「はー…なんとかして許されたい」
カフェラテの泡の部分のような作品でした。
苦味がなく、ふわふわ甘めなものが読みたい方向きです。
引越したアパートの隣は中学の同級生イケメン。彼は漫画家になっていて自分をやたらと誘ってくる、というお話。
お互いに気持ちのすれ違いがあって、それがとても良かった(すれ違い好きなので)。
・相良が中学から好きな蛍が描いてるのは、美少女でおっぱい。好きだと伝えたけど男の自分を意識してくれてるのだろうかとか(一方蛍は自分の絵に引かれていないか心配)。
・蛍も相良が言ってきたように、甘えて充電したい。控えめに部屋に行こうとすると「忙しいんだから休んで」と言われる。(相良も会えないから仕事が捗らない)
すれ違いは読んでいて楽しいのですが、人物造形が割とあっさりしていて物足りなかったです。可愛いのですが。
同性という葛藤はなく、トラウマという割に大したエピソードもない(DVとさらっと出たけれど、それは2巻で出てくるかな)、劇的なドラマや深淵が欲しい人向きではないです。
それと、文字での説明解説がやたら多いのが気になります。作風として楽しめれば良いのですが。
蛍が会話の最中も声に出来ないことが多く、台詞の数は多いのに殆どが.。o○なところユニークでかなり好きでした。
kindle unlimitedにて
両親を亡くし叔父と住むアキトは、Subの判明から鎖に繋がれ、ずっと家の中で生活している。そこにDomの泥棒が入ってきて、叔父と違う攻め方でアキトのSub性を翻弄する、というお話。
ストーリーや設定がしっかりしているとは言えませんが、性欲求の代替(発散)が物を盗むことだったりと、心理的な部分を描こうとしていたのが面白かったです。大体はプレイ相手を探したり薬で処理しようとしますよね。
アキトの人間性を主張するところも、応援したくなりました。
Dom/Subユニバース好きなんですが、Dom二人とも安心出来る雰囲気でないからか、ご褒美は少なめだからか(サブスペースは多いです)個人的に刺さるものはあまり無かったです。
オメガバース作品は飽食状態だったのですが、今井先生の新作なので読むことに。1話感想です。
( ´ ▽ ` )
可愛くてハッピーなことしか起きなさそう!
進堂くん、アルファで社長候補なのにエリート然としておらず、素直で元気で直球〜!
オメガの天沢さんをひと目見て倒れるし、
同僚が天沢さんの評判を話すだけで「あ 待ってドキドキする 好きです…」って面白すぎる!
進堂製薬会社も、オメガのお祖母様の為にアルファのお祖父様が建てたというのも素敵すぎます。
今井先生の世界観は角がなくて、隙があるように見えて「その世界の当たり前」を当たり前に見せてくれる力がすごい。
安心してのめり込めます。
タイトルと表紙は激し目なんですが、何度見ても癒されて元気になれるような雰囲気です。
続きが待ち遠しいです!
