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巡る世界と君と僕【特装版】

meguru sekai to kimi to boku

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表題作巡る世界と君と僕【特装版】

時田稜,26歳,リーマン
本間利久,27歳,リーマン

あらすじ

【装いを新たにした特装版!!】あの時。俺が違う態度を取っていたら、稜は今も俺のものだったんだろうか――。大学時代からの腐れ縁&片思いの相手でもある稜に「結婚するかもしれない彼女」を紹介されてしまった利久。落ち込み傷付つきながら思うのは、7年前に自分が稜にしてしまったこと。もし、もう一度同じ言葉をくれたら今度こそ間違えたりしないのに。もし、もう一度「あのとき」からやり直せたら…。巡る恋の未来はどこにつながるのか!?【本作品は「巡る世界と君と僕」第1~6巻/第1~24話を収録した電子特装版です】

作品情報

作品名
巡る世界と君と僕【特装版】
著者
オオヒラヨウ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ソルマーレ編集部
レーベル
Ficus
電子発売日
3.8

(5)

(1)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
19
評価数
5
平均
3.8 / 5
神率
20%

レビュー投稿数2

ぐるぐる巡る過去と今

タイムスリップ/タイムリープものって、真剣に考えると頭がおかしくなって来ませんか?
時系列とか条件を考えると、その時点に何度も戻っていくループが起こっているわけで、合わせ鏡に写った物をじーっと奥まで見ているような無限状態に頭がパンクしてしまうのに、そういう作品を読むと必ず考えてしまうんだよなあ。

というわけでこちら、タイムスリップものです。
大学で出会って親しくなって、親友と呼べる間柄になった利久と稜。
7年前、稜からの告白に聞こえなかったふりをしたことを、ずっと後悔し続けている利久に、彼女との結婚の予定を語る稜だったが…。

という始まり。
この作品では2回、タイムスリップが起こります。
1回目は利久。
彼女を紹介された帰り、地下鉄の駅で線路に落ちてしまったひとを助けようとして意識不明の重体になってしまった利久が7年前にタイムスリップ。
告白の日に戻ったことから、そのときの自分の対応を違うものにしようとするも、自分から告白しようとしても声が出ない、文字にも書けないというもどかしい状況。
2回目は稜。
バイク事故に遭った7年前の稜が、現在にタイムスリップします。

生死を彷徨う状態であることがタイムスリップの条件になっていて、自分から過去を変えるようなことは出来ない設定なのですが、これがじっくり考えるとよく分からなくなってきます。
過去に戻った利久は自分からは「好き」と伝えられないけれど、稜の告白にはyesを言えるんです。
それはいいんだけど、告白の場面が明らかに過去の経験と違っていて、何で?ってなる。
稜の告白の時間や方法が過去と違うということは、過去の稜に何らかの影響を与えて、過去を変えたってことだよね?って思ってしまう。
さらに7年後にタイムスリップしてきた過去の稜の記憶も、ちゃんと塗り替えられた告白シーンになってるんだけど、利久の方の記憶は塗り変わってないという。
えーと、説明下手すぎだ。
事故で瀕死の利久、7年前にタイムスリップ→稜の告白に自分も気持ちを伝えて、身も心も結ばれる瞬間に現在に戻る。
この1日の記憶が、7年前の利久にはないんです。
これってタイムスリップじゃなくて、単なる時空を超えた入れ替わりですよね?
想いが通じ合ったと思っている稜と、聞こえないふりをした利久は、条件的に同時に存在し得ないのに、どういうこと?と思ってしまいました。

ああ、だめだ。この話、筋を通そうとすると通らないことが多すぎて、その点を追求しようとするとものすごく長いレビューって言うより、検証になってしまう。
辻褄が合わないことが多い上に、バイク事故に遭った稜が利久のことだけ忘れるという大きなイベントまで盛り込まれているから、細かいことが気になる派の方は考えすぎて萌えが削られる可能性があります。

終わり良ければ全て良しなんだけど、釈然としない何かが残る。
そんな作品でした。

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混線する世界の中で愛はつながるのか⁉︎

恋の後悔を抱えるリーマン・利久。
その相手・稜から彼女を紹介された夜に地下鉄の駅で事故に遭い…
…という冒頭。
ところが、目覚めると怪我もなく、何かがおかしい。
そう。利久は「過去」に戻っていたのです。
本作の設定は「タイムリープ」。
もしあの時に戻れたら今度は…!って、誰もが一度は思ったことありますよね。

本作は、ただでさえ難しいタイムリープものにさらに捻りを加えています。
それは、利久だけでなく稜の方にもタイムリープを発生させているところ。
それぞれが異なった時間軸で自分の本当に伝えたかった想いを再体験するミラクル…
結局世界線はいくつもあって、ひとはパラレルな世界の中で一つのやり直せない時間を生きている。
だからこの稜と利久に起きた出来事は奇跡…(まあご都合とも言う。うん)

あり得ないラブストーリーではあるんだけど…お話はハッピーエンディングで読後感は良いです。
作者様は難しい主題によくチャレンジなさいました。「萌」で。

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