帰宅して開口一番「よう。いい子にしてたか?」
なんて、昨今あまりお目に掛からないような攻めの雄みから始まり、ちょっと期待に震えてしまいました(笑)
前作未読です。
奈良先生の書かれた表紙に一目惚れして購入!タトゥーと軽薄そうな大人の雄み溢れる攻めと、明らかに強気で意地っ張りな受けの表情がたまらんです。
三兄弟の話ということは知っていたのですが、冒頭の説明部分は一瞬混乱したものの、前作未読でも問題なく読むことができました。
エロ中心な作品は特別好まないのですが、こちらは甘くてエロくて面白かったです。お話はオメガバースの王道を地で行ってて、むしろ最近では珍しいかも?
受けの巡は強気さと繊細さあり、いかにも意地っ張りな可愛い猫ちゃんという感じで、攻めの大智がそれを可愛い可愛いと愛でている様子が良かったです。
大智の時々出る「~だぜ」「~じゃねぇよ」という言葉遣いには、若干古き良き雄みを感じてしまいました。
一見チャラく輩(やから)風で心配になるけど、実は優しいし気遣いのできる男でした。とにかく受けを大事にしてくれるので、個人的にはもう少し猛獣感や胡散臭さがあっても良かったな~という気がします。
ただただ個人的好みですが、色々経験してる攻めの色々が垣間見えてモヤモヤしたり、逆に信用できるようになったりするのが好きです。受けに見せる甘く優しい口説きモードだけでは物足りないー。
エッチの回数や分量は多く、可愛くてつい苛めちゃうという面はあれど巡もMってほどでもなかったかな?
感情に任せて思ってもみないことを言ってしまう意地っ張りな巡が大智を傷つけてしまうシーンがありましたが、その後反省してめちゃくちゃ泣いてるのが可愛かったです。
翌日大智が心配して来てくれましたが、ここは巡に頑張って自分から動いて欲しかったな~。2人の関係では巡のが受け身なので、自分から大智のところに行き泣いて謝ってたら更に萌えてたなと思いました。(その必死さ絶対可愛い。見たい)
年上の余裕というか大智の先回り包容力が勝ってしまいましたね。
ちょっと危なっかしい巡なので、そんな大智が相手で安心は安心ですが、なんか…こう…もうちょっと苛めたくなっちゃうような子でした。
お話も展開も2人のキャラも良かったし楽しんだけど、後半ちょっと萌え切れずな部分がありました。
スマートで格好いいイケメン眼鏡の攻め京(けい)と、眼鏡を愛し眼鏡屋に勤め伊達眼鏡を7つ保持する眼鏡オタクの受け一咲(いさき)のCP。
全編振り切ったメガネBLです。
物語は、攻めが趣味でやっている料理+雑談配信を元々受けはファンとして視聴していて、その攻めが受けの眼鏡屋に来店するところから始まります。
攻めが受けを気に入ってグイグイ距離を詰めてくる中で、2人は仲良くなっていきます。2人はお互いを尊重し興味を持ち、悩みを共有し、自然と仲が深まっていくので恋になるのは自然だし、恋の予感に楽しく読み進みました。
ちょっとしたすれ違いの積み重ねで、ゲイの攻めは受けもゲイかも?と勘違い。そうかも?違うかも?と思いつつ、攻めの恋心がどんどん積み重なっていく様子がとても良かった~!
そして両視点で進むので、お互いがどんな風に2人の関係を捉えているのかよく分かって、2人とも大人可愛い感じが好きでした。
配信の中でも「眼鏡美人」として片想いのノロケを繰り返すものの、受けは自分のこととは気がつかず。良い仲になっていく2人にモヤモヤしたりして、自分に焼きもち焼く可愛い受けが見られます~。しかも攻めも受けの嫉妬に気づいてて期待が膨らむ膨らむ。
そろそろ恋心がパンパンです…!というタイミングで告白の流れになるのですが…。
ネタバレ
↓
うぅ~~~~~~~ん、攻めーーーお前ってやつはーーーー!!!
結局受けはノンケなんです。攻めへの気持ちも自覚した恋心ではなかった(告白時点では)
それをさっと理解した攻めは…自ら引いちゃうんですね。
「ノンケなら友達としてで大丈夫。僕は割り切って付き合えるから」って…その後受けから連絡しても逃げまくり、めっちゃ疎遠になろうとしてるじゃねえかー!
