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女性右京さん

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彼らに出会えて良かった

書きたいことは7巻のレビューに全て詰め込んでいるのでひとつだけ。憂鬱な朝に、彼らに出会えて本当に良かったです。この本に出会わなければBL漫画を読まない人生を送っていたでしょうし、私の人生はもっと味気ないものになっていたでしょう。全8巻を通してふたりには幾度もの憂鬱な朝が訪れたわけですが、その中に潜むたくさんの感情の機微に私はいつも胸を躍らせていました。
今や年間とてつもない冊数のBL漫画を読むようになった私ですが、やはり憂鬱な朝は他のBLとは一線を画す存在です。これほどのスケールでふたりの人間の人生の分岐点を描く作品はそう現れないでしょう。シリーズは完結してしまいましたが、これからも定期的に盛り上げて新たなBLファンがこの作品と出会ってくれることを願っています。

執事組ファンとしても満足でした

オメガバース設定はあまり好きではなかった私が初めてオメガバースを面白いと思ったのがこちらの原作でした。キャラクター的には下巻の方が好みで、キャスティング的にも興津さんと前野さんでぴったりだと感じたので当初は下巻だけ購入する気だったのですが、アニメイト特典に惹かれて上巻も購入しました。結果的にはこちらも購入してよかったです^_^

・ストーリー、構成

構成はドラマCDでも理解しやすいように僅かに変えられているもののストーリーは原作そのままで、Ωを快く思わないαの次郎、彼に惹かれるΩの葵、二人の"主人"が結ばれるまでのお話です。下巻でメインとなる、葵に献身的に仕えるβの宮内、次郎を溺愛するチンピラ風αの久藤という二人の執事もかなり出張っています。というより、本編は宮内の語りで始まり語りで終わるので、彼が主役となる物語の序章のようだと原作以上に感じました。また、アフターストーリーも収録されています。

・BGM、音響

BGM等に関しては特筆することはないです。もの凄く印象的な曲があるわけでもなく、変に気になる曲があるわけでもなく、悪くなかったです。入れるタイミングや頻度も適切で、上手く物語の雰囲気を伝えてくれていると思います。

・声優さん

メインと重要な役どころの方だけ挙げます。以下、ストーリーの若干のネタバレあります。

まずは葵役の鈴木さん。BLCDはまだ数作しか出演されていませんが、健気可愛い葵を好演されていました。個人的には葵はもう少しだけ低めの声の印象だったのですが聴いているうちにしっくりきました。発情期のαへの渇望や"女王蜂"はやはり聴きどころだと思います。また、様々なシーンで畠中さんを上手くリードされている印象でした。

そして次郎役の畠中さん。他の出演作に触れていない私としては試聴段階から不安だったのですが、次郎に合っていたと思います。正直に申し上げますと、お声は他のキャスト陣から若干浮いていますしドラマCD出演にはまだまだ技量不足だと思うのですが、二周目以降は耳も慣れたのかあまり気になりませんでした。若手声優さんのBL進出は大変有難いですし、これからに期待させて頂きます。

次に宮内役の興津さん。ファンなので評価甘めですが、自身の感情を押し殺して主人に仕える執事がぴったりで更に宮内に肩入れしてしまいました(笑)あまり感情を見せない演技なのでやや単調ではあるのですが、その分、"葵"と呼んで迫るシーンや切ないモノローグに引き込まれました。

久藤役の前野さんもファンなので評価甘めですが、チンピラ執事が大変お似合いでした。次郎を溺愛している様もとても可愛く演じられています。聴きどころはやはり、αの本能のままに葵を抱こうとするも我に返って他のαを牽制するシーンかと。

何気に豪華なのが次郎の父役で出演されている一条さん。食えない父親は最高にはまり役でした。また、次郎の見合い相手役の末柄さんも落ち着いた美人声で素敵でした。

・フリートーク

鈴木さんと畠中さんで9分ほど。お二人がかなりの熱意で収録に臨んで下さったのが感じられました。20代のお二人のLINEでのやり取りが微笑ましかったです。

・総評

原作がお好きな方なら是非聴いてほしい作品です。都合上仕方のないことですが原作の視覚的なシーンや演出は説明されていないので、原作を頭に入れた上で聴かれるのが一番良いかと思います。特にラブシーンは説明的な台詞があまりないのでCDだけでは何をやっているのか分かりにくいです。個人的にはその方が"ロマンチック"で好きなのですが(笑)
執事組のファンとしてもかなり楽しめました。原作通り、普通のBLCDの脇キャラよりよっぽど喋ります。特に宮内は影の主人公感が強く、下巻の前に上巻を聴いておいてよかったと思いました。

長々と語ってしまいましたが、気になる方はお手にとって損はないと思うCDです。下巻、そしてGinger Recordsさんが次に音声化に選ぶ作品が楽しみです。

ダークホースが最後に…

先生の今までの単行本も既読ですが、今回はちるちるさんの作者様インタビューのおかげで予約までして楽しみにしておりました!

