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萌作品

エキスパートレビューアー2020

女性hepoさん

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感情がちょっと理解しにくいかも

裏表紙の美味しそうすぎる食べ物に惹かれて。
思わず読み始める前と読み終わってから、しばらく眺めてしまったほど美味しそう。
BLデビューとあったので調べてみたら、ほのぼの系のコミックスを描かれている作家さんなんですね。

ブラック企業に勤めて2年。
閉店後のスーパーの前を通って、コンビニでお弁当を買う日々に疲れた藤。
ついに仕事を辞めて、のんびりした生活を楽しんでいたところ、隣の部屋から騒音が…。

という始まり。
隣人は行きつけ(?)のコンビニでバイトしていたやんちゃ風青年で、態度が激悪です。
作画はほのぼのしていて、藤は25歳には見えないし、三浦も大学生には見えません。
やんちゃはやんちゃでもちょっと生意気な中学生にしか見えず。藤も優等生タイプの中学生にしか見えず。
見た目中学生に萌える能力を持ち合わせていないせいで、かなり萌え難く…。

恋を知らないヤリ◯ンくんと恋に真面目なリーマンが、「好き」という感情に向き合って、恋をしていくというストーリーながら、どうしよう、2人とも性格が受け付けませんでした。
三浦は男女どっちもOK、男相手ならタチネコどっちもイケて、複数もウェルカムという、「気持ち良ければ何でもいい」という子。ほのぼのした作画で描かれるヤリチ◯くんは、なかなか精神的に厳しいということを新発見しました。
しかもめちゃくちゃ性格悪いし、言葉遣いもきついし、図々しい。

対する藤はちょっと思考回路が分からない。
「ヤらして」=自分のことが好き?、「友達と思ってない」=キスしたい的意味で好き?って考えちゃう子なのですが、あそこでそういうふうにポジティブに取れる思考回路が、わたしには理解できませんでした…。
ふつうであれば「僕は友達だと思ってたけど、三浦くんからしたら便利なだけで、友達とも思ってもらえてなかったんだ…」って凹む流れなんですよ。
そういう思考回路のズレが何回かあって、生真面目見えるけど、もしかして自己愛強めな子なのかな?とか、余計なことを考えてしまいました。

そしてこの藤が、ゲイでもバイでもないのに、ものすごくあっさりと同性と付き合うことに突き進んで行くので、切なさを感じたり、ときめきを感じるチャンスがありませんでした。無念。

同時収録は母親同士が仲良しで、小さい頃に遊んだことがある大学生とDKの再会もの。
こちらも大学生の方のキャラ設定がちょっと作りすぎてる感はあったものの、DKの純情と純粋な思いが可愛かったです。
ただ友人の子を居候させるって、相当ハードル高い。
親戚の子でもハードル高いのに、高校生を筆頭に、まだ未就学児っぽい子まで3人の子持ちで、他人の大学生の面倒まで見てくれる友人、すごいなと思いました。

辛口になってしまって大変心苦しいのですが、本編の作画は結構粗めで、みんな童顔なので、ときめきにくい作風かなあと思いました。
裏表紙のごはんはほんっとうに、ものっすごく美味しそうでした。

ノリが軽め、心理描写少なめ

心理描写で読ませるというよりも、サクッと楽しむ感じの作品。
思わせぶりで美しい表紙と中身のギャップが、悲しい誤算。

【アイドルくんのマネジメント業務】(3話) 萌
2人組アイドル「ing.b」のトーマ(斗真)と、マネージャーのアキ。
アキが悪びれもせず枕営業するのと、人の気持ちに鈍感すぎるのがどうも…。
マネージャーはひとを見るのも仕事なのに、鈍感だし軽い。
担当するアイドルとそういう関係になってからも、悩んだりしない軽さ。
3話ありますが、1話目はノリノリ枕営業、2話目は一緒に子役時代を過ごしたのち、明暗分かれた俳優との再会、3話目は衣装プレイという感じで、2話+描き下ろしのような感じでした。
クールなトーマが無表情で嫉妬したり、アキに手を出そうとする輩から無表情で守ったりするのが良かったので、辛うじて萌。

