雀部すずめ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
エロ 4
血表現 3
ワンコ 2
コミカル 1
な感じだと思います。
コウさん×アルベルトさんのカプです。
マフィアの幹部でありながら、暴力や血生臭いことが苦手なアルベルトさん。その為、そういう仕事は暗殺部隊のコウさんに頼んでいる。後ろめたく思っていたが、コウさんからの仕事の報酬として、身体を許すようになって…。
マフィアなのにグロいことが苦手で、気分が悪くなってゲロってしまったり、自分はつくづくマフィアに向いていない、やめてしまいたいと、常々思っているアルベルトさん。その為、物凄く冒頭は少しだけコミカルさがあるなとは思ったのですが、撃たれたり、命を奪ったりと、意外にも血表現は多いと思うので、苦手な人はご用心を。
マフィアをやめたいことをコウさんにも言えないでいるアルベルトさん。コウさんもアルベルトさんに想いを寄せてはいるが、マフィアをやめるとなると、アルベルトさんを殺さなくてならないと、かなり重い展開になりそうな物語りですが、怪我や命を狙われたりしますが、コウさんとアルベルトさんの仲は比較的甘く良いままなので、ご安心ください。
マフィア作品として、物語りは少し重くしんみりとしていますが、コウさんとアルベルトさんの仲はお互いの存在の大きさや困難を乗り越えて幸せになろうとする姿が素敵なので、是非とも読んでほしいです。
粒乃木つぶ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
エロ 3
チョロい 3
おバカ 2
溺愛 2
な感じだと思います。
涼さん×直央くんのカプです。
キャバクラのボーイをしている直央くんは、1人では眠れてない寂しがり屋。その所為でキャバ嬢と寝てしまい、店からペナルティとして罰金の500万を支払うか、強制労働をするのニ択を迫られ…。
ゲイビデオに出演させる為に、涼さんにお尻を開発されちゃう直央くん。涼さんの意地悪だったり鬼畜な言動に泣きべそになっちゃう直央くんが少しおバカで可愛いです。そして、そんな涼さんのことを最初は怖い人と認識しますが、優しい触り方や温かい手、添い寝をしてくれたりすることで、悪い人ではない?と認識を改めちゃう、とてもチョロいところもまた可愛いです。
少し意地悪な涼さん。でも直央くんと想いが通じ合ってからは、直央くん的にはとても良い意味で愛の重さや独占欲などが発揮されて、溺愛されているようです。でもその溺愛が想いが通じ合ってからの、物語り終盤や描き下ろしで読めるくらいなので、個人的にはもっと涼さんの愛の重さや執着心や独占欲、そして溺愛っぷりが読みたかったですね。開発中の言葉責めが、溺愛中は甘い言葉責めに変化しているのが堪らないですね。
しかし、涼さんの恋愛はしない理由が、過去の回想がほんの少しだけ描かれていたのと、涼さんの口から説明されるだけなので、かなりあっさりめで、これだけで恋愛しないの?とちょっと思ってしまいましたね。
あと、物語りの展開上、仕方ないことだとは思いますが、モブキャラの出しゃばり具合が少し苦手ではありましたね。
ワンコ感がある、おバカでチョロ可愛な直央と意地悪さの中に優しさも垣間見える涼さんによる、開発から始まる恋愛模様がエロ可愛いので、是非とも読んでほしいです。
Mりあ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
駆け引き 3
ギャップ 3
わちゃわちゃ 2
エロ 2
な感じだと思います。
森本さんと白尾さんのカプです。
コンビニでアルバイトをしている白尾さんは、だらしない風貌、だけど愛想が良く、いい匂いがする、常連客の森本さんのことが気になっている。そんなある日、いつもと違う身なりの森本さんが来店してきて…。
普段はボサボサ頭と無精髭の森本さん。しかし仕事中の身なりは格好良く、お手本のようなギャップですね。白尾さんもアルバイト中はウィッグを被っていますが、素の姿は金髪で耳にはピアスだらけと、こちらもギャップがありますね。
