雪舟薫さんのレビュー一覧

ワイルド・ワイルド・ウエスト 小説

高尾理一  雪舟薫 

面白かった!!!

妻と離婚し、会社も解雇された傷心の斎木明紘(受け)が、自分探しのアメリカ旅行でアクシデントに見舞われるというスタートのお話です。
そこで出会ったカウボーイのダグラス(攻め)によって明紘の運命が変わります。

明紘が車の事故を起こしたコルト牧場を舞台にお話が展開していきますが、牧場主のハーヴェイや周囲が優しい人達ばかりで人情物としても楽しむことができました。
どん底な主人公が新たな道を開くと…

2

月と茉莉花 ~羞花閉月~ 小説

佐倉朱里  雪舟薫 

ナンチャッテどころでない中華風BL

『月と茉莉花』の続編で、文庫化したものです。
これから読まれるならば、文庫版の方がお勧めです。
もうすぐ三巻の文庫版の発売なので、慌ててこちらを読みました。

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受けは湘国の盲目の元公子、月心。
湘が琰国によって滅ぼされ琰の虜囚となり当初は無理矢理に大牙に抱かれていましたが、現在は心を通い合わせ離宮で大切に保護されています。

攻めの大牙…

2

スレイヴァーズ ヌード 小説

華藤えれな  雪舟薫 

まともなのは桔梗だけなのか…(^^;)

本編は既読なのでこれも書下ろしのみ。
とにかくこの家族の中で一番まともな弟・桔梗の苦労話ですね。

桔梗は恋愛に対して全く夢を持っていない
それもこれもすべて自分の周りにいる悪い見本3人のせいだ!!!と。
第1に天然すぎて恋愛が分っていない母親。
第2に好きな相手以外何も見えない、心も視野も狭すぎる冴木
第3に鈍すぎて、他人の気持ちにまったっく気付かない兄の柊一。
母親はちょっと置…

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BL祭り 初回限定小冊子 特典

看板に偽りアリ(苦笑)

他の方も書いていましたが、「入ってない?」って思いました。
豪華小冊子といううたい文句は、完全に偽りです。冊子ではなく4つ折りペーパー(苦笑)

ただ、内容的には確かに豪華!
それぞれの作品の試し読みではなく、ここでしか読めないであろう番外編SSが掲載されています。
「ブライト・プリズン」のみは本編の試し読みですが、未発売単行本の初出し先読みなので。
発売を待ちわびているファンとしては…

1

炎の記憶 小説

剛しいら  雪舟薫 

事件と恋が交差する

水の記憶の続編。1話完結形式で書いていると作者さんは言ってますが、やはり順番に読んだほうが内容は分かるかと思います。

前回同様、カウンセラーである如月と元患者の佐々木の恋と、クライアントである子供の恋が同時進行です。
前回は佐々木の存在が驚くほど薄く感じたのですが、今回はきちんと如月の生活に入り込み、如月を支え、また如月も佐々木のことを考える時間が増え、嫉妬もし、前回よりも経験値がアップし…

1

月と茉莉花 小説

佐倉朱里  雪舟薫 

設定上での無理ない俺様って心地良い

ずっと読みたいと思っていましたが、出来れば文庫版が良かったのでちょっと入手が遅れてしまいました。
2003年にノベルズで発行されていた物に書き下ろしを加えた、文庫版となります。

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受けは湘国の公子、月心(水月)。
一年前、祖国は琰国によって滅ぼされたために虜囚となり、今は大牙の預かりとなっています。
幼少時から盲目で、国では忘れられた存在で…

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BL祭り 初回限定小冊子 特典

小冊子仕様ではありませんが…

『学園潜入してみました
~フェロモン探偵さらなる受難の日々~』を購入致しましたが
帯に小冊子付きとあったのに「…付いてない!?」と一瞬思ってしまいましたw
ちょっと厚紙の、とは違い
いわゆる広告ペーパーとも思える仕様でしたので驚きました。
でも、描き下ろしではありませんが
各作品のカラー絵も印刷されていますので
ちょっと嬉しかったです♪

『学園潜入してみました』の本編だけ読ませ…

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水の記憶 小説

剛しいら  雪舟薫 

恋というよりはお仕事のお話

ああ、面白かった!とは思えたのですが、何が書きたかったか(こっちも何が読みたかったか)ちょっと論点の曖昧なお話という印象も受けました。

心理カウンセラーである医師・如月の恋を謳った紹介文のように思えたのですが、はっきり言うとお相手である佐々木はいてもいなくても…というくらいお話に絡んでこない気がしました。
お話は如月の仕事内容が主で、そちらでも二重人格である男子高校生と、体育教師の恋がえが…

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水の記憶 小説

剛しいら  雪舟薫 

恋愛はあっさり、仕事はずさん

美貌の臨床心理士・如月と、子どもの頃そんな彼に助けられ
以来10年思い続けていた佐々木。

剛しいらさんは、特に長編に好きな作品の多い作家さん。
本作はずっと気になりながら未読だったのだが
今回全4冊のシリーズ中、最初の2冊を入手し読んでみました。

世間の高評価に反し、個人的にはかなりの辛口評価です。


長い片思いは好物なのだが、社会人になって満を持して告白する佐々木を

1

月と茉莉花 ~羞花閉月~ 小説

佐倉朱里  雪舟薫 

美しい世界観を楽しむ、べし。

雪舟先生の挿絵も麗しく、名作の誉れの高い古い作品の文庫化、
その二巻目。
旧版は未読、この文庫化で初めて読んでおります。

          ※   ※   ※

風情のある中華風の世界観の中、
太陽のように強くエネルギーを持った新興の琰国の王子と
琰に滅ぼされた歴史ある湘の国の盲目の公子の恋。
前巻で互いの気持ちは確かめあって、その後の二人。

故国では亡き者のように扱わ…

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