愁堂れなさんのレビュー一覧

華やかな野望の果てに 小説

愁堂れな  実相寺紫子 

見事に裏切られました

とにかく孝彦(受け)が健気で可哀想で。
孝彦は異母兄の会社で働いているんですが、会社のために自ら体を売っています。
理由は自分が愛人の息子だから。
孝彦は15歳のとき水商売で働いていた母を亡くし、身寄りもなく母についていたヤクザのヒモの小遣い稼ぎに使われていた過去があります。
それを知っている兄は孝彦を疎ましく思っていました。
なので孝彦の体を使わせていました。

過去もそうですが、…

0

北の漁場 小説

愁堂れな  山田ユギ 

タイトルほど男臭くないw

最初にこのタイトルを見た時は
『演歌かよ!』とツッコミを入れてしまいましたが。。。

漁師同士のお話ってことで
無骨な男たちを想像してしまいそうになるんですが
幸い、山田ユギさんの挿絵が秀逸で
海の男っぽさを残しつつ、ガサツなイメージは全くなくて
でも、不器用な雰囲気もよく出てて
お陰で、男臭さが多少和らいで読みやすかったです。

伝説の漁師・秋山の無口だけど誠実な感じがすごく…

4

愛は淫らな夜に咲く 小説

愁堂れな  陸裕千景子 

一話目のカップルに話が戻りました

今回、はじまりは、恋人を得た三人が、
それぞれの恋人を連れて(タローは来なかったが)集まっているシーンから始まります。

みんなカッコ良くて、みんな仕事ができて、みんなホモって(笑)
3組計6人のゲイたちって!

それぞれがくっ付くまではまだいいけど、
その後ってどーなんだろう?と。ちゃんと面白いままで話続くことって
可能なんだろうかと思っていましたが、
なんだか全然普通に面白く…

2

悪魔のようなあなた 小説

愁堂れな  小路龍流 

エロエロ凌辱物語

主人公は医療機器の営業マン(受け)。
主人公が身体で仕事を取ってると勘違いした天才外科医(攻め)に、ある日自宅に招かれて、クスリを盛られて、縛られて犯される。心はイヤなのに身体は快楽に溺れてしまう主人公。
で、「とある医療機器を購入するかわりに、好きなときに抱かせる」という取り引きをして、エロエロ凌辱生活に突入します。

アナルにバイブ入れたまま商談させたり、剃毛したり、とにかくエロエロでした。

3

連鎖反応(合同誌) 小説

遠野春日  榎田尤利  愁堂れな  宮本佳野 

とってもお得

遠野、榎田、愁堂、お三方のリレー小説合同誌。
2段組で1編が約30Pと読み応えしっかり。
表紙イラストも、宮本佳野が3作品それぞれの受け攻めキャラを描いてくれて本格的。
前の人の脇役が次の主役という縛りがあるので、3作品ともオフィスものだが、作者さん毎の違いがはっきり出ていておもしろい。
3人の鼎談で裏話が読めるのも楽しい。

「Caged Bird」(遠野)
企業グループの「御曹司…

3

監禁の甘い誘惑 小説

愁堂れな  高座朗 

エロエロ監禁凌辱ストーリー

監禁凌辱ものです。
エロエロストーリーです。
主人公の受けはリーマン。
攻めはヤクザ。
行きつけのバーからいきなり拉致され、監禁され、レイプされ、心はイヤなのに快楽に負けてしまい、そのうちに自分をレイプしてる男のことが好きになっていく、という。
この手のエロエロストーリーにはありがちな王道展開で、私はこういうのが苦手なんですが、主人公のノホホーンとした性格が妙にツボに入って、意外と楽しく読むことが…

1

intermezzo 間奏曲 小説

愁堂れな  水名瀬雅良 

新婚旅行は南の楽園

始まりがアレで強引だったにもかかわらず、つきあい始めちゃうとベタアマにになってしまう、愁堂作品ではおきまりな展開のこのシリーズ。
この本の中では、
二人はようやく取れた休暇で、タヒチに新婚旅行にいったり(南十字星)
メキシコに転勤が決まった田中の送別ゴルフの帰り、長瀬は田中によろめきそうになったり(間奏曲)
と、ベタ甘な短編がつまっている。

1

unison 小説

愁堂れな  水名瀬雅良 

いつものことだけど

いきなり犯す前に口説こうよ
ちゃんと話しようよ
お互いに、それはあんまり安易すぎるだろう

愁堂作品の始まりって『いきなり体からパターン』多くないですか?
始まっちゃえば、後はなし崩し的に、
「最初から好きだった」
「僕もおまえが好き」
「離さないぜ」
「離れないよ」
で、あとはラブラブ二人に事件が起こり、でシリーズ化していくの、

3

罪な後悔 小説

愁堂れな  陸裕千景子 

書き下ろし新作

良平・ゴロちゃんの罪シリーズ、
出版社を替えての新装刊や、微妙にリンクしている淫らシリーズで、すっかりどれがどれやら判らないくなっている「罪シリーズ」
どうやらこの本は、書き下ろし新作だったようだ。

と言う訳で、新しいキャラ高梨の後輩・武内検事と、高梨の旧友・探偵事務所の雪下も登場。
2時間サスペンスな殺人事件の謎解きと、二人のラブラブ生活もしっかり(こっちは、お互い忙しい身なので、た…

3

北の漁場 小説

愁堂れな  山田ユギ 

マグロ!!

BLでマグロ漁師!!
また、随分思いきった設定で!と、刊行当時評判になった本作。
マグロ漁のスペクタクルが、興奮を増すいい材料になってる。

愁堂作品の定石「体から始まる」ではあるけれど、これは無意識の「襲い受け」。
泥酔したエンが、過去の夢にうなされて、意識のないまま、秋山に必死でむしゃぶりついた。
で、その翌朝の秋山が男らしいの、カッコイイの、
エンの過去を全て聞いた上で、エンを…

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