今作は、裏表紙のあらすじに抱きあいっこラブと書いてあるので、お察しの通り、リバップルです。絡みの回数や順番的には白尾くんの方が多く抱かれていますが、ちゃんと白尾さんが森本さんを抱く描写もあります。
森本さんも白尾さんも見た目のギャップ、攻めの時、受けの時の言動や表情のギャップ、悪い人である時の言動や翻弄されている時のギャップなど、様々なギャップが楽しめるので、是非とも読んでほしいです。
小中大豆先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
擦れ違い 4
切ない 3
ファンタジー 2
エロ 1
な感じだと思います。
エイダンさん×スバルさんのカプです。
夫であるエイダンさんが事故で亡くなってしまい、思い悩んでいた妻のスバルさん。そんな時、エイダンさんからスバルさんへの「愛する妻へ」というメッセージと指輪を見付ける。しかし3年間の結婚生活で、一度も愛されたことはなく…。
今作は、すれ違い、結婚、ファンタジーにSF、サスペンスのような要素まで、様々な設定や展開が盛り沢山の内容となっております。
物語りの舞台は人工惑星の首都、ウラノスで、自動人形が存在したりする少しSF要素があったり、ウラノスの住人であるエレメンツの貴族達は同性結婚をし、両親の遺伝子情報から子供は人工胚から生まれる、という世界観です。なので、登場する貴族達の夫婦は、男性同士でも女性同士でも夫や妻、父や母と表記されています。
今作は何と言っても擦れ違い要素が凄まじいですね。スバルさん視点で書かれているので、擦れ違いでの心理描写が物凄く切なくて、辛く苦しんでいるスバルさんと一緒になって、読んでいて心苦しくなります。
そして、あることで命を落とすが、死に戻りで、結婚式当日である3年前に戻ってしまうスバルさん。そこでやっと、エイダンさんとスバルさんの擦れ違いが解消されたら、1度目の結婚生活では無かった、エイダンさんに愛される描写は、キュンとして萌えるのもありますが、感慨深くて、スバルさん良かったね、と感動が一入です。
何故スバルさんは命を落としたのか、エイダンさんがスバルさんへ残したメッセージの真意は何だったのか、何故2人は擦れ違ってしまったのか、様々な謎や思惑、SFファンタジー、エイダンさんとスバルさんの本当の想いなど、物語りに引き込まれるので、是非とも読んでほしいです。
今作は上巻併せて購入させて頂きました。
個人的、各項目5段階で
男前 5
健気 4
エロ 2
俺様 1
な感じだと思います。
上巻に引き続き、鬼塚さん×竜冴さんのカプです。
自分自身を見てくれる鬼塚さんに徐々に惹かれていった竜冴さん。しかし鬼塚さんには成し遂げなければならない目的がある。その為にも公式セックスで使われている、と竜冴さんは自身が道具だと再認識してしまい…。
鬼塚さんの言動にドキッとしたり、惹かれながらも、自身は公式セックスの道具だと言い聞かせる竜冴さんが、上巻では意地っ張り受けでしたが、下巻ではもう健気受けですね。
鬼塚さんから想いを告げられた時や物語り終盤で「ありがとう」と言いながら泣いちゃってる姿が、今までの過去に受けた扱いから、思わず涙を流しているのだと思うと、不憫さと健気さがあって、何度か描写されてる竜冴さんの泣き顔にはいつもグッと来るものがありますね。
個人的には、泣き顔ではないけど、竜冴さんが鬼塚さんに料理を振る舞った時のリアクションや鬼塚さんにわざとお酒を飲ませる意図などが健気でめちゃくちゃ可愛いです。
そんな竜冴さんの健気な言動に、鬼塚さんも惹かれているのが分かるので、だからこそ2人の仲がなかなか縮まらないのがもどかしかったですね。でも今作での鬼塚さんの男前っぷりが凄まじくて格好良くて、思わず胸キュンしますね。
でも、男前で格好良いけど、竜冴さんの思わぬデレ発言に、つられてドキッとしたり赤面している姿は何だか可愛いですね。
竜冴さんは意地っ張り受けから健気受けに、鬼塚さんは俺様攻めから男前攻めに。上巻と下巻で、2人の印象が変わっていくギャップに萌えるし、ちゃんと結ばれるのか、ともどかしさがあった恋愛模様が感動的だったするので、是非とも読んでほしいです。
