おぶもいもいさんのマイページ

萌×2作品

マスターレビューアー ソムリエ合格

女性おぶもいもいさん

レビュー数65

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今年度22位

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ドタバタで楽しい

タイプの違うDKたちのドタバタラブコメ。
苦しいところがなくてスカッと楽しいお話でした。

雅也は冒頭から自分に自信たっぷりで、
そのキャラが鼻につく感じに繋がっていくと嫌だなぁと思っていたのですが。
すべてにおいて裏がなくて何に対しても全力なので、自信満々なところも全然嫌味ではなく。
どこまでも奏のことを想う姿がむしろ健気に映り、自然とその恋を応援したいと思わせてくれました。

目立ちたくないあまりに地味男に擬態している奏は、雅也を遠ざけることで平穏な日常を守ろうとするけれど。
雅也の前向きさを見ているうちに意識が変わり、
彼自身が変わるキッカケとなって。
結果的にふたりの恋まで動いていくことになったのが良かったです。
そして。ドタバタしつつもしっかりと恋人の階段を上がっていく、そんなふたりを見守れたのも嬉しかったです。

すんなり両想いになるわけではないのにツラさも切なさもない、ずっと楽しいストーリーってすごく貴重だと思います。
ライトな展開ではありますが、そこもまたふたりらしくて良かったなと思いました。

ふたりともいい身体

チャイニーズマフィアのボスと彼の命を狙うアサシンとのお話ということで、
命の危険を伴うような激しい展開になるのだろうか…?と思っていたら。
そんなヒリヒリしたところはほぼなく、清々しいほどにエロたっぷり!でした。

最初こそ危ないやり取りはあったものの、その後のふたりは何かにつけてセックスをするので
途中からどういう設定なんだっけ?みたいな感じにもなったけれど。
でも逆にどこまでも"エロ"だからこそ、細かいことをあまり気にせずにふたりの絡みを楽しめたところはあったかなと思います。

一緒に過ごしていくうちにお互いに情がわいてきて、最終的にタイトル通りの関係になるという
綺麗な結末にすごくスッキリしました。
設定は激しいものでしたが苦しさを感じる部分はなく、いい身体のふたりの絡みとエロをこれでもか!というくらい楽しめた作品でした。

読み応え◎

高校時代に未練を残したままの主人公が
事故に遭ったのをキッカケにその時代へ戻る、
タイムリープのお話でした。

街角にあったテレビから聞こえてきた
『もし一度、人生をやり直せるとしたらいつに戻りたい?』
という言葉に、親友・千隼との苦い記憶が蘇った淳。
8年という月日が経っても未だ後悔は消えず、その日をやり直したいと思っていたとき…
仕事帰りに事故に遭ってしまい、目が覚めたら『その日』に戻っていたわけです。

そこから淳の"やり直し"が始まるのだけど、
普通のタイムリープものと違うのは
千隼も同じタイミングで25歳から17歳へ戻ってきていたというところ。
なので、淳はまた同じことを繰り返さないように
自分の想いを偽る"やり直し"をするのではなく
当時の発言の真相と本心とを明かしあって、
またふたりが向き合えるようになっていく展開がすごく面白かったです。

25歳に戻るタイミングはふたりバラバラなので中盤以降ハラハラするエピソードが続き、
淳が戻った現代でふたりがまた巡り会えるのかもわからないドキドキはありましたが。
そういう部分がしっかり活きた結末となっていて
ものすごく完成度が高いなと感じました。
あの黒猫ちゃんは本当にただの通りすがりだったのか…?
あえて謎なままで終わるのも良かったです。

笑顔が素敵

『うぶピュアBL』、まさしくそれ!という感じの
DKたちのとっても可愛らしいお話でした。

全方向にコミュ強な泉がカヤちゃんにだけはそれが発揮できなくて、どうしても仲良くなりたいのにとことん空回り…。という、
ちょっぴりカッコ悪くなってしまう様子がすごく微笑ましかったです。
どっからどう見ても完全に"好き"なのに、その気持ちを自覚していないところもツボ。
たとえ上手くいかなくてもカッコ悪くても
ありのままの自分で駆け引きも計算もせずにぶつかっていける泉がすごく眩しかったなと思います。