【gap:cat】 評価不能
彼女にフラれた拓也を慰めてくれた友人・憲祐のひとことで付き合い始めた2人。
水族館デートから、「今日はいよいよ!」と意気込んでいた拓也だったが…。
汚れを知らない清楚な美少年に見えていた友人は、実はイケメンでしたという話。
周囲にいる女子の会話で人物設定を読者に伝えるのは、漫画ではよくある手法ですが、苦手なパターンがありまして。
「わー、あの子かわいい。すごくはしゃいでるよー」←このパターン。
相手に聞こえるくらいの声のボリュームで、状況説明までする。しかも絶対この台詞なんですよ、「かわいい」+「はしゃいでる」。
こんな女子、いますかって思ってしまうのと、こんな女子、いたら嫌だっていう気持ちと、周囲から言われるほどはしゃいでる成人男子もつらいんです…。
分かりますか、この絶妙な拒否反応。
そんなわけで、開始直後に受け付けない症状が出てしまった。無念です。

【たぶんきっと小悪魔】 萌
自称「淫魔」と名乗る怪しい男に生気を与えるべく、なぜか毎日キスをすることになった大学生の梓。
「淫魔」を疑いつつも、何だかんだと信じちゃう梓のちょっとおばかなところが良かったです。
しか淫魔の正体が…、学校での姿とえろす中の姿のギャップが完全に別人レベルでした。

作画が綺麗で読みやすかったです。
でも若干読みやす過ぎたというか、もう少し切なさやときめきを味わいたかった…。

お仕事BLとしても、恋愛面でももう一歩

仕事っぷりに惚れる。
ノンケがゲイに落ちるきっかけで1番多いのは、やはりこれですよね。
この作品もまさにそれでした。

結婚準備の一環で、ドレスの試着について来させられた三宅。
おざなりな返事を繰り返していたところに、いきなり口を出してきたのは、デザイナーの谷崎。
極め付けには「結婚に向いてない」とまで断言されて…。

最終的に谷崎の言う通り、結婚は破談。挙げ句、会社まで買収されて、という始まり。
三宅のイベント企画の手腕に惚れ、三宅自身にも惚れたという谷崎に振り回されまくるという話なのですが…。

惜しい。
いろいろと惜しい。
結婚式場をプロデュースするという新しい企画に絞って、仕事っぷりをがっつり見せてもらえたら、谷崎が惚れた三宅の企画力が読者にも伝わってくるのですが、第一号になる谷崎の親友カップルを、式場で社員たちと迎えるというサプライズのみ。
「なるほど、これは惚れるわ…」という仕事っぷりを見せてもらえない。
お仕事BLの楽しみのひとつに、その職業の裏側が見えるという点があると思っているのですが、そこも足らず…。
まるまる親友の結婚式企画と当日に絞った方が読み応えがあった気がしました。

谷崎との恋も、結構あっさり落ちてしまう。
初対面でいちゃもんをつけて来た相手が社長になって、しかも自分の能力に惚れて買収したと知ったら、それは嬉しい。
その「嬉しい」が「…好き」に変わる様子をもう少し読みたかった!

谷崎の人の話を聞かない猪突猛進っぷりが面白かっただけに、ツンデレ三宅がデレに移行する心理描写をしっかり読めたら、もっと萌えたはず。
イベント企画も興味深い分野だから、そこももっと読みたかったなあ。
という物足りなさが残る作品でした。

うおー、分かりにくい…

いや、一応は分かる。
大筋は分かるんだけど、中盤辺りから場面転換がふわーっとしてきて、自分がどこの時間軸の話を読んでいるのか一瞬戸惑う箇所が出て来て。
そこを境に、それまでと別作品!?っていうくらい、分かりにくくなったのに辟易しました。

両親亡きあと、さまざまな親戚の家を転々としてきた鷹峯(たかがみね)空。
高校3年の5月、京都にいる親戚のもとへやって来た彼が、学校帰りに雨宿りした建物は…。

建築家に烏丸聖司の事務所兼自宅でした。
それが縁で事務所に出入りするようになって、バイトとして雇われて…という関係が出来ていくのですが。

空の事情や心理描写に重点が置かれている間は良かったんです。
コマに流れもモノローグも会話もスムーズ、分かりにくいところなく読めました。
外では当たり障りなくやり過ごして、家では嫌われないように細心の注意を払って生活してきた空の窮屈さや、「自分の居場所」がどこにもないと感じる孤独なんかがきっちり伝わって来て、烏丸が空に居場所をくれたことが嬉しくなって。
恩人である烏丸との関係の変化を期待して読み進めたものの、烏丸のビジネスパートナー風の友人・三条の弟が出て来た辺りから、ものすごくごちゃつき始めてしまった…。