百合アズル先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
意地っ張り 3
エロ 3
俺様 3
男前 2
な感じだと思います。
鬼塚さん×竜冴さんのカプです。
今作は設定では、秘書会に所属している秘書を雇い、企業間の賭けをセックスバトルで勝敗を決める、通称「公式セックス」という描写があり、受けの竜冴さんはそこでNo.1の実力者です。
説明では少し分かり辛い、というより頭に思い浮かべてるもので合ってるのか、と少し疑いたくなるとんでもないバトルですね。
要は対戦相手を多く射精させれば良いバトルなのですが、受けの竜冴さんはそのバトルで、対戦相手に挿れて、攻めることで射精させるのではなく、自身の後ろに相手のを挿れて受けながら攻めることで相手を射精させる戦法のようで、メインの攻めは鬼塚さんですが、他のモブキャラとの絡みも少なからず描写されています。
鬼塚さんの俺様発言に売り言葉に買い言葉で、竜冴さんはNo.1の実力を見せようとしますが、やはりここはある意味お約束な展開で、鬼塚さんの絶倫っぷりにやられてしまいます。
その後も鬼塚さんとの絡みで翻弄されっぱなしの竜冴さんが、普段強気で意地っ張りだからこそ、絡みでのグズグズにされて涙をボロボロ流してる姿が可愛くてギャップ萌えです。
攻めの鬼塚さんは俺様ですが、竜冴さんに対して、事実を述べてるだけだ、とサラッと褒めたり慰めたりする男前な言動に思わずドキッとさせられて、竜冴さんも徐々に鬼塚さんに惹かれていきます。
鬼塚さんに惹かれていく竜冴さんの心理描写が何とも可愛くて、2人の恋愛模様がもっと見たかったですが、鬼塚さんを意識し過ぎて、公式セックスで負けてしまった竜冴さん。その所為でバトルの駒として、道具として扱えと、鬼塚さんに要求するので、2人の仲が縮まりそうで、少し離れてしまったのがもどかしかったですね。
今後の公式セックス、鬼塚さんと竜冴さんの恋愛模様、鬼塚さんが成し遂げようとしていることなど、まだまだ気になることが満載で、どうなっていくのか楽しみなので、次巻も買わせて頂きます。
松幸かほ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
子育て 4
ツンツン 3
可愛い 2
エロ 1
な感じだと思います。
貴紀さん×幸紘さんのカプです。
受けの幸紘さんは、今作の帯に警戒心強めな猫系受けとカテゴライズされていますが、警戒心というよりは要はツンデレ受けかなと思いました。そしてそのツンデレの比率がツンツンツンデレって感じでデレがとにかく少ないですね。
子供達に対する接し方なども、ご飯を「まんま」と言うような幼児言葉を使わなかったり、至極真っ当な接し方をしているので、めちゃくちゃ意外な一面という訳でなないので、ギャップ萌えもあまり感じなかったですね。
あと、甥っ子の朋くんの為に定時退社命、リモートワークも活用するのは、現実的なことを考えても勿論良いことではあるが、いかんせん言葉足らず過ぎて、そりゃ何も知らないモブキャラ達から反感を買われてしまうのも無理ないことかなと…モブキャラにデレなくてもいいけど、社会人としての「報連相」くらいはないと、好感は抱き難かったですね。
貴紀さんと幸紘さんの恋模様よりもやはり子育て要素の方が比較的多かったですね。でも幸紘さんの甥っ子の朋くんがぽやぽやしていて、登場する度可愛くて癒されました。恋愛要素やキャラクターの言動に良し悪しを感じますが、子育てBLとしては充分楽しめると思うので、読んでみては如何ですか。
背筋先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
甘々 4
イチャラブ 3
エロ 2
人外 2
な感じだと思います。
ハリくん×アミくんのカプです。
今作は様々な種族が存在する現代が舞台で、Vtuberコンビとして活動しているハリくんとアミくん。密かにアミくんに想いを寄せているハリくん。ある時、アミくんからデュラハンという種族だと告げられて…。
