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安西リカ先生にまんまとはまり、こないだもディアプラスセールで未読作品を買いました。
積ん読まだまだあるのよ!
なのに、なのに!
電子が待ちきれなくて、初めてBL小説を紙で、発売日に買ってしまった。発売日に新刊をしっかり見えるとこに出してくれた地元の書店よ。
ありがとう。
で、早速読み終わったところです。
はぁ、最高。
スピン元の【嫌いな男】を読み返したタイミングでしたが、伊崎のこと、不幸さがとっても気になっていました。
綺麗な、だけどいつも異性愛者ばかりを好きになって、しかも元カレは既婚者ですよ~
辛いではないか、伊崎。
伊崎が幸せになる道はないのかなぁ、なんて案じている皆さま。
読んでいただきたい。
伊崎が自然体で、過ごせる相手との恋の顛末を。
キラキラしたマーケットや、投資みたいな世界に身を置かない研究者の安原が、良い男でした。
混みあった居酒屋で、偶然相席になった伊崎と安原が、どんどん距離を詰めていくテンポが、とても好みでした。
安西リカ先生の、読み進めるとすぐに映像化できる人物の描写と文章のなめらかさも、作品を魅力的にする土台なんですけど、とにかく伊崎は可愛い。
頑張って、認めて欲しい、求めて欲しい一心で元カレ各務と付き合ってきた伊崎が、初めから自然体に過ごせた相手と出会って。
やっぱり、ハピエン好きなんで読むからには幸せになって欲しいのです。
大人な、力が抜けた良いコミュ力、彼氏力を発揮出来る安原と出会えて良かったねー!
そして、安西リカ先生の書く食べ物と、セックスの描写好きだなあ。伊崎のタトゥーの扱い方とか良かったです。
前作に引き続きイラストの北沢きょう先生も良かった。
【嫌いな男】の向居と南も、友人CPとして登場していて、ちょっとした後日談としても楽しい作品でした。
タイトルにも書いたのですが、
今作は『嫌いな男』のスピンオフ作品ではあるのですが、今作単体でも充分楽しめると思います
(『嫌いな男』を読んでいるとより楽しめるので、こちらもぜひ)
安西先生の現代物、もうたまらないですね。
大きな事件やハラハラするような展開は
ないのですが、2人がくっつくまでの道のりが
じっくり丁寧に描かれていて、じんわり心に
沁みてきます。
伊崎くんの印象が、嫌いな男を読んだ時から大分
変わりました。すごく頑張り屋でいじらしくって
可愛い!
そんな伊崎くんを包み込む安原さんの包容力も、
これが年上の男…!となりました。
後半の攻め視点(安西先生の攻め視点、本当に大好きです)にて、独占欲とやきもちを覚えた安原さんの行動力、キュンとしました。
安西先生の食べ物だったり服だったりお仕事の
描写がとにかく好みで、安西先生の書かれる文章のファンなんだなぁとで改めて思いました。
今の季節少し早いのですがお鍋が食べたくなりました。
「嫌いな男」のスピンオフです。
「嫌いな男」のように雑誌掲載作品+書き下ろしの中編2作品も良いですが、1冊丸ごと書き下ろしも最高ですね!わくわくします。
今回の主人公の伊崎(受け)は、私の中では「嫌いな男」で完結していたので、今作品を読むにあたっての予備知識はぼんやりした印象しかなかったのですが、こちらを読み終えてから「嫌いな男」を読み返しました。幸せになって良かった!感想を書かれた読者様、OK出された編集様、書いてくださった安西先生に感謝です!
ちょっと昔(随分昔?)には、当時でも30代と50代の作品もありましたが、おじさんって了承してね、という雰囲気があらすじや帯にあった気がするのです。
この作品は40歳×30歳ですけど、そういう年齢注意は一切ない!良い時代になりました!! 安原(攻め)が、年齢の割に若くてぴちぴちというのでなく、筋肉はあるけど年相応というのもすっごくツボでした。
「嫌いな男」を読み返した後で読み返したら(←ややこしくてすみません)伊崎と元カレとの10年の重みが増して、どこかしら気を張っている伊崎が恋人になった安原に甘えてる姿が愛しかったです。元作品は読んだ方が良いですね、やはり。
現実のあれこれを忘れさせるファンタジーも楽しいですが、地に足がついた日常が舞台の作品はほんと幸せな気分になります。光るカケラのようなものが胸に湧くんですよね。雑に励ますとか、多幸感が上回るとか、ひとつひとつの表現もすごく好きです。飲み友達からの恋愛、社会人同士の恋愛が好きな方には超おすすめです!
嫌いな男のスピンオフ。嫌いな男で伊崎小憎らしいけどかっこいい印象だったのが今作で一変し淋しがりで繊細で一途な印象に。
各務と別れるのは辛い、仕事で顔を合わせるから尚更。そんな時に居酒屋で出会ったのが安原、好みではないけど気楽に話せる、そんな存在って貴重だと思う。
時を過ごす内に好きになってて、でも相手はノンケだし女の子と居る所見ちゃったしって悩むけど片思いでいいかなんて考えちゃうのが切ない。
各務はある意味キューピッドかな?安原が好きを自覚してくれて良かった。想いが通じたら伊崎がほんと可愛くて嬉しくなった。
SSのウェルカム・ホームに伊崎の可愛さと安原の溺愛ぶりが表されてて最高でした。北沢きょう先生のイラストが綺麗で2人の愛が溢れてて眼福でした。
ありふれた日常が恋をする事・ 愛し合う事でキラキラ輝いていく様が丁寧に綴られていて、読んでてすごく幸せを感じました。
BL小説は自分には合わないな、コミックの方が眼にもやさしいし読むのを控えようと思ったばかりなのについ購入してしまった。
このかたについてもよく知らない、ただ大好きな須坂紫那先生の「隣の嘘つき」の原作者だというだけ。
「隣の嘘つき」、繰り返し読む程気に入ってます。
本作品もファンタジーでもなくヤクザや刑事や探偵が登場しないお話で高評価だったので結構期待しました。
結果、一気に楽しく読めました。
メインの登場人物のほとんどは美形で華やかな世界の住人のようですが、でもまあとんでもなく想像外ではなく、多分私にとってここが重要なとこなのだと思います。
想像を越える設定、ストーリーだと白けてくるのだと思います。(といっても「魔道祖師」とかは魅せられましたから例外はある)
ごく普通っぽいノーマルで人柄も良い安原がフィーチャーされている事で、私のBL小説への違和感というか拒否感が見事に払拭されました。
濡れ場も白けず読めました。
スピンオフとの事なので、元の小説や先生の他の作品も読むつもりです。
星5と星4、迷いましたが私にまた小説を読む楽しみを与えてくれたので星5にしました。