三条(弟)は烏丸の作品が気に入っていて、自身も建築家志望だから、事務所へ来たがっているというのは分かった。
三条(兄)は烏丸がゲイだから、弟を近づけたくないというのも分かった。
烏丸は親が亡くなったか何かで、高校時代に天涯孤独っぽくなって、そこから生きるために?それとも自分の「居場所」に決めた現事務所の建物を買い取るために?体を売っているっぽい。
建築家として仕事を始めた後も、ローン完済までそういう仕事を続けていたっぽい。
しかも三条家は烏丸のそっちの顧客のおかげで家業的に旨みがあったっぽい。

ぽいぽいだらけ。
何故なら匂わせばかりではっきり分からないからです。

そのモヤっと描写が始まった辺りから2人の気持ちに変化が現れ始めるものの、モヤっと描写の場面転換もモヤっとしていたせいで、恋の方に集中できず。
さらにこの作品の登場人物たちは最初からK popアイドルかと思うくらい距離が近くて、恋を自覚する以前からバックハグやら、あと2cmでちっすですな!という距離まで顔を近付けたりしているせいで、恋心が芽生えてからの距離感とたいして変わらないという点も、ときめきを感じさせない一因でした。

さらに空が親戚を転々とさせられていた理由が、「疎まれていたから」じゃないことが判明するのですが、それならさ、高校3年の5月に転校なんていうローテーション組まないであげようよと思ってしまった次第です。

情報がもっとすっきりしていたら。
初対面からスキンシップ多めじゃなかったら。
もっと萌えたかもしれません。

嵯峨野さん(フクロウ)は可愛かったです。

不発だった…

やっと購入したのですが、わたしはちょっと萌えず。
本編の可愛い野末にめろめろだったので、部下の能力を見極めて、抱え込みすぎる部下に適切なアドバイスをする「デキる上司」な野末に、「いい上司だなぁ」としか思えなかったのが敗因でしょうか。
ただ特定の部下の扱いというデリケートな話を給湯室でしちゃうところは、「いい上司」と言っていいのかどうか…。

完璧主義者すぎて他人に仕事を振れない、頼むのは「負け」と同じ!という方には、野末の言葉を届けたいなあと思いました。

最後の甘ったれモードの野末は可愛かったです。

天国はまだ遠く

という映画を思い出しました。
高城先生、絵が変わりましたか?

3年間恋人だと思っていた職場のフロアチーフに捨てられ、職も追われた凛。
人生を終えるつもりでやって来た低評価の宿は、口コミとは違っていて…。

という出だし。
若旦那の総一郎は「料理人」としての凛を買って、雇うことに決めます。
この総一郎という人間が…。
わたしには好きになれないタイプの人でして。
イケメン+自分でも言っちゃう「博愛主義」、頭の固い人間には厳しい。
あとがきに「全員と恋人契約させようと思ってました」と書いてありましたが、思い止まってくださってよかった。

そう、契約なんです。
まだ宿の立て直し段階で、運転資金でいっぱいいっぱいな状況なので、十分な賃金が支払えない。
なので総一郎が各従業員に「対価」として自分にできることを差し出す契約をしているという設定。
凛に関しては「恋人と職を失った」ので、職は料理長を、そして恋人は総一郎が、という契約に。
相手の好みは完全無視。イケメン怖い。

イケメンに優しくされて、それまで酷い男とばかり付き合って来た凛は簡単に落ちちゃいます。
それはそうですよ、イケメンというやつは生きているだけで周囲の人間をフラッとさせる生き物。
そんなバイオハザードが優しい。はい、もう好きになっちゃう。
だけど総一郎がどこまで契約のつもりなのかが分からない。
誰にでも優しいというのは、自分だけ特別と思わせない罪な性格でございます。

そんなわけで読者的にも、「契約でそこまで出来るとは、ホスト顔負けですのう」と読むべきなのか、「契約って言ってたけど、べた惚れじゃないですか!」と読むべきなのか、ソワッソワしなければいけない時間が案外長くて。
結局、いろいろ剥がしたら溺愛系攻めが出てきたのでひと安心。
…疲れた。こころが疲れた。しかもちょっと泣いた。切なくて。
この感情の揺れ、高城先生の思うツボということでしょうか。

もう1CPおりまして。
番頭の菊之進、彼も総一郎の博愛主義にやられた1人。
優しい彼に惚れて、でも自分だけじゃなくみんなに優しいことに気付いて、別に自分を好きというわけじゃなかったと思い知ったとき、一度だけ関係を持った大学の同級生・宗久との再会ものでした。