①落とし穴にハメられて

女装男子ショータと、そんな彼に捕まった軽めイケメンのヒロトのお話。初っ端から女装(オネェ)攻めが登場です!私はBLに登場する女装キャラにそこまで萌えないのですが、ショータは女装している時の男性的な面、そして男装している時の女性的な面の両方がチャーミングなキャラだったのでお気に入りになりました。また彼の心情として切なかったのが、女装はしているが本当に見てほしいのは男としての自分という点。そして、すっかり変えられてしまった自分の身体や心に戸惑いながらも、ヒロトがショータときちんと向き合おうとしていたのが良かった。致してるシーンは女性的なショータ君も男らしいショータもどちらも良い攻めっぷり!ヒロト君、帯にもありますが本当にドゥルンドゥルンでした…

②ピンナップ・ボーイ

女性物の下着が好きなはじめさんと、そんな彼が気になるまさきのお話。扇情的な下着姿やヌードでポスターに映る女の子"ピンナップ・ガール"から取っているのだと思いますが、単行本の口絵《≒ピンナップ》もはじめさん。うっすらピンボケしてるみたいなイラストがまた興味深いです。個人的に、某ゲームの影響でランジェリー男子に目覚めてしまったので一番楽しみにしていたお話だったのですが期待通りでした!真面目で仕事も卒なくこなし男気もあるというイケ男っぷりを見せつけたあとでその秘密を剥がされるのがたまらなく良かったです(笑)最初はちょっとトガってた攻めのまさきも裏を返せば素直ないい子。そして意外とむっつりな彼に下着をずらされ良い筋肉の上に載る乳首を吸われて感じるはじめさんは必見ですよ〜!まさきも煽られすぎてて可愛かった。

③夜も日も明けない

やくざの息子の天麻と、彼とつるむちょい不良のヨシオのお話。①②のどこか可愛らしさを持っているカップルと違い、喧嘩っ早い高校生同士のガチ殴り愛来たか!と思いきや、誰かさんの思い出語りでした。このお話だけ短いです。しかしこの二人組の現在の姿がお目見えした瞬間、私は胃を鷲掴みにされた気が致しました。このカップルの今の恋愛模様が一番気になるんですよ!(笑)大人の男の色香は良いものですな…真相は是非ご自身の目でご確認下さいませ。


描き下ろしもラブラブいちゃいちゃでとても楽しかったです。いつもはシリアスな作品を好んで読む私ですが、アタミ先生の性癖ランドには定期的に遊びに行くことにします(笑)あと帯にありましたが早くもドラマCD化決定だとか!発売が待ち遠しいです。

閲覧ありがとうございました。

Room No.9 R18 ゲーム

少しでも惹かれた方には是非プレイして頂きたい作品

このゲーム、純粋なボーイズ"ラブ"ゲームではありません。不可抗力によってBL的プレイを強要されたノンケの親友二人の関係性が少しずつ変化していく物語、それが今作品です。

①システム

痒いところに手が届くという言葉が相応しいくらいの親切っぷり。グロやスカトロ等について描写を制限できる機能は勿論のこと、望むエンドに辿り着けるように選択肢に導きをつけてくれる機能まで。また、スチルを並べたチャートもあり便利です。

②プレイ時間

別日に体験版をプレイした上で読んだことのあるスクリプトをカチカチ飛ばし、既読スキップとオートモード(スピードMAX)を大いに使いますとフルコンは6時間もかかりませんでした。ご参考までに。

