Sakura0904さんのマイページ

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エキスパートレビューアー2025

女性Sakura0904さん

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特大のジレンマ

 オリジンとの対決はあっさり終わって、前巻の延長のような青春を楽しめました。大人も混じって海、いいですね。すっぴんでもすぐカオルだと気付けるフランケン、やっぱりいい男。あまりメインとなる関係性には絡んでこないけれど、魅力的なキャラだなぁと思います。中盤では今更ながら、蘭丸が李仁の血を飲むことを躊躇う描写も。10代の若者というか、まだ子供とも言える人間の将来を奪うことは罪深いですよ。蘭丸は別に李仁のことも李仁の家族のことも傷付けたいわけではないですもんね。彼に別の選択肢が湧いてくるのか、気になります。

夜は危険かもしれないが、青春でもある

 冒頭の葵、カオル、香3人での女子会は和気藹々としていてとても可愛かったです。全員が李仁に惹かれていることが発覚しましたが皆性格がさっぱりしているので揉める気配もなく、そもそも恋かどうか曖昧な子もいるのでなんだかんだここは平和な展開になりそう。その後のカオル、長可、フランケンでの会話も青春っぽくてよかったですね。カオルがフランケンのダサ可愛いところに新たに気付いて、フランケンの良さを分かってくれる女子が増えたのが嬉しいです。ラストに近づくにつれきな臭い雰囲気になっていきましたが、今回は主に若者たちの会話でほのぼのしました。

灰色狼たちにも感情移入する

 原作を読んだのは遠い昔なのに、あの時の感情が鮮烈に蘇ってくるような2巻でした。レシェイヌの寵愛と執着っぷり、足弱の戸惑いや出自に関する不安、帰郷願望。そして、灰色狼たちの王族への心からの敬意と愛。単なるシンデレラストーリーではない、とても地に足のついた現実と隣り合わせの眩い世界観、そして深い愛情の物語だったなぁと。

 どんなに間接的な証拠を積み上げても、足弱の心の奥底からは自分は本当は王族ではないのではないかという疑問は生涯消えないかもしれません。老人からたくさん教わりながら健やかに育った山での生活も彼にとってはかけがえのないもので、その帰郷願望も生涯消えることはなく、これからもふとした拍子に頭をもたげてくるかもしれません。でも、孤独だった弟王を再び孤独に陥れたくないという想い、灰色狼たちの献身に応えたいという想い、民たちに枯れた土地で苦痛を味わってほしくないという想いは、老人や故郷への想い以上に強く、それが彼を何度でもレシェイヌの元に導くのだろうなと思います。自分の力を信じられない彼が、レシェイヌの言葉で大地に祈りを唱えるシーンに感動しました。

灰色狼たちとの関係性もいいんだよな

 ブームになっていた当時、作者さんのWebページ上で読んでハマった記憶があります。コミカライズされていると知り、懐かしくなって手に取ってみました。そうそうこんな話だったと結構覚えていたので、当時通しで一度読んだだけだったのに強烈に印象に残る作品だったのだなぁと、改めてすごさを感じました。

 ある意味シンデレラストーリーとも言えるのかもしれませんが、足弱の故郷の山に帰りたいという願望や、育ててくれた老人への想いは周りが想像するよりずっと強く、小説ではその心情や、周りの希望を踏まえた葛藤がとても繊細に描かれていて引き込まれたことを覚えています。こちらのコミックでも、そういう物語の要となる箇所をしっかり押さえられていて、満足度が高かったです。

おじさんがあんあん言うのも新鮮

 可愛い方が攻めという萌え、いいですよね。島田にこっそりバニラちゃんと名付けられる寺崎が、最後の最後まで口が悪くて、島田に対して小悪魔風というか女王様風に振る舞うところが、なかなかないBL漫画で新鮮でした。きもいきもいと言われるところから、なんとか両想いまで漕ぎ着けた島田の執念、諦めの悪さに拍手を送りたいです。よほど自分の好みから外れない限り、惜しむことなく好きだと求愛されることはそんなに悪い気はしないものです。結局はバニラちゃんも、そんな島田のアタックに負けてしまったわけですよね。相思相愛っぷりが垣間見えるラストでした。

