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エキスパートレビューアー2022

女性ひみたさん

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頑な過ぎる受が良かった

純粋な「ただ一度の恋のために」が好きでスピンオフは避けていたのですが間が空いて忘れた頃に読みました。
ここまで頑なで絆されない受は珍しいし、若社長としての責任感と引き離してしまった弟の恋への罪悪感を重く背負って悩むところに好感が持てました。弟の話の時はイヤなやつだと思ってましたが、そんなに思い悩んでる間に、伸之はよろしくやってますよ…と教えたくなる程の悩みっぷり。それにそんな風に心を許せないことを理解していて、人に甘えず強くあろうとし続ける和之のどんなところも可愛いなぁと思っている亮も良かったです。エロも多いが頑なな受に対して行為は甘めなのも、知らず知らずのうちに攻に傾いてる受(何も言わずにモノに触れてみたり上に乗ったり)も良かったです!神よりの萌2

吸血鬼というより曖昧な奇癖の描き方と心の通わせ方が良かった

Kindle unlimitedで読める丸木先生本。
読む前から楽しみだったのは「忍姦」と同じく時代物の文体でした!
上昇志向の強い武士が虚弱な若のお守りを任され、不遜を若に見破られ、馬鹿のふりをした聡い若とのやり取りが格好いい。気を許してからはじゃれ合いながらお互いが唯一と確かめ合うのも良かったです。

吸血鬼というより、どうして血を欲するのか分からず、虚弱な為に血を欲しているような曖昧な奇癖として描かれるのが入り込みやすいです。
こちらは無双武士に美人強気受けが鳥の血を吸っているのを見られ、
・親のように否定しない攻に受が心を許していく
・強気な高貴受なのに血を吸ってる時は素直になる
というのが良かった!!
お互いがこんなヤツ…と思っていたところから、血を吸うところを見られ、攻が獲物を差し出し「うまい」と餌付けされる受けだったり、見限らない攻めに嫌われたくないと感じていく受けだったり、心の通わせ方が丁寧に描かれてそりゃ好きになるよと思いながら読みました。

思ったよりエロが多いなと感じました。心を狂わせていく恋と欲望がどっぷり感じられたし、最後はどうなったのかあやふやなのも怪しくて、でもモヤモヤしない感じでした。

文体好き〜〜

読み始め「この文体好きだわ〜〜っ!!」ってなりました!丸木先生はお話や舞台で文体を変えられますが、硬めで一気に雰囲気に呑まれました。途中からは普通になり読みやすくなりましたが。
太陽のような坊ちゃんが、学、学と猫可愛がりする様が好きでした。口吸いをしたり肌を揉みますが一応そこで終わり。それが狂気を孕んでいって…
裕太郎の狂おし〜い学愛が堪りませんでした!工口も侍従気質な学が後ろからとか鏡で感じたりとか、口絵のスーツかっこいい攻めが良きでした。

最後に種明かしなのですが、もう少しお話に混ぜて欲しかったなと思いつつ、これは学視点の話なので仕方ないかなとも理解しました。裕太郎がどうしてそこまで学に固執するのかは分かったし、でも学が真に安らげる日がくる感じは無さそう(多面をも裕太郎が愛してそう)…
たろうを抱いてるとか、覚えてないのに体が違和感ある学とか見たかったかも。

後半裕太郎の妹葵とのやりとりに少し笑いました
「この、恥知らず!」「はい……その通りです」

No Title

ドムサブって「支配したい/されたい」欲求とか満たされないと体調不良になるというのが説得力がないと結構難しいと思うのですが、試し読みで見たところ、サブが「推し」で日頃妄想していた故に展開早いコマンドでも違和感なくて言葉責めも楽しめました。でもやはり好きな子を首輪で引っ張るのは抵抗ありました。
翔太の表情がすごい。ちょっと虐めたくなる気持ちがわかるような気がします。身体の描き方がしっかり描いてあるのも良くて、フ◯ラも強めだけど下品でなくてオーソドックスでもない感じでした。攻めの顔はいまいち把握できなかった。
ミ◯ワ?みたいなギャグ絵やコメディ部分が笑えないし割合多くて、プレイ描写は良いのだけど乗り切れなかったです。
お話山も谷も浅いものの、冗長よりスピード感で完走したのは正解だと思いました。

もっと◯◯漫画要素が欲しかった

鮭田さんの描く美麗な絵と可愛いキャラが好きでいつまでも見ていたくなります!
でも今回はもっと二人の生活感というか奥行きのある仕草が欲しかったです。徹は見た目だけなら堅物で少女漫画好きに見えないめっっちゃ美麗だし、口調はどこから来たものなんだろう。堅物なのに簡単に絆されて図書室で始めちゃったり、同性愛に切り替え早すぎるし。少女漫画好きキャラが好きだからか、もっとその要素欲しかったです!
武丸がゆるくあろうとしているのだけど、徹の「伸ばすな!返事ははいだ!」に「うざ〜」とゆるく返す正反対な二人のやり取りが可愛く、いつまでも読んでいたくなります。自分よりも相手を優先する考えを指摘されるところは良いカップルだなと思いました。
エロ部分は誘い文句も描写も可愛いのにがっつりで流石でした。R18版の発売を待ちたいです。