そして。なんと言ってもカヤちゃんのギャップが最高に良かった…!
胸にしまい込んでいた感情が少しずつ明かされ
なぜ泉にあんな態度を取っていたのかがわかると印象もガラッと変わったな、と。
そこにあるのがキラキラな恋心だけではなくて、
望みがないとわかっているからあえて仲良くなりたくない。と考えてしまう、後ろ向きな気持ちも含まれているのがすごくリアルで刺さりました。
そしてそこを乗り越えて、彼らが同じ気持ちになってくれて本当に嬉しかったです。

シンプルなストーリーの中にしっかりドラマがあり、可愛いだけではなく読み応えを感じる作品でした。

切ない…

3人で仲良く台所に立っている表紙はとても微笑ましいですが、お話はかなり切なめな展開となっていました。

榛名も麻矢もそれぞれに抱えている迷いや葛藤があり、そしてまだ幼い颯太郎はとても不憫な思いをしていて。
3人で過ごす時間は明るく楽しいモノが多いだけに
その内側の部分がより際立ってしまって、
何とも言えない気持ちになる場面がいくつもありました。

理由もわからないまま母親がいなくなった颯太郎の悲しみと、榛名と麻矢の複雑に絡んだ感情とが同時進行していくので
誰の気持ちを知っても胸がぎゅっと苦しくなって。
終盤にかけて畳み掛けるようにそれが濃くなっていくのでものすごくツラいけれど、
この状況が今後どうなるかわからないところにこそ引き込まれて、ツラさも含めて読み応えがありました。

榛名が麻矢への想いを自覚して、それを伝えても
関係は好転しないところで終わっている上巻。
素直にぶつかれば解決する問題ではないところに差し掛かったふたりは今後どうするのか…
下巻でそれをしっかり見届けたいと思います。

偶然って素晴らしい

「嫌いな男」での登場シーンはほんの少しだったけれど、なんだかとても気になる存在だった伊崎。
そんな彼がメインのお話ということで、どんな展開になるか楽しみに読みました。

前作でも不毛な恋に傷付いているシーンがあり、
その相手である年上の男の影は引き続きチラついていて、傷も未だ癒えぬまま。
どうやって負のループから抜け出すのだろうかと思っていたら…
偶然でものすごく庶民的な出会いから彼の日々が変わっていくことになって本当に驚かされました。

わりと華やかな生活の中にいる伊崎が、安原と過ごす"普通"を心から楽しんで大切にしていくうちに安原自身にも惹かれて…という、気持ちの移り変わりが見えたのがすごく良かったです。

周りからどう見られているのかわかっていて
自分に自信もある伊崎なので、
どうしても強気な部分が目立ってしまうけれど
弱さや脆さ、寂しがり屋な一面を隠した心ごと
温かく包んでくれた安原の存在に読み手としても救われたなと思います。
それを何の計算もなくやってのける安原だからこそ、身も心も預けられたのでしょうね。
飾らない安原の性格が本当に心地よかったです。

偶然の出会いって運命に変わることもあるんだな…と、しみじみ思ってしまうようなお話でした。

ふたりの空気感が好き

単なるリーマン同士の色恋を描いたものではなく
そこに至るまでの心理戦や密やかな攻防がものすごく面白かったです。

ゲイとノンケの考え方の違いやマイノリティの捉え方など、切なくなるところはたくさんあって
交わるのはなかなか難しいのかな…と、思ってしまうふたりでしたが。
同僚の距離から少し離れて冷静になり、拗れてしまったその仲を時間が解決してくれる"大人の恋愛"感がすごくツボでした。

自分自身を見つめ直したことで気持ちに変化が訪れた千裕の素直さが良かったし、
スマートなようでいてその言動の端々に『惚れた弱み』が見えまくりな向居にも好感が持てました。
仕事をしているときの向居は自信家のように映りますが、いざ千裕のこととなるとめちゃくちゃ後ろ向きなのが一周回って可愛く見える不思議。
リードしているようで実は引っ張り上げられているみたいな、そんな関係になったふたりが本当に微笑ましくて幸せを感じました。

存在感のあった伊崎のお話もあるようですね。
スピンオフも楽しみです…!

