西野さんの小説ってすぐベッドシーンがあってエロエロなのに、食傷させずどんどん読み進められる読みやすさが癒されます。
義理親子ものの今作もめちゃ良かった…
母と再婚した晴文とのベッドシーンを見てしまった子供の志貴が、興奮してそれから父の事ばかり考えてしまうのも、志貴の自慰を見てしまった晴文が手を加えてしまうのも最高でした。大人の男性の筋肉の描写、魅力がめちゃ伝わります。
それから関係が続いてしまうのかと思いきや、志貴はバイト先で春文の弟に奉仕させて春文への気持ちを募らせる魔性っぷり。
晴文と肌を合わせた後はどっぷりハマり、温泉旅行に行ったり車内でいちゃいちゃしたり夢中になる志貴が良いです。行為中に「父さん」と呼び、母に会えば「数時間前まで父と肉体を貪り合っていたと知ったらどうなるのだろう」と考えるあたりが凄まじい…
調教して身体をつくりかえたい攻めと甘んじて求める受け、少々背徳的でありつつお互いが相手を夢中で求める様が最高でした。
この二人だけで濃厚なので3Pじゃなくてもいいのになーと思っていたのですが、本命との行為の濃厚さを受けの身体の変化で知る弟と、弟が最初に触れた受けに嫉妬する本命、翻弄される受けの図はキました。でも2輪刺しは苦手…
笠井さまの挿絵タッグは大好きだし、変わったアングルからの描写は凄かったです。だけど毎回同じ顔なのがちょっとな…と。
ルビー文庫さん余り読んだ事ないのですが、挿絵が最後に纏めてあって見たい人はリンクで飛ぶ仕様が有難いです。ぜひ普及してほしい。
「おいしくて食べすぎてしまうから、せめて味が消えなければ、ずっと幸せな気分でいられる。──でも、消えてしまうほうがきっといいね。そうすれば明日も明後日もマウロに作ってもらえるし、そのたびにおいしさを噛みしめられる」
人間×小動物系獣人て、嬉しい時や感じる時ふさふさの尻尾を振るのめちゃめちゃ可愛いですね。人間が可愛がるのが更に好き。しかも葵居さんのスパダリ×健気不憫受け。
ジャックが事あるごとにマウロを抱きしめたり抱きかかえるのが萌えでした。
人を愛する心を知らないジャックが、 マウロには甘い言葉をかけるのに全然通じてなくて不憫でした…こんなに言葉を尽くしてくれてるのに!マウロが鈍感なのは生い立ちからして仕方ないのですが、ちょっと頑な過ぎる。
それでも庭仕事やお菓子作りを楽しみ、古い服を大事にするマウロをジャックが羨ましがり愛おしむのが凄く良かったです。「マウロが好きなのはきちんと生きているから」なんて素敵な言葉でしょう…!涙
マウロの「芋って最高ですよね。煮てよし揚げてよし蒸してよし」は頷きまくりでした笑
娼婦から「すごく上手」「天国を見せてもらう」と言われるジャック、甘ーいHシーンもまた良かった。でも彼が居る前で付き合った人が多いだと云々結構な言われようですよね。
広告で見かけてから単話でも楽しみにしていたのでコミックス&続編嬉しいです!
薬でエロエロなお話で完全に結末読めるのですが、主人公真岡さんがロボットの様な心から柔らかさを取り戻す話でもあり、お店とお客さんの良い関係性も描かれていてそこが素晴らしいです…!
