メリバなダークラブ、
嫌いと言いながら多くの読者が評価しているので、興味を持ったのだけど、止めときゃよかった。
ごめん、です。私には合わなかった。
YOCOさんの挿絵の示す通り、傍から見たら暗い話。
でも当人は幸せのメリーバッド。超Ⅿで喜んでいて逃げようとしないから、
これは悲劇とは言えないんじゃないの?こういう歪んだ愛もあるんだな、
父の異常愛から離れたくて、最愛の恋人を裏切り、
他の人の子を妊娠した綾と偽装結婚したゲイの雅人。
息子の誕生日の夜、綾が何者かに殺される。
庇護者の綾を失い、雅人は次々と凌辱事件に巻き込まれていく。
最後に全部を画策した犯人が判明。
振り返ってみると、一番の理解者の元恋人・貴之を敵に回して、悪魔に依存する安易な選択をしたんだなと思う。
雅人は快感で理性を失う、チョロイ人。
雅人が老いて美貌が衰えても、愛し続けられる?
・・と文句を呟きながら、読了。
惹きこむ力がある著者なのは間違いない。
redrum 【名】レッドラム◇murderを逆からつづったもの~殺人
国内最大級の小説投稿サイト「エブリスタ」の 天下分け目のBL合戦プラチナ文庫賞、大賞受賞作品。
※続編のSSは、著者IDのプライベッタ。
https://privatter.net/p/4344183
メリーバッドエンド(通称メリバ)
物語の結末の形式
過度の相互依存によって発生する悲劇のこと。 主に、本人達だけが幸せに感じて終わり、周りから見たらそれはとても見ていられないようなやるせない気持ちになる悲劇を指す。
知らない作者、作者紹介もないので、どうしようか迷ったけれど、
意外とオモシロイ掘り出し物かもしれない・・と意外性に期待して購入。
残念だけど、校正が入らないネット小説の商業化なのか、誤字や脱字が多かった。
出版社や編集担当は、ちゃんと見てあげて欲しい。
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柏崎堵塙 心理学部
橘田悠也 同じ大学の応用生物部
大学の夏休み、堵塙は、一人旅で電車に乗っていた。
途中、長袖を着た中性的な美青年が電車に乗ってきて、声をかけてくる。
「ぼくのこと覚えてませんか?」
入学式で道に迷って助けてもらった時のお礼をしたかったという悠也。
堵塙と同じ駅で下車して、課題探しに来たという悠也もついてくる。
真夏なのに長袖で汗をかかない 体温が低い。弱い脈動。
・・と、歩く場面で悠也の奇妙さを書いている
タイトルは「儚い愛」
・・悠也は幽霊?!ホラー小説だったのか?・・と思ったら、そうじゃない。
昔受けた虐待の跡が残っているので長袖NGな人だった。
堵塙は、悠也の祖母の家に泊めてもらうことになる。
虐待されていたという悠也に庇護欲が湧く。
別れを寂しがる悠也に、夏休みが明けたら一緒に住む約束をする。
別れ際、泣く悠也を振り向かない堵塙
夏休みが明けるまでは、会えない・・という据え置きという意味の「儚い」愛。
これからスタートの愛の出だし。
なんだかなぁ・・・ 次作に期待します。ガンバッテ 誤字で不愉快になったので辛目評価。
良い作品、良い続篇を書いて、読者を楽しませてください。
トランジェント:始まりのとっかかり部分の意味。
始まったばかりの愛に「儚い」って虚し気な文字を使うかな~?
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トランジェントとは:
「一時的な、はかない」「過渡的」立ち上がり部分や消え際のこと
儚い:「果敢無い」「果無い」
束の間であっけないさま。むなしく消えていくさま
不確実であったり見込みがなかったり、「すぐに無くなり虚しいさま」
本屋で見つけた分厚い文庫。
厚みがあるのは、この文庫版は2011年発刊の再刊。
昔、前・中・下の三巻だったものに加筆をして、物語を一冊にした合版なので、お買い得品。
粗筋は、とっても単純。
ローマ時代を設定したファンタジーと、紹介文で読んで期待したのですが、残念。
読み物としては、アレキサンドライトを超えていないと思います。
中身は、王朝ものの男女入れ替えをテーマにした「とりかえばや」に因んだ、御伽噺風のファンタジー。
滅ぼされた国の美人王子が、仇の貴族になりすまして仇討ちをしようと試みるけど、死んだ筈の本人が登場して失敗。
仇と恋仲になり、仇討ちを諦め、憎しみを忘れる。
山藍先生の作品のいつものパターンでした。
超絶美形が散々な凌辱と辛苦を味わう展開。そして、なんとなく幸せに向かうボカシのハッピーエンド。
この小説から濡れ場シーンを抜いたら、多分3分の1にもならない量だと思う。
そのくらい殆どが凌辱や濡れ場。男性ファンも居て、あとがきが面白かった。
BLとも違う、官能追求に特化した作品。
でもアレばっかりは単調で、飽きて何度も本を閉じては積読の繰り返しになり、読了が遅くなりました。
文体が綺麗。文法の間違いがほぼ無い。
漢字が大目のしっかりした日本語で綴られています。
文章が綺麗な官能小説作家は、絶滅危惧種。
この著書が最初の商用本と知って、読みました。
彩さんのイラストが素敵です。
