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エキスパートレビューアー2023

女性銀次郎さん

レビュー数17

ポイント数158

今年度71位

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もふもふ成分は良い...

想像していたよりも切ないファンタジーでした。
ケモ耳シッポ好きとしても、もふもふ成分を摂取できたので良かったです。

物語はしっかりとしていて読み応えがあったのですが、恋愛面的には少し薄かったかなと思います。
身体先行の関係だったので、とくにそう思ったのかもしれません。

受けの過去があったからこそ、攻めからの番という関係性を拒んでいたのも理解できるのですが...
この過去を塗り替えるための過程に、攻めが関わっていたらもっと違った印象だったのかなと思っています。
ただ、受けの心の切り替えの問題なので、仕方がないのかもしれません。

最後に番という関係性を許された攻めの、その喜ぶ顔の可愛いこと。
ずっと待てをされていた状態だったので、報われて良かったなと思いました。

べな 4 コミック

こふで 

成長物語として至高の作品

今まで出てきた主要人物たちが全員幸せな形で終わったので、ほんとうにすごいなと感動しました。
当初から続きもの想定だったのかはわかりませんが、物語のまとめかたが見事だったと思います。

べな自身の「人」としての成長は、ぐっと心にくるものがあります。
鬼としての自分を受け入れて、さらに未来へと足を進めていく。この過程が1~4巻をとおしてじっくり描かれていたので、心の成長具合に感動しました。

壱はべなという存在に出会えてよかったなと。
強くあらねばというスタンスが、べなに頼って心を預けることができる。
柔らかい表情ができるようになって良かったなあと思いました。

脇キャラたちも、それぞれの未来と幸せを手にしていくところが最後に描かれています。
いや~ほんとうにすごい。
全ての要素を救い上げた、最高のハッピーエンドでした。

対等に向き合う姿が良い

楽しいオメガバースで、安心して読むことができました。
出会ってすぐに運命とわかった2人が、同居をしながら関係性を構築していくまでが描かれています。

個人的に良かったなと思ったのは、攻めのスタンスです。
スパダリで受けを見守るような立ち位置ですが、きちんと受けを人として信頼しているのだとわかる描写がありました。
受けに対して対等に向き合っていて良かったです。

受けは箱入りΩ。けれど自分をしっかりと持っていて頼もしく、にぎやかなところは可愛らしかったです。
箱入りではあるけれど、そこに疑問を持ち1人で逞しく生きなきゃ、と奮い立たせていくところはかっこいい。
それが限界に来た時に、意地を張るのではなく攻めに頼ったところが好きでした。

ラブコメではありますが、お仕事と絡めてしっかりと読ませてくれるので、物語としても楽しめました。
重くないオメガバースを読みたいときにおすすめです。

やさしい救済物語

扱われている題材にしては、問題を解決していく過程はさらっと流れていった印象です。
それぞれが自分自身で問題を解決してしまったので、2人の間で繰り広げられる心情描写はあっさりだったかなと思いました。

ただ、鎌倉さんが心を壊していく過程は生々しくて...
結構苦しかったです。これはトラウマのある人は、読むのが辛くなるのではないかなと。
この部分を薄目でみたら、受けを優しく救済していく物語でした。

受けが未来へ一歩進み、攻めは自分の罪悪感を和らげることができた。
2人が出会ったからこその展開ではあったので、そこは楽しめました。
鎌倉さんが、安心して蕩けた顔になった部分は、本当に良かったと思います。

続きが待ち遠しい

木下先生の描かれる年下×年上は、じわじわもだもだと進んでいく関係性が味わえて心に沁み入りますね。
直接的な言葉の出てこない関係性は、キャラたちの表情で雄弁に語ってくれます。

個人的に好きなのは、年上に翻弄される年下攻めの構図。
とくに木下先生の年上受けは、近づかせておいて一瞬で線引きしてしまう、かなりずるい大人が多いなあと思います。

年下攻めが可哀想に見えてくるときもあるのですが、絶対諦めないところが良いところ。
「好きでごめんなさい」なんてセリフ、切実すぎてキュンときます。好きすぎて泣いてしまうところは、受けが心を掴まれるのも納得です。

受けに許しをもらえてからの攻めのワンコ具合は可愛すぎます。
まだまだこれからな関係なので、続きがどうなるのか楽しみで仕方ありません。
幸せで楽しい時間が過ごせますように。

夢か現実か

熊猫先生の作品としては、久々にしっかりとキャラクターの感情が描かれていたなと思いました。
現実と夢の世界の中で、受けの心の揺れがしっかりと描かれています。
ファンタジーものかと思っていましたが、その部分は受けの夢の中の出来事なので、結局のところはファンタジーではないのだと思いました。