弟は兄の中にしか出さない・兄は弟の口にしか出さないという約束が小学生時代から社会人になっても続いている兄弟のお話です。
1頁目から始まってるので(試し読みではカットされている)、あらすじを読んであっても若干ギョッとしましたが、この約束は彼らにとっては日常で常識なのです。
禁忌や特別な意識がなく当たり前の事を何とも思えないように、修正が殆ど無いあからさまな状態も思ったよりエロを感じないかと一瞬思ったのですが、言葉攻めや調教っぽい台詞、ルールを守り合う二人だけの世界が独特のエロスを醸し出しています。
そんな二人が数学の先生にはドン引きしているのが面白かった。もっともっと読みたい…
結局3Pの流れになり、兄の中に出すなという弟の言葉に対し、真田先生は
「変なコト言うね ゴムしてるよ?」
爽やかに言い放つ変態です。
出禁になる真田先生は、あの兄弟の世界とルールは彼らにしか通用しない(させない)こと、またその世界は簡単に風穴を開けられてしまう脆さを物語っています。
ルールは破られる為にあるとか言いますけど、破った(兄のが弟の口以外でも出ちゃう)ところでまたルールを作って、彼らはどこまでも二人の世界に浸ります。
兄の圭の細い腰(というかお尻)をすっぽり包む、弟蒼太の手の大きさが好きでした…
貞操帯、修正が最小限でデザインも良いのに一瞬で終わったのが残念。
こうして小冊子を電子配信されること、出版社と配信社と作者さまに本当に感謝します。
『あおに鳴く』の初回限定付録小冊子、『あおに鳴く・続』のアニメイト限定付録小冊子の電子配信とのことです。
一つはエッチな夢を見た司郎が、トイレに行って戻ったら菊が悪夢にうなされていて我に返るというお話。
二つ目は司郎のお誕生日、おねだりするのなんてベタですよ?なお話。
ドラマティックな流れは特になく、本編のその後や解釈が深まることもありません。
当たり前の話なんですが、連載と同時期に描かれたものなので絵の変化が無く(灼先生の絵は今も昔も美しいです〜)、また司郎と菊さんの日常に会えたことが一番嬉しいです。
狭い布団で一緒に寝ているのが可愛かったり、菊さんが炬燵で寝転がったりが、何とも日本的な雰囲気でやっぱり大好きです。そして言葉の端々が愛おしいのです。ちょっと意図を掴みづらいところがあるのですが。
作品が好きで未読だった方は是非。
表紙も美しい。
完結と勘違いしていたので続きが待ち切れません。原作小説少しだけ読みましたが、アージェントの素敵な日焼け具合は漫画では無いのですね。
表紙の雰囲気が変わったのは残念ですが、新しい謎のばら撒きという点では新章かもしれません。
今巻、疫病は未だ収まりません。
セージは夢と過去を遡り、疫病の始まりや、ヒソクがソーサラーを一時的に乗っ取っていることを知ります。
同時に初代紫の王とアージェント、ヒソクとエールの関係を垣間見、混乱…という巻でした。
ヒソクはセージの為に未来を変えているのに対し、セージは過去を遡り変えていってしまっている対比が面白かったです。
前巻グリニッジに誘いをかけたセージ。
彼が自棄になると抱かれたがる描写は、妹を助けられなかった時にありました。青の王に対する気持ちの牽制という意味も解るのですが、正直ここまで必要な描写かは疑問です。
セージにとって奴隷時代から受けてきた行為を、ただ瞳の色が好きな人と一緒というだけの側近と。しかも最中のシーンが無いので心理描写もなく、読者サービスでもありません。(グリニッジに出来た印をアージェントが見て嫉妬する方向なら美味しいです。)
ジルのこともまだ気にかかるようだし、天然で移り気なヤツ。初代紫の王の呪いが関係しているのでしょうか。
大雨と川の氾濫で子供を亡くした母親に、もともと子供は居なかったと脳に働きかけるセージ。正気ではなかったのでしょうが、自己中で短略的過ぎませんか。
その後も、人の思惑と後先を考えず過去を行き来しペラペラ喋り、自分は良かれと思って動いている、好きな人の事ばかり考えている…キャラブレと王の自覚の無さに作品不信を覚えます。
アージェントが意地悪気でセクシーな眼福シーンもありますが、この巻だけでは意味不明、サービスシーンだなぁと思わざるをえません。それなら回想と疫病をもう少し短くしてほしい。
てか、「抱き合うと死ぬ」は「挿入なければオッケー」とは誰も言ってないっ
恋愛脳になってしまったセージに語り掛けたい...