③キャラクター

攻めの大地は境遇は暗いが明るく軽めの好青年。受けの誠二は育ちも良く好感の持てるタイプの真面目キャラ。二人とも特に嫌いな人はいないのではという性格・組み合わせです。
出演声優さんもなかなかに演技達者で。特に本編の半分以上を占めるとプレイシーンの受け声優さんの演技は必聴です。攻め声優さんも少し可愛すぎるくらいの攻め喘ぎをたまに聴かせてくれますので、お二方とも是非これから様々なBLコンテンツにご出演頂きたいです。

③ストーリー

エンドはA~Fの6種類。トゥルーエンドだと思われるのはFです。これは二人が親友のままで9号室を去ることのできるエンド。FriendからとってFなのでしょうか。プレイも本編中最もマイルドです(それでもプレイはそこそこ酷い)。私は当初よりFを目指していたので、初回でFに辿り着けたときは五分ほど安堵で動けませんでした。個人的には是非最初にFを目指して頂きたいです。最初にこのエンドに辿り着いていなければ神評価してはいなかったかもしれない、そのくらいに丁度良いエロ度と感情移入できるストーリーでした。
どんな変態プレイもばっちこい!という方はAをどうぞ。ルートごとに二人の関係性だけでなく強要されるプレイも分岐していくのには感嘆です。

④エンドの攻略順

一巡目はFからAの順に攻略しました。修正パッチをインストールするとセーブデータが消えますので真っさらの状態で再度プレイ。二巡目は逆に、AからFの順に進んでみました。
すると何ということでしょう。一巡目では"切ないけれど良いエロゲー+おまけのえげつないエロイベント"という認識だったのが、二巡目では"ド鬼畜変態エロゲー+おまけの少し救われる結末"になりました。
最初に辿り着くエンドの選択は本当に大切です。ゲームはゲームオーバー(今作にはない)で中途で終わらされでもしない限り、最初にご自身が辿り着いたエンドがそのゲームの印象を決めると思いますので、是非狙いを定めることをおすすめします。

⑤エロ度

どんなプレイが繰り広げられるかはお楽しみの要素だと思うので割愛しますが、エンドAを中心に大抵の方が望むプレイは入っていると思いますのでご安心を。パッケージイラストにあるお道具は全て使用されます。おかげさまでフルコン後はエロはもう当分結構という境地に至りました。
但しこのゲームのおかげで、慣れない器具を複数付けられてなかなか快感を得られない中で"情報量が多すぎて集中できない"という言葉を捻りだせる頭の良い受けが新しい性癖になってしまい困っております(笑)

⑥スチル

パッケージイラストや公開スチルのみが美麗という事例はよく聞きますが全スチル素敵でした。雰囲気で魅せる女性向けスチルより男性向けエロスチルに近いところはありますが満足でした。ちなみにスチルはほぼエロです。そして差分も多いのでCG鑑賞はアニメーションの如く楽しめます。


というわけで色々書いて参りましたが、このゲームの真髄は酷いプレイに取り組まされる中で揺らぎそして定まっていく二人の関係性にあると思いますので、エロいだけのゲームではなかったという印象です。メインの登場人物が二人だけということで、一つの選択違いによっても様々に変わる結末が6種類も描かれているゲームというのもなかなかないかなと思います。人との繋がりの大切さ、ちょっとしたこと(このゲームの出来事は異常ですが)で変わってしまう人間関係の儚さ等もこのゲームのテーマだったのでは。私はフルコン後、親友に思いを馳せました。

Fルートに最初に辿り着いた影響もあるかもしれませんが、評価は堂々の神です!製作に携わられた全ての方に感謝致します。人を選ぶ作品だとは思いますが、何か惹かれるものを感じた方は是非遊んでみて下さい^ - ^
但しあくまで密室監禁陵辱強制ADVです…

お読み頂きありがとうございました。


勝手に続編期待!

イノセ先生の作品は初読みです。私もちるちるさんの作者様インタビューを見て購入致しました(笑)結果、他のレビュアー様と同じくかなり満足できた作品でした!あちらの記事で気になった方は迷わず購入して頂いていいと思います。

ストーリーに関しては他のレビュアー様が素敵に詳しく書いて下さっていますので割愛しまして、私は絵柄等について書きたいと思います。
イノセ先生、絵柄的には十分お上手なのですが、やはり最近の同人界ご出身の先生方に多いようなさらっとしたデジタルっぽい絵をお描きになるという印象。しかしその中でも、おっと唸らせるような美麗なシーンやフェティッシュな構図があったりと光るコマが多く飽きさせません。(私がそうでないと思ったコマは単純にお時間がなかっただけかもしれませんが^^;)
特に、攻めが受けにセクシャルなことを仕掛けるシーンのふんわり淫靡な感じ、そしてラブシーンのアングルと褌の中で大きくなるモノの描写にはどきどきしました。作者様が乳首に並々ならぬこだわりをお持ちなのか、乳首責め風のシーンもなかなかに多いので大満足でした!ただ私はもう少し乳首は小さい方が好(自主規制)

