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女性ふばばさん

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最後まで鋭いところをぶっ込んでくる

え、まさか。完結ですと?

ずっと続くと勝手に思ってた。9巻レビューで2人が爺になる過程が見たいと書いた。
本作読んでもそれは変わらない。
でも「東京心中」としては完結、しちゃったんだなぁ…
この作品は、お仕事ものであり、勿論BL/恋愛ものであり、その上BLジャンルでは珍しくライフステージが移り変わっていく部分も描いている作品だと思う。

さて「10 寿」。
矢野さんの大阪出張に合わせて、一緒に矢野実家に行くことになった宮坂のお話。
つまりは「ご挨拶イベント」。宮坂は矢野さんがどこまで家族に話してるのか分からず無難な友人スタンスで控えているんだけど。
しかし、矢野さんはしっかり伝えていました。結婚ぽいことした相手、と。
そして矢野さん家族はとても自然に受け入れる。
さて、そんな温かい矢野家に対して、ひとり向かった自分の実家では全く空気感が違って。
父親の再婚相手とうまくいかない宮坂。
最終巻だからって何もかもチャンチャン!といい事ばかりじゃない展開が逆にいい。
また沈んでしまった宮坂を追ってきてくれた矢野さん。
楽しい友人夫婦。
何も血縁だけが「家族」じゃないんだよな…って感じました。
ラストは再びお仕事で締めます。
詩さんの会社の仕事で宮坂が書いた脚本は、自分と矢野さんのこと。
はあ〜…ここで終わりかぁ…
余韻、ありまくりですね。
これからもきっと、いろんなことあるんでしょうね。でも今は、近い未来も、仕事もお互いへの想いも充実して、正に人生の朱夏の時代…
そんな明るさで一段落して、やっぱりこれで良かったのかな?
この巻、全くエロシーンなんかなかったけど、それよりも深い情愛みたいなものが感じられてとても良かった。

私はコレ食べたことないんですよ…

「玉の輿ご用意しました(2)」電子限定描き下ろし、となります。
4p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓





タイトル「真夜中のあったか夜食」

青依「ねえ印南さん こんな夜更けにどこ行くの? 寒いのに」
印南「ラーメン」

え?
青依「ラーメン⁉︎印南さんが⁉︎ ええっ」
印南「うん」
青依「普通の 庶民のラーメンだよね? 高級中華料理店の高級食材のっけ盛りのラーメンじゃないよね⁉︎」

(どーーーーん、とフカヒレラーメンのイラスト…)

印南「おい… 違う そんなんじゃない ホラ」



青依・印南「いただきまーす‼︎」

青依「俺の好きなラーメンちょっとはわかってきた?」
印南「まあな 屋台のラーメンはうまい それと夜食のラーメンはすごくうまい だったか?」
青依「そう!罪深いくらいにね‼︎」




2人が向かったのは屋台のラーメン。
あの下界を知らないセレブ・印南も、屋台ラーメンに目覚めましたか…
私が子供の頃、マジにチャルメラ吹いて流してる屋台あったな〜。お客さんが来るとそこで止めてラーメン作って。そこで食べるんじゃなくてお客さんがお椀とかどんぶりとか自分で持ってってラーメン入れてもらって家で食べるスタイルだったなぁ。

赦しと救済、ひと匙の奇跡をふりかけて

想像を超えて驚きのある作品。
特に前情報無しに読んだ1回め。
え、え〜?よくわかんない⁉︎どんなお話?と戸惑う。
そして作者様インタビューを読んでから再トライ。
登場人物の人間関係や背景がわかり、その上でまた違う意味で…ええ〜⁉︎

生きるためにスナイパーになったガルとパートナーのファルカ。
しかし戦争も終わったのにまだ人殺しをしていることに疲弊しているファルカは精神的に苦しんでいて、ファルカを助けてあげられないガルもまた。
そしてファルカはガルを残して一人亡くなり、今のガルはそのままスナイパーを続けながらも精神的には空っぽのような。
そんなガルに、組織が子供の時からガルと一緒にいたラーラと、ラーラのパートナーのシーダをお目付役として付けているのだが…

シーダが一匹の犬を助けて車の事故で死んでしまう。
大きな、白い毛がふわふわした犬。世話をするガルとラーラ。
だが、ある朝突然に。
ファルカにそっくりな男が部屋にいて…!

生きる意味を無くしていた男が、ひとりの謎の男によって過去を乗り越えていく。
枯れた心と体、生に麻痺した毎日、それらが救われる瞬間…
白夜のある国での、若くもないスナイパー、そんな冷え冷えした世界に舞い降りる温かな奇跡のようなもの。
思いがけないファンタジー要素のある作品でした。

(シーダを喪ったラーラの心にも救済を…!)

