まずは攻め様であるアルベリク王子視点( ☆∀☆)
父王に、お付き合いしてる人を紹介するように言われるアルベリクだけど、できるならクロードを会わせたくない。
人たらしな父王に気に入られ、かわいがられたクロードが、父王に傾倒するのが嫌だから。
それでも、身内への紹介が避けて通れない以上、仕方ない、と覚悟を決めた時、大事な事に気付く。
もしかしなくても、クロードに求婚していない!( ; ゜Д゜)
ロマンチックな演出や美辞麗句を考えていたのに、愛おしいクロードの笑顔を前にしたら、心のままの飾らない言葉がこぼれ落ちる(*´ω`*)
続くクロード視点では、アルベリク王子の両親と父王が大好きな弟達3人との、身内だけの顔合わせをすることに。
王様の伴侶は笑い上戸な男性でした。
座るときは、王様の膝の上、といういまだにラブラブバカップルぶりを見せ付けてくるご両親。
アルベリクの出生の秘密には、魔法だか科学だか、何でもありな世界なのね、とへぇぇぇでしたが。
すごいじゃん、と笑うクロードの姿に、ご満悦な父王達。
こうして初めての顔合わせは、和やかに過ごしていったようです。
悪役令嬢モノ、今作は女装令嬢だけど、こんな風なお話なのか〜と楽しく読ませてもらいました。
受け様は、転んだ時に乙女ゲームにハマっていた大学生だった時の前世の記憶がよみがえったクロード。
今の自分は、前世で攻略していた乙女ゲームの中の女装悪役令嬢だなんて!!(@_@)
そんなパニック中のクロードを助け起こしてくれたのが、攻め様であるアルベリク王子(*≧∀≦*)
乙女ゲームの中では一番のお気に入りだったキャラが目の前に!
深く考えることなく、全てを受け入れているクロード。
前向きというか、少々おバカさんというか‥(*´ω`*)
アルベリク王子は、まさに正統派王子様って感じ。
ちょいちょいアルベリク視点も入るので、アルベリクがクロードを好きで、お近づきになれたことを喜んでいる姿はとてもかわいかったです。
乙女ゲームのヒロイン、アリスと推しのアルベリクをくっつけるため、クロードはイベントに沿って攻略しようと画策するのに、うまい具合にうまくいかない。
アリスの幸せを願っているから、悪役令嬢らしくイジワルをするのが難しい。
自らぎゃふんに陥るクロードが、おもしろかわいかったです。
そして、わかりやすく嫉妬や独占欲を醸し出すアルベリクもよかった( ☆∀☆)
ひたすらクロードだけに甘い言葉や視線をくりだすアルベリクに、にやにやです。
えちシーンはラスト1回だけでしたが、またなんとも情熱的というか、クロード素直すぎですわ(///∇///)
ゲームキャラに転生、というシチュエーションに慣れてないせいか、時々、ん!?ってなって入りきれなかったりしたのですが、クロードみたいに難しい事は考えず、ただただ楽しめばいいか、と楽しく読みました(^-^)/
イラストは林マキ先生。
美しく楽しいイラスト満載でした。
特に口絵のちびキャラ達のイラストがかわいらしかったです。
言動は素直じゃないとこもあったけど、わかりやすい表情で語ってたのがかわいかった(≧▽≦)
受け様は、幼少期より"かわいい"と言われ続けて育った桜。
他所にイケメンがいる、と聞き及んで確認に行って、そのイケメンに一目惚れ。
そのイケメンが、攻め様の雪平。
なんとか雪平とお近づきになりたくて、ストーカーばりに雪平の周りをチョロチョロする桜。
素直に好意を伝えられないけど、いろいろダダモレなんだよなぁ(^_^;)
表情が、好きだと雄弁に語っとるよ〜
そんないろんな表情を見せてくれる桜がとても可愛かったですσ(≧ω≦*)
最初、桜の好きな気持ちに気付いていながら、桜からの言葉を欲しがる雪平は、あんまり好みの攻め様ではなかったのですけどね。
欲しいなら、まずは自分からいけや、みたいなゞ(`')、
気まぐれにえっちなイタズラを仕掛けてきてるしさ〜(# ̄З ̄)
桜の友達の国春の方がいいんじゃね!?と思っちゃいましたよ。
そうなれば、攻めザマァな展開になるのに、なんてщ(゜▽゜щ)
イジワルでも、自分だけにそんな姿を見せてくれるなら嬉しい( 〃▽〃)なんて、桜がどんな雪平でも大好きなので、仕方ないわ〜
