chi-co先生の作品を読むのは「初恋の人のお嫁さんになりました。」に次いで2作目になります。最初に読んだ作品は物足りなかったのですが、こちらの作品は今ハマってるテーマだったので購入してみました。
だけど第一印象は変わらなくて、購入する時に迷った違う作家さまの作品を買っておけばと後悔しています。
手法としては面白いんですよ。異世界転生で現世は夢中になった小説の世界なので、本来ならチート故に推しの危機を回避する行動が取れる筈なんです。
ただ、このラビィって人物は好きな小説の場面を実際に目にしたい為に行動して、結果それが良い方に動いてしまってストーリーを変えてしまったと罪悪感を感じてしまうような人物なんです。傍観者としての意識が高くて、目の前の人物に危機が迫ってるのに全然動こうとしないんです。
なのであらすじを読んで購入した私は騙された感が凄くて、ラビィに嫌悪感しか感じませんでした。
こんな人物に惹かれるラファイエットも意味不明に思えてしまいました。
この2人より異母兄弟である王子たちの関係の方が萌えました。
本来なら異世界転生というアドバンテージを活かしてスカッとする展開が定番だと思うのですが、消極的な主人公がやっと最後に動いたと思うと、それさえも周りに黙って決行するという綱渡り状態でした。
敢えてこのような人物と展開にしたと思うのですが、好きなテーマなのにこれほど萌えなかった作品は初めてでした。
あの続きが気になって購入したわけですが、何だかお話を無理矢理引っ張るためだけだったような気がしました。
なので流石に評価を厳しくしています。
このレビューを書く前に同じく続いている他作家さまのシリーズのレビューをしたんですが、ベテラン作家さまは流石でしたね。
対してこちらの作品は獄寺さんのランジェリー姿を見せたいが為のお話になってるような気がしました。デスクの上の紐パンの犯人の正体もピンと来なかったし、その後の媚薬を盛られてたって何時?ってビックリ仰天でした。
更に獄寺さんの弟が登場するのは今までの話の流れから分かるのですが、兄の登場と最後の台詞に???ってなって、これって3巻のパターンと同じではと呆れてしまいました。
ちょっとマンネリ化して来たのではないでしょうか?そもそも内容的に家族を登場させるようなお話でもないような気がします。
私も卒業しようかしら?
初読み作家さまでした。ですがコミカライズ作品は一巻だけ読んでいます。タイトルの「寡黙な騎士」の部分に惹かれて購入しました。とても読みやすい文章でサクサク進む展開も良かったと思います。
ただ意地っ張りな受けの場合、いつトラウマになった事件を明らかにするかで印象は変わって来ると思うんです。それを先に伸ばせば伸ばすほどハードルは上がるわけで、とても匙加減が難しくて書き手の腕の見せどころだと思ってます。
正直に言ってしまうとアランが好きになれずに途中で何度か挫折しそうになりました。ライナスに対する態度もですが父親のドミニクに対する偏見に、この主人公好きになれないと思ってしまいました。
まぁ、最初からアランはドミニクに対して誤解があるだろうとは察しがつくんですが、10代でもあるまいしと思って興醒めしてしまうんです。
そしてアランのトラウマになった出来事が分かった時に、それが今まで読んで来たオメガバ作品の中でも大したことでなかったのと、ヒル公爵とのことをドミニクに黙ってたことでアランの印象は最悪になりました。
このアランの意固地さでヒル公爵の策略にハマってライナスを手放す時が最悪で、思考停止した愚かな人物として一切の共感が出来ませんでした。
終盤の剣術大会にライナスが出場した事に対するアランの疑問とかもワザとらしく感じてしまい、更にヒル公爵をやり込める場面も肩透かし感が強かったです。
ライナスがせっかく魅力的なキャラなのに、お相手のアランのキャラが受け付けなくて好きになれないお話でした。
コミカライズ作品も合わなかったし、私には合わない作家様なのだと思います。
グアあああー (/ _ ; )前作は中立にしてて、今作は大丈夫だろうと思ってたんですよ。
作者さまがあの女の子がお気に入りだってことを忘れてました。でもまさか再登場するって思わないじゃん。だって犯罪者だし…。
でもね、それよりも解せなかったのは蛍がその子を許すまでは良かったけど、アオイとの事を相談するとかあり得なかった…。初めて出来た友達だからこそ普通はあんな事されたら許せなくないですか?てっきりアオイが制裁して大学来なくなったと思ってたら、全然違うくて友人に捨てられたみたいでした。
合コンだと知りながら行く蛍もなんだかなぁと思ったし、肉食女子から助けてくれたのが件の女子とか、どんだけ作者さまはあのキャラを好きなんだとドン引きでした。
あの女子が再び接近したら危機感をつのらせるアオイがまともだし、それでギクシャクすることをした蛍が頭おかしいとしか思えませんでした。
せっかくの新キャラが霞んでいたし、アオイが蛍に執着し始めたキッカケなんて可愛いもんですよ。それなのに自分のしたことを棚に上げて、アオイのことを異常者扱いするあの娘に呆れました。
つくづくこの作者さまとは感性が合わないと思います。お話も薄っぺらい印象でした。
好みの設定だったので購入してみました。webの方は読んだことがないので、どこを加筆修正したのかは分かりませんでした。犬(結)視点の表題作と初代様視点の「初代様の長い長い旅路」と書き下ろしで構成されてました。
文章は読みやすいですがお話は場面がなん度も飛んだように感じて、決して繋がりは上手くないです。そしてちょっと読んでると初代様が闇落ちした原因に直ぐに気が付いてしまうと思います。