好きな珈琲店の牡丹さんに惚れ薬を飲ませたらエロエロに…でも卑怯な手で巻き込んでしまったと牡丹を解毒(結局はデート)しようとする真面目な真岡。
周りからロボットと呼ばれ自分でもそう思っていた無表情な真岡にも感情があり、牡丹は日頃からお客さんとして訪れる彼を観察し、心の機微を感じ取ってくれている。
そこが読んでいてとても嬉しく何だか救われた気分になれます。
珈琲嫌いなのに、開店後初めての客としての責任だと通い始める(そこまでしなくていいし、牡丹も紅茶とか置いて欲しい)真岡と、いつも飲み残す常連の為に策を講じていく牡丹、両側の視点が良い。
真岡が、この店にくれば自分のために丁寧に珈琲を淹れてくれる、他でぞんざいに扱われても大切にされていると感じるという台詞が、真岡の長年押し込めていた気持ちと見た目派手な牡丹のちゃんとした仕事を表しているし、こんな仕事がしたいと思わされます。それに対してのニコの台詞が好きです笑
真岡さんが自分を好きになることが出来て良かった…
そして絵がとっても綺麗で!ふわふわした表情や髪質、身体の骨格や柔らかさがとても魅力的な描き方をされてて眼福です。攻のお尻が良い。
表情を殆ど変えない真岡さんとコメディ調の具合が面白く癖になります。
話と話の合間のミニ真岡さんも可愛い!コミックスはこういうのがあるから良いですよね。
感情を知らない不憫健気のカイエン&カインが苦しいほど切なくて最高でした…
でも特殊設定が想像力に欠ける人間には(電子書籍には挿絵もなく)辛かったです。
転生前のカイエンは感情を封じ使命を果たすよう育てられる。無口無表情の所為で誤解され、レイランドに酷い言葉を浴びせられる。絶望の内に病死(辛)。
300年後、能力を見出されたカインの双子の弟は学校へ、カインは一緒に父の暴力からは逃れられるも下働き(いじめ含)へ。
虐待から守ってきた弟が幸せを享受する様に、安堵と喜びを感じるだけだったのが、友達が増え、最上級生に大切にされキスされる弟に羨みと苦しみが生まれてくる…
カインは弟から貰う本で独学、月イチの休み、いじめ、辛く寒い仕事…
くーっ‼︎胸が締め付けられます。
出来れば弟のスウェンが兄を守るところも見たかったなぁ。
レイランドは転生したカインに全く気付かないし、カインは好意に鈍感(お決まりですけども)だしでジリジリ萌えるけど長かった…
BLで花モチーフが出てくると内容によっては冷めるのですが、こちらも耳に飾ったりウーンはあったものの前世の象徴的な二人のシーンが好きでした。
カイエンは王(何故か女性)に花を届けるレイランドの、その行為よりも身心を案じている事に羨んだのですよね。カイエンは女々しい自分を最期にやっと吐露出来たと思えば、長々しい手紙(彼自身は捨てたのだし)に少し泣けます。
気になった点は、先日地震があったのに遺跡探訪に行くとこ。専門家の許可があるとはいえ呆れます。しかも世界を守る&これから守っていく王族や能力者達が。その無理を通してでも遺跡に設定する必要性も感じられず。
電子書籍(ブックパス)は挿絵なし、誤字・ルビが変なトコ有り。
バレエの事は詳しく知らないのですが、男女区別のしっかりした役と歴史ある厳しく美しい世界の中で、男の子同士が幸せそうに大好きな相手と踊る姿に泣けてきちゃいました。スポ根でもあり生まれ持った才能と選択の残酷さもあり、それでも二人のこのような世界が描けるのはBLだからこそ。一宮母の経験者として母としての言葉も沁みました。
わちゃわちゃや筋肉やエロも可愛さも情熱も、著者の描きたいものが詰め込まれている感じが読んでいてとっても至福です。
二人が見つめ合ったり言葉を排したページには息を飲み、高校生らしさと葛藤が行き来する見延のモノローグや見守る視線も良い。唐突さも感じた1巻よりも読みやすく、とても印象的で美しいシーンが多くなったと思いました。延々と見惚れていられます…
あの二人の周りは練習やり辛いだろうし、引き続きセンセが余りにも悪役面で思わず笑ってしまう。
そしてまだまだ彼らが見られる事が嬉しい…
デビュー作とこちらと連載が重なる昼寝シアン先生、凄すぎます。毎回描き下ろしも満腹度130%だし…感謝しかありません。
GWセール作品の一覧で見つけた作品なのですが、何で今まで知らなかったんだろうって思いました!可愛くてエッチで、コンプレックスを持った真面目な子が真面目なまま幸せになる話で良かったです。(ちょっと部活サボっちゃうけど)
読み始めから、この素敵な先輩がこの表紙⁉︎ってワクワクしました。
主人公の智紀は兄のように何でも上手く出来るわけじゃないし比較されるので努力家。すばる先輩は兄ではなく智紀の姿を最初からちゃんと見てくれて、優しい言葉をくれる。
休みの日に勉強教えたり、間違ってあんな電話かけちゃうのは厳しい展開だけど、過去悩んでいたすばるが出会い系のモブに勝手にイかされちゃって…涙目…ていうのが可哀想可愛くて。完璧な先輩のエッチな秘密を俺だけが知ってるってベタなんですが、真面目な二人のリアクションや台詞がすごく魅力的で読んでて楽しいです。智紀の真面目で余裕ない年下ワンコっぽさも可愛い。兄が智紀を好きな気持ちも分かる。
絵が安定していて綺麗で、コマ割りも見やすいです。でも他の作家さんの絵柄(流行りなのかもしれませんが)に似てるのがチラついてしまう…
あと両思いでするなら服脱いでほしかった…
書き下ろしの「家庭教師なんてなんかエッチじゃないですか〜〜‼︎」話に笑いました。