁居との向き合い方がとてもちゃんとしている。細い糸の結び目をひとつひとつ解いていくような丁寧さ。お話は急展開だったりクライマックスに使えそうな展開がいくつもやってきて驚きますが、気持ちの動きはとてもゆっくり。全てが必然のような流れで、無駄なエピソードが一つもないように感じました。
ストーリーだけを追うと特筆すべきものはない一冊ですが、ふたりが心を通わせていく様子は神評価文句なしと納得させてくれます。
特にメインふたりや脇キャラのセリフ・モノローグで、さらっと人の心の核心をついてくるものが何箇所もあり、かなりグサグサ心にきました。引用するのはあれなので控えますが、本当に名言がたくさんあります。
他の作品も読んでみたいと思うタイプの作家さんでした。

2

愛の、才能、ないの。

抱えている気持ちは同じ、なのに出す答えがちがう。イコールにはならないものをイコールにしたくてたまらない、というお話…かなぁ。
「今日はここまで、続きはまた明日」と途中で本を閉じることが どうしても出来ず、最初から最後まで視界は ぼやけたままでした。

恋愛は二人で一緒に始めるのに、恋の終わりはどちらか片方が望むだけで訪れるんだな…と痛いくらい突きつけられる作品です。
誰かを好きになっても、その人と長くおだやかに過ごしている自分を想像できない。一方で、失ってしまう場面の方はリアルに思い描ける。そして そんな過去の恋愛のセンチメンタリズムに浸れるほどの強さは持ち合わせていない仁居。
彼が、前の職場の同僚・国立と再会し ゆっくり動きはじめるストーリー。

仁居の中で国立が、それほど親しくない人→頻繁に会う人→そばにいてもいなくても彼の気配はいつも自分の中にある…と特別な感情を抱く相手になるまで、そんなに時間はかかりません。
【自分は、国立を、好きになってしまっている】 この読点の位置を見た時、仁居の感情の揺らぎ 抑えきれず止められない気持ちが 私の中に雪崩れこんできました。

国立が本当に魅力的な人物でした。
でも彼もある事情から、恋をするときに生まれる高揚と怯えを人一倍感じ、
ーー今度こそ、どうか失敗しませんようにーー
と、祈りながら仁居との距離を はかりあぐねているのです。
今だ癒えず、越えることもできない自分を形作るさまざまなものに 絡めとられ足踏みをしている二人。

ひどく傷つけてしまうのも人だけど、怪我をした動物みたいになった時 優しく救いだしてくれるのも、また人。
複雑そうに見えて、実は自分は単純に作られている…それを思い出せる恋ができて本当によかった。
仁居と国立が共に歩んでいく この先のささやかな日常が、冒頭に出てくる川の名前のような日々でありますように…と願ったのは言うまでもないです。

2

とても好きです

凪良先生の作品の中で大好きトップ5に入ります。私はあんまり泣かずに済むので、読み返しができる!そして、すごく穏やかな幸せな気分で終われる、嬉しい本でした。
プロローグ2005、川べり暮らし、ノットイコール、ニアリーイコール、エビローグ2015と5編に別れていて、仁居さんと国立さんとニーニのお話です。

多幸川という川に両親は飛び込んでしまい、幼い仁居さんは叔父伯母に引き取られます。高校時代からは川べりのアパートで独り暮らしをすることになりますが、寂しさを感じ取ってくれた優しい人も離れていったため、次第に何かを持つこと、誰かと絆を持つことが出来なくなります。そんな仁居さんが国立さんに出会い、一緒に白い子猫を拾って・・・とお話は進みます。

好きな言葉、文章があちこちに散りばめられていて、じわーっと心に染み入ります。川がキーアイテムみたいになってるからかな。思いを水に関係ある言葉で表現している箇所が印象的でした。いつまでもひとところに留まっていられないのだから、変化を恐れず、川のように流れていっても大丈夫なんだよと励ましてもらっている気がします。現実にやり直しはなかなか難しいですが、この二人のお話を読むと救われる気持ちになる、そんなお話でした。

2

つい感情移入してしまう丁寧な人物描写でした

ちるちるでの高評価が気になって購入しました。凪良ゆう先生の作品は初めてでしたが、正直言って大当たりでした。

自分も過去に似たような経験をしたことがあったため、仁居にかなり感情移入してしまい、前半はほとんど泣きそうになりながら、あるいはしばしは泣きながら読んでいました。重いって言われるのはホントに堪えますもんね。読み終わったあとは仁居の真似をして窓辺で冷凍庫に入れておいたお酒を飲んだりしてました(笑)

あとがきにもあるように、物語の中では大きな事件が起こるわけでもなく、その代わりに視点転換などをしながら丁寧に二人の気持ちが描写されています。仁居から国立に視点が変わったときに名作を確信しました(笑)

登場人物たちのなかには一部を除いて悪い人はおらず、仁居のトラウマの原因である佐竹も悪人ではなかったことは、物語の世界やさしいものにしていると思います。ほっこりとする一方で少し物足りない気もしましたが(笑)

凪良ゆう先生の作品としては中間的なところに位置しているらしく、もっとダークな作品も読んでみたいと思わされました。とはいいつつもしばらくはこの作品を何度も繰り返し読むことは確実になりそうです。

5

キレイな心に触れられる

凪良ゆう先生の小説をひたすら読んでます。先生の描く心理描写がこちらの作品も素晴らしく、どんどん引き込まれました。

感情移入して、国立さんなら大丈夫、受け止めてくれるから!とか、2人なら同じ想いで乗り越えれるよ!とかどちらも応援したくなるベストカップル!!
2人の気持ちを、まどろっこしく思いつつ、そこに萌えます!

