『なりました』の意味は。
上巻からムロがわからないなぁと思っていたのですが、こちらでなるほどと思いました。
蘭は、相変わらず可愛いし素直な性格です。
だけど、成長してますよ～！
蘭の魅力は、素直なところですが加わりました。それは、これだと思うとのめり込むところ！
蘭と餡エピソードは、かなり面白かった。蘭が小豆をたくさん買って、ひたすら餡を作る場面が好きです！
蘭の作る餡は、とても美味しいんだろうな。
ちゃんと、蘭が調理の勉強をしたいと自ら決めて勉強しているのは、ほんと成長していると読んで嬉しくなります。
さて、ムロ。
うーん、なかなか彼の抱えている事は重かった。愛を求めながら、拒否されたくない。相手をしつこく追いたくない。そして、ずっと大切な存在である蘭を離したくない。
ムロは、傷つくことを恐れている。
で、ムロの抱える悩みと関連してオーストラリア留学エピソードが出てくるのですが、シャーマン的なおばあさんのマギーの事は何でかなぁ？
蘭は素直で、チョロく見えても実は強い。ムロは、強く見えても根っこは脆い。ムロの脆さをこれでもかと見えてくるエピソードは、ちょっと切ない。
このムロが、明るく素直な未来に進むには蘭が不可欠だったんです。
ムロを本来の道に導くために、マギーがスピリチュアルで関わって来るのです。うーん、マギーの存在は超常的でこの『なりました』の世界では異質に感じました。
まあ、蘭もムロも互いに望む事に着地出来たので良かったのですけど。
ちゃんとハピエン。『なりました』後の2人が楽しみを共有しながら、互いを大切にして生きていけると良いなぁと思いました。
本音は好きなひとにだけ
初読み作家さんでした。
ひらがなの、はる先生。
タイトルに有るねこかぶり。
別に良いかなぁと思います。
だって、誰でも本音は信頼している人以外には隠したい。オープンな気持ちなんて、初めから出さなくていいんですよ。
気持ちが許せる人に自分を出せば良いんです。
とはいえ、空と陸の始まりはなかなかです。
イケメンやりちんゲイの空が、清々しいくらい。ゲイでやりちんをバラされまいと、陸を騙してハメ撮りとか。
いや、陸も大概だし無理やりバックバージン奪われたんだからもっと怒ろうよ！
絆されて、チョロい。
割りとさらりと描かれていていますが、空がやりちんに仕上がってしまった過去のエピソードもあったり。
素直な陸の優しさは、頑なにやりちんを装ってきた空を解してくれたんですね。
陸のバイトするラブホテルでセックスしていた2人が、初めて陸の部屋でセックスするところ。完全に、ねこを被れなくなった空がデレていて可愛いです。
描き下ろしは、ラブホテルのお部屋コンプリートチャレンジのお話。
いろいろお部屋試しておりました。
さらりと可愛い感じの作品でした。
しっとり。
しっけ先生の、しっとりした恋の話。
おぉー今までの作品とはちょっと違う。
落ち着いたトーンで進むお話でした。
猫カフェが登場するのです。
これ、個人的には猫カフェ登場パターンは甘々か、エロ。
そんな風に思っておりました。
だけど、こちらはちょっと違う。
もちろん、しっけ先生の描くセックスはございます。
だけど、エロ～っていうより色っぽい。
微妙な違いですが、落ち着いたセックスでした。
猫カフェ店員の野上が、流され絆されの良いおにいさんです。ノンケバツイチで、ゲイの壮太が乗っかっていても、びっくりしつつぐいっと気合いで初めてのセックスをやり遂げちゃう。
ここら辺、野上が冷静に考えていてすごいかも。
壮太は、野上を好きだから何とか近づくけど野上は、優しいけど優柔不断。ほんと流されているんですよ…
なんだかんだ気持ちが近づき、ハピエン。
タイトルの「恋きらり」は、私はピンと来ません。「陰するり」は、2人の関係が進むに連れて暗い過去も気持ちも晴れていく経過に合っているなぁと思いました。
パートナーとして成熟していく2人の恋、良かったです。
薄い壁
これって、薄い壁がなかったら成立しない話なんですね。
アパートの隣人同士で有る海斗と涼。
女の子とエッチな事を毎夜していて、そんな時の声とかお隣に丸聞こえってさぁ…
海斗に誘われる女の子もたまったもんじゃ有りませんね。
で、キーポイントの声。
涼が、憧れていた電話カウンセラーのおにいさんだったとか！
確信を持つまでに、涼にはバックバージンを奪われちゃうし。
挙げ句にはめちゃくちゃ感じてしまうし。
海斗が、なんだか不憫に思えます。
ただ、無理やりセックスしてからの海斗と涼のやり取りは微笑ましいのです。
結構、導入部の荒々しさとギャップが有ります！
実は、海斗の初恋物語だったわけで…
何年も前に好きだった人の声、鮮明に思い出せるかなぁ…？顔を知っている人だと記憶と紐付けしやすいんでしょうけどね。
その辺りは、ちょっと疑問でした。
荒々しさから、甘々も広く楽しめた作品でした。
えっちぃが溢れていた…
ピアスレーベル探索活動の一環で、センサーキャッチしましたこちらの作品。
吾作先生は初読みです。
タイトルから、まあエロい事は充分に伝わりました。
とても、吾作先生の描かれる身体がエロかった…
ストレスたまりまくリーマンの一之瀬が呼んだ出張先のホテルでのエステ。
初めこそ、普通のエステでは有ります。オイルマッサージとかね。