好き〜〜〜かわい〜嬉し〜〜〜

BLを読み始めた時に大好きになった「君の顔が好きだ」の金魚鉢でめさんのBLがまた読めて嬉しいです。キャラクターも中性的めで表情がかわいい…
教習所が舞台で、読んでいると初めて乗った時の、今考えると何をそんなにと思うほどの恐怖とノロマ運転を思い出して笑えました。
そしてまさかの八乙女が少女漫画家だったのも最高で、漫画の中に漫画が出てくる展開大好きなのでヤッターでした。そしてそのキャラは千葉さんを最初からモデルにしているところにもグッときました。二人とも何のわだかまりや問答なく同性愛者でしたね。
紙面の明暗や、シリアスに突如異質をぶち込んでくるところ(「君の顔が好きだ」の猫の登場がとても好きだったんです)、人のいろんなところを見て好きと感じるシーンの数々が素敵で、読後良い言葉良い表情で過ごしたくなるような余韻まで素敵な作品でした。海のシーンが特に美しいです。

甘さにずっと浸っていたくなる

前巻から続けて読むと更に尚が幸せになっていく様に泣けました。
前巻が好き過ぎて、正直こちらを単話で何度か読んだ時はベタな展開が多いためウームだったのですが、続けて読んだ時の多幸感たるや。
両想いになった後の続編といえば、旅館と親挨拶と結婚と…ベタというか流れとして通例で、食傷的になることも多いのですが、辛かった恋から踏みだした尚が(泣)と思えばホワホワと、しかもエロありでちゃんと幸せを噛みしめられるまで丁寧にまとめられていて良かったなぁと思いました。尚が男性らしさがありつつしなやかで繊細なエロス。。
前巻の来栖さんが、尚が気に病まないようソツなく心を砕く様子がとっても素敵で、大人として尊敬する程だったのですが、今回も、尚が笑うことに幸せを感じる来栖さんがやっぱり素敵だなと思いました。
スパダリといえばそうなんですが、来栖さんがスパダリなのは外見良いところでも高級旅館や海外旅行取っちゃうところでも全然ない。単純な優しさや気配りでもなく、その人だけに合う心配りをもって伝えたり勇気づけたりするところで、側から見ると一つ一つは全然派手なことじゃない。実生活も然りですよね。
あまきいおさん独特のタッチやキャラクターの色気、甘さにずっと浸っていたくなります。

No Title

大好きな「そんな顔してもキスはだめ」の露久さん、単話の時から毎話楽しみに読んでいました。テンション高めのエ口コメで何度も噴き出しました。時々素の表情をした我喜屋が可愛かったり、身体の描き方が好みだったり。えっちゃんも毎度コロンとした形がキュート。
基本無表情の星名は内面とても良い人で、彼目線の我喜屋がヤバ過ぎる人でめちゃ笑えました。
短編が同時収録で、香水製作秘話のおじさま二人。こんな風に作られたら使い切るのもったいないだろうなぁ。

あきくんのDom

シチューBLから随分絵柄が変わられましたね。凄い画力はそのままで大学生の主人公の可愛さとセクシーさに合ってて楽しめました。
この作品は古典的なドムサブのコマンドがなく、かといって命令も無いように見えるのと、S/D性が満足する(斑紋が出ない)ところがいまいちハッキリ分かりませんでした。昴がMで加虐プレイにとろんとしているようにしか見えないような…
昴のSub性はとても可愛いのだけどサブスペースにどう言う時入るのか、充の不安定なDom性じゃ満足出来てないから斑紋が出来たのだろうけどじゃああのプレイらは一体など、私の読み込みが悪いのかもしれませんが雰囲気で流れた感じが否めませんでした。あとメンヘラっぽいギャグ顔すぐ挟んでくるの苦手過ぎでした。

でもピュアな充の必死さはめちゃめちゃ好きだし初エッチがプレイじゃないのは良かった。あの充で甘々のドムサブ、他のドムに威圧する時だけ別人格とかが良かったな。

睫毛や身体の線が美しい

魅力的な絵柄と空気感に惹き込まれて試し読み後即購入。こじれ歳上美人受けと歳下健気攻め?で、設定は真新しいものではないのに、静謐で落ち着いて読める良い作品でした。繊細で透明感があって、今後BL小説のイラストもバシバシ描いて欲し過ぎる作家さんです。

好きな人から言われた言葉、触れられた足をずっと覚えていて黒いタイツを無言で履き続ける圭吾の女々しさ滑稽さ、自由に動き回っているようでいて囚われている朔の健気さ叶わなさがどちらも切ない。
タイツを破って行為に耽ることに関して、圭吾はそんな風に抱かれたいのかとか、自分を見て欲しいと思いつつ隆司を想う事を許し演じる朔のやるせなさ?だとか、明確にしていないところも想像させるような、説明し過ぎないドラマティックな余地があるのも良いです。

表情と空気感、睫毛の一本一本が本当に美しいです。ベッドにその人がいない時の空間や一人で寝る寂しそうな姿とか、も〜〜〜(語彙力)
そして肉体の描き方が最高に好みでした。動きがあって格好いいのに誇張し過ぎてないというか。3DやCGくさくないのも癒される…

動けないままでいた圭吾が朔を追いかけ、ハッピーエンドは良かったですが、隆司の子供が生まれたり奥さんと会う機会があっても大丈夫なのかとか、いつか朔と恋人だということを打ち明けるのかとか、前途多モヤになりそうな二人は少し心配になりました。