池玲文さんのレビュー一覧

媚の椅子 コミック

池玲文 

シビアな任侠物がお好きな方に

池玲文さんは絵もストーリーも大好きな作家さんの一人なんですが、私がBLの任侠物を好きになったきっかけの本です(表題作です)。
任侠物でもBLは結構あまあまな作品が多いと思うのですが、これは危機感が溢れていて、刹那に生きる主人公達の愛情表現が一筋縄ではいかないところが切なかったですね。
常に気を張っていなければならない、ギリギリの状況というハラハラするようなシチュが好きな方にはお勧めできます。

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奥津城村の愉快葬 コミック

池玲文 

日本の原風景

最近SFっぽい未来のお話が多い池玲文さんの今作は、「ザ・田舎」と呼ぶにふさわしい、日本の田舎を舞台にした作品が3本を占める、ほのぼのした短編集でした。
何気に最近の筆とちょっと違うな~と初出を見ると、何と07年と08年の作品!10年の作品も1本ありますが、田舎でまとまっているのが見事。

表題は33歳を迎えると生前葬という行事を行う田舎の村が舞台です。
東京で暮らしている圭司が、従兄弟の白…

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池玲文ファンブック オールヌード「銀閣博士とモルモット」 特典

「銀閣博士とモルモット」番外編

内容は、「銀閣博士とモルモット」ガイドブックとも言える一冊だと思います。
番外編の「銀閣博士とモルモット~極めろ!マッサージチェアの巻~ 」は、茅ノ谷が助手になったばかりの頃のことで、全裸でオ○ニーマシーンに括り付けられた茅ノ谷が次第に昂ぶられていくのを見て、ドキッとする博士。
達した茅ノ谷が意識を朦朧としている時にそっと頬に触れるだけのキスをします。
それで気がついた茅ノ谷にドキドキしなが…

4

媚の椅子 コミック

池玲文 

男の色気を感じる作品ではあるのですが

拷問シーンの割合が非常に多いせいか、大人っぽいというより痛々しくて・・・orz
表題作以外の二つにも「催眠術」が含まれてたりと細かく地雷がつまっていて踏み抜いてみたらいいような悪いような。

総じて言うと「何度読み直しても手放すかどうか迷う」本という印象が取れません。「痛い系」「催眠術による好き弄り」が地雷なのがなんともこれが・・・
本当にこれでもすきなの?と小一時間問い詰めたくなるような…

1

涕涙まくら コミック

池玲文 

ていまい

悪い作品ではないのだけれど、ちょっと重たいというか
センチメンタルというか、重たい。。。というよりも
少し不思議な話が多かったような印象を受けました。
最近は細い受が多い池玲文センセのお話ですが
たまにはガッツリ漢ものもそろそろ読みたいです。

そんなこんなで表題作【涕涙まくら】
何らかの物語の一説を~な解釈でイイのだろうか。
昔から地味だが優しくて弟を甘やかし放題だった兄。
何…

3

涕涙まくら コミック

池玲文 

バラエティに富んでる

何だかいろいろ、バラエティに富んだ1冊。

カバーの絵に騙されて、こんな中身の本だとは、ちょっと想像できなかった。

つか、池さんのコミックス読むのはこれが2冊目。
前に読んだのは「人間玩具」。
内容、全く忘れていたけど、レビュー読み返して思い出したわ。
アレの作者さんが描いてて、このカバーで、このタイトルは、むしろ詐欺?

私としては、この表題作より、「指喰い」のほうがしっくり…

0

涕涙まくら コミック

池玲文 

自分が池さんを誤解していただけかもしれないのですが

「ここから数ページ後・・・キミは必ずキョトンとする!」

「あの条例」と戦った問題作、「夏に死に行く物語」は多分書き手としては大問題を扱った作品で、BLにかかわらず製作者側に起てば多分こころに響く作なんですが・・・自分そういう位置に立てたことがないだけになんとも。

強面のために面接に断られ続ける青年に職業安定所の男が紹介したのはなんと地獄の鬼・・・という「シューカツ」
とてもそういう感…

1

媚の椅子 コミック

池玲文 

進められて購入

トカゲがいいよ、と進められて購入。
発売から結構たつけどレビューします。
結構絵が好みで、どのページを開いても満足いく作品でした。
媚の椅子はラブも強めで女っぽくない受けがいい。カブとニラ、野菜のコンビがまたグッド。
年齢不詳な感じがまたいい。組をまかせられるのに、あんた達はいったいいくつなの? っと疑問を持ったことは心のなかにしまっておきます。

やくざものなんですが、随所にどきっと…

4

銀閣博士とモルモット コミック

池玲文 

犬のセクサロイドのインパクトはすごい

他のレビュアーの方々がことごとく触れてる、犬型セクサロイド相手のエッチな場面のインパクトは強烈でした。
かなりテンション上がりました。
すごいのにあっさりその場面に突入してあっさり終わってるのがまた楽しい。
獣姦とかが苦手でも大丈夫じゃないかなと思います。コミカルだし、なにより相手は機械ですから。
機械攻めの数々も楽しかったですね。生身の人間同士でエッチしてる後半より、機械相手の前半のほうが萌え…

1

涕涙まくら コミック

池玲文 

いろいろ、あれこれ

ガチ兄弟モノです。
この夏から施行される都条例をかんがみて発売が早まった一冊になるそうです。
それに関して、『夏に死に行く物語』が規制するという事について風刺的な作品です。
震災で少し下火になりましたが7月からなんですよね。


以前「ひんやり廊下~」に掲載されていた「アタシじゃダメかしら」っていう兄弟ものがありましたが、池さんの兄弟モノは背徳感というより禁忌であることの苦しさが前面に…

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