最後に。他のレビュアー様も仰っている通り、受けの家族に関して若干描写があり、攻めの家族の方にはほとんどないので少し違和感を覚えるところはあります。ただ作者様インタビューを見るとほんの少し補完がありますのでそこから想像するのも悪くないかと思います。

個人的には、今作で何の悩みもないように書かれている天才テーラーの攻めが壁にぶつかり、それを受けの存在や助言と共に乗り越えていくような続編が欲しいところです。なにぶん、受けは可愛いだけでなく格好良いところがないと系腐女子なもので…。今作では二人の絡みに萌えはしたもののキャラそれぞれに萌えるまではいかなかったので、次作もしくは続編に期待したいと思います。

気になった方は是非お読みになって下さいませ。

登場人物全員に深みがあって面白い(紹介つき)

稲荷屋先生の作品はこの『玻璃の花』が初読み。今回漸く手を出した理由としましては、平安時代に貴族と陰陽師と、私の好きな要素がてんこ盛りだったからです(笑)同じく平安おたくの方々には冗長かと思いますが、平安にそこまで詳しくない方々にも是非読んで頂きたいので登場人物の関係性を下にまとめておこうと思います。

*ネタバレも少々含みますので読了後に読まれることをおすすめします

☆三条天皇&小野宮実資グループ

〈内裏〉

・三条天皇…当代の天皇。目を患い政治の実権を藤原道長に奪われ退位まで迫られる。道長は先代の天皇と自分の娘の子を早く天皇にしたいので二人の確執は深い。

・敦明親王…一本式部卿。三条帝の息子。三条帝は彼を東宮(=次代の天皇、皇太子)としているが、道長はそれさえも先帝と娘の子にすげ替えようと目論んでいる。なお当の本人は別の道長の娘である女御の寛子にぞっこんで、中宮(他の妃)の怒りを買うほど。

・小野宮実資…右大臣(藤原実資)。三条帝の執政を助ける稀有な存在であるが、三条帝が東宮だった際に生まれた彼の子供が双子であり、双子は凶事の先触れであるため本来は片方を殺さねばならなかったところ、その片方を殺めることができず連れ出したという罪を背負っている。

〈高野山〉

・瑞慧阿闍梨…小野宮が逃した敦明の双子の弟。高野山で隠されて育った。現在は"玻璃の堂"に幽閉され、敦明の形代として、道長に組する術師達が敦明にかける呪詛などをその身に引き受けている。それはその昔、彼を"スイ"と呼び心を通わせた少年"イツ"の命を助けるために引き受けた役目であるよう。しかしその当時の記憶は失われている。

・座主や高野聖…高野山の僧。小野宮の命により三条帝方の切り札である瑞慧を秘密裏に匿い、"殻"として利用している。蘆屋道満一味の雇い主。

〈蘆屋道満一味〉

・蘆屋道満…獣の刻印を持つ下法師。小野宮や高野山に従って道長方の術者を始末しているが、その正体はかつて瑞慧と共にあった、獣の血を引く少年"イツ"。かつて自らの命の恩人である"スイ"を連れ高野山から逃亡を図るも失敗した模様。

・壮年の坊主…大きな数珠を首から下げている。道満の腹心的ポジション。いつも子供と一緒。

・子供…かつて坊主に拾われた。口がきけないが行動力に富む。

・白菊…白拍子(男)。一味の中では色仕掛け担当なのか道長に近付く。

・隻眼の男…黒髪に眼帯。白菊と行動を共にする。彼とは浅からぬ仲のよう。

・髪色素薄めの若者…"金さえたんまり貰えりゃ文句はねぇ"そう。二振りの得物を持つ。

・盲目の黒髪の男…琵琶法師(?)の様相だが術師。若者と組んで動く。


☆藤原道長グループ

・藤原道長…左大臣。今の栄華に満足せず、皇統を己が血で染め上げるためなら手段は厭わない冷酷な人間。安倍晴明を使って三条帝方を苦しめる。

・藤原頼通…道長の息子。美青年であり、道長の政敵である小野宮とは政治や学問において師弟関係にある。

・保憲…安倍晴明の師、加茂保憲と思われる。為政者のために手を汚す晴明を案じている。

・安倍晴明…道長に仕える陰陽師。道満よりも常に一枚上手。保徳のことを大切に思っており、道長の手先となっているのも彼のためと思われる節がある。犬神の宿禰・忌寸を使役する。


☆???

