専業主夫の真生とエリートサラリーマンの弘。そして二人の息子耀の暖かい家庭のお話。
Ωとしての苦悩を抱えながらも、弘や耀の存在が明るく生きる糧となっている事が凄く伝わります。
本当に、どこかにありそうな暖かな家庭。だからこそ、BLという感じがあまりなく、物足りなさが残りました。
たぶん私の地雷だったのかもしれません。
オメガバースの世界では、男性が子供を産んで育てるという展開はありなのでしょうが、色々と考えながら読んでしまうと、受け入れられない事もあり、もやもやが残ったのだと思います。
一言で言いますと、これBLである意味があるのかなぁと。
幸せな家庭を描いた作品で、耀の可愛さやそれを愛でる2人の姿を見ると、ほんわかな気持ちになります。できるなら、Ωと言う事で真生を傷つけないで!と思うくらいに感情移入もしました。
作品として、素晴らしいです!
子供を産み、育てる過程のあるオメガバース作品が好きな方には、オススメの作品です。
家庭の為にダブルワークで夜のお仕事をはじめる正樹。
初日に経験なしの状態で出会ったのが早乙女。仕事のあれこれを身体を使って教えてくれ、正樹は信頼する。
正樹があまりにも真面目過ぎて、通り越してアホなくらい。。。
この仕事に対して誠実に向き合う姿はいいのですが、読んでいてちょっと引きました。
早乙女に対して恋心を抱くのも、流れとしては良い。
評価を下げてしまった理由は、ムキムキマッチョな身体に、スク水やナース服が私には受け入れられなかったのかなぁと。。。
早乙女は可愛いと言っていますが、顔の可愛さと身体のギャップが、苦手でした。すみません。
マッチョな身体が好きで、受と言うのもOKな方にはオススメです。
全寮制の男子校。
設定に惹かれて読みましたが、かなり重苦しい感じがあり、読後感がイマイチ。
以前通っていた学校で、趣味の手芸をからかわれイジメにあっていた緑。
そんな緑が同室になったのは、誰とでもHをしてる靖太。
最初は快楽に流されやすいタイプだからかと思いきや、靖太自身も中学生の時に恋人であった教師を自殺に追い込んでしまった負い目と噂から、現在の扱いを受けていることが。
どちらも暗い過去を抱え、2人が結ばれることで、その過去からも解き放たれるように描かれてますが、陵辱されていたことを忘れて今後緑が靖太を愛し続けられるのかと、余計なことをまで考えてしまいました。
また、同じ学校の先生の過去の話も収録されてますが、こちらも煮えきらない内容。
表題作のみのレビューですが、予想していたよりも暗く、自分の趣味に合わなかったため、評価を低くしてしまいました。
喧嘩ばかりの眞と類。あまりに仲が悪いので類が友だちに催眠術をかけられる。
『宝井眞の彼氏になる』
催眠術はしっかりと効き、眞は戸惑いながらも、今まで見たことのない類の素顔に心惹かれていく。。。
う〜ん。結論から言うと、眞が受なんです。
読んでいて、自分的に類が受の気でいたので、うわ!逆か!!と言うのが衝撃で。
催眠術にかかった類を見るまで、好きになるなんて1ミリも考えてなかったノンケが、ちょっと素顔を垣間見ただけで、う〜ん。。。もう少し段階を踏んで進んで欲しかったなぁと感じました。
表題作以外も、『君のためにできること』は、リストラされた男が友だちとの宅飲みで酔い、気付けば友だちに挿れられている。
初めてでいきなりで、お尻平気かなぁと、余計なことを心配してしまいました。
その他にも高校生が学校行事のキャンプで等、アンソロジーに載せていた作品をまとめた一冊だったようで、展開が早くサラッと終わってしまう話ばかりだなぁと感じました。