この作品の好き嫌いが分かれる点としては初代様が子作りをしなければ犬(結)が存在しなくなるので、初代様の気持ちがどうこういう前に女性と必ず関係を持たなければならないという点です。
なので初代様視点の「初代様の長い長い旅路」でおせっかいな王女ザマァなお話を読みたかったのですが、愛情どころか嫌悪感を感じていても外面は良き王、良き夫、良き父のままの初代様のお話でした。
犬(結)の行方を探す為にそれまでは仮面を被り続けた訳ですが、私が知りたかったのは犬の残した本を解読したあとのお話だったので物足りなかったです。
結局は王国がどうなろうと初代様には関係なかったわけで、犬(結)が存在し続けるために王国も愛情もない王妃や子ども達を生かしてたと考えると、このモヤモヤを何処にやれば分からなくなったので中立にしました。
初代様が犬(結)をかけがえのない存在だと思って行く過程がとても萌えたのですが、受けを攻めの子孫にするとこういう縛りが出てしまうんですね。アイデアは良いですがBLとして心から楽しむためには苦しい設定だと思いました。
前作の時は限りなく中立に近い萌にしたんです。今回続巻が出ると知りもう購入しないかと思ったのですが、子どもが産まれたと知り子育てものが大好きなので今回だけはと思い購入してみました。
今回読んでみてつくづく思ったのは、やはり東野海先生の作品とは合わないという事でした。
とにかくお話の背景が薄っぺらいんです。
前作もですがほとんど全てが王宮の中だけで完結していて、ハイノーファ王国がどんな国であるのかが伝わって来ません。そして今作では子育てに諸侯四家の当主が関わってくると言う訳のわからなさに眩暈がして来ました。全く外部が登場しないんです。
しかも今回はあらすじにある通りに発情期明けのカレルの身体から甘い香りが漂って、頸の噛み跡が消えかかったことからゼルキアの暴走が始まってしまいます。この国って随分と平和なんだな(もちろん悪い意味で)と呆れてしまいました。皆が恐れるのはゼルキアのアルファとしての暴走なんです。
最後まで我慢して読みましたが、結局は噛み跡が薄くなった原因はよく分かりませんでした。雰囲気だけは素敵です。
個人的にカレルの表情がいつも困ってる風でいただけませんでした。王妃になったとしても元騎士団長なので凛々しくあって欲しかったです。
それからやはりファンタジー的な作画はとても美しくて上手いのですが、アップや動きのある絵になると描き慣れてないような印象を受けました。
失礼を承知で書くと原作は違う方に任せた方が良いのではないでしょうか?
なかなか寺崎昴先生の最近の作品に嵌ることがないです。それでも過去の評価を確認して今度こそはと予約をするんですが、今回も嵌りませんでした。
筆力もあるしストーリー自体は凄く面白いとは思いました。これBLじゃなくて一般小説の方が評価が高いかも知れないとも思いました。
なのでBL小説としての感想を書きたいと思います。
まず個人的に静秋という人物が好きになれずに、読むのにかなり手こずりました。途中で違う作品を一気読みしてます。表題作の終盤になって漸く面白いと思ったのですが、なんせ死ネタで泣かせて来るのに閉口しました。ゲイ専門の遺品整理なのでしょうがないと言えばそうなんですけど、久野と静秋のお話で感動ではないのに引っ掛かりを覚えてしまったんです。
そして表題作の最後から続くような静秋の元カレの同時収録作の「セルフィッシュ・コンフェッション」ですが、これも中途半端感が強くてここで神崎の三好との関係が語られてるんですが静秋と再会するまでがサラッとあるだけで、私には補足に終始してしまってるように思われました。
更に最後の久野と元カレのお話である「レット・イット・ゴー」ですが、元カレと何があったのか知れたのは良かったけどもっと違う攻めかたは出来なかったのかなと思うほどサラッとしてました。
むしろ作中の遺品整理の客のエピの印象が強過ぎて、メインCPの印象や萌が皆無でした。
先生がとても書きたいお話だったらしいですが、BL小説という枠の中では不自由だったのではないかと思ってしまいました。
前巻では鯛代姉に腹が立ち…それでも鯛代と蛯原のLOVE度が上がったので萌評価にしていました。
それがですよ!鯛代と蛯原どこ行った!ってくらいに出番が少ない。確かに鯛代のモデル姿は格好良かったです。でもそこには漏れなく嫌いな姉もいて。
今回の撮影で姉が鯛代が復帰するのを諦めてくれたのは良かったけど、あの写真たちが世に出回ったら大学生活どうなっちゃうのって考えてしまいました。2人の前途に波乱しか待ってないのではと不安になりました。
それと個人的に差波も嫌いなんですよ。別に瀬賀の相手は要らなくないですか?
あの漫研のメンバーたちが好きだったので、この路線が続くのなら次巻の購入はハッキリいって迷います。思えば最初から特に良さも分からなかった作品だと再確認する巻になりました。
スピン元の作品はまだ読んでいないので、既にセックスしてて???となってしまったのでこの評価になりました。
2巻が発売されたので購入してみましたが、良くも悪くも大和名瀬先生って感じがしました。
意地っ張り受けは好きなんですが、明利が好きになれずに困りました。2巻まで買ってなければ途中で読むのをやめたいくらい苦手なキャラでした。実に大和名瀬先生らしいキャラでした。昔は気にならなかったんですが、可愛げのない意地っ張りは苦手です。
セックスシーンで気になったのは明利のアレの位置です。そこにあるのおかしくない?って思うシーンが何度かあって、ギリギリまで描いて下さっててもそこが気になってしまって頭に入って来ませんでした。
「ちんつぶ」が面白かったので久しぶりに大和名瀬先生の本を読みましたが、これはハマりませんでした。でも2巻は読みます。購入してるので…