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エキスパートレビューアー2023

女性まふにょさん

レビュー数9

ポイント数124

今年度83位

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(´⊙_⊙`)←この顔が好きすぎて

前作がとても良かったので、BL二作目が読めて嬉しいです!「さよなら、ナナシのバイオリン」は画力と不思議設定のストーリーに圧倒されましたが、今作は画力とクセ強キャラに圧倒されました。それにしても下まつ毛の存在感がすごい。
大学生のゲーム配信者サクリと、サクリに重めな恋心を募らせた飯田のお話。
最初は飯田が瞬きしなさそうな真っ黒な目で迫ってくる場面がちょっと怖いです。目に光がない…。でも過去話やサクリには素直で一生懸命カラ回ってるのを見ていると、可哀そ可愛くて応援したくなります。情けないとこがすごく好き。
催眠術はいきなりどうした!?と突飛な展開にびっくりしましたが、飯田にはなんでもアリにできそうな圧があり、これもまた一つのノリって感じで楽しめました。サクリの目がずっとハートで笑っちゃう~。
告白シーンの飯田は涙と鼻水でぐちゃぐちゃで、モテる男はどこに?状態。それが二人らしくて良いっていう。
絵柄のせいだけじゃない、独特の空気感にハマりました。サブキャラたちのノリも面白い。
お気に入りは振られた後の飯田の顔。(´⊙_⊙`)←この顔好きすぎて、拡大してじっと見ちゃってました。最後のフクロウに納得!笑。

時限爆弾を抱えたまま…

もだもだカップルがくっついた、本来なら幸せいっぱいの2巻!なんだけど、うわーってなるっていうかやっちゃったーっていうか。
調査対象として近づいた事実を隠したままラブラブになってしまって、バレたときのことを考えたら怖すぎる!でもそこが面白くて目が離せないから困る!笑。
逃げようとするウォニョンと押したり引いたりなテジュン。そんなテジュンの行動は全部が上手くいってるわけでなく、不器用だったりただ子供みたいに拗ねてるだけだったりもして、めちゃくちゃ応援したくなります。
そしてやっとウォニョンから告白!な場面では、あまりにも人間ができてる誠実な告白で返すテジュンにひぇーってなりました。す…すごすぎる、理想のスパダリだぁ…って言葉がなくなっちゃう。その相手が明るい子なのも最高!自己肯定感が低すぎない!読んでて楽しくて大好き!
前巻でフラグは見えてたホテとドンヒにも、ひと悶着あります。メインカプと絡みながら一緒に進んでいく、こういう脇カプの描き方はすごく良い。
ウォニョンとテジュンには今後どこかで必ず辛い展開がくるだろうけど、頑張って乗り越えて欲しい、可愛らしい二人。あ、あとワンコのあずきも可愛い!次巻早く読みたいです!

ゆっくりゆ~っくり育まれる

上司の不正の巻き添えで休職中のウォニョンと、表舞台から姿を消した陶芸家テジュンのお話。
ウォニョンは不幸な状況なんてなんのその、バイタリティ溢れる明るいキャラ。復職のために、テジュンを実質“売る”ことに、ちゃんと悩んでいてくれて良かったです。でも一巻ではまだ会社に戻る方が大事って感じなのかな。
テジュンは作中でゲイだと明かされていて(ウォニョンは知らない)、ちょっとウォニョンのことが気になり始めてる?という描写があります。口数が少なく、過去の恋愛で傷付いた経験があり、不器用で可愛いイケメン社長。
そちらの意味では何も意識していないウォニョンに、意識することである意味勝手に振り回されてるテジュンが良い!脇キャラたちの絡み方も丁度良く、ちょっとした日常会話も楽しいです。
ただやっぱり裏で会社が関わってるので、テジュンが真実を知ったときのことを考えると心が痛くて…。それでもゆっくりゆ~っくり育まれる感情の存在を感じ、ただただ目が離せなくなる作品です。
まだまだ恋に発展するのか?という段階で終わってるので、続きがとても気になります。

