大竹直子さんのレビュー一覧

百々之助☆変化 コミック

大竹直子 

大衆演劇の艶世界

大正の時代、浅草大衆演劇の人気役者百々之助が主人公で彼を取り巻く男たちとのお話ですが、百々之助は男にも女にもモテモテなんです。

最初の話は、百々之助に一目ぼれしてお世話係になる志賀勝とのお話。
劇団の人気女形八千代がライバル轟がいる劇団青蜥蜴に行ってしまい、その代役に少年の勝がぴったりと、百々之助がおいしくいただいちゃうお話。
二話目はその後日談、ラブラブ☆
三話目はその続きになりまし…

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しのぶれど コミック

大竹直子 

性春ですっ!

「白の無言」の登場人物、高橋と桐島の学校時代と旅行のお話。
「白の~」がとても悲しい終わり方でしたので、これでお口直しをして萌えてくださいね、っていう作者さんのあたたかい親心のお話かと思います。
幸せになってほしかったからなぁ~

エロシーンは高橋の妄想でほとんど進んでいきます。
いまどきの高校生の学生ライフと違って、桐島がとっても礼儀正しい固い性格なので、ちょっと軟派な高橋といいコンビ…

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白の無言(しじま) コミック

大竹直子 

ノーブルで禁欲的な日本男児

軍ものは数々あれど、日本軍の軍服って菜っ葉色で今一つかっこよくない~色気が余り感じられないのよね、と思っておりましたが、この大竹作品に出会って萌えました!

昭和5年、陸軍士官学校予科の同期となった美男の双璧高橋と桐島。
二人の成績は優秀でいいライバルでした。
高橋は官僚を父に持つ裕福な家の出。
桐島は芸妓の母を持つ、陸軍将校の妾腹の息子。
その自出と母譲りの美貌の上、成績優秀な為、嫉…

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秘すれば花 コミック

大竹直子 

目線を変えて歴史を勉強・・・って!

大竹直子さんは、往年の挿絵画家・高畠華宵とか山口将吉郎とか髣髴とさせてくれる絵柄で漫画を描いてくださるので、こういう時代系のお話はいいですよね。
特に鬢(びん)のほつれ毛であったり前髪のかかり方だったり着物のシルエット一つにしても、もう色っぽいったらない。
そして、若衆たちが女じゃない。ちゃんと男であるところに魅力を感じます。

ほとんどが衆道ものの短編集です。(男女もの、エロなし、もあり…

2

しのぶれど コミック

大竹直子 

絵がかもし出すエロ

陸軍士官学校の高橋×桐島ものなので、悲恋だとばかり思って読み始めました。
(もともとの作品「白の無言」は悲恋なんですよ)

ところがこれは、ショートストーリーの寄せ集めプラス表題作で、ショートの方はほとんどコメディタッチ。
昭和初期の陸軍幼年学校・士官学校が主な舞台ですが、戦時下の悲壮感はありません。(太平洋戦争はまだ始まっていないしね)
どちらかというと古き良き学園もの(軍隊風味)と言…

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