わりと2CPともあっさりしてました。
切なくてちょっとだけ目から涙が滲んだけど、凛はすぐ総一郎を好きになっちゃうし、菊之進は何だかんだ言いつつ、すぐ抱かれちゃうし。
物足りなさを感じるなあと思ったら、続編が出ていたんですね。
たしかにこの1冊ではもったいない、しっかりした設定。
BL資金に余裕ができたら、購入してみようかどうしようか。

イケメンもスイーツも盛り盛りなのに…

表紙のマカロンがハンバーガーに見えた方、いらっしゃいますか?
ええ、わたしもです。ハンバーガーに見えました。
おそらく甘いものの合間にしょっぱいものを食べる至福を知っているせいかと思われます。
そしてタイトルは『カフェお』って読んでました。
まさかの『カフェメン』。

アンティーク家具に囲まれたカフェ「La maison」を舞台に、3組のCPの話が収録されています。

1組目はカフェのオーナー・光哉(ひさや)の弟、桜也(おうや)と、光也の高校からの友人で店の内装を手掛けたインテリアデザイナーの遥。
桜也が19才という年齢よりもやや幼くて、キャンキャン喚く小型犬。
遥は身なりを整えればボルゾイっぽい感じ。
プレイボーイらしい遥が、友人から伝え聞く弟の話だけで、そこまで好きになれるのかなあ?というモヤッと感の残る2人でした。
兄の恋人設定も、案外めろっとくっつくので、切なさを感じるには至らず。

2組目はこれまた光哉の高校からの友人で、カフェのパティシエ・響と、響が以前勤めていた店の先輩パティシエ・湊。
コンビニスイーツがコラボするほどの有名パティシエになった湊が…、子供すぎる!
気持ちバレバレの行動に表情、口から出るセリフは小学生男子並み。
響のビジュアルが一番好きなのでここで萌える予定が、湊によってどんどん萌えを削ぎ落とされていくという悲しい結果に終わりました。

3組目はオーナー兼バリスタ・光哉の登場です。
光哉に片思いする駆け出しの小説家・隆次が、桜也が大学の試験期間でバイトに出られない間の臨時で雇われたことから、関わりが出来るわけですが…。
ここで萌えねば、萌えどころゼロ!という気持ちから、意地でも萌えてやる!と臨みましたが…、完敗でした。
簡単すぎる…。光哉も落ちるの、早すぎた…。

そんなわけで、イケメンは盛りだくさん。
おいしそうなケーキも山ほど出て来て、作画的には大満足!
ただ…、みんな、スパッとあっさりくっつき過ぎて、萌えはモリモリにならなかったのが残念です。
「萌」はイケメンとケーキに捧げます。

実央の人たらし力…

1部終了という区切りの3巻。
ほぼほぼ駿がだめ人間状態でしたよ。

風邪でダウンしたお母さんに頼まれて、ふみの授業参観へ行く駿と実央。
教室に行く前に寄ったトイレで、駿は昔の同級生に再会してしまいますよ。

この和田くんこそが、駿に「そういうの無理」と先回り拒絶してきた子で。
言ってみればトラウマの元凶。
だけど和田くんは和田くんで、それが正しいと思って言っただけという感覚だから単純に懐かしい友達に会えた!っていう状況。
駿は会いたくない人に会ったせいで、ずっと変な顔で固まったまま。
それにしても駿の逃げ方が大人気なさ過ぎて、かなりイラッとしてしまいました。

さらにイラッとするのが、そんな和田くんと実央が仲良くなること。
実央は和田くんの登場で「男の友達はいない」と言っていた駿に、本当は友達がいたことでモヤッとしてるみたいだけど、駿とは一緒に暮らしているとは言え、これだけ駿以外のひとと仲良くしている場面ばっかり見せられると、読んでいる方がモヤッとしませんか?
わたしはしてしまいました。

実央にとっては駿が恩人。
父を亡くして、母も亡くして、自分ももう向こうに行ってもいいかなと思っていたときに、こっち側に引き戻してくれたのが駿で、2巻でもふと向こうに意識を引っ張られそうになったときに呼びかけて引き戻してくれるシーンがあって、こっち側に実央を繋ぎ止める存在というか、駿がいるからこっち側にいるという「生きる理由」になっているのは分かるのですが、ゲイバーのみなさまと言い、和田くんと言い、絵理ちゃんたちと言い、橋本家の人々と言い、実央を大事に思ってくれるひとがたくさんいるわけで。
駿の方は人当たりに良い性格じゃないから、家と編集担当と実央だけが駿の世界というのが、なんでしょうね、CP間の格差社会って言うんでしょうか、そういう風に感じてしまうんだなあ。

駿の小説が当たったあとも、顔出ししない駿の皺寄せが家族や実央にいって、JKに騒がれたりするのが…。
まあ、最初から美少年って言ってましたもんね。

そんなわけでCP間の格差社会が苦手なわたしは、何とも複雑な気持ちでした。
もっと駿もみんなにちやほやされてほしい!でも似合わない!ジレンマ!