だけどこのエステ、５日間コース。しかし、お安め価格なんですよ。読み手の、私の期待どおり２日目以降はエロが進みます。
いや、進みすぎますよ～！
一之瀬がエロかった…喘ぎ方、めちゃくちゃエステでダメになっちゃっているでしょ。エステシャンの柊が、まあテクニシャン。
こんなの、連日施術されたら、そりゃ一日通して快感ばかり追いたくなりますよ！
なっちゃうでしょーよ。
なんですが、うーん。柊も一之瀬も身体先行なんで互いが好きで仕方なくなる、これがBLのLですね…って部分は弱く思いました。
ハピエンなんだけどな～ちょっと一之瀬がチョロくて心配になる。
とはいえ、エロさは確約な作品でした。
これからの展開次第かなぁ。
タイトル通りです！
これはTL寄りのBLですね～
遊び仲間のルイとシオン。
まあ、セックスマシーンみたいな生活してまして。ナンパした女の子とエッチな事しまくっていますよ。
で、黒ギャル。
これ、突然、謎薬剤で見た目はギャル。中身(精神)は男のシオンになってしまう。
とにかく、初回はTLかな～
一応、ギャル化したシオンとわかった上でルイがセックスしちゃう。何と言うか、この段階でBL好きな方が読み切ろうって思うか、萎えちゃうか。
結構なターニングポイントが、第１話にございます。
エロファンタジーですね！
とはいえ、何とかエロを通しながらルイとシオンが精神的には歩み寄って行くわけで。
まだ、エロ先行しておりますが今後の展開で、どうBがLしていくのか？
そこが、肝なんでしょうけどね～
ルイの過去のエピソードがキーポイントになりそうですが。
ここから、読み手が求めるBLに成れるのかな～？
次巻が出てから読むか決めたいと思います。
エロいんだけど深くもあり…そしてマネージャー！
かさいちあき先生の描く恋物語。
まあ、予想通りにセックスが多めでした。
高校生から、表面上に籠目と清司を表すのは親友。
だけど、セックス有りきで籠目は素直に清司に好きだと告げている。
一方で、清司はいつまでも自信を持てない。
籠目はイケメン若手俳優、清司はフリーライター。
何故、籠目が清司にこだわり続け、抱き続けるのか。
清司も、ちゃんと籠目を好きで。2人の気持ちは恋から愛に変化していても上手くいかない。
清司はなかなか自己評価低めですが、そりゃそうなるよね。
相手はキラキラした期待の俳優ですもん。
愛される資格がないなんて悩む。
セックスすることが、愛情表現なんだけど肝心な気持ちは言葉で、伝えなきゃならないし不安な気持ちも抱えるばかりではどうにもならない。
じくじくした気持ちをどうするか？
そこがストーリーの肝なんです。
本編はセックス多めでも、これはコミュニケーションなんだなと思いました。
が、いつも楽しみにしている描き下ろし。
これは、ちょっと私には萌えなくてですね…
正直、描き下ろしは違うテイストだったら良かったなぁ。
本編もエロエロしてますから。
個人的な気持ちなんで、描き下ろしエピソード好きな方もいらっしゃると思いますが。
身体つきがエロいな…
初めて読む作家作家でした。
夏原サイケ先生、なかなかエロい身体を描かれます。
なんだかムッチリ艶がある…触れると弾力有りますよね！確実に。
と、思わず想像してしまいました。
【いちからはじめる恋人ごっこ】
お話は、意外にシンプルです。
魅惑のアラサー編集者の創一と、ホテルの清掃アルバイトをしている大学生の宇宙。
みんな大好き(主に私が…かもしれません)えっちな年上おにいさんにエロいことされちゃう大学生。
でも、始まる恋なんですね～！
こういう愛を信じない、というか臆病になっている創一みたいなおにいさんが、じたばた恋をするお話は好きです。
しかし、宇宙がややこどもっぽい気もしますが。二十歳だとこんなだろうか…
【契約してください！】
これは、うーん。
ちょっと、エロまでの必然性が速かった～
ストーリー性がどうって作品では有りません。とりあえず、助走なく走り出したビジネスからのエロ。そういうことです。
アイドルって。
ユニットアイドルBLって多く有りますよね。
こちら、初読みの作家さんでした。
アイドルものは、たくさん有りますがこちらは比較的早くから、えっちな関係が始まっています。
というか、まーあセックスしまくっていませんかね。
元々、奔放なセックスをしてきた咲夜。
そりゃ、スキャンダルな報道をされたらアイドルとしては、いまいち。
私自身は、奔放アイドルよりは努力してます！アイドル全力ですよって感じは嫌いじゃないわけで。
いくら、心の隙間埋めたり何もかも忘れたい気持ちが有ってもですよ。
もっと上手に遊ばなきゃ。アイドルとしてキラキラの夢は見せて欲しいなどと考えてしまう。
ユニットの光希が、実はずっと咲夜が好きで憧れで…
しかし、体が繋がると歯止めが効かないのでした。
ストーリーで、2人の気持ちがくっついていくのね～って思いつつ、セックスし過ぎた気持ちがしてしまうんです。
エロを愛する民ですが、Lに成る過程で萌えたかったなぁ…
でも、タイトルの通りなんですよね。
新芽ですから、2人の関係も深くて濃いものに変わるのかな。
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