とてもリアルな夢は、夢だったはずなのにいつの間にか現実に浸食している。
寝ている間の無意識下で、はっきりと自分の感情が動かされていたら、現実と混同してしまいそうで怖い感じもしました。

そんな中で、夢とリンクした現実世界の攻めの振る舞いに、一喜一憂している受けが、ま~可愛かったです。
お顔がドタイプだと、何してても萌えるのはわかります。

受け側の心情はとても良くわかったのですが、攻めはどうしてそんなにあっさりと受け入れられたのだろうと思いましたが...
大枠でくくれば再会物語。
過去のとある出来事は、攻めの心の中にしっかりと種として植え付けられていたのだとわかりました。

睡眠障害と過去の傷。
攻めと出会うことにより、丸ごと受けが愛されていくので、そこがよかったなと思います。

先輩 コミック

瀬戸うみこ 

良すぎてびっくりした

さいっこうに面白かったです。良すぎて声がでちゃいました。
瀬戸うみこ先生のワールドはそのままに、いろんな種類の後輩×先輩カプが楽しめて、年下攻め好きとしてはかなり楽しかったです。

個人的に一番好きなのは「先輩の躾け方」。
後輩の方が上手かと思いきや、先輩がしたたかだったという最高のオチ。
めちゃくちゃ萌えました...
年下のワンコ感がありつつ、年上の余裕も感じられる楽しさ。大好きです。

短編でしたが物足りないなんて感じることはありません。
どのお話も濃密で、しっかりと読ませてくれました。

一人アンソロジーだからこその統一感とテーマ性。
短編は繋がった一つの世界線だったという絡みも良きです。
描きおろしも最高でした。

受けがあまりに可愛い

受けが本当に可愛くて、可愛い受け好きの私としては大満足な一作でした。
見た目の可愛さというよりは、攻め大好き~な姿勢を一切隠すことない、表情豊かな愛らしさが魅力的です。

受けは最初からべたぼれですから、そんな受けをどう思っているのか攻め~とヤキモキしながら読み進めました。
基本受けが騒がしく話は進んでいくのですが、あれ?もう付き合ってたっけ?と思うくらいに2人でいることが自然すぎる。
逆にこれで恋人でないことのほうが不思議でした。

ふれあいのあるいちゃいちゃではないのですが、当たり前のように2人でいますし一緒に住んでますし。
終始可愛くて、読むのがとても楽しかったです。

受けがどうして最初から攻めのことが気になっていたのか、この部分は最後まで謎だったので、そこは少しだけもやりました。
あそこまでの熱量をかけられるきっかけって何だったのだろう...
攻めはなんだかんだ絆されていったのがわかるんですが。

少しだけ気になるところはあるものの、とても楽しかったです。
個人的に、受けの泣き顔がとても好きでした。あと、攻めの片手にすっぽり収まっちゃう小さなお顔も萌えました。

Dear Antique, 2 コミック

束原さき 

どういう展開になるのか

楽しみにしていた2巻でした。やはり先生の絵は美しいですね。表紙のカラーリングも綺麗でした。
物語としてはまるまる1冊表題作ではなかったので、2巻ではそこまで進まなかったという印象です。
もう少し読みたかったというのは本音ですが、どのような結末になるのか分からない展開にわくわくがとまりません。
現段階で恋愛要素は薄めなので、ストーリーに目がいきます。

アンドロイドと人間の対立はどうなるのか、ミーシャの歌がアンドロイドの情緒を育てるために有効なのか。悪役の目的は何なのか。
マリユスとミーシャの恋模様がどう組み合わされていくのか。
気になる要素がありすぎて、3巻が待ち遠しいです。

一気読みしたほうが良いのかなと思うこともありますが、やはり先が気になるので買ってしまうと思います。

ライトな偏愛を嗜みたいときに

表紙の妖艶さに惹かれて手に取ってみました。
絵柄から漂う怪しげな雰囲気と、題材となる偏愛が絶妙にマッチして空気感が出ていました。

ただ”偏愛”という部分については、少しあっさりしていたなというのが個人的な感覚です。
攻めの重めな愛と、冒頭のストーカーっぷりはぞくっとしました。けれどその部分についてはさらっと流れていき、あっという間に展開が進んでいってしまします。
受けが流され体質だからか、あまり怖がっていないのでそう感じたのかもしれません。そんなすぐ受け入れちゃうの?!と驚きます。

攻めをさらっと受け入れて普通の日常に組み込んでしまうので、攻めと受けの温度差を感じてしまいました。

攻めの偏愛っぷりをもう少し読んでみたかったなというのが正直なところ。
序盤がよかっただけに、もったいないなと思いました。