もっと仲良くなろうとグイグイ口説いてる時の攻めのが良かったなぁー。押しつけがましくなく、しかし「好き好き可愛いモード」全開で。
いきなりヘタレ全開になりちょっと残念でした。
ここからは受けの男前ターン。
ノンケだからって決めつけるな!ばりに自分の気持ちを確認し、攻めをとっ捕まえてきちんと対話します。
2人が気持ちを通じ合わせた後の初Hはガンガン激しいものでなく、初めての受けに配慮してポリネシアンセックスばりの穏やかH。こんな攻め…いるんだ…と思わず思ってしまうBL脳(笑)素敵でした。
ただ、付き合った後もどうにも自信なさげなんですよね、攻めが…。対して受けは男前。この力関係にうーん、萌えきれず。
個人的萌えとしては、後半の攻めでちょっと失速してしまったかなと思います。
ラストの攻めにモヤりました。
だから、めっちゃくちゃ読み込みました。納得いかんくて。
そしたら、1周目で読み切れていなかった攻めの感情に気が付いて…読めば読むほど萌えが見つかる。
いや、もうめっちゃ良かったーーーーー!
かなり長文ですが個人的解釈。
まず、攻めの真澄(ゲイ)と受けの小豆(ノンケ)の友人同士がゲレンデマジックで体の関係を持ってしまうところから…。お互い無かったことにしようとしたのに、なんでか酒の過ちで2度目H。
そこから思いがけない第三者視点!びっくり。2人の友人都竹くんが傍から見た2人や性格を色々教えてくれます。新し面白くてよい〜。
しかも、例の如く彼女にフラれて号泣して真澄のところに来る小豆めっちゃイイ。全力号泣する小豆に胸を貸す真澄の顔もめっちゃイイ。
当て馬が出てきたり、真澄と小豆の2人の出会いを知ったり。
アレアレ?攻めの真澄って…好きじゃん…?ノンケで、告白されたら誰とでも速攻付き合って思い込み激しくて恋愛脳なのに速攻フラれちゃう小豆のこと…しっかり好きじゃん???
「ノンケの小豆は男はナイ」って自分の恋心は横に置いてきたのに、男の当て馬出てきて心中穏やかでないし無自覚邪魔しちゃう感じ。めちゃくちゃ良き…。小豆に「愛の可能性」と言われて嬉しかったよね。
2週間後の電話と言い、ちょこちょこ小豆の言動に一喜一憂(一怒)してるのよ。
出会ってすぐからバかわいいし恋愛対象に入るって言ってる。最初からかよ!
酔い潰れれば迎えに行くし、寝込んだらうどん作るし、フラレたら世話するし、急ぎの電話くれば吸ってたタバコも潰しちゃうし。一つ一つが細かくて好きな人に対する態度で可愛いのよ!
表面はデレすらない塩クールなのに!
でも、小豆は「自分を好きな子が好き」「告白されたらすぐ付き合う」から。
小豆のことを好きだけど、小豆のことが好きだから、そんな形だけの関係なんて望んでない。うっかり体の関係持っちゃったからって、好きだって知られたからって。小豆から付き合う?て言われても答えはノー。
そして終盤、小豆の渾身の告白シーン。
一周目は、なんで?頑張ってるの受けだけじゃん…しかもなぜ笑う…?(フハッとかクッとかバカにした笑いのように感じた)意味わかんねー!ラスト萌えねー!
と思ってしまったのです。
でも、違うのね。都竹くんが言ってた。
真っすぐでズレてて直情的で感情駄々洩れで一人でジタバタする超絶面倒な小豆に呆れてバかわいくて愛おしくて笑えちゃって…それにキョトンとする小豆がまた可愛くて笑っちゃう。これね。
小豆の告白で一対一て言われた時の表情…でも続いた言葉は「彼氏になってやる」だった。そこに(小豆の)愛はあるのかい?なのよ。
小豆が最後に涙ボロボロ流しながら「大好き」って言った。自分を好きな子が好き、去るものは追わず…な、ある意味受け入れ体質な小豆が自分から真澄に気持ちを向けてきた。引かないでぶつかって来た。
キスを返してキョトンとする小豆を笑っちゃう真澄が良かった。
呆れ可愛い愛おしいって時、真澄いつもパッと明るい顔で笑ってるんですよね〜。大好きが漏れてる。
うまくまとめられず長文なのでとにかくモヤりポイント中心に書きましたが、こんな感じで自分の中で解釈しました。分からんけど。
いやいや、なんだ萌えしかねぇ。
ところで、2度目Hの後、小豆の体には複数のキスマークや歯形が…。ほとんど明かされないけど、結構激しかったのでは?一体どれ程のナニがあったのでしょう。その辺り詳らかになりませんかね?(先生ー!)
