『英雄はアンブロシアを喰む』の電子版特典SSのこちら。
コミコミさんの紙本のSS小冊子は、本編の内容にかなり深く関わる前日譚でしたが、電子版のこちらは、本編の一場面をより詳細に記したもの。
どちらかというとコミコミさん小冊子の方が重要な内容なので、これから購入される方で紙・電子こだわりのない方にはコミコミさんの紙本をおすすめします。
電子版SSのこちらは、媚薬に毒されたアイが、ヘスペリデスの泉の中で癒されるー
という本編にも出てきたシーンの、詳細バージョン。
「愛されるより愛したい」を地でいくようなニキアスの言動に、こちらでもほうっ…とうっとり。
そしてまたも拳でニキアスを殴ったアイでしたが、なんと神子の体はダイアモンドと同じ硬度・強度とのこと…そりゃ怪我するわ!
ニキアスとアイ、二人の束の間の睦み合いに心穏やかになれるSSでした。
試し読みで想像したよりずっとえちえちで、ちょっとビックリ…!
義賊団のリーダー、ウサギの美影(みかげ・受)。
ある日逃走に失敗して捕まってしまった美影は、狼の環(攻)から「仲間に手を出さない代わりにセッッさせろ」と言われ従うのですが、一夜限りの関係かと思いきや、発情期に入った環の相手を1ヶ月続けろと言われーー
と続くお話です。
もふもふ、獣人、ケモミミが好きで萌えたんですが、加えて描き下ろしのセッッの”尻尾吸い”がまた可愛くて!うさぎの尻尾、見るからに可愛いもんね。。
エピソード面では美影の顔の傷にまつわるものやその回収もあり、ぐっと胸にくるところがありました。
ただ、二人の関係性が近づく過程はやっぱり薄かったかなあ…なにぶんえちの分量が多いので;
攻めが泣きながら「(受けに)そばにいて欲しかったから話せなかった」と告白するシーンがあるんですが、ちょっと感情移入しづらかったかな、と。
もふもふ好き!とか、いろんなえちが見たい!という方に特におすすめの一冊です◎
(逆にストーリー性を何よりも重視、という方にはちょっと物足りないかと;)
顔のいいバチクソ生意気後輩 × 要領悪めの先輩社員のお話です。
想像以上にえちで驚き…
真部(受)が寝ぼけて美山(攻)に抱きついてしまったことがきっかけで、お互い「後腐れなく発散できる相手」としてエッチすることが日課になってしまった二人。
職場でやりすぎだろ!!というところはツッコミ入れたい…
おもちゃに緊縛、ガムテープで口を塞いで…など、1話ごとにありとあらゆる多様なプレイ・えちが出てきます。ほぼ毎話、えちしてる二人。
ストーリー性というより、プレイの種類とコミカルな雰囲気を楽しむ作品かなあ。
偉そうにしてるのに実は攻めは◯◯が怖い、とか、そんな小ネタにふふっとなりました。
テンポよく進みライトに楽しめたんですが、攻め受け共に共感したり、何か深いものを感じることがなく、個人的には物足りなさを感じたかな、、
お、思っていたよりずっとえちえちだった…!
想像以上の描写の多さに、正直終盤はちょっと流し読みしてしまったところも…;
獣人の王である「朱雀」でエリートαである尊 × 親に捨てられ施設育ちの不憫Ω、暦というカプ。
攻めが、架空の生き物である「朱雀」の獣人というのが斬新。
人間界には存在しない生き物ということで、他の獣人とは違って獣化できないという設定も面白かったです。
後半、そんな尊が…というシーン、ぜひイラストで見たかったんですが、光り輝く様子は見られても獣化した姿が見られなくてちょっと残念でした、、
そこは想像力で補う!
