total review:290815today:20
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
90/92(合計:918件)
一穂ミチ 竹美家らら
雀影
高校1年で、桂に出会ってしまった志緒、 好きだから、好きでいる その気持ちだけで、他の人なんか、自分の世界にはいらない。 この本って、サラッと読むと、ほのぼのと、しみじみとした、いいお話みたいなんだけど、 こうやって後からよくよく考えると、結構怖い、 拵さんのように、あからさまなヤンデレさんだけでなく、 志緒君も、結構あぶない、 桂先生も、若気で突っ走って、子供作っちゃっ…
meg
文句なしの神作品。 これがデビュー作とはすごい! タイトルにも雪よ、、とあるように、雪が降っているような静謐な世界観。 この方の筆力、表現力、才能なんでしょうねぇ。卓越したものを感じます。 何よりも作者のこの作品に対する気持ち、この作品を書きたいという熱意、言葉を選んで選んで、表現したいものを丁寧に創っている。 北原白秋の詩が引用され、文学的な匂いもあります。 文学少女出身なので、…
りょう
「生徒×先生」という、一見普通な設定です。けど通常なら「生徒と先生との危ない関係」を重視してしまいがちですが、この作品は「愛し愛されることの喜び」を描いているようにみえます。すごく繊細で美しい印象を受けました。 この作家さんは文章力に長けていて、BL小説ということを忘れてしまうほどでした。なかなかBL小説では焦点にならない「生命」についても考えさせられました。それに会話が妙にリアルで想像しや…
あけみ
受けも攻めも非常に繊細で、触れなば落ちん……と言った風情なんですが、なかなか芯はしっかりとしていているんです。 過去の恋愛でボロボロに傷ついた桂でしたが、その過去ごと受け入れてくれた志緒に、癒されたんでしょう。 志緒にも年の離れた妹が生まれたことも幸いして、桂のことがよく理解出来たのもあったんでしょう。 その上、桂だけ真っ直ぐに愛してくれたら、そりゃ気持ちいいだろうし。素直に自分を認めて…
玄上八絹 竹美家らら
りかP
受けの犬姫に萌えました。 同人誌でもっと萌です。文庫にしてくれたら良いのにな~。
椎崎夕 竹美家らら
ネタバレ
今回も泣けました。こうまで自分を犠牲にしなくてもいいじゃない! と思うほど。 でもそれは、大事な大事な姪や愛する人を守るため。それが愛し方なんでしょうねぇ。 わかっていても、辛い、切ない。 そして、今回はその姪の選択が追いつめてしまうことになるんですよねぇ。姪だって、相手を思い遣っての行動だったのに、過程がわからず結果しか見えないから、傷つけることになってしまって。 あれやこれや、もう泣け…
藤棚
この作品は2001年同人誌として発表した 原稿をベースにまとめられ、 今回ルチル文庫から発売されました。 『帰る場所』の続編です。 『帰る場所』がとても良い作品で。楽しみにしていた続編。 メインカップルは勿論ですが、 彼らを囲む登場人物達がみんな愛しくて。 あの人達は??あの人とあの人はどうなったの??と、 ドキドキしながら本を開きました。 今回はどんな妨害があ…
家族は桃子しか残っていなくて、桃子と喫茶店を守り育てることだけが生き甲斐な玲一。桃子と喫茶店に関しては、本当に自分を忘れて必死になってしまうんです。 「なぜ、ここまで頑張れるんだろう」と周りの人間が不思議に思うほどに。(私も思った) それに対して西崎ですが、なんだコイツ、役立たず! と罵りたくなりましたよ。 たしかに見た目もいい男で仕事も出来るんだろうけど、肝心なときにまるっきり玲一の役…
haruko4869
攻・西崎征一(32) 謎の行き倒れ 受・室瀬玲一(23) 喫茶店経営 両親を亡くした姉弟は記憶喪失の行き倒れの男を拾います。 やがて姉と男の間に子供が生まれますが、男は行方不明に。 姉も亡くなり、姪の桃子と2人で姉の喫茶店を引き継いで暮らしています。 周囲の人々に助けられ穏やかに暮らしていた所に、様々な問題が一度に降りかかります。 まず、西崎という男が喫茶店の前で行き倒れて…
97年に出版された文庫の新装版で、 この作品が椎崎さんのデビュー作(投稿作)だそうです。 可哀想な主人公を書かせると上手い椎崎さん。 やはりデビュー作の主人公も可哀想で健気で、痛々しい人でした。 若くして亡くなった姉の忘れ形見・桃子を育てながら、 姉の残した喫茶店を切り盛りする玲一。 穏やかに幸せに暮らしていた二人の前に、 行き倒れの男・西崎が現れます。 玲一・桃子・西崎の…