重い恋愛観の小豆と付き合うのは面倒だろうなぁ…でもその小豆のことが好きだからなぁ。大量の連絡もヤメロって言えばいいのに止めはしなかったもんね。真澄はいつもなんだかんだ受け止めてる。そして振り回されてる(笑)
2人の関係ははっきりさせず終わる形になりましたが、ほんといつでもどうにでもなるんだろうなぁ。
でも、読者は強欲だから、この2人の続きと小豆に受け入れられる真澄のデレが切実に読みたいです…先生ー!
久しぶりに頭抱えて萌え転がった~~~!!!めっっっちゃ好きです!
年下ワンコ属性の攻めに登録されていますが、攻めと受けがお互いに影響を与えあい成長していく「対等さ」が2人の関係の基本ベースだと思います。
そして、その隙間に攻めが入れてくる「年下の可愛さ」や「ちょっとしたワンコみ」に、受けと一緒にキュ~~ンとなってしまいました。
男前同士の相棒的関係に恋愛の甘さが混ざり合う感じ…はぁ~くせになる。
物語は、石持ちという称号を得るほどの優れた魔術師である受けエリアスが、さる事情のため行っている「別れさせ屋」の特別な依頼を受け、勇者である攻めジークハルト一行に同行するところから始まります。
出会ったときはしおらしく謙虚な風を装っていたエリアスと品行方正で爽やかな勇者然としたジークハルト。
そもそも冒頭でエリアスの性格は分かっているのですが、うん。読者から見るとどちらも胡散臭い~ww割と早い段階で2人の素が暴かれます。
そこからの2人の素を出した掛け合いが楽しそうで、でもダメな部分は指摘したり相談したりとお互いに成長し合い、信頼関係を積み上げていく様子。そして、それが徐々に恋愛感情に発展していく様がしっかり感じられてドキドキしました~~。
お互いに好きだろうな~と本人達も自覚している甘く密やかな空気が漂っているのがとても良き。恋人向けの首飾りの売り文句にときめいて買ったジークハルトのエピソードが可愛かったですw
そしてきちんと心を通じ合わせてからの、2人の心が満たされたエッチが素敵でした。
全体を通して、2人の関係の進む過程がひとつひとつ感じられて萌え転がりました。ほんとに。
そして事件パートでも、エリアスの因縁の過去や復活した魔王が絡み合ってきて、こちらもハラハラで読み応えがありました。
パーティーの仲間たちとの友情も良かったし、攻め受け含めそれぞれのキャラクターの成長がしっかり描かれており、何よりツンでクールな美人受けエリアスのたまに出るデレは見所でした。そりゃ可愛すぎる。
まだまだ読んでいたい2人でした。プリーズ続編!
また…!また、思ってたんと違う展開!
色んな意味で予想を裏切られますね!
1巻ではまだ想いが通じ合っていなかったのは敢えてなのでしょうが、同時発売じゃなければ2巻は読まなかっただろうな~と思います。
でも2人の思いがやっと通じ合った2巻良かったー!
2人の付き合ってからのラブラブっぷりと、尽きぬ悩み。。
底に流れるのがシリアスなので常に悩んでるからモノローグ多くて若干まどろっこしいのと、お医者さんのところに行くと大体絶望して帰ってきてるなってところが若干気になる。
攻めがその医者にも嫉妬丸出しなのと、激重執着見せてき始めてヤンデレ風味に仕上がってきて面白い展開になってきました。
2人がどう結末を迎えるのか完結したらまた読みたいです。
BLアワードノミネート作品で一時期ランキングにずっと居たのを思い出して読んでみました。レビュー一切見ていません。
あ…1+2巻同時発売だけど、まだ完結じゃなかったのね…。てっきり完結作品と思い込んでいました。
それにしても表紙と絵と帯の「ここで俺の子供、孕むんだよ」というセリフ。
てっきりエロラブコメディかと思い込んでいました!パート2。
思ったよりシリアスで攻めの葛藤部分が大きくて、う~ん、私は1巻のみではまだ2人の関係に萌えは感じられませんでした。
てっきりラブラブで「孕む」とか言ってるのかと思ったら!パート3。
無理矢理から入ったので、あ…そういうテイスト…と思ったら攻めが大後悔していて真面目な人柄が窺い知れました。担当医師の「未遂だし訴えられてないなら良かった」発言はちょっとどうなのと思いましたが。
お互い気持ちはありつつ、「じゃあ付き合おう」とはならないもどかしさ。
結局ズルズル身体先行になっちゃってる感はありますが、攻めが性欲を抑えようと我慢してる姿や、受けが包容力見せてくる感じは良かったです。
唯一思ってた通りだったところ→エロがエロい。
2巻行ってきます。
ゴブリンかぁー…(そこにBL的萌えはあるのかい?)
と思ったのが第一印象。
最近櫛野ゆい先生祭りが開催されていた(個人的に)のと、思う以上に評価が良かったので手に取ってみました。BLって幅が広いなぁ~と思いながら。
結論から言って、ゴブリン(人間とのハーフ)が受けでも物語は良かったです!
ファンタジーの世界観やバトルシーンは櫛野先生らしくしっかり描かれていたし、その世界に没入して楽しめました。
展開としては王道。
一時的に視力を失った攻めレオンとハーフゴブリンのリュイが出会い、目が見えない中で共に生活し、お互いの人となりや心に触れ恋に落ちます。
こちらも櫛野先生らしいと思うのですが、2人とも心根が良く正直で優しい人たち。
想いが通じるのに変に拗れたりはしません。
ただ、攻めは受けの姿を見ていないので人間だと勘違いしている状態。見た目が半分人間、半分ゴブリンのリュイは姿を見られるのを恐れ…。
この部分の告白のやり取りとリュイの決意、そしてレオンを元の世界へ帰すためにリュイがした行動が切なくて切なくて。。
でも、逃げる受けっていいですね。そのことに疑心暗鬼になりながら悶々と過ごす攻めもwww(苦しむ攻めスキー)
レオンはとにかく誠実で真っ直ぐな思いやりがある人で、包容力が半端ないスパダリ。
リュイもとにかく健気でピュアで優しい。森の奥でひっそりと一人で住んでいた、住まざるを得なかったのが不憫でした。
そんな2人が森の中の小さな暮らしの中で、おはようおやすみ、ただいまおかえりと丁寧に挨拶し、小さな事でもありがとうを忘れない。心温まる日々を大切に過ごす様子にほっこりしかないーーーーーーーーー。
(甘めで丁寧で優しいCPで、ちょっと自分には刺激が足りなかったけど)
終盤は若干駆け足で、方々でのリュイの受け入れ度が高く、2人の仲があっさり認められたり王城での人間と魔物の軋轢などは感じられず物足りなさも感じました。
森の奥の話が丁寧でゆっくり紡がれていたので、もう少し後半にボリュームがあっても良かったかな?
そしてリュイはいいとして、森で暮らすレオンはこれからどう過ごしていくのでしょうか。王子としての資質や能力、女王になる姉との信頼関係などを考えると、中央から退いてしまうのは勿体ない気がしました。(でも王城でリュイが暮らすのも違和感というジレンマ)
電子限定SSがリュイが報われて良かったです。素敵なお話でした。でもちょっとフラムにも負けてるように見えちゃう可哀想なレオンでした。
表紙の銀長髪攻めも良いのですが、口絵の黒髪短髪攻めも見て欲しいですね~!
一粒で二度美味しい魔法で変身できる世界の物語です。…いや、待てよ。攻めは竜姿にもなるので三度美味しい方…!?
国で唯一魔力を持たない落ちこぼれ王子が主人公の受けリオネルです。
頑張り屋さんで熱意はあるものの空回り、溶け込みたいのに周りからも敬遠され悩んでいる真っ最中から物語が始まります。
冒頭、竜騎士学校のことや世界観に馴染むのに少し時間が掛かりました。
それは悩んでいる受けの心情が…頑張りたい!やらなきゃいけない!僕はこうしたいんだ!といったグルグルした心理描写が繰り返されているように感じて。それさっき何度も聞いてるから…と若干まどろっこしい。更にその上で世界観を説明されるので、もう少し整理してくれ~~と思ってしまいました。
そんな中登場した攻めのディーノ。分かりやすくツンツン塩対応だったけど、割と早めにほだされて2人で行動するようになります。ダメな所はきちんと指摘してくれる攻めのお陰で受けの悩みに一筋の光が…。
と、ここからがスピード感が出てきて面白かったです。
序盤のモダモダが嘘のように、受けの良さが出始め前向きさと努力の証と心の成長がガッチリ噛み合ってきます。
ラブ面は、う~ん。とにかく攻めのほだされが早くてチョロい気がしちゃうから…もうちょっと頑張れと言いたくなりましたw2人のパートナーとしての信頼は分かるのですが、萌え要素は少し薄めだったかなと思います。
ただ、事件パートがしっかりしており、謎の解明やバトルシーンはハラハラ楽しく読めました!
受けの長年の悩みも実は…があり、割とそこはあるあるで良い驚きはなかったですが、色々な要素が絡み合った事件と結末は読み応えがあったので、評価一つ上げます。
コールドスリープで眠りについて20年後の世界…!
うわー、何だかすごい世界線でした。
突拍子もないような世界でなくリアルというか、海野先生この世界観をしっかり構築されていて、さすがお上手だなぁと思いました。
時代の流れも移り変わりも速い世の中ですが、20年後だからって空飛ぶ車がビュンビュン飛んでるわけでもなく、変わるところと変わらないところの線引きがリアルだなと感じました。
BL的に言うと、執着ワンコ攻め×無気力ほだされ受け…かなぁ。(受けが何と言うべきかちょっと悩む)
無気力と言ってもその辺りもじっくり焦点が当てられていきますので、多少硬さははありつつも解れていく様が見所の一つです!
萌えという観点では個人的には薄めなのですが、お話として面白いし新しいし最後まで楽しく読めました!
そして、何と言っても18歳から20年間受けを待ち続けた攻めにアッパレ。一途が過ぎる~~~。(いや、その20年の間の諸々はあるのですが。逆に無いと不自然と思うのでそれはそれで良い)
正直読んでいて攻めが38歳という割に若い印象(話し方など)ではありましたが、年下×年上が年上×年下になってしまう受けの戸惑いや、徐々に醸し出る程よい甘えが2人の関係をちょっと甘酸っぱい心持ちにさせてくれて、とても良かったと思います。
受けの先生然とした口調や意見、接し方、そして歴史の雑学などキャラクターが徹底されており、教師という職業でも無気力と見せつつ実は無意識熱意が伝わってるの良いなぁと思いました!素敵な先生やん…。
自分が他人にどれだけ影響を与えているかなんて見えないから軽視してしまうけれど、影響を受けた側はいつまでも覚えているしそれを人生の指針にしていることもありますよね。
自分もそんなことがあったなぁ…なんて思い出しながら読んでいました。
余裕無く必死に生きてきた受けの過去や、中々明かされない攻めの20年間。胸にぐっとくる箇所がありました。
攻めが思わず語ってしまった心中は特に胸が締め付けられるような、そして頑張ってきた自分に対する言葉がすごく身につまされました。あまりにも長い年月だもの…良かった…。
20年に及ぶ壮大なラブストーリーですが、2人はまだまだこれからで未来に向かっていく希望のあるお話だと思いました。
読んで良かったです。ありがとうございました!
あれ、思ってたんとちがう…?
受けは元気でやんちゃ、思ったより年若い印象。
攻めは大らかな男前で、思ったより根が明るい印象。
あ~~CPの属性ちょっと勘違いしていたな。ハマるかな~~と恐々読み進めましたが、
ストーリーとスピード感のある展開が楽しく結局一気読みでした!
時にコミカルな表現もありスッキリ読みやすいながら、人物の心情など丁寧に描かれており全体的に読み応えがありました!良かったです!
(よくよく読めばきちんと登場シーンに彼らの印象や性格を思わせる記述があったので、本当に自分の思い違いによるものでした。。)
義賊の受けという設定に心がときめいたのですが、活発で物怖じしない真っ直ぐないい子でした~。攻めの武炎も世話焼きで裏表のないタイプ。
真っ直ぐ同士の恋愛なので割と分かりやすいし、ストレートに思いを通じ合わせるので恋愛面でもどかしさを感じることはありませんでした。
2人のエッチもとても丁寧な描写で、溢れる想いが伝わってくるようなシーンで素敵だった~~!
出てくる登場人物みな、様々事情や心情、思惑はあれど根っからの悪人はほぼいなく、読後感もスッキリほっこりするものでした。
そして皆さん仰っている通り、ジャベールはとにかく良いキャラで良い意味で裏切られましたw