受けのアミくんはデュラハンという頭部が外れる種族で、驚いたり笑ったり、感情の大きな変化で首が落ちたりします。しかし頭部を外した時に首元に淡い光が漏れ出したり、見た目は普通の人間と同じようなので、あまり人外感やホラーだなと思うことは無かったです。
元々デュラハンという種族自体が好きなハリくん。想いを寄せていたアミくんがそのデュラハンだと知り更に好きになり、思わずアミくんの首にキスをします。その時はアミくんから意識されてない?と落ち込みますが、アミくんの首元から光が漏れ出しているのが、密かに照れていると分かる描写に思わず萌えました。
他にも、ハリくんの言動にドキッとしたアミくんの首から光が漏れちゃったり、照れると顔を隠す癖があるハリくんに、アミくんの頭を持った状態だとハリくんの顔が隠されずによく見えると言ったり、絡みではデュラハン用の首固定の首輪を付けたり、描き下ろしのデュラハンだからこその絡みには、それがあったか!と脱帽と萌えを頂きました。
しんみり、悲しみ描写は全くなく、仲良しVtuberコンビが、両想いになって甘々イチャラブの恋人同士のなっていくので、終始甘くて可愛くて、人外萌えも楽しめるので、是非とも読んでほしいです。
榛名ハル先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
チョロい 4
ピュア 4
絆され 3
エロ 3
な感じだと思います。
鏑木くん×山代くんのカプです。
東京でヤンキーのテッペンを獲る為、田舎から上京してきた山代くん。そこで、学校付近な地区で最強の男と言われている鏑木くんと出会う。その鏑木くんがクラスメイトだと知り、早速喧嘩を持ちかけるが…。
受けの山代くんはヤンキーのお手本のような田舎スタイルのヤンキーです。でもヤンキーではありますが、チョロい受けでもあるので、めっちゃ可愛いです。他にも鏑木くんに喧嘩をふっかけておいて、学校のチャイムを聞くと転校初日だから、と学校に登校して行ったり、ホストにスカウトされた時も未成年だから、とちゃんと身分を明かそうとしていたり、普通に良い子の一面が垣間見えるのでめっちゃ可愛いです。
あとは何と言っても絡みでのピュアな言動が可愛くて、鏑木くんが絆されるのも頷けますね。それもあり、絡みでの3分以内にイったら負け、という勝負を何度もするのですが、ケンカップル要素は少し低めかなと思いました。それよりも絆されて、お互いの言動にドキッとしたり照れているので、甘めな雰囲気が醸し出されています。
個人的に脇役カプもめっちゃ気になるので、2人のイチャイチャがもっと見たかったですね。
クールな鏑木くんとチョロピュアな山代くん。喧嘩もするけど、お互いの人となりに徐々に惹かれていく描写がとても可愛いので、是非とも読んでほしいです。
熊本まさし先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
不憫 3
エロ 3
Mっ気 2
血表現 1
な感じだと思います。
駿さん、紫さん×あきらくんのカプです。
養子でありながら、ヤクザの組の後継者のあきらくん。実家を出て、護衛である駿さんと紫さんと3人で同居生活をするが…。
取り巻く環境や周りの人達の思惑など、色々なことに振り回されている不憫なあきらくん。実家での暴力は可哀想な感じではありますが、今作の攻めである駿さんと紫さんからの激しめな絡みでは、あきらくんがMなのでイラマなどに喜んでいるので、その辺りはあまり可哀想とは思わなかったですね。逆にハートを飛ばしながらアヘ顔で喜んでいる姿はエロ可愛いです。
攻めの駿さんと紫さんは殺し屋で、チャラサイコとクールサイコとカテゴライズされています。物凄くサイコパスって感じではないですが、あきらくんを手に入れる為に、監禁の選択肢があったり、Mなあきらくんの為にと危険な目に遭わせて、自分達が助ける、という自作自演を企てたりするので、サイコパスであることは間違いなしです。
組の後継者問題、駿さんと紫さんの思惑への不安、自身の幸せ。不憫なあきらくんを蝕むように鮮烈で強烈な駿さんと紫さんの猛毒のような愛が凄まじくも目が離せない凄艶さなので、是非とも読んでほしいです。