2年ぶりの新刊ですね。アニメにもなったんですよね。前巻で成瀬さんの背景が分かったし2人の家族の姿も見れたしで、これから辿る道は何となく想像出来るものの確認の為に読もうと思いました。
今巻でとても気になったことがあるのですが、世尾せりな先生の絵ってこうだったっけと違和感を感じたんです。気にしすぎかなと思うのですが、線が荒くなったように思いました。
ただ、ずっと追いかけてる作家さまではないしこちらのシリーズが出たときしか買ってないので間違いかも知れないし、もしかして作家としてのステップアップの過渡期なのかもしれません。
内容的には可もなく不可もなしといった感じです。阿澄くんの若者らしい悩みと決意に応援したくなりました。ただ個人的にはセックスシーンが長く感じてしまい、もう少しストーリーを多く取って欲しかったです。
それとブラコンな阿澄くんの弟にはもうちょっと厳しく罰を与えて欲しかったです。とても利己的で読んでて気持ちが悪かったです。やはり身内だと反対してしまうのとは違って、彼が反対する理由が友達に自慢の兄がってだけなんですよね。
最後には綺麗にまとまった感のあった今巻ですが次は成瀬さん側のお話になるのか、阿澄くんの社会人としての頑張りなのか気になるところです。
次巻までは読んでみようと思いました。ダラダラ続くなら…と迷い出しました。
本編終了後、エリューンがリッカの立場を盤石としたものにする為に、正式に弟としてお披露目すると言い出したことから始まるお話でした。エリューンが相変わらず過保護でした。
ここで面白かったのがエリューンがリッカの為に沢山の服を仕立ててあげたことでした。リッカは飾り気のない普段着が好みですが、貴族らしい服を何着もしたててあげたらしいです。それだけにかかわらず上から下までピカピカに磨き上げられて、リッカはオーガスに報告に行くんです。
見違えるように美しくなったリッカに対するオーガスはというと、案の定嫉妬して心配していました。
どうやらリッカがモテだしたらと思ってしまったらしいです。
そんなオーガスにまんざらでもなさそうなリッカが可愛いです。そしてオーガスが決意した案にクスッとしてしまいました。www
6月の新刊にこの顛末が書いてあると嬉しいです。
センチネルバースを読んだのは鴇六連先生の作品が初めてでした。そちらの作品が近未来が舞台だとするの、こちらの村崎樹先生の作品の舞台は少し前の時代で剣で戦っていたりしてます。
どちらもオリジナル設定があるので一概に比べる事は出来ませんが、センチネルの戦いの描写が見事だったのは鴇六連先生の作品だったと思いました。とてもスタイリッシュでした。
対してこちらの作品は戦いの最中に身内同士で言い争っていたりと、読んでてツッコミを入れたいくらいには脇が甘いんです。
個人的に苦手だと思ったのはシノブがガイドを遠ざける理由がハッキリした時です。勿体つけたわりには大した事じゃないなと思ってしまったんです。
そしてそうなってしまった原因が最後にアッサリと解決してた点です。あと、シノブの性格が最初と最後が違い過ぎて別人のようでした。イグナーツは魅力的でした。
更にですがシノブを助ける為とはいえ、センチネルのシノブを外で抱くのはあり得るのかと疑問でした。
続きが気になっての購入です。1巻で選ばれなかった方のお話です。それぞれが選ばれた方を好きなので、この先をどう纏めるのか力量が気になったのです。私はこちらの2人のお話の方が好きでした。
と言うのも1巻よりは攻め受けの心の変化が丁寧に書かれていたからです。前巻CPが殆ど登場しないので、2人に集中して書く事が出来たからだと思います。
とくに陽翔(はると)が自分の居場所を見つける為に、騎士団の食堂で明るく頑張る姿が良かったです。またリカード視点もあるので彼がどう陽翔を意識していったのかも分かりやすかったです。
2人の仲を応援する使用人たちや前巻のCPもいて、更に暴走する貴族令嬢がお約束となって盛り上げていました。この貴族令嬢が今巻のヒールでしたが、2人にあまり関わる描写はありませんでした。
それで個人的に突っ込みたかったのが、陽翔が騎士団の食堂を盛り立てた事案なんです。これが成人してて一人暮らしの男性だったら納得でした。アルバイトで接客しかしてなかったのにデザート作りって…。1巻にそんなまめな性格だとの描写はなかったです。
確かに異世界で自分の世界の料理やお菓子で運命を切り開くお話は流行りだと思います。それ故に素人でろくに経験のないDKが大量のデザートを作って食堂で提供するとか、凄いファンタジーだと思ってしまいました。
それから前CPのようにリカードと陽翔には「運命の人」という縛りはありません。なので陽翔が帰れるのに元の世界に未練がないのも不自然でした。
2冊とも読んで思ったのは流行りを押さえてはいるのに、書ききれてないという点でした。
こればかりは量を書いて慣れですね。
2巻が出たので購入してみました。前作のレビューでも書きましたが、GO毛力先生の作品を読むのは前作が初めてでした。そして前作レビューで自分には合わないと書いてました。
