1巻から感じていましたが、この作品の受けである吉野千秋は好き嫌いが分かれるキャラクターかもしれません。
無自覚、天然、無神経な言動や行動(それによって他者を傷つけてしまうことがある)……しかし、彼に悪気はまったくありません。
無意識は罪だと攻めの羽鳥は言います。けれど千秋は千秋でいろいろ悩んだりすることもあり、完全には憎めないキャラクター。素直で裏表がなく、人見知りな部分もある千秋は個人的に可愛くて仕方がないです。何となくお世話してあげたくなるというか、放っておけないタイプなんですよね…。
そしてこの巻では、酔っ払い羽鳥(少しSっ気入ってました)に少しHに積極的になる千秋など、今までになかったストーリーがありとても良かったです。
この二人のお話は漫画では見ることができないため、続編希望です。プロポーズみたいなことをしたのだから、次は新婚旅行ネタなんてのもありなんじゃないの!と勝手に思っております(笑)
二人が気になったため購入しました。やはり原作は細かなところまで書かれていて、アニメとはまた違った楽しみ方ができますね。
初エッチが強姦……というのは基本的に苦手なのですが、羽鳥(攻め)は何年も千秋(受け)に片思いし続けている、もの凄く一途なキャラクターなので嫌いになれませんでした。むしろ普段クールな彼が荒っぽい行動に出たことにとても萌えました。
千秋は無防備で鈍い子なので、よく相手の地雷を踏んでしまいます。鈍感過ぎる子はイラッとしたりするんですけど、悪気がないから憎めない……。
あと二十八歳で体毛が薄い上に髭は産毛くらいしか生えない設定に萌えました。
幼なじみだから恋人らしくなるのには時間がかかるかもしれないけど、結構似たようなことで悩んでいる二人なので、きっとうまくいくと思ってます。
20歳の誕生日に受け様は長いあいだ片想いしていた攻め様に告白をします。
さらに、本気だと理解してもらうために受け様から攻め様にキスをするのですが、それはぎこちないもので、逆に大人のキスをお返しされてしまいます。
それからエッチに突入。初心者相手に容赦ない攻め様でした。
陸裕千景子さんの絵に萌え萌え。受け様のお尻がエロい。
その後あっさり恋人になる2人ですが、それぞれ自信がないため微妙な距離ができてしまいます。
鈍い受け様に勘違いをさせてしまうような行動ばかりするヘタレな攻め様。受け様のことが大切過ぎて思い切った行動に出られないタイプなのですが、個人的にこういった攻めは大好きです。
先の展開が読めるお話は安心して読めるので購入して正解でした。
“35歳の葛藤”では、攻め様が如何に受け様を溺愛していたかがわかります。
途中シリアスなシーンもあったのですが、ずっしりと重くなるような描写ではなかったので、さらっと読み進めることができました。
寡黙な攻め様が自分の気持ちに気付いて、積極的に気持ちを伝えている場面にはドキドキさせられました。
お互いに意識しあっているシーンでは此方まで緊張してしまいました。
攻め様は寡黙でわかりにくいキャラクターだなと思っていたのですが、いろいろと大人の考えがあったのですね。
それから受け様は子犬みたいで可愛かったです。少しとろいけど、そこに癒やされます。
面倒見の良い幼なじみ君も積極的で、ちょっと強引だけどやさしい少年でカッコ良かった~。
「硝子筐の宝物」では、少し恋人らしくなった攻め様と受け様が見れますよ。けっこう甘かったです。
タイトルの意味はお話の中でわかります。切ないのにどこかキラキラとしていて、私は好きでした。
あの萌え萌えシーンがな~い!と三度ほど嘆きましたが、それでも萌えました。
和久井役の三浦祥朗さんは前作よりも爽やかエロ度アップ。聞いていてもの凄く心地好いお声です。言葉責めの際の演技がとてもセクシーでした。
そして今回も近藤隆さんの可愛さにやられました~……。あの鼻声っぽいお声はどこから出されているのか。
可愛らしい演技で「ふふっ」と笑うシーンでは、思わず「結哉だ……」と口に出してしまいました。
洞窟内での喘ぎ声について小林典雅さんも仰られていましたが、本当に誰かに何かされているんじゃ……?と疑ってしまうほどエロかったです。
和久井があははウフフな妄想をしている時に、同僚である日野(楠田敏之さん)が少し引き気味に「わ、和久井?」と声をかけるシーンは何度聞いても笑えます。