桃さくらさんのレビュー一覧

宝石は微笑まない 小説

桃さくら  香雨 

どろどろではないけれど

 高校三年生のときに、相次いで両親を亡くした可威は、母が初恋の相手だという鷹本に引き取られた。あかの他人にそこまでしてもらうことはできない、という気持ちもあったが、突然、取り残された可威は、たった一人での生活に疲れ果て、つい、鷹本の申し入れを受け入れてしまったのだ。
 鷹本には冷たい美貌を持つ一人息子・絢太郎がいたが、絢太郎はどうやら父のことを嫌っているようだった。

 一方、突然引き取られ…

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