かわいゆみこさんのレビュー一覧

猫の遊ぶ庭~気まぐれ者達の楽園~ 小説

かわいゆみこ  今市子 

今市子さんの世界とマッチし過ぎ

えっ読んでないの?読まなきゃ!と言われたことがあり、気になっておりました。
いざ読み始めたら、いや~1巻読めなくて読めなくて(笑)
なんでだかわかんないけど10ページも読むと寝てしまうという…けっして眠くなるようなお話じゃないんですよ。
なんだろう…静かな文章が心地よく眠りに誘うのか??
10ページ読んで寝ちゃうと、続きから読もうとしても、えっとなんだっけ?となって、また遡るというわけで、…

1

Fetish 小説

かわいゆみこ  石田育絵 

完全にエゴイストファン向

萌か中立か迷ったんですけど、うーーん本編とのレベルの差がちょっと激しかったのでここは中立で。

完全にエゴイストシリーズファン向で、印象としては彼等の同人誌短編をまとめたって感じかな。
本編で和臣と白井が好きになった人はオススメされなくても多分読むと思うので、この作品は予め完全に好きな人向限定って前提がある気もします。
なのでファン向ではあるんだけど、全体的にどこかしらそういう緩さみたいな…

2
非BL作品

夢色十夜〈3の巻〉 小説

かわいゆみこ  今市子 

んー

最終巻です。
ここにきて評価を下げたくなかったのですが、どうしても…。
最終話は蛇足だったように感じました。狙いは非常によく分かるし、予想もしていたのですが、狙いすぎてて逆に残念に思いました。
あと、一話一話はステキなのですが、並べるとバラつきが目についてしまったのも残念。このバラバラさも狙いなのかなァ…と思ったりもしましたが、一貫性に欠ける印象のほうが心に残ってしまって。

ニオイ系です。
主役…

0
非BL作品

夢色十夜 (2の巻) 小説

かわいゆみこ  今市子 

心地のよい寂しさを感じる

あいかわらずニオイ系です。
でも確実に、主役の二人は二人とも、互いに相手に対して恋心を持っている。
周囲も本人たちですらもそれに気づいてないんだけど。
この「親友」という距離感に萌えれるか萌えれないかは、まさに趣味の分かれるところだと思います。

ストーリーも趣味が分かれるだろうな。
登場する色んな「あやかし」、前作よりは派手になりました。
空を飛ぶ不気味な鵺、美しい人魚、動く雛人形…、絵面を想…

0
非BL作品

夢色十夜 小説

かわいゆみこ  今市子 

明治、大正、昭和初期の日本男子に萌える

明治維新からはじまった日本の近代史ですが、この時代の男性には妙に萌えてしまいます。
日本男子の男らしい部分とピュアな部分が結実したようなキャラが揃ってた(ような気がする)。今どきの男子にカツを入れてもらいたいもんだ。
まぁ、女性も今よりずっとピュアな大和撫子だったんだろうけど…見習わなきゃだな。

ニオイ系ですかね。
とはいっても主役二人はお互いにほのかな恋心を持っている。親友というポジションにい…

2

Fetish 小説

かわいゆみこ  石田育絵 

シリーズ最後を飾る短編集

エゴイストシリーズの最後を飾るこの作品。短編集です。
本編を読んでないとワケワカメなので気をつけてください。
あとこのシリーズは新装版が出てるんだけど、新装版と旧版では収録されてるものがビミョーに違うので、完璧を目指すなら両方揃えるのをオススメします。

色々読むと感慨深さばかりを感じます。
ホント、すっかり落ち着いて、強い絆ができた二人だなと。
よくあるショボい痴話喧嘩な続編とは違い、しっとりし…

4

EGOISTE(2) 小説

かわいゆみこ  石田育絵 

素晴らしかった

一巻も面白かったけど、二巻は更に面白かったです。
上質の人間ドラマでした。
ラストが阪神大震災で、非常に感慨深かったです。この地域でこの時代を描くなら、絶対に欠かせない未曾有の大災害。

主役二人の関係が変化し、気持ちも変化していく。その様子がとても切なく、同時にとても優しいです。

受けの浮気はたまげた。
浮気相手は別の人のほうが良かったな、親友を浮気相手にするのはモニョモニョする…と思ってたん…

3

EGOISTE 小説

かわいゆみこ  石田育絵 

わーい地元だ

今の私の生活テリトリーが舞台になってるので、出てくる地名がいちいち嬉しい。
マイナーな地名も、ごく自然にさらっと登場する。

独特の空気感のある作品でした。
これがかわいさんがはじめて出された本かーと思うと、感慨深いです。
クオリティの高さはもちろん、書きたい世界観がダイレクトに伝わってくる。
昨今のBLではなかなか遭遇できない「凄み」みたいなものを感じました。

主人公は医者二人です。
傲慢な俺…

2

UNMORAL 小説

かわいゆみこ  門地かおり 

かわいさんの高校生モノ

かわいさんの高校生モノって少ないんだけど、ハズレがないんだよなーと思いました。
最近シリーズになってる『空色スピカ』もそうだし、『未成年。』もそうだし。
で、この作品も。
10年以上前の作品ですが古い感じはなく、みずみずしさばかりが印象的なストーリーでした。
特徴は「ふつう」なとこ。
ふつうの高校生のふつうの日常をふつうに描いている。
それがイイ。
主人公はヘタレ気味な攻めなんだけど、ヘタレ攻めと…

1

MIKADO―帝〈後編〉 小説

かわいゆみこ  東条ひかる 

このやるせなさ、どうしてくれよう…

読み終えたときの虚脱感というか、このどうしようもないやるせなさ、何とかならんもんでしょうか。
どんどん崩壊に向かっていく、巨大マフィア。過酷な運命に翻弄される、若い四人の兄弟に胸が痛くて仕方なかったです。
父親の早すぎる突然の死の影響が大きすぎました。

三人の男兄弟に実力がなかったわけじゃなく、基盤をしっかり築き上げるだけの時間がなかったんだなと。
あと10年この父親が踏ん張ってくれてたら、
イ…

3
PAGE TOP