今回も回想(夢)が多用されていますが、以前に増してご都合主義に感じました。
あらぬ方向に飛ぶのでついて行き辛かったです。
次を読むか迷う程、完成度は今までで一番低く感じました。
しかし世界観と絵とキャラクターの素晴らしさからは離れ難く、原作という幹がありますから、信じて次を待ちます。
5巻読後1巻から読み直すと、伏線の小出しがすごいですね。
2巻で青の王が話す、心の声をコントロールする黒の魔術師(既に故人)、これはきっとヒソクが予言したセージの未来の1つの姿でしょう。
青の王が初代から何らかの形で引き継がれていて、セージを抱くのがあれで最後だと分かっていたのだとしたら、揶揄ったように見せかけた愛の言葉が何とも切ない。
また、青の王が探していたヒソクがセージなのだと気づくタイミングまでの「ヒソク」「セージ」という呼び名の使い分けも、含蓄が深い。
すごい作品だな・・・
私はタイムスリップものが大好きでして
しかも結局誰の言葉なのか、誰の持ち物なのか分からなくなるような運命のキーが大好きなのです。映画で言うなら「ある日どこかで」の腕時計、ハウルの「未来で待ってて」ですとか。
まさかここでそんなタイムスリップ浪漫になるとは思いませんでした。
青の王がセージに教え、身につけさせ(お買い物と手袋のシーン可愛いね)、それが巡って青の王の過去を決定づけさせる。
頑なにクールなアージェントの内面の大事な熱に胸を鷲掴みにされました。
そして、その青の王を未だシャーと呼ぶセージの表情が、大人びて複雑になる変化も切なかったです。
今までのBL不足を補うようなBL巻でしたね。
一体謎なのが、一つの国をまとめる5人の王が密集し過ぎではないかと。
それと今回の表紙なんで王じゃないのよ〜
今回も抱きかかえられて可愛いセージ、描き下ろしの枕抱く姿も可愛い〜〜そして誰とでもキスする天然魔性
私も『神の血を底上げする』神評価です
今巻はちょっと、都合の良い回想や説明的な会話が多かったように思います。ですが、少しずつ謎を解き明かしていく構成が面白かった!
初登場のパーピュア、1〜2巻の恋模様を台詞1.2つで済ませる鋭さ!コミカルなシーンが増えたのも良いですね。癒し系ギルの健気一途、幸せになって…
セージが緑の王になってからの戸惑い(説教されてくたびれた小さい背中可愛いよ〜〜〜今度はグリニッジに抱っこされるし)や青の王にまつわる過去、疫病についてと、ストーリーは一貫として少年漫画然としています。その渦中にいて「俺男の人としか寝た事ありません」などと急にお色気出してくるセージの意外性が本当に好きです。
ツッコミどころは表紙ですね。途中までは5巻という計画ではなかったにしろ、何故シアン??ここは王の誰かにしてくれ〜!そしたらセーブル巻だけ不人気になる?それは全員集合すればいいので。
今回も、一筋縄でいかないキャラクターとお話がとても面白かったです!
序盤数ページで既に持っていかれました。
ウダウダ言ってるセージを抱っこする青の方、かわいい〜〜!!
うるさそうに耳栓するクールなとこもいい〜〜
基本はいつも無表情、意地悪だったりするのに、その実優しいのだと分かる(ハッキリとした描写はそこまでなくとも)微妙な匙加減が病みつきになります。
また、まだ子供で目まぐるしく表情を変え大きな目を瞬かせるセージは、時には大人をたぶらかし、直接脳に言い聞かせる。そして大切なものを作らないと諦め、妹の為に奔走する。
アージェントにあからさまな夜の誘いをかけるシーンは1巻よりも明確な描写でした。それに喜ぶ自分もいれば、人に気軽に勧められなくなったと感じる自分も居る…
真剣にじっくり読まなければ理解出来ない世界観、3巻を読んでやっと分かるエピソードも散りばめられ、また王との朝にあの印が現れて…と予想外な展開や盛り上がり、読み応えと眼福がすごいです。
本当に面白いです。