かわいいやつめ(*´∇`*)
雪平も結局のところ、桜にでれでれでしたしね(^-^)/
表紙下では、いろいろ策士だったり、動揺していたりな雪平が見られて楽しかったです(*^^*)
子供の頃にうさぎを飼っていたので、うさぎが1番かわいいと思っているので、ウキウキと読みました。
受け様はニコニコ笑顔をモットーとしている図書館司書の由貴。
攻め様は、ビストロのシェフオーナーの恭介。
恭介の誤解から、最悪の出会いだった2人。
なので、次に会ったときはビクビクしてた由貴なのだけど、謝罪され、悪い人じゃない、と解ったらあっという間になついちゃう。
てか、速攻胃袋をつかまれちゃう。
恭介は、素直で感情表現が豊かで分かりやすい由貴に癒しの存在になっていく。
恭介が溺愛している相棒のうさぎのプウの様子がなかなかにかわいかったです。
『うたっち』とか『うさんぽ』とか、そんな造語もあるんですねぇ。
恭介にとって由貴が目を離せない大事な存在になっているのを、にまにまとしながら読みました。
恭介の元カノの存在で、由貴の心がざわついたりしたけれど、そこまでスレ違いとかにもならず、安心してハピエンまで読めました。
最後にうさぎのプウ視点のお話『うさ日記』なるものがあって、これまたかわいかったです。
ブチュとどうぞ!とか、桃色の気配とか、プウってば、気が利くじゃないの〜σ(≧ω≦*)
イラストはカワイチハル先生。
かわいらしいイラストと、お話の雰囲気がとっても合っていて嬉しかったです(≧▽≦)
原作は未読なのですが、1巻の第4話、ちょうど正月三が日の誰もついていない時に胡太朗を抱きたい、と正隆が宣言した後すぐ辺りのお話。
夜中にトイレに起きた胡太朗は、戻った時、間違って正隆のお布団に潜り込んじゃう。
颯介かと思って確認したら、胡太朗が自分の股間にいることに驚く正隆。
しかもそのままスリスリとか(///∇///)
動揺しまくりの正隆と、煽る楠。
妄想の中の胡太朗のお声がエロかったです。
正隆の我慢が振りきれそうなタイミングでコマが乱入。
「おしかったなー」と清々しいくらい他人事のように呟いて去っていく楠ってばヒドイ(^_^;)))
翌日、コマの引っ掻き傷の消毒をしようとする胡太朗のものなれなさがかわいかったです。
キスの吐息だけでエロさを堪能させて頂きましたσ(≧ω≦*)
ぎゃんぎゃん騒ぐコマと、いつでも平常心って雰囲気の楠。
2人のやり取りで昨夜の真実を知った胡太朗は正隆の突き飛ばして走り去るのですが。
恥ずかしがってる胡太朗がかわいい、とデレデレの正隆。
鼻の下がのびきってる正隆のゆるみきった正隆の顔が目に浮かぶようでした( ☆∀☆)
皆さんの会話ぶりがとってもイメージにピッタリで楽しかったです(≧▽≦)
本編終了後、ミケーレ視点のお話。
ネロの好きなマッジョリーナ菓子店の季節限定シュガーボンボンの発売日。
ネロのため、自分で並んで買いたかったミケーレは、開店2時間前から並んでます(≧▽≦)
わざわざ並んだと知ったら、ネロはどんなに喜んでくれるだろう。
お礼にと、あんな事やこんな事までしてくれるかも‥
待ち時間は楽しい妄想に費やす。
妄想が膨らむとズボンの前立てまでも膨らんできて、慌てて萎える事を、と思い出したのは薬用酒味のシュガーボンボン。
あの味を思い浮かべて、萎えたのも束の間、先日ネロとケンカをした時の事を思い出しちゃう。
"これでも食らえ"って、いやだわ〜ネロってばかわいい(≧▽≦)
並びながらニヤつくミケーレの前後の人たちは、少し遠巻きに(^o^;)
やっと開店して列が進みだし、購入した人が出てきだすと、その中のネロの姿が。
自分の為に並んでくれているミケーレに、素直に嬉しい、と微笑むネロに、胸を撃ち抜かれるミケーレなのでした。
恋人となって、ちょっとずつ素直に好きな気持ちや甘えを繰り出してくるネロと、それがクリティカルヒットのミケーレ( ☆∀☆)
それから季節限定ボンボン発売時には、2人仲良く一緒に並ぶようになったのです。
ミケーレがネロにデレデレな様子も見れて、なんとも甘くかわいいペーパーでした。
本編終了後、東宮寺視点のお話。
くっついた後の、甘々な攻め様視点のお話か大好きなので嬉しい(≧▽≦)