絵本みたいな素敵なお話

めちゃくちゃ素敵な作品でしたー!異国の風が吹く緑とレンガのピザ屋でバイトするトーマのもとに、人型化する猫が飛び込んでくるお話。最後はじんわり泣けて、幸せな読後感でした。
子どものころから、まぁいっかでなんでも諦めてきたトーマ。なので不審な猫男も、ブルチャートと名付けて受け入れます。名前をもらって興奮したり、トーマを探し回って不安になるブルチャートが切なくて可愛い。
過去が明かされてからは、もうずっと感動の嵐です。何年も何年もトーマを一途に想い、もらった布を大切に咥えて待ち続けたブルチャート。一度倒れても、猫又になって再び起き上がり、トーマを求め続けます。
いろんな偶然もまた絵本みたいな世界観で、キラキラして見えました。
誰かに求められたり認められたりしてこなかったトーマが、特大の愛を持つ猫に出会って必要とされる喜びを知り。名を持たず些細なことからトーマだけを求め続けたブルチャートが、トーマに呼ばれて居場所を見つける。二人で寄り添うあったかい雰囲気がとても良かったです。
お気に入りは二人で窯の前でピザが焼けるのを待つ後ろ姿。共同生活の幸せがあふれてる一場面で、本当に大好きです。

自然いっぱいの背景に目を奪われる

目が死にかけてるオジサン店長のもとに、すーぱーゆるゆるな謎男が転がり込んでくるお話。時がゆっくり流れるのどかな島が舞台で、海や森や廃倉庫など、自然いっぱいの背景絵に目を奪われてしまいます。最後のオチには笑っちゃったな。
永田と百瀬は、なにもかもが正反対っぽい二人。運の良し悪しも両極端っぽいから、百瀬の幸運力で永田の何かが向上しそうな空気が出てて、良い感じです。
百瀬は当然のようにワケありなヤバい奴だったわけですが、そのピンチを救いに行く永田がもうめっちゃくちゃカッコ悪くて!ボロボロで土下座してお願いするってすごい。告白もやっぱりカッコ悪いオジサンで、情けなく頑張ってる姿が泣けました。
ラストはよく分かんないことになってたけど笑、百瀬にはどこででも生きていけそうなたくましさがあるから大丈夫なんじゃないかな。
好きだったのはチガウヨ狸さん。あと永田がママチャリで走るシーンも好き。田舎道をチャリで走るシチュってなぜか見入ってしまう。特に最初の通勤シーンが大好きです。

花岡の愛がずっと激重でほのぼの

学生カップルらしいイベントがたくさん楽しめる4巻。ついに進路問題が!と思ったら、あまりゴタついたりせずに、穏やかに結論を出していました。花岡の愛がずっと激重でほのぼの。
今回も善次は空気で語ってきます。善次には(読者視点から)まだうっすら不安を感じてしまうところがあって、繊細な表情に惹きつけられて気になります。
甲子園や試合描写はさらっと。花岡がどんなに天才扱いされても、実際の野球シーンでその実力を見せてくれないので、説得力に欠けるのが残念かな。花岡の核の部分だろうに、ここまで描かれないのはどうなんだろう。花岡のかっこいいところが見たかったなあとも思います。
そしてこんなに美人だった!?と驚くケンちゃん登場。アンニュイな表情で軽く口説くシーンの切なさが!好き!甲子園の回想はめちゃくちゃ熱かったです。花岡に負けない善次への想いの強さが伝わってくるようで、普段はあまり表に出せないケンちゃんと、常に情けなく必死な花岡との対比もまた良いです。
甲子園が終わり、進路も決まって、新たな展開に入っていくのでしょうか。個人的にはケンちゃんの存在感がぐっと増した巻でした。

ラストの山寺のモノローグはちょっとすごい

面白かったです!前半はなんとも形容しがたい面白さ!シリアスなのに笑っちゃって戸惑ったり、山寺に振り回される展開に快感を覚えたり。とにかく山寺が本当に良いキャラしてます。ゲスクズだろうと、振り切れてるキャラは好き!
今回の新キャラは、小夜をパパと呼ぶ双子の子供。そこからメイと吸血鬼の過去話に入ります。魔女狩りから人間の終わりと吸血鬼の始まりを迎えたメイが、愛した吸血鬼を殺すまでの残酷な物語。
気になったのは、吸血鬼が正気を失った理由が分からなかったこと。推測だけ示してはっきりさせなかったのは、今後の展開に関係あるってことかな。
小夜は変わらず善人キャラだけど、濃いキャラがどんどん出てきて主人公ながら影が薄くなっているような…もっと背景とかいろいろ知りたい。濃すぎる顔圧ホストは要所で大ゴマを使いつつ重要なお仕事してました。
そしてラストの山寺のモノローグはちょっとすごい。小夜から受け取ったものを、昔貰いそびれたものと表現してて。山寺の過去はこれまでに何度も描かれてきましたが、その全部がこの言葉にかなりの重みを持たせてて、うっかり泣きそうになります。
守りたい小夜と自分のものにしたい山寺、という関係性の確立を見たような。この作品を誰かにオススメするなら、まず5巻まで読んでみて!と言うかもです。