オレ様ド変態の二重人格的優しいイケメン攻め

設定は作品説明のあらすじ通り。
舞台は、大手食品会社。
同期からやっかまれているハイスペックイケメン・白鳥に嫌がらせするための罰ゲームに選ばれてしまった神尾。
神尾は白鳥がハマっている美少女アイドル・有紀に似ている。
だから神尾を女装させて有紀としてデートし、白鳥のみっともないデレデレをカメラに撮ってこい、と。
しかし当日白鳥はすぐに見破り、逆に計画失敗を知られたくなければこの先1ヶ月、女装して俺とデートしろ、と。
外面の良い白鳥は、実は少々オレ様のド変態だった…!
相手が男で同期の神尾と知っても、有紀にそっくりだとキスしてきて舐め回したり、下着から女物のメイド服を買いに行って試着室の中で乳首を舐めてきたり。
マジにヤヴァい奴です。
神尾も自分は有紀の身代わりとしてこんな事されてる…という思いと、神尾の食や味に対するこだわりを理解し共有してくれる部分に心は揺れまくり。
神尾は素直でとってもいい子なんです。
一冊の半分くらいで最後までのHもしてしまって、読者としては逆にこの後何が起きるの?何か神尾が傷つく波乱が⁉︎と怯えながら読みますが…
結果的には白鳥が実はずっと一途で、ただ言葉足らずで神尾が不安を感じていた、という展開になります。
はじめから両思いの物語なんですけど、とにかく白鳥の変態度が強い。
特に白鳥は「他人に見せたい願望」でもあるのか、スマホで撮りながら乳首を責めたり、社員旅行中に外で仕掛けてきたり。
神尾も本気で嫌がるのに、まあ〜強引です。
ラストも白鳥念願のハメ録り。神尾にも画面見ろ!とかすごい命令したりして。
その分強い愛があるみたいですけどね。
Hシーンはかなりエロ描写強めです。
前半女装H多めなので、男の娘もの的。地雷の方はご注意ください。

Kikuzou 見返りピンナップ

「もののふっ‼︎」電子限定おまけ、となります。

内容は、カラーイラスト。

全体がコーラルオレンジの背景。
真ん中に大きく、後ろ姿でおしりを突き出し、尻尾を大きく立てて。
見返り美人をしている菊三。
菊三の着物は、紫色の地に、背景と同じオレンジ色の花?花火?が散らされています。
菊三の目はルビーのような赤。

下に、菊三の名前が手書き風ローマ字で。
『Nekoi Kikuzou Tadashige』

右上に琥狗ハヤテ先生のサインと「アタリ」よりアタリとクロがバンザイしている小イラスト。


「!」終わりで産土神となった菊三なので、このイラストのお姿も宙に浮いているようにも見えます。
ともかくカワイイとしかいえない菊三です。

マイフェアもシンデレラも玉の輿も。愛あればこそ

小説コミカライズ作品の2巻目(完結)。

セレブの攻め、貧困家庭出身の受け。
攻めも受けも、今までの自分の生活圏と全く違う相手ながら。
日々の生活を共にし相手を知ることで惹かれ、本気になっていく。
2巻の展開は。
当初のクリスマスという時期を待たず元カレに青依を見せつけることができた。だからもう青依の役割は終わり…
印南へのリアルな恋心に気付きながら、それゆえに完全庇護下の生活はもうできない、と家を出る青依。
完全に2人の道は別れてしまったのか⁉︎

超セレブで下界を知らず、だが下層にいた青依の順な真心を目の当たりにして自分自身の心の中の「愛」を自覚する…
2巻目でマイフェアレディの完成、という感じで、ストーリーとしては特に目新しさはありません。
青依の玉の輿シンデレラストーリー、という単純な一面もあります。
期待していた印南の変化、という部分はあまり無く、一度は離れてしまった青依ともう一度!という部分も意外とすんなりと。
2巻で丸く収まってかなり読みやすい作品になっていると感じます。
とにかく青依が素直で可愛らしい。
自分から謝れる子。そんな青依に印南は心の深いところで惹かれたんでしょうね…

末尾にはSSの小説番外編が収録されています。
カレーに関してのあまたの各家庭ごとのバリエーションと、印南と青依のささやかな揉め事について。
ほんと、カレーのバリエーションというのは無限大ですよね。
こういうところからの歩み寄り、すり合わせ。それが愛なんでしょう。

読み違え、てたんだね私は。

ついに完結巻。
で、がっくりきてる。
これで終わり?
これで10巻費やした?…
私はずっとオカルト/ホラー作品としての期待で読んでいた。たとえ作者様がこれは愛の物語と言い始めてたとしても、私はそこに重点は置いてなかった。
で、そうやって期待して読んでいたオカルト/ホラーとしての満足度はどうだったのか?
私が好きなテイストは「薄気味悪さ」。これは3巻4巻5巻と面白さが上がったり下がったり、そして表紙が白くなった6巻から、恐怖の対象から英莉可が降りてから、急激に…言い方ごめんなさい、つまらなくなった。
はじめ、英莉可は正に心霊テロリストさながら恐怖の真髄だった。なのに。
英莉可の行う呪いの気味悪さ、それは結局なんだか訳がわからず、先生はラスボスなのに何がしたかったのか。真髄が見えなくなった。
そして絵柄。
背景の白さは登場人物の心の空白の意味なのかもしれないし意図した演出法なのかもしれない。プロの漫画家の技法は私にはわからないけど、とにかく画面が白すぎに感じた。
良かった所は、三角が母親からの愛を正しく受けて育ち、ごく自然に冷川を救う存在になるところ。
性善説というか、後味が非常に良い。

本作に高評価をつけている皆様のレビューを読んで、そうかこういう観点で読めば良かったのか、と目を開かれました。私はこの作品を読み間違えた…

(ただし。
一介の読者としての「私」がBLや愛情の視点よりオカルト視点を選べる時点で、この作品のBL/愛の物語度の薄さはあったと思う。BLファンではない読者の意見を読んでみたいものだ。思うに、どっちつかずだったのでは?)