ママにも春が訪れますように

 女装はするけれど心は女ではないゲイの千歳と、ゲイバーで働いているとは知らずに彼と知り合う凌の距離が、じりじり縮まっていく過程がとても丁寧に描かれていて、ノンケとゲイの恋愛としてリアルでした。凌が千歳から影響を受けて、職場で部下に対して当たり障りのない振る舞いをしていた自分を振り返り、ちゃんと上司らしく接しようと変わる努力をする描写も素敵でした。女装は確かに偽りの姿でもあるけれど、千歳の真っ直ぐな性格はネット上でもゲイバーでも、プライベートでも変わらない。そういう姿に凌は感化されたんだなぁと。なんとなく女装する方が受けだろうと想像してしまいますが、最後にそれを裏切ってくれたのもよかったです。

何が描きたいのかよく分からなくなってきた

 お互いに抑えられない衝動をぶつけ合う、というストーリーでどこまで描き続けるのかな?とさすがに気になりました。最初から振り返ってみるとほとんど進展していないですよね。フェロモンの描写も匂い立つ様子がありありと伝わりはしますが、ファンタジー感も強くなってきた気が……(オメガバースの時点で十分ファンタジーなのですが)。私が親だったらいくら今はそれしか方法が見つからないと言われても自分の未成年の子供が友達とそういう行為をしていると知ったら何が何でも止めると思うし(友達を傷付けさせないためです)、2人を取り巻く周囲のリアリティのなさもやっぱり引っかかりますね。西央の過去は分かりましたが、今の2人を理解するのにここで挟む必要があったのかよく分かりませんでした。

会いたいから会う、見たいから見る

 この2人の続きを読めて嬉しいです。三澄の静かで落ち着いた溺愛っぷりを存分に楽しめました。恋人をずっと目で追っちゃうなんて、恋愛の醍醐味をたっぷり味わっているなぁと。咲も素直な子なので、お互い時折不安になったり嫉妬したりすることはあれど、長くすれ違うことはなく、早めに解決します。令和男子らしいんじゃないでしょうか。臆面もなく好きだと言い合える日々は少しBLファンタジー感はありますが、それでもやはり素直で真っ直ぐな男の子たちは自然と応援したくなります。愛する余裕も愛される余裕もあるって素敵だなと、私も素直に思えました。

囚われてしまうのも分かる

 1巻ということで続きが気になる終わり方でした。不思議な能力を持つナギの正体、彼がどんな経緯で生まれたかも気になりますが、どんな理由でここまで幸也に執着するのかも気になりますね。自分に危害が加えられず、寂しさを埋めてくれる存在は幸也にとっても心地よく離れがたいでしょうが、さすがに度を越していると彼は一度その手を離した。ナギにどこまで人の気持ちが分かるのか、あるいはこれから分かるようになれるのか、少しは期待したいところです。

生きる!!

 シロさんが喪中になったことで冒頭は少ししんみりした雰囲気が根底に漂いながらも、けっして失ったばかりではなくて、いろんな周りの人たちとの繋がりで得たものの方がたくさんあることに気付く過程がすごく素敵でした。あれだけ養子縁組を嫌がっていたケンジに何の誤魔化しもない真っ直ぐな想いを伝えて受け入れさせたシロさんは、本当に愛を表に出すことを躊躇わなくなったなぁと。昔の彼ならここまでできませんでしたよね。ケンジの気持ちも分かるけれど、現実的なことも考えて今できる最善の道を押したシロさんに感動しました。男やもめは寂しくなりますから、これからも定期的にお父さんを招いてあげてほしいですね。鮎料理のオンパレードがとても美味しそうでした。