世界観の理解が深まる巻かな

夜明けはまだ遠いのかなーっていう5巻。辛いシーンは多いけど、今まで断片的だった情報がまとまっていて、世界観の理解が深まる感じでした。
でも逆に疑問も増えて、面白さよりなぜ?と思う気持ちが上回ってしまったかも。現代設定で一気にスケール感の萎みを感じ、一歩引いて読んでる気がします。
エルヴァの洗脳って解けたわけじゃなかったのかな。洗脳ありきで見ないと行動原理が謎なことが多いです。設定を考えればパラドックスに陥って、どこまで期待して良いのかな、と思ったり。
黒海は陸で姿を保てないのに、まだ海に入って斬り続けるの?個体数が減るわけでもないし、そこに疑問を持たないの?とか。黒海の幻影は覡が介在しなかった仮定の未来?変えられる(偽)未来を見せるのに腑に落ちる理由が設定されてるのかな。
第一話から描かれていたミカイルが出てきたことで、ストーリーが構想通り進んでるらしい安心感はありますが、この作品が描きたいものの方向性は好みに合わないかも…とのモヤモヤは拭えません。4巻で見えた道徳教育系に進むと無理。
今巻はアルトの説教臭いセリフがなく、個人的には前巻より読みやすかったです。ただ全体的にもっと独自性を強めて欲しい。作品初期なら既視感もよくあることだけど、そろそろ離れないと既存作の下位互換的位置付けになってしまう…。
BLじゃなきゃ別作品のオマージュや設定等あれこれ指摘される点の多い作品じゃないかと思いました。

「働くのか、俺以外のやつと」

楽しみにしてた右野マコさんの新刊!この変なノリと高いテンションがクセになって大好きなんです!今作もさすがの勢いで、圧倒されつつ置いて行かれないように頑張って読みました笑!
モッサリ系無職男子二人が就職用に身なりを整えたら、月9俳優並みでしたって始まり。二人は市役所に雇われ、BL風に島原をPRしていきます。グルメ紹介は本当に美味しそうで食べてみたくなりました。お店も実際にある場所のようなので…行ってみたいな。
解説ナシに方言がばんばん出てきて、たまに意味が分かりませんが、田舎ののんびりした空気を感じられて良いです。笑ったのはケサランパサラン、印象に残ったのは「働くのか、俺以外のやつと」というセリフ。
欲を言えばもう少しページ数が欲しかったかな。あっという間に読み終わってしまい、もっと読みたいーっとなりました。
安定の笑いを交えつつ、島原のいろいろも知れて癒やされる一冊でした。

オマケの2024年ver.が良かったです。

3話+2話+αで、2カプのお話が入ってました。新装版ってことを忘れて読むと、突然出てくるケータイにびっくりします笑。オマケの2024年ver.はちょっと絵が変わってるかも。全体的に短さ(ページ数の少なさ)が残念だったかな。
一作目は表題作で、ぐいぐい迫る小料理屋店主の栄枝と、ビクビク系バツイチリーマン曽我のお話。小料理屋の温かみのある雰囲気がすっごく良くて、飯テロをもっとくれーって感じでした。
内容的には印象に残るエピソードがありません。口説きまくって押せ押せな告白は好きなのに、栄枝のセリフが刺さらなくて。関西弁が苦手だったり離婚理由だったりの設定も、扱い方が表面的で、まとまり悪く感じます。
せめてすごく萌えるシーンか、新鮮味のあるエピソードが何かあればなあと思いました。
二作目は野菜嫌いの堅物リーマンとチャラ系ゲイの八百屋さんのお話。こちらは描写できなかった部分をセリフで処理して無理やりくっつけた?て感じでした。
正直二作どちらも物足りなさはありますが、最後のオマケで栄枝がカッコ良くなってて美味しそうなおかずも出てきて、ほっこり満足度を上げてくれたと思います。