早瀬亮さんのレビュー一覧

恋しらずなチェリー 小説

早瀬亮  夏水りつ 

分かりにくいけど三角関係モノ

何故か男にばかりモテる…というBL界隈ではテンプレな受と、彼を狙ってそれぞれアプローチする二人の男性のお話です。

攻はそのうちの一人で、大学時代に興味本位から渋川に告白したものの卒業後は縁がなく、運命的な再会を機に彼を手に入れようとする星野。もう一人は、大学時代から長い時間をかけて渋川の唯一の親友というポジションを確立し、仕上げとばかりに自分の手の届くところに置こうと画策する米田。

星…

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こねこねこね 小説

早瀬亮  陵クミコ 

亜希子姉ちゃん!

「ザクザクザク」から半年――恋人として過ごす滝本と成見のお話です。前作は成見視点でしたが、今作は滝本視点で物語が進みます。

ちょっと辛口ですが、続編としては蛇足な気がするので評価は「中立」です。この作品だけで読めばまた違うのかなー。

今作では、成見のハンクラ仲間に嫉妬してしまう滝本と、とある事情から滝本を強く独占できずに身を引こうとする成見が、またも誤解から擦れ違ってしまう展開になって…

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ザクザクザク 小説

早瀬亮  陵クミコ 

隠れオタクの恋物語

双方の家族を巻き込んだ擦れ違いが切ない、リーマンBLです。オチが分かりやすいので安心して読める反面、少し物足りない感じもしますが、概ね楽しい作品でした。

隠れオタクの恋物語なわけですが、インドアな趣味に没頭する男性って私はいいなぁと感じる方なので、そこまで必死に隠そうとしなくても…とちょっと可哀想になりました。モノ作りの趣味に理解があるパートナーとしてお互いを大切に思う二人が微笑ましかったで…

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秋のときめきベストセレクション2012 特典

豪華な番外編たち

既刊文庫の番外編ショートストーリー4作品と、6作品のQ&Aコーナーという豪華な32ページです。番外編は電子書籍でそれぞれの作品に【特別版】として収録されています。

「なんか、淫魔が恋しちゃったんですけど -番外編-」
橋詰が主人公。気絶した篠澤を医務室へ連れて行った後の、三郎との甘くちょっとズレた会話です。

「手をのばせばそこに -番外編-」
冬州が主人公。墓参りに来た冬と大吾のい…

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手をのばせばそこに 小説

早瀬亮  金ひかる 

無口無表情を装う受け

1冊すべて表題作です。冬(受け)の視点でストーリーは進みます。

冬は21歳で既にひとりで生き、ひっそりと人生を終えると決め、意図的に無口で無表情を装って暮らしています。そんな中、大吾(攻め)が隣に越してきて…という話です。

序盤で冬がどうしてそのような現状に至ったのかの経緯が説明されているのですが、そこで冬の思考に納得できるかがポイントだと思います。

そこを受け入れられると、大吾…

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ザクザクザク 小説

早瀬亮  陵クミコ 

ビーエルの紋どころが目に入らぬか

……とでも言いたくなるような、いわゆる「ご都合主義」的な展開がみられます。しかし、この作品の場合、それが「悪い」「つまらない」とはならないのです。
主人公は手芸男子でお料理上手、女子力MAX+トラウマ持ちのゲイの地味リーマン。自分の趣味も性癖も隠して、恋にも消極的に生きています。
そんな彼が惹かれるのは3才上だけど同期のイケメン。好きになりそうだけど自分を押し殺して、自作のお弁当もお姉さんが作…

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ザクザクザク 小説

早瀬亮  陵クミコ 

あとがきまで必読(笑)

丸ごと1冊表題作です。成見(受け)の視点で進みます。

成見(受け)は手芸と料理が趣味。だけど、中学時代に好きだった先輩の何気ない一言にショックを受け、周囲には隠しています。研修でペアだった滝本(攻め)に好意を抱いているものの、高校時代の先輩に性欲のはけ口にされた過去から恋愛に臆病です。そんな中、滝本に緑色フェルトで作ったアレを落としたのを見つけられ、赤色で「自分にも作って欲しい」と頼まれます…

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恋しらずなチェリー 小説

早瀬亮  夏水りつ 

虎視眈々と

1冊丸ごと表題作です。渋川(受け)が主人公ですが、星野(攻め)の視点でも語られるので、心情が分かりやすいです。

渋川はなぜか男に好かれてしまう質でうんざりしています。そんな中、仕事の取引先として、星野と再会します。大学時代、告白を断っても態度を変えなかった星野となら友人になれるかも、と渋川は期待をしますが、実は星野はずっと渋川のことが好きで…という話です。

星野に強引に抱かれるというこ…

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雨の日に、 小説

早瀬亮  相葉キョウコ 

グレープシードオイルで美味しくいただかれました

昔懐かしいような設定や展開で思わず昔の作品の文庫化かと初版の年代を確認してしまいました。

個人的にこういう話は…

泥水がはねたくらいで極貧学生の少ない収入源をうばうとはちっちゃい男です。
いじめられていた幼児を見捨てておいて後から助けてあげられなかったと家にまでお詫びにいく心情がわからない、金持ちの傲慢男には似合わないです。

周りの人間が身勝手で利益重視の資産家ばかり、その上大…

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手をのばせばそこに 小説

早瀬亮  金ひかる 

エッシャーの絵って知ってますか?

金ひかる強化月間開催中
って感じで、中古で表紙買いした中の1冊。
早瀬亮さんって、あんまり読んだことなかったけど、これはやっぱり、カバー絵の第一印象通り、熊さん攻めにツンツン美人猫受けって事になるのかな。
金さんの描く、華奢で猫目な美人さんはとっても好みのタイプ。
この冬君、ビジュアルは好みなんだけど、お話の中では「親の愛を知らない」が「身体を売る」に=で結ばれていて、どうも、この根本のと…

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