・道満の師…鬼人。晴明似の真白い長髪の男。(本編だけでは全く分かりませんでしたので作者様インタビューを参考にしております。素人には最初晴明かと^^;よく見たら服が狩衣ではありませんでした)

・丑の刻詣の女…術により道満一味への罠に仕立て上げられた敦明の中宮。


かなり長くなってしまいましたがこんな感じでしょうか…推測で書いたところもあるので違うところがございましたらコメント等頂けますと大変有難いです。作者様の仰る道満の師あたりがイマイチよく分かっておりません。分かり次第随時訂正させて頂きます。

ストーリーに関しては他の素晴らしいレビュアー様がお書きになっている通りですので割愛。本当は晴明の術についても色々描きたかったのですが既に長すぎるのでこの辺りで!来月発売の次巻への期待を込めて評価は神とさせて頂きます。

4巻に続く節目となる巻でした

ちるちるさんでは数年ぶりにレビューを書かせて頂きます。

今巻は、暁人と桂木、お互いの想いが通じあった4巻に続いて二つ目の節目となる巻ではないでしょうか。故に、1~4巻と5巻~7巻では萌えの方向性が少し異なる気がします。
1~4巻を第一部としますと、そこでは自分を疎ましく思う桂木に恋してしまった暁人が少しずつ成長していき彼に認められるようになる過程、そしてかつて憎んでいた存在をいつしか当主と認め、側にいたいと思うようになる過程が萌えポイントだったのではと思います。つまり、年下攻めが年上受けに"抱かれたい,と思わせることのできるほどに成長する点と、年上受けが葛藤しながらも年下攻めに惹かれ、デレていく点が魅力でした。
しかし5巻~7巻を第二部としますと、こちらは二人の愛がもつ揺るぎのないものになった上で展開されているお話になりますので、今までの"お洒落な上流社会の中で繰り広げられる年下攻め美人受けもの"とは少し異なる様相を呈しています。
端的に申しますと、"自らの守るべきもののために戦う男達のリーマンもの"です(笑)勿論、暁人や桂木が時代やお家に翻弄されながらも自分の道を切り開いて生きていくというところは当初から一貫しているところではありますが、無理矢理ジャンル分けをしてみました。この変化が一部の読者さんには"変わらず好きだけれども以前に比べてあまり萌えられなくなった"原因であり、また私のような一部の読者にとってはより萌えが加速した要因なのではないかと思います。
既刊を纏めて読み返してみたのですが、暁人への感情を持て余して葛藤する桂木の悩ましい姿や、凛々しく成長しながらも桂木にどこまでも執着し続ける暁人の強い眼光に(私が)果てしない萌えを感じたのが第一部。しかし第二部では、背水の陣で臨む株式や投資の勝負で競り勝つ桂木、政事や悪巧みを毅然とこなし全てを自分の思い通りに進めていく暁人、(そして暁人の信頼を得た後に桂木に劣らぬ才覚を発揮して彼らを助けるまでになった桂木高之)に萌えているではありませんか!(笑)
よく考えたらここまで毎日お仕事しているリーマンものや社会もののBLなんてそうそうありません。憂鬱な朝のもう一つの魅力は、暁人と桂木が成長し変わっていく中で、彼らも含めた働く男達の関係性や社会までもが変わっていくところではないでしょうか。

最後に少しだけ本編に触れますと、桂木が初めて家や暁人のためでもなく、ただ自分のために動くシーンがとても印象深かったです。正直、久世家の使用人を抜けば桂木と暁人の周りの人間は彼らに関わってあまり良い事態にはなっていません。どちらかというと彼らに振り回されて迷惑を被っています。しかし二人、特に桂木は今まで久世家と暁人のためにのみ動きそれらを黙殺してきました。そんな桂木が、自分の関わっている紡績工場とその社員を守りたい、そしてそのためなら石崎家にも歯向かうというのです。その中にあったのは、自分にしかできない仕事を続けたいという思い。その工場こそが、自分を超えるほどに立派に成長した暁人に対する寂しさと悔しさを募らせていた彼の見つけた、暁人の腕の中以外の心休まる"居場所"だったのかもしれない。そう思うと涙が止まりませんでした。