それでも今作を読むにあたって前作から読み返したので、以前のような拒否感は無く凪夏(なぎな)がどうしてエッチをしなきゃないかも納得出来ました。性欲を我慢し過ぎると体調を崩すのでは、頻繁に性欲解消しなきゃないですよね。(個人的にはエロを描かせる為だとしか思えませんが)
まぁ、いろんなオメガバがあって良いと思います。エロが目的で読んでる方もいるでしょうから…。
ただ、エロ以外にも読ませる力のある作家さまだと思うので、勿体ないなあとは思いました。
特に宙の弟の星(しょう)が凪夏と心を通わせるシーンなんかは感動したし、凪夏の本質ってとても善良なんですよね。だからこそエロ過多で勿体ないと思うんです。
エロに頼らない作品も読んでみたいお思いました。
やっと高校生らしいお話になって来たので、前巻で萌2に評価を上げたんです。なので今巻も凄く楽しみにしていました。でも、こちらの作品に登場する女の子が苦手なんです。
私にとって地雷の常盤妹の親友であるミユがまた出張って来てたし、更に中学の同級生だった堺の彼女のカナも苦手でした。
女の子を悪者にして扱うのは良いのですが、もっと関わりは最小限にして欲しかったです。百瀬あん先生の女の子の扱いがハッキリ言って好きじゃないです。
たまたま違う高校生BLを最近読んでて、そちらに登場する女の子たちが好きだったのでどうしても比べてしまいました。
楪の顔が凄く可愛いと女の子は敵になってしまうのでしょうか?楪の顔面が圧倒的に良いのは分かります。カバー表紙もキラキラに箔押しされて豪華でした。カナの自分勝手な楪への思いの押し付けも理解出来ます。
そしてやっぱり直ぐに身体を繋げようとするところも苦手です。両思いになったら落ち着いて欲しいとおばちゃんは思ってしまいます。受験勉強はちゃんとしようよ…。
なんだかこの先を続けて買うのを躊躇ってしまいました。
実は私の本棚の中で古くて変色してしまってるのが、このシリーズの初期の作品なんです。
ここまで続くとは思ってなかったし、登場人物の持ち物の変換にこのシリーズの長さを痛感しました。
どちらかと言うと蓮川愛先生は昨今では小説の挿絵のイメージが強くなってしまってますが、かくいう私も大好きな某シリーズの挿絵から入ったクチでした。
さて、今作ではやっと高橋×黒川編が終了致しました。この高橋のデリカシーの無い発言と迷走にだいぶ焦らされたので、やっとという思いが強いです。
実は前巻のレビューでこの焦ったさが好きと書いていたのですが、今巻ではそうは思えず高橋の勘違いにイラッとする自分が居ました。二年経って私の好みが変わったからだと思います。
それと体格差が大好物なんですが、黒川が縮小された絵にしか見えずに違和感を感じました。もっと自然に小さく見えればと思ってしまいました。
そして今後はこのシリーズはどこに向かうのでしょうか?初期CPに戻って行くのでしょうか?
異世界転生ものが大好きなんですが、今回は異世界から転生して来た推しということで興味を持って購入してみました。雑誌掲載作の表題作が受け視点で、書き下ろしの「推しが現実(リアル)じゃだめですか」が攻め視点でした。
何で興味を持ったかというと、異世界転生するなら転生者の扱いも簡単だと思うのですが、こちらの世界に転生してくるとなるとかなり難しい扱いになると思ったからです。
案の定ですがドラクルの特殊能力は最小限になって、見た目も人間的になって外国人に見えるようになってました。そして1番の難問である戸籍問題もリアルに処理されてました。
そうなんです。この作品はファンタジーでありながらかなりリアルな現代物に仕上がってました。
表題作も書き下ろしもドラクルの存在以外は普通の恋愛物でした。なので派手なお話を期待していたら肩透かしを喰らうと思います。
裕貴の元同僚だけが胸糞悪くて、こういう奴が逆恨みして相手を手に掛けるのかと、現実の悲惨な事件を思わず想像してしまいました。
この作品の設定ってありそうですが、書くのが難しいのでなかなか無いのだと思いました。これを書こうと思った栗城偲先生凄いと思います。
ただ個人的には荒唐無稽でも良いからもっとドラクルが派手に活躍するお話が読みたかったと思いました。
実は今まで読んだ作品が合わなくてこのところ購入を避けて来ました。ですが某先生がお勧めしてたのと笠井あゆみ先生の描くムチムチ美麗幼児に惹かれて、予定になかったんですが購入したんです。
確かに昼の幼児の姿のテオドアはめちゃくちゃ可愛かったです。ですが充希とか他の登場人物とのやり取りを読んでて、この作品は失敗したかもと脳裏をよぎったのも確かなんです。何を読まされてるんだろうと思ってしまいました。
ですが後半に和服の美少女が登場してから俄然面白くなって来たんです。充希の直感は大したもんだと感心さえしました。ただ、このお話の黒幕には誰もが気がつくので、驚きよりもやっとかよという思いが強かったですね。
そして弓月あや先生が狂喜した魔導士のイラストはあの方がイメージモデルですよね。このマギアの使い方が中途半端で勿体なかったです。