人と違うのは悪いことじゃない!

今回もふみに振り回されまくりです。
ふみがどうも苦手なのですが、ちょっと頭を冷やしました。

まだ小学2年生。
施設で育った子で養子であることは、みんなが知っている状態。
お兄ちゃんがいると知って、会いたい!と思ってたけど、いざ帰って来てみたら、自分は血がつながっていないという不安がむくむく。
自分が「お父さんとお母さんの本当の子供」という点で他の子と違うことが嫌なのに、お兄ちゃんもみおも「他の人と違う」のを知って、そのまま「違うのは変だよ!おかしいよ!」って言っちゃう子供。
でも子供なりにちゃんと「ふつうと違う」お兄ちゃんたちが「変だよ!」って言われるのは、自分が養子で「変」と思われるのと同じで嫌なものなのかもって気付ける子。

なんだ、いい子じゃないですか。

それにしても実央の変貌ぶりには驚かされます。
『海辺のー』の前半部分では、ひとと目を合わせたくないと言って目深に帽子を被ってた子が、こんなにフレンドリーになるとは。
人間というのは、変化もするし、進化する生き物ですね、しみじみ。
ただ若干人たらし風味になってきているのが…。
駿が閉鎖的だから、実央だけどんどん世界が広がっていく感じがちょっと寂しくもあります。

そして今回、結構驚きなのが、えろす問題です。
駿、気持ち良くなかったんだねぇ…。
それでも実央に何かしてあげたかったんだなあ。

2人に集中して読みたいのに!って思うと、周囲の人たちとのいろいろが多すぎて萌えにくい。
でもそういうひとたちに囲まれている2人の生活を見守っていると思うと、ふみもお父さんもお母さんも桜子さんも、2人の生活の大部分なんだなあと思える。
みんながいて、それぞれがお互いに対して何かを感じて、前へ進もうと思ったり、強くなろうと思ったり、変わろうとしていく。
そういうところがこの作品の醍醐味かなあと思います。

食べ物、そんなに出てこない…

表紙に釣られて購入してみましたが、本編にはそこまでモリモリ食べ物は出てきません。
家政夫設定は食べ物を見られるチャンスが多いことと、世話焼きキャラが好きなので期待を膨らませて…、膨らませまくって…。

萎んでしまいました。

母が独立開業した家事代行サービスで働く陽太。
新規客の家へ行ったところ、家主は髭ぼーぼー、家は酷い有様で…。

まず一番重要なポイントとして、陽太を可愛いと思えるかどうか。
これに全てがかかっていると行っても過言ではありません。
陽太はいわゆる人たらし設定ですが、わたしには人たらしというよりも節操なしに見えてしまった…。
誰にでも思わせぶりな軽口を叩きまくり、スキンシップ多め。
勘違いするひとが続出しても仕方ない状況を、自らの手で作り上げていました。
天然よりももっとタチの思わせぶり悪い鈍感。
そして一番きつかったのは、彼がドラマクイーンだったことで。
「嘘をつけない」「隠せない」という言葉は、「気遣いが足りない」「自分本位」という言葉と同義だと初めて知りました。
ただただあざとい。
こんな陽太を…、可愛いと…、思いたかった…。

こんな陽太と高校時代から今の職場に至るまで、ずっと親友だった寛治。
この子がイケメンでいい子なんですよ。
若干、「え、でしゃばり過ぎじゃ…」って思う面もありましたが、わたし的にはむしろ寛治×木久島の方が美しかったんじゃないだろうかと思ったり思わなかったり。

あと大和先生、作画がちょっと変わりましたか?
昔に作品は結構買い集めていたのですが、最近のものはあまり読んでいなくて。
前はちょっと古めの少女漫画風繊細さが本編に溢れていたと思うのですが、この作品ではそこにやや少年漫画風味が足されて、繊細さが減っていたような。
そのせいか、陽太の可愛らしさがわたしの目には届かなくて…。

そんなこんなで主人公が受け付けないという、悲しい結果に終わってしまったわたしですが、みなさまは陽太を「可愛い!」と思えるように心から願ってます。
わたしも…、愛でたかった…。