朝彦が塾へ通うようになって迎えに行くまでの時間を、閉店後の喫茶KOKESHIにて過ごす事が多くなった東宮寺です。
今日も直文とおしゃべりをして過ごしていたら「どうしてこけしに興味を持ってくれたんですか?」と尋ねられる。
コンサルタントをしていた時代、店主さんの趣味などをチェックして調べていたのは共通の話題を作り、信頼関係を築くため。
それは職業病のようなもの。
でもこけしを調べたのは、こけしを大事にしている直文に興味が湧いたから。
ズバリ下心(≧▽≦)
期待に満ちた眼差しで見つめる直文をガッカリさせたくなくて「可愛かったから」とシンプルに答えると、嬉しそうな直文。
こけし愛を語る直文が可愛くて「今日も可愛いですよ」と伝えると「僕もそう思います!」と嬉しげに笑う直文は、恋愛ごとには鈍いけど素直でホントにかわいいですo(^o^)o
東宮寺が、年下の恋人をこよなくかわいく思ってるのが伝わる、にこにこなペーパーでした(*´ω`*)
そういう考え方も大事だよね、と目からウロコな気持ちになってしまいました。
受け様は「喫茶KOKESHI」の店長直文。
ある日、大人びた小学生朝彦からお店の問題点を指摘され、改善点のアドバイスされる。
この朝彦のイケメン父親の東宮寺がこの度の攻め様になります。
東宮寺から、息子が失礼を、と謝罪されるのだけど、すごいじゃないですか、と笑顔で対応。
以来、親子は直文の店を訪れるようになる。
東宮寺のイケメンぶりにボーッとなる直文の様子が笑えてかわいかったです。
朝彦に背中を押してもらって動き出す直文。
私も頑張れって応援しましたよ(≧▽≦)
きっと直文も、朝彦親子をはじめ、これまでにたくさんの人たちの背中をそっと押してきたんだろうなぁ。
書き下ろしの方では、近くに新しくイタリアンのお店がオープン。
客足が減り、直文のお店のために作戦会議に余念がない東宮寺親子。
イタリアンのお店の店長と偶然出会った時に直文がしたアドバイス、私もそれはどうだろう‥と正直思ってしまったのですが。
東宮寺親子に、きちんと考えて謝罪する姿、とてもよかったです。
その上で、直文の考えを知って反省でした。
直文は、自分の店ありき、ではなく、お客様ありき、なんですね。
いつだって、お客様に気持ちよく過ごして欲しいと頑張っている直文に頭が下がる思いでした。
こんな直文が店長なら、きっと喫茶KOKESHIは地域に根付いたお店であり続けるのだろうな。
イラストは雨隠ギド先生。
優しくてほんわかした雰囲気がお話にベストマッチでした。
本編終了後のお話です。
レオニードが城の居住区に戻ると、室内は台風一過の惨状。
呆然と立ち尽くしていると、サヴァが、ダンスの練習していた、と得意気。
どんだけハデに跳び跳ねてたのでしょうね(^o^;)
サヴァが見せてくれたのは、3歳とは思えない生き生きとした楽しそうな民族舞踊『剣の舞』
レオニードも子供の頃に披露したけれど、"史上最大の退屈な『剣の舞』"と言われた黒歴史がある。
向かい合ってゆったりと踊るダンスは宮廷一と自負しているのだけど。
そこへ建国記念祭で着る衣装"チョハ"を携えたシダが。
自分で作って贈りたかったから、と素晴らしい刺繍のあるチョハをお揃いで親子3人分。
このチョハを着たシダはさぞ美しいだろう、なんて思い「ダンスが楽しみですね」と言うと、シダは「3人で踊るのを楽しみにしてたんです」と。
ん!?3人でダンス!?と不思議に思っていると、更に「教えて下さい」とシダに頼まれ「ダンスは宮廷一と言われていて得意です」と答えるのですが、実はシダは親子3人で『剣の舞』を踊るつもりだった事が判明。
レオニードが絶句していると「3人で一緒のことをするのは初めてで楽しみです」と幸せそうにニッコリ笑顔のシダ。
幸せそうなシダに、真実を言い出せずにいるレオニードだけど、今はただ抱きしめていたい、とシダが幸せであることをかみしめるレオニードなのでした。
翌日、レオニードが真実を伝えたらどうするのでしょうね。
かみあってなかった会話やレオニードの内心の動揺っぷりなど、笑ってしまうのですが。
でも、シダのいじらしさや、幸せそうなシダが嬉しいレオニードの姿に、こちらもほっこりと嬉しくなるステキな小冊子でした。