ケモ化が繋ぐ恋

同じ会社の同期で同部署、さらには社員寮まで同室。という、
何も起こらないわけがないと断言してもいいほどの好条件(?)の中進んでいくストーリー。
でもそこに『ケモ化する』という設定が盛り込まれているので、単なるリーマンものではない展開にわくわくしました。

佐々木に片想いしているけれども彼を前にすると上手に振る舞えなくて、ついついからかっているような態度をとってしまう相澤。
ただ不器用なだけのその言動を佐々木は正しく「嫌味」と受け取っているので、ものすごく近くに居るのにまったく距離が近付かないわけです。

そんなふたりが相澤の『ケモ化』をキッカケに関係が変わり、相澤が素直になるだけではなく佐々木の気持ちにまで変化が表れる様子にドキドキ。
絶対に交わりそうもなかった彼らが同じ気持ちになり、甘い時間を過ごすまでを見守れて本当に嬉しかったです。

話の流れはややあっさりしているところもありますが、物足りなさはなく可愛さと切なさのバランスも絶妙で良かったです。
そして。クールイケメンな相澤の狐姿、最高に可愛くて萌えました…!

感情と向き合うこと

幼なじみ同士の近すぎる距離感で、気持ちだけがなかなか交わらない…
そんな彼らのもどかしい日々をハラハラしたり切なくなったりしながら見守って読み進めました。

翔平の気持ちを知ってから、初めて自分の中にある感情と向き合うことになった岳。
翔平とずっと一緒にいたいしむしろ翔平以外要らないと思ってはいても
それが翔平と同じ『好き』なのかはわからなくて
その答えまで翔平に委ねてしまうという、
あまちゃんすぎる岳には何とも言えぬモヤモヤは募りましたが。
でもずっとそうなわけではなく少しずつ変化していく様子がわかるので、モヤモヤしたところもきちんと消化できたかなと思います。

ただ岳の母親エピソードは結構胸クソで、
子供の心に傷を残しておいて自分の幸せはアピールしてしまえる神経がわからん。と思ってしまいました。
岳父の反応も軽いのでもしかしたら離婚の理由は深刻ではなかったのかもしれませんが、
トラウマになっている岳の心をもっとわかってあげてほしかったです。
なので、岳のそばに翔平がいてくれて本当に良かったなと改めて思ったのでした。

まだまだ精神的な面での差があるふたりですが、これから一緒に成長していくのだろうな思うとほっこり。
淡々と進むストーリーの中にしっかりドラマがある作品だったなと思いました。

顔がいい…!

帯に偽りなし。
本当に『全ページ顔が良い』…!
キラキライケメンたちの眩しさを摂取させてもらいながら、気持ちが交わるまでのドキドキの日々を見守ることができてものすごく心が潤いました。

長谷川先輩は見た目も良ければ中身も良し。という正統派(?)イケメンで、これは誰でも惚れるわ…。と納得しかないです。
一方の橘はというと中身は結構ガサツというか
わりと雄みがあって、外見からのギャップが好みでした。

橘が先輩に片想いしている状態から始まりますが
関係がステップアップしていく過程に障害はなく、苦しさやツラい場面もありません。
明るい雰囲気のまま進んでいくので、肩の力を抜いて楽しめる感じがすごく良かったなと思います。

一つひとつのエピソードが短いので読みやすく、さらにその中に萌えもキュンもあるので読み応えもしっかり。
もっともっとふたりを見ていたい…!と思わせるような中毒性もあって、今後のふたりもぜひまた続編として読めたらいいなと思いました。