長すぎる上に何が言いたかったのか分からないレビューになりましたが、皆さんの共感や疑問の種になり、萌えの一助となれば幸いです。一文で言うと日高ショーコ先生は最高!です(ノД`)

男前の攻め&可愛い受けの王道ストーリー、どんでん返しもあり!

小山田あみ先生の美麗イラストに惹かれて購入しました。
題名のセンスも素敵だなあと思って読み始めましたが、とても面白かったです!
あらすじは前のレビュアーさんが紹介して下さっていますが、
話が落ち着くか、と思ったところにどんでん返しがあって、洸先生の構成力に感嘆。
勿論、キャラのイメージががらっと変わる、みたいなどんでん返しではなく、
まだ話は終わっていない!といったクライマックスの盛り上げ、
そしていきなりサスペンスになるというわけではなく、
受けと攻めの魅力を一層引き立てて甘いラストにもっていくところも良かったです。
きっと皆さん、予想以上に面白かったと思われるはず!

私個人的には、初版特典の「炬燵に蜜柑にBL本♪」というキャンペーンの名前を微笑ましく思ってしまったことで、自分もそろそろ腐女子ということを認識しなければいけないのかなと思いました(笑)

初心者にお勧めのBL作品№1!

まだまだ初心者の私が言うのも可笑しいのですが、BL初心者の方はここからどうぞという作品です。私も、普段BLを読まない何人かの友人に貸しました。

最も好きなBL漫画家・日高ショーコ先生の美麗イラストに惹かれて購入したのですが、
ここ最近えろい小説ばかり読んでいたので、あっさりしたラブシーンに癒されます(笑)
この先生の本を読んだのは初めてなのですが、
しっとりと萌える作品を書かれる方とお見受け致します。
登場人物の心情が繊細に描かれていて、あっちにもかなり自信のあるホスト少年が紳士な攻めに傾いていく様をじっくり堪能できます。

ハードな作品を読んで疲れた方は、是非こちらで癒されてみてはどうでしょうか。
日高先生の美麗イラストは期待以上で大満足でした!

BLと言うより耽美、愛ではなく憎。

新宿退屈男シリーズは二巻・三巻のみ拝読したのですが、
主役カップルよりも真紀&王カップルを気に入ったので購入しました。
先に「中立」レビューを投稿された方の感想を見て、あまり期待し過ぎないようにしようとは思っていたのですが、予想以上に面白かったです。

いつも長々とレビューを投稿してしまうのですが、今回はあらすじを他のレビュアーさんが書いて下さっているので割愛します。

私がこの本をお勧めしたいのは、すぐに二人がくっつかない恋愛が好きな方です。
最初から最後まで、本当に愛はありません。
ただひたすらに虐められ、心の中以外は従順に王の冷酷で淫らな命に応える真紀。
ですから、辱めに必死で抵抗する受けにしか萌えない方は面白くないかと。
「欲しくてたまらない」なんて欠片も思ってもいないのに、と心中で冷静に呟きながらも
言わなければ酷い折檻が待っているからと、王の求める言葉を言い続ける真紀のギャップに萌えれば楽しめると思います。

ですが、退屈男シリーズを読んでいない方、もしくは読んでいても王や真紀に惹かれなかった方はあまり面白いと思われないかもしれません。
何故かと言うと、王の過去や未来(三巻の出来事)を知って彼への同情を感じなければ、
彼がただの常軌を逸した人間にしか見えないからです。
憎しみだけで真紀をいたぶり続ける王のことを「可哀想な男だ」と思って見守ることの出来そうな方は、甘んじて屈辱を受ける真紀の、王を憐れむ様なモノローグに頷きながら、
年下攻め(そうは見えませんが)を楽しんで頂けると思います。

愛のない異色のBLですが、BLというより耽美な感じです。
異物挿入・鏡前・言葉攻め…いろいろあって全て書ききれません。
奈良千春先生のイラストもとても素敵ですよ。
普通のBLに飽きた大人な皆様は是非読んでみて下さい。