幼馴染でライバルで。洋菓子vs和菓子

小さい頃は大の仲良し、
なのに今は口もきかない。
幼馴染でライバルで、
…の王道系BLです。

視点は一貫して(のちに受けになる)陽太。
明るくて、でも負けず嫌いな洋菓子店の息子。
お相手は寡黙で実直なお向かいの和菓子店の息子・喜代治。
高校の卒業間近の陽太の一方的な暴走がきっかけでこれまで仲違いの年月が続いていたが、商店街で新たなコラボスイーツを開発するという事でまた交流がはじまる…
…という出だしで、かなり後半まで陽太の恋心の自覚は無く、ひたすら喜代治への対抗心というか意地を張る姿というか。
ちょっと、というかかなり子供っぽい。
そして事態が動くきっかけが、喜代治に1人の女子高生が近づいてくる、それを見てしまった陽太がついに自分の独占欲と恋を自覚し…というこれもテッパン。
ならば洋菓子と和菓子というライバル関係はどうなのかというと、こちらもひとり陽太が空回ってるというか、突っ走るというか。
お菓子作りのもっと突っ込んだ過程や、出来上がったそれぞれのケーキ/和菓子の美しさの描写が足りなかったし、肝心のコラボ作も結局は陽太が自分のわがままで一人でやってみる、という形で進むのがイマイチ。
さて、BL的には。
結局喜代治の方もずっと陽太が好きだった、という結末で。
順当なハッピーエンドではあります。
ただ!
これ逆をイメージすると途端に作品世界が違う色合いを帯びてくる。
なんせこの喜代治。怖いくらい粘着じゃないですか?しかもムッツリ、策略家!
何年もじぃ〜〜っと陽太を待ってて、高校の校内新聞の取材という小さなきっかけも見逃さずに蜘蛛の糸を張り、結果陽太を遂に絡め取った…
そして「初めて」というのにHは余裕?脳内シュミレーションしてたの?
喜代治視点も適度に書いてくれたらより楽しめたかも、という意味で「萌」で。
高久尚子先生による喜代治はイメージぴったり。しかしいきなりの口絵がコレなのはちょっと内容を誤解すると思います。

良くも悪くも淡白

幼い初恋の、酷く後味の悪い別れ。
裏切り、
いじめ、
夢の終わり。

未だに傷は癒えず、血はまだ流れている…そんな思春期を引きずっている武田。漫画家。
なのに同窓会に出てしまうのです。
そりゃあ、再会しますわね?過去に。
そうして、武田にとっての壮絶な記憶が読者に明かされます。
これはひどい。
だけど、当時の恋人、大切な相手、好きで好きでたまらなかったひと…その長内がいきなり裏切った事で学生生活が暗転した武田に対して、当の長内はなんだか淡々として、謝るでもなく避けるでもなく、普通に接してくる。
私はBLに限らずだけど「ドラマチック過剰」って好きじゃなくて、ここでもし武田と長内が昔の事で修羅場になったらドラマすぎるんだよな、となったと思うんですよね。
しかし。
本作はそんな私でももっと何かあっていいんじゃない?と感じるくらいあっさりなのよ。
読んでいけば長内の事情も勿論明かされて、彼にも引きずる想いがある事はわかってくるんだけど、武田と長内の温度差がいい化学反応を起こしてない…ように感じてしまった。
絵柄は非常〜にタイプ。良い!
テーマも良かったと思うんだけど、レビューのタイトルにも書いた通り良くも悪くも淡白に思えて…「萌」で。

チラリ尻

「ハングアウトクライシス」アニメイトオリジナル特典カードとなります。

ポストカードサイズで、リバーシブル仕様。
片面は、カラーでコミックスの表紙と同じシチュエーションの別バージョンのようなイラスト。
幹がちょっと拗ねてるような顔つきで、立てた膝に頬を乗せている。
晟生はちょっとワルい笑顔で背中合わせでもたれている。

裏面は描き下ろしマンガ。
事後。
精液がべっとりとかかってしまい服が着られない!晟生がシャツを貸してくれるが…
彼シャツ!
全裸に晟生のシャツだけを着た幹はおケツがぷりんちょ。
ニヤニヤしてる晟生。
幹「てめぇ やっぱわざと…ッ」
晟生「おう写メ撮るからこっち向けよ」

「許さん‼︎」



やっぱり晟生はオレ様だな。
幹はすっかり言いなり受けですかね。もっと対等になってほしいかな。