捨て猫を拾い大切に育てる2人、ホントに健気で愛情深くて心が綺麗です。そんな2人の心に触れて読み終わりも心地良いです。

2

イコールじゃないからこそ

「おまえの愛情は重い」
高校生の時、仁居は恋した相手にそう言われて失恋します。
それからは恋をする度、重荷にならないように、相手と一定の距離を置くようになるのですが、いつも上手くいきません。
いつしか仁居は、自分はちょうどいい距離感で人を愛せないと孤独を受け入れるようになりました。
27歳、英語の非常勤講師になった仁居は、以前勤めていた高校の数学教師・国立と偶然再会します。
同じ高校に勤めていた時には、ほとんど関わりが無かった二人。
捨てられていた子猫を二人で介抱し、人懐っこい国立と過ごすうち、仁居はどんどん国立に惹かれていきます。が、過去の失敗から仁居は恋愛に臆病になっていて・・・・・・というお話です。

正直なところ読み始めは、少々読み難そうな印象だったんです。何だか淡々とゆっくりで停滞感があって、これはちょっと忍耐力が要りそうだぞ、と・・・
でも、仁居が窓を開けて呼ぶところで、その停滞感が流れ、すっと消えていきました。作品の空気感が、登場人物とシンクロしているように思いました。
凄く透明感があって、綺麗な作品だと思います。
人懐っこい国立にもいろいろあります。悩みも、トラウマも、傷も。
きっと皆そう。それでも皆生きていて、日々を何とか乗り越えようとしている。そんな、ある意味当たり前のことを思い出させてくれました。
本当に、大きな事件なんて一つも起きません。ただ、仁居と国立の日々が丁寧に綴られていくだけ・・・なのに、物語がちゃんと成立しているのは、本当に凄いと思います。

人と人って、元々ノットイコールなんだと思います。
相手のことを分かって理解したつもりでいても、相手と自分が同じ気持ちだと思っても、それは絶対にイコールじゃない。
だけど、それを二アリーイコールに近づけていく努力。それは話し合うことだったり、自分をさらけ出すことだったり、触れ合うことだったり・・・楽しいことばかりじゃなくて、時に喧嘩をして、傷つけあうこともある。
そうやって二アリーイコールにしていくことの大切さ、みたいなものを静かに描いた作品です。
物語の最後で仁居が語る「感じる場所は心にもある」という言葉に、ぐっと来ました。
エロい話も勿論大好物です。でも、セックス描写の有無じゃなく、相手が心の感じる場所に触れる幸せな瞬間。その瞬間が描かれる作品が読みたくて、私はBL小説を読み続けているんだと思いました。

9

しみじみと、いいお話でした。

凪良先生の小説は10冊以上読んでますが、今のところ、これがトップ3には入るくらい好きです。

最初、高校時代の初めての恋で心に傷を負った受けを抱擁系の優しい攻めがゆっくり癒していってくれる、みたいな話かなと思って読んでいたのですが、最初のお話「川べり暮らし」のラスト、豪雨の中、携帯電話で攻めの国立くんが受けの仁居さんに、これまでの恋人との関係がうまくいかなかった原因を告白するところで、ちょっと予想外の展開に。
それまで、こんなにいい雰囲気なんだから、攻めはもう少しはっきり付き合ってほしいって言えばいいじゃんと思っていたのですが、それができずに、好きになるほど二の足踏むのがすごく納得できました。国立くんもすごくセンシティブな心の問題を抱えていたのね。まさにニアリーイコールなふたり。

その後付き合いだしてからの、ゆっくり歩み寄って仲を深めていく様子もすごく素敵でした。エピローグの「俺の一番感じる場所は~~」のくだり、特によかったです。仁居さん、派手さはないけど、情が深くていい受け。国立くん、いい人と付き合えてよかったね。

二宮先生の繊細なイラストもよく合っていて素敵でした。優しく癒されたいときお勧めです。

5

何度も胸が切なくなるお話

個人的に凪良ゆうさんの作品の中で五本の指に入るくらい好きな作品です。時間をあけて何度も繰り返し読んでは萌えています。

内容としては、控えめな受けが優しい攻めによって心を開き、自分の過去から解放されていくというようなお話です。過去の恋人に、お前の愛は重いと言われたことで愛することに臆病になった受けの仁居。そんな彼を歯がゆく思いつつ、真剣に向き合う攻めの国立。国立にも実はトラウマがあり、彼も恋愛について悩みを抱えていました。そんな2人が付き合い、本当に分かり合うまでを描いたゆっくりとしたストーリーがとても美しかったです。
作品の視点は、大まかなまとまりごとに仁居→国立→仁居→国立と変わります。私は、交互に視点が変わる方が好きなのでこの構成は嬉しかったです。
いろんな素敵なシーンのある中、凄く印象深い場面があります。それは、国立が仁居の本当の姿を垣間見るシーンです。デートの後、やっぱりもう少し一緒にいたいと思った国立が仁居の家に引き返した時、真っ暗な部屋の窓際できつい酒を飲み、縮こまってる彼を発見します。仁居の周りに広がる、どうしようもなく重い孤独を初めて見た国立が、本当の彼について疑問に思うシーンでした。仁居の孤独がこちらにもひしひしと伝わり、とても印象的でした。好きな本でも、時間をあけて読んだら大まかなストーリーさえ忘れてしまうことがあるのですが、この本に至ってはこのシーンだけいつでも鮮明に思い出せます。それくらい胸にグッときたシーンでした。

4

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

PAGE TOP
  • 商品購入
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