前田ともさんのレビュー一覧

マイ・フェア・ダンディ 小説

渡海奈穂  前田とも 

何気ない会話のやりとりに唸る

天涯孤独の苦学生と、オツム弱めなチンピラ。チグハグなようで、かつて似たような境遇にあった二人が手を組み、大企業の創業者が探している「死んだはずの孫」を仕立て上げて一儲けを企む……という、シリアスなような、コミカルなような不思議なテイストのお話。でもしっかりラブも涙もあるんです。

15才で養護施設を出た山崎の世話をしているのはヤクザの皆上。山崎に取り立て屋や割りのいい仕事を斡旋しているけれども…

0

タイミング 小説

新堂奈槻  前田とも 

うーん

新しい作家さんを開拓する為、手にとってみたのですが…ちょっと違ったかなあ。

まず、表紙を見て黒髪の方が受けだと確信しちゃっていて(汗
黒髪の方が攻めでしたー。
しかもスピンオフ作品だったんですね、気づきませんでした。
こちらだけでもまったく問題ありません。

受けの高野は何事にも覚めた高校生。(高校生→大学生)
二学年上の攻めと入学式にニアミスして、なんだか気になって仕方なくなっ…

1

みにくいアヒルの子 小説

うえだ真由  前田とも 

たまらなく好き。

この作品は、とにかくキャラクターがいいな~と思うんです。高校生同士の幼馴染の、友情から恋愛への心の動きがとても切なくて、また可愛くてもう素敵でした。

和威(攻)も朱里(受)もいいんですが、朱里がホントに可愛かったですね。ただ自分勝手で、ワガママなわけじゃないんです。和威が好きでたまらない気持が溢れ出てて、つい感情移入してしまいました。

さすがに年齢的に『高校生同士』はツライ時(作品)も…

2
非BL作品

カミツキ 1 コミック

前田とも 

ライトな付喪神もの

作者さんの絵が好きで。
小説もイラスト購入してしまう作家さんが、自分の萌ポイントをどストライクで捉えて離さない、ちょっと不思議なものが出てくる・妖っぽいものが出てきそうな作品描いてる!
店頭で見つけた瞬間速攻購入してしまいました。
シルフコミックってあまりあらすじがないので、購入はいつも一か八かって感じなので、実際は読むまでドキドキなのですが・・・。

結果は自分的には当たりでした。

0

春恋。 小説

朝丘戻  前田とも 

こども時代の終わり

この切なさは、どうしてくれよう。

家庭教師に恋した高校生君の、切ない切ない恋のお話。

高校生の美里は、家庭教師のアキが好き。
アキは、意地悪しながら気まぐれに美里を抱く。
美里はアキのそんな意地悪に傷つきながらも、それでも好きで、嫌われたくなくて、どんなことも受け入れて、泣きながら、うれしくて、かなしくて、

自分の「好き」で精一杯の美里と、自分の心に気付かないアキ。
二人共…

1

マイ・フェア・ダンディ 小説

渡海奈穂  前田とも 

アホチンピラ受

タイトルからするとシンデレラストーリーや逆シンデレラを想像するかもしれませんがそのどちらとも違います。
いや、全く違うとも言い切れないんだけど一般的に想像するシンデレラストーリーでは無いです。

可愛い顔しているアホで不器用でお人好しで馬鹿なチンピラ受な山崎が、財閥の孫として貧乏大学生塩田[攻]を仕立てて一儲け企もうとするんですよ。
2人も早くに両親を亡くし施設で育った身の上なんですが、山…

1

わすれな人。 小説

朝丘戻  前田とも 

未来が見えない

とても泣けた作品ですが、救いようのない結末だと思えてしょうがない.結局皐月のは兄弟愛だけのような気がして、葉月の記憶戻っても、傷つけ合う日々の繰り返しだと思う。愛してると告白しても、弟と男という壁を乗り越えられない皐月、そしてその言葉だけを頼りにして、振り回される葉月.泣けるBLを読みたくて紹介して貰ったが、こんなの結末は否ややん(;_;)萌がしたけどね(ρ_;)皐月みたいなヘテロはムカつく、だめ…

5

みにくいアヒルの子 小説

うえだ真由  前田とも 

ベタベタ

悪くないけど、ありがちで陳腐。
ちょっと乗り切れなかった。

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春恋。 小説

朝丘戻  前田とも 

2人の成長物語・・・かな

家庭教師の奴はノーマルなのに、俺を求めてくる。俺だって女のコと寝ることもある。でも。透明な言葉で描かれた、切ない恋心。

まず、アキ(家庭教師)が好きでもないのに、美里(教え子)が自分に好意を持ってることを馬鹿にしながらも手を出す。男なんて抱きたくないっていいながら。(画家志望なんですよね。アキは。頭も良いみたいだけど、性格に難あり。設定は東京芸大の大学生かな)この時点で落ちてるよ、アキは美…

3

目にはさやかに見えねども コミック

前田とも 

解凍される気持ち。

表題作は実に巧みですね。
恋心が伝わる過程と同時に頑なな心が
解凍されてゆく様子を綺麗に描き出して
いる。
この関係はキスから先に進まないから
理想的なのであって、安直に進展して
しまったらこの設定である必然性は
生まれないでしょう。
表題作の二人は受攻と言うよりは犬と
ご主人様と言う関係ですね。
犬は御馬鹿な一方に見えてどうすれば
ご主人様が絆されるのか学習しつつあるし、

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