原点になるデビュー作。スタイルは、今も変わらない。
前向きな戦うヒロイン(受)ソラと、ひたすら愛する人・ソラを溺愛して追うヒーロー(攻)湊のコンビで展開していくスタイル。
SF要素のBL。女性が生まれなくなった未来世界。
女子が生まれると政府が管理するシステム。
男性同士の婚姻が認められている。
宇宙飛行士だった父の死後、伯父の奸計に嵌り、無実の罪で刑務所に入れられ、財産相続が不能になってしまった湊。
湊が刑務所を出る場面から、物語が始まります。
近未来の遊郭に居るソラ。
色々な困難を超えて、結末、湊は宇宙飛行士養成学校へ入学することになり、父から相続した資産で、ソラを遊郭から身請けする。
湊は、宇宙飛行士に任用された後、ソラを妻として同行するつもり。
・・という事で、昔からサービス精神旺盛な方だったんだな、と感心。
多くのことが、粗筋が蛇行するようにギューギューに詰め込まれていて、話がこんがらがっている印象を受けました。
説明を入れすぎ。枝葉を切り取ってスッキリさせたらいいと思うくらい。
この一冊は、多分今の書き方だと4冊ぐらいに分けて仕上げるのじゃないかと思った。
面白いとは思わなかったけど、著者の原点を知ることが出来る一冊だったので、読んだ意味は深いです。
二回読み直した後の批評寄りの感想です。
この構成を許した編集担当の責任もあると思う。
この作品は小説というより、センチネルの解説書に近い構成。
Ωやセンチネルは、バース・ルールが分からないと面白味が深まらない。ルールが分かると、とっても面白くなる。
でも、作品全体をセンチネルのルール解説書のように構成する必要は無いと思う。
作品中にセンチネルの解説を長めに盛り込むより、他に方法はなかったのかなー、と残念。
巻末に近づくにつれて、文のタッチが段々淡泊になって、緊迫感よりも、面白味が薄れていくのでした。
センチネルやオメガバースは、医学や科学のSF要素が濃くなると、ありそうで無い空想世界の脳内妄想ゲームとして面白味が増すと、思います。
現代を背景にしたリーマンものを土台にしている物語に、ガイドとセンチネルがテレパスやオカルト能力を発揮するという設定は、センチネルバースと違うような気がしたし、ガイドとセンチネル相互の共感ではなく、番以外の不特定多数に発揮する共感共鳴というルール付けは、特にセンチネルバースではなくてもよいのではないかと思いました。
次作に期待。
有能な執事・アキラ
元貴族で小説家の偏屈な雇い主バージル
著者の初コミックス。
兎に角詰め込んでまとめた一冊という読後感。読みたいものが短いと、つまらない。
執事のお話は読み切り、とても短い。40Pほど。
これが一番面白かったので、もっと長く描いて面白くしてほしかった。
読者を憂鬱にする編集だと、面白くない一冊になっちゃう。続編、出してください。
他は、兄弟愛を描いた『星のあしあと』
途中で終わったような形のシリーズ。
絵は丁寧。だけど、兄弟の区別が難しい。
弟が兄を慕う。兄弟仲がいいと言う訳じゃない、恋慕。キスまでが精いっぱい。
それ以上は気持ちを伝えても、キス以上には進まない弟の恋。
兄は、弟を拒まない。社会人になっても、堂々巡り。
じれったい作品ばかりだった。
電車でみかけただけの意思疎通が難しい相手に、転居を控えた、幼げで純真な少年が恋をしてしまう。
「好きです」と告白して、引っ越すまでの1週間だけ付き合ってほしいとお願いする。
アプローチが言葉足らずで、誤解をされてしまう。
楽しく会話をしたり、恋愛をしたいのに、名前も教えてもらえない。売りを持ちかけられたと、告白された会社員が勘違いをして、意地悪な肉体関係だけの奇妙な展開になっていく。
中盤まで読んでやっとすれ違いなのか、と理解しました。
最後に誤解が解けて良い関係に修復できたからよかった。
序盤のままなら、「しゅみじゃない」を評価するところだった。
あとがきにも「鬼畜キャラ」とあって、ナルホド。確かにカワイイコが苛められちゃう、鬼畜人でなしプレーだった。
他の短編も、じれったい
受けの方が大柄。
キザな転校生
愛が無さすぎる攻
といったテーマですって・・この著者の萌えがソレなのかもしれない・・。
2003/11/25発売の古い作品。
今は、ハーレクインロマンスで主に活動されている作家。
夫々近親か近縁の恋愛。設定は、古典的というか、ハーレクインロマンス的なイケナイ、スリリングな恋愛だけど結末はハッピーエンド。
禁じられた体温 BLサスペンス (兄の友人x弟)
友人の弟に恋をした主人公。8年ぶりに再会したその子は、随分堕ちた生活をしていて、同棲中の愛人と別れ話のもつれから暴行を受けていた。
三部に分かれているけれど、一気に3部目で決着。少し急すぎるまとめ方だった。
同居してもらいます! (異母兄弟)
本妻の子・異母兄は、めったにいない美形。
異母弟の芳紀は、母が死亡した後、異母兄と同居をすることになる。
異母兄の家で、芳紀は自分の居場所を作れない。
父の会社の経営状況が悪くなり、芳紀の希望で異母兄と同居することになる。
TRUE KISS
達彦x智
割愛
仮面をはずして
割愛