命令口調で偉そうな尊が、実は暦の反応をちょこちょこ気にしていたり、番になってから少し優しい口調になったり「様」抜きで呼ばせようとするところなどが強いαなのに可愛く思えて、とても好きでした。
えちのシーンが長めかつ多めなのは、好みが分かれるところかな。
自分はそこまで求めていないので、後半、何回目かのえち描写の部分ではちょっと気持ちが無になってしまってました。。後半の方が番になったりと盛り上がるパートだったと思うんですが;
展開的には、一目見て気になった人が予想どおり運命の番だった!という王道です。
そこに獣人王(それも朱雀)×人間という関係、そして暦が尊の父親の(元)愛人で、父亡き後に愛人が相続される、というオリジナル要素があり、それほど既視感を覚えず楽しく読むことができました◎
初読み作家様です。
モデルの誘い受け君に振り回されてる温泉宿の若旦那・永進。
スキャンダルを起こしたモデル・花守が謹慎目的でしばらく宿に滞在することになり、そのお目付役を任されるのですがー
と続くお話です。
1話ですでにこれだけ振り回されていたら、この先ますます苦労する様子が目に見えるようでちょっと同情( ̄∀ ̄)
初対面で愛想の良かった花守が急に態度を変えたあたりは、実は腹黒で嫌な奴なのか!?と思いましたが、そんなこともなさそうで、ほっ。永進のことは誘いまくってるけどw
果たして攻めは、これからどうやって受け君に陥落していくのか
。既に「足が綺麗だな」とか思っちゃってるので意外と落ちるのは早いような気はしますが、楽しみです◎
美麗な表紙と、あらすじの中の「恋心、好意などの気持ちが高まると、周囲に花びらを降らせるという不思議な力を持つ少数民族〈花の民〉」という設定に惹かれて購入した、こちら。
シリーズものとは知らず読んでしまったのですが(シリーズ5作目とのこと)、シリーズ未読でも問題ありませんでした。
でも恐らく既刊に出てきたカプなのかな?というカプが登場していたので、既刊を読んでいらっしゃる方ならより楽しめるかもしれません。
表紙イラストを見ても分かるように、桃色の長髪受け様・ルスランが美しい〜!
見た目だけじゃなく、その心の中まで美しかった。
想いを寄せた相手・ナフルーズが過去に囚われており、自分はナフルーズが愛した人の身代わりとして召し上げられたのだ、と知っても、決してそのことに腹を立てたり城の者をなじったりはしないんですね。
それどころか、”自分が分不相応な恋をしたのが悪い”と自らを責めている様子に胸が痛みました。ここがね…なんとなく100%共感はしきれなかったというか、もっと、腹を立てていいのに…!ともどかしく思ったところ。汚れた心の大人でごめんよ。。
そして、この受け様なんとまだ15歳なんですよね。攻めとの歳の差、10歳。
うーん、15歳かあ…未成年かあ………15歳で、攻め様の愛した異母弟の愛娘を養子にしたのかあ…とか、年齢についてはちょっと引っかかってしまったかな;
個人的には、20代の設定の方が無理なく入り込めたと思います。
また、攻めが、かつて愛したの人の「身代わり」としてではなく一人の相手としてルスランを見るようになる過程も少し説得力に欠けたかなあと。
ただ、愛を自覚してからの溺愛・一途っぷりは見事だった!
枯れてしまい、両親のもとへ一時的に帰したルスランのもとを諦めず訪問し、ルスランの両親になじられながらも必死に愛と決意を伝える姿に、心打たれました。
あらすじを読んで期待していた「気持ちが高まると花を降らせる」描写にもとてもときめき、うっとりしました。
上記諸々を踏まえた上で、「萌」評価で。
高校のイケメン人気保健医・瀬尾 × 努力空回り系教師・横矢のケンカップルストーリーです。
攻めに弱みを握られ、反発しながら従うものの、実は瀬尾のような教師になりたいと憧れている受け様。意地っ張りではあるんだけど、それを素直に認めて相手に言えるところが好感度大◎
上から目線で終始偉そうな攻め様と、攻めが受けに惹かれていった過程は、ちょーっと自分の萌えどころには刺さらなかったかな、、
全体的に展開早いなあという印象でした。
一悶着ありつつも、瀬尾の叔父の介入のおかげで丸く収まり大団円。
描き下ろしの、横矢の足のホクロにキスして舐めて…というところが個人的に一番の萌えポイントでした。
初読み作家様でした。幽閉された不憫受け王子(受)とその護衛騎士(攻)のファンタジー物語です。
12歳で王や弟などの家族と引き離され、幽閉されている第一王子・ユージア。幽閉されている理由は彼が「精霊王子」で精霊のお告げを聞くことができる存在だから。
父王はいまやユージアが精霊から聞いた内容に完全に頼って政治を行っており、ユージアがいなくなっては困るのです。
そんなユージアにとっての幼い頃からの憧れの存在は、騎士団のランベルト。
ある日ユージアの毒殺が謀られたことにより、ランベルトがユージア専属の護衛騎士になるのですが、ユージアにはそれを素直に喜べない理由があってー
と続くお話です。
護衛×王子という主従関係と、その関係ならではの敬語攻めが良かった〜◎
セッッの時の優しい言葉責めも好みでした。
戦闘の際の、触手ならぬ木のにゅるにゅる(?)による受け君の純潔の危機なんかもあり、どうなっちゃうの!?とハラハラ。
ただお話の展開的には途中、ちょーっと都合よすぎないか…?という部分がちらほらあり、もったいないなあと思うところも。サラッと一冊読めてしまった感があります。
戦闘シーンも、若干手応えが薄い感じがしたかなあ。
さらに細かい設定と無理のない展開があったら、より萌えを感じられた